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フリースクールとは?学校以外の学びの場をわかりやすく簡単に解説します!

不登校

2024/08/26

近年、不登校の児童生徒は増加の傾向にあります。学校に行くのがつらそうなお子さまの様子をみて「学校に馴染めていないのかな?」と悩んでいる保護者様は多いのではないでしょうか。また、お子さまが不登校になって将来が不安で仕方がない方もいるでしょう。

学校がつらい場所になっているお子さまにとって、学校以外で学べる場所の1つにフリースクールがあります。学校とは異なるカリキュラムで学ぶフリースクールは、お子さまの個性や興味関心、それぞれのペースにあわせて自由な学習ができる場所です。

この記事では、フリースクールの概要から活動内容、費用などについて保護者様が知っておきたい基本的な情報を簡単に解説します。ぜひ参考にしてください。

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簡単解説その1:フリースクールの概要

フリースクールの概要

フリースクールは、従来の学校教育とは異なるアプローチで学びを提供する場所です。お子さまたちの個性や興味を尊重し、柔軟な教育環境を整えて多様な学習ニーズに応えています。ここでは、フリースクールの特徴や必要性を解説します。

フリースクールの特徴

フリースクールとは、通常の学校教育システムの外で運営される教育機関です。主に、学校に馴染めなかったり不登校などの問題を抱えていたりするお子さまたちが対象です。また、保護者様の教育方針でフリースクールを選択する場合もあるでしょう。

フリースクールの特徴は、以下の通りです。

  • 自由な学習環境:お子さまの興味や関心に基づいたカリキュラムを提供
  • 少人数制:きめ細やかな指導が可能で、お子さま一人ひとりにあわせてサポート
  • 柔軟な時間割:固定された時間割はなく、お子さまのペースに合わせた学習が可能
  • 多様な活動:芸術、自然体験など幅広い活動を通じて成長をうながす
  • 心理的サポート:専門家によるカウンセリングなど、メンタルヘルスケアも重視

このように、通常の学校教育とは異なる特徴があります。

フリースクールの必要性

フリースクールの必要性は、現代の教育課題と密接に関連しています。不登校の児童生徒が多くなった背景から、文部科学省は2023年に誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策「COCOLOプラン」の取り組みを公表しました。

COCOLプランを実現するためには、行政だけでなく学校や地域社会、フリースクール関係者等がお互いに連携しながら取り組みを進める必要があります。以下の点からも、その重要性が理解できるでしょう。

  • 不登校問題への対応: フリースクールは学校以外のお子さまの学びの場として重要
  • 多様なニーズへの対応:従来の画一的な教育では対応しきれないニーズに応える
  • いじめ問題の解決: いじめにあったお子さまにとって安心安全の居場所になる
  • 自主性の育成: 自由な学習環境でお子さまの自主性を育む

このように、フリースクールはお子さまたちが将来において、社会で求められる能力の育成にもつながります。

フリースクールの位置づけ

フリースクールは、2016年に成立した「教育機会確保法」により公的に認知された教育の場となりました。ただし、学校教育法で定める「学校」ではないため、義務教育の代替とはみなされません。

しかし、今では不登校問題の解決策や多様な教育の選択肢の1つとしてフリースクールの認知度は高まっています。自治体によっては、フリースクールとの連携や支援があり、東京都では「フリースクール等事業費補助」制度を設けています。

日本におけるフリースクールの歴史

日本におけるフリースクールの歴史は、1980年代に遡ります。不登校問題が社会的に注目され始め、オルタナティブな教育の必要性が認識されるようになりました。1990年代にはフリースクールの設立が増加していきます。

2001年にNPO法人「フリースクール全国ネットワーク」が設立され、フリースクール間の連携が強化されました。2016年には「教育機会確保法」が成立し、フリースクールが法的に認められます。現在は、一部の自治体でフリースクールへの財政支援が始まり多様な学びの場としての定着しています。

このように、日本のフリースクールは約40年の歴史を経て、現在では教育の多様性を支える重要な選択肢として認識されるようになりました。

簡単解説その2:フリースクールの活動・役割

フリースクールの活動・役割

フリースクールは、公教育とは異なる教育理念に基づいて運営されており、お子さまたちの個性や興味に合わせて多様な活動をしています。従来の学校とは異なり、柔軟な環境で学びや成長を支援してるといえるでしょう。ここでは、フリースクールでの日常の過ごし方、お子さまたちの居場所としての役割などについて解説します。

日常の過ごし方

フリースクールは、それぞれの理念や方針が掲げられ独自の運営をしています。お子さまたちの自主性を尊重しているスクールが多く、日常の過ごし方はスクールによってさまざまです。例としては、以下のような1日を過ごします。

  1. 朝:スタッフやお子さま同士でコミュニケーションを取りその日の目標を共有
  2. 午前中:各自の興味や学習進度にあわせて、自由に学習する
  3. 正午前後:お弁当を食べたり、調理実習をしたりする
  4. 午後:音楽・美術・スポーツなど、お子さまの興味に基づいたグループ活動

実際はそれぞれのスクールによって異なるので、雰囲気や環境がお子さまに合うかどうかの判断は問い合わせする必要があるでしょう。

居場所としての役割

フリースクールは、単なる学習の場にとどまらず、お子さまたちにとって重要な居場所としての役割を果たしています。

  • 安心できる環境: ありのままの自分でいられる場所としての役割
  • 自己肯定感の育成: 個々の才能や興味を尊重し自己肯定感を高める役割
  • 仲間との交流: 同じような経験を持つ者同士が交流する場所としての役割
  • 多様性の理解: 年齢や背景の異なる者同士が共に過ごし多様性を尊重する心を育む役割
  • 自己表現の場: さまざまな活動を通じて自分の思いや考えを表現する機会を提供する役割

このように、フリースクールはお子さまたちたちにとって大事な居場所であり、心の拠り所となる場所でもあるのです。

学習のサポート

フリースクールでは、個別の学習プランを立てたり少人数制で指導したりするなど、一人ひとりに合わせた学習サポートを提供しています。スクールによっては、年齢に応じた進学のための進路相談や就職相談も行っています。

また、体験型学習を重視しているスクールが多いのが特徴です。フィールドワークや実験を通じて、実践的な知識が身につけられるでしょう。

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簡単解説その3:フリースクールと学校の違い

フリースクールと学校の違い

フリースクールと従来の学校は、お子さまたちの教育の場としての役割は同じです。しかし、その運営方法や教育アプローチには大きな違いがあります。ここでは、フリースクールと学校の主な違いについて解説します。

運営方法・環境の違い

フリースクールと学校の最大の違いは、教育方針とカリキュラムです。学校が文部科学省の学習指導要領に基づいた教育であるのに対し、フリースクールはお子さまたち一人ひとりの個性や興味を重視した柔軟な教育を提供します。

また、学習環境も大きく異なります。学校では、同年齢の集団の中で、決められた時間割とルールに沿った学びが基本です。一方、フリースクールでは、柔軟に時間管理をしながら異年齢での活動や個別学習など、多様な形態を取り入れています。

義務教育との関係

フリースクールは学校教育法で定める「学校」ではないため、義務教育の代替とは認められていません。しかし、2016年に成立した「教育機会確保法」により、フリースクールなどの多様な学びの場が公的に認知されるようになりました。

多くの場合、フリースクールに通うお子さまは居住地の学区内の公立校に籍を置いたまま通学します。これにより、義務教育の枠組みのなかでフリースクールでの学びを続けることが可能です。ただし、学習内容に関しては、義務教育が学習指導要領に基づくのに対し、フリースクールではより柔軟な学習内容が設定されています。

出席扱いについて

フリースクールに通って学習していれば、在籍する学校長の判断で在籍校に登校していなくても出席扱いになるケースがあります。これにより、お子さまの学籍が保障され、進学や就職の際の不利益リスクが軽減されるでしょう。

しかし、出席扱いにするかどうかの判断は各学校の校長に委ねられています。フリースクールでの活動内容、学習計画、お子さまの状況などが考慮されて、出席扱いになるかどうかが決められるでしょう。

出席扱いを希望する場合は、保護者様がフリースクールと学校の両方に話をする必要があります。お子さまの状況を両者に伝え、適切な判断を促すのが重要です。

簡単解説その4:フリースクールの費用について

フリースクールの費用について

フリースクールは、学校に通わないお子さまたちが学びや社会とのつながりを維持するための大切な場所です。しかし、その利用には費用がかかるのが一般的です。ここでは、フリースクールの費用に関する情報をお伝えします。

費用の相場

フリースクールを利用するときの費用は、地域や施設の規模、提供されるプログラムの内容によって大きく異なるでしょう。一般的に、月額数万円から10万円程度が相場です。個別指導やカウンセリングなど、特別なサポートを提供する場合はさらに高額になる場合も考えられます。

また、教材費や活動費が別途必要な場合もあるため、事前に問い合わせて確認する必要があります。民間の教育機関であるため費用がかかるものの、専門的なサポートや多様なプログラムを受けられるため、お子さまの状況やニーズに合わせた選択が可能です。

費用補助制度

経済的な理由でフリースクールの利用が難しい場合、費用を補助する制度を利用できる場合があります。利用料に関しては、補助金制度を設けている自治体があります。居住地域の自治体のホームページや相談窓口を活用して、補助制度の情報を収集してください。

フリースクールの費用に関しては以下の記事でもくわしく解説しています。ぜひ参考にしてください。

参考:フリースクールの費用は高い?補助金の現状について詳しく解説します

簡単解説その5:フリースクールが与える影響

フリースクールが与える影響

フリースクールは、不登校のお子さまたちにとって、新たな学びや成長の場として非常に有益です。ここでは、フリースクールのメリットとデメリットについて解説します。

フリースクールのメリット

フリースクールの最大のメリットは、お子さまが自分のペースで学べる環境が整っている点です。通常の学校では、画一的な教育が一般的かもしれません。しかし、フリースクールでは、お子さまたち一人ひとりの興味や関心に合わせ、自己の考えを広げ深める学びが重要視されています

また、多くのフリースクールは、少人数制のクラスや個別指導が一般的であり、スタッフとのコミュニケーションが取りやすいのもメリットといえるでしょう。さらに、同じ境遇の友達との交流を通じて、孤立感を軽減する効果も期待できます。

フリースクールのデメリット

フリースクールは学校が合わないお子さまにとってメリットばかりではありません。いくつかのデメリットも考えられます。1つは、文部科学省の学習指導要領に基づいた教育が提供されていない点です。そのため、進学や資格取得を目指す場合、学力やスキル不足の可能性があります。このような場合は、家庭での補習や個別指導が必要になるでしょう。

次に、通常の学校では日常的に求められる集団生活のルールやマナーが、フリースクールではあまり重視されないケースがあります。フリースクールにはそれぞれの教育理念があるので、その点を保護者様が理解して家庭や別の場所で育む機会を検討しましょう。

フリースクールの問題点については、以下のぺージで詳しく解説していますので参考にしてください。

参考:フリースクールの問題点は?不登校児が後悔しないためにデメリットを調査!

不登校のお子さまたちへの影響

不登校のお子さまたちにとって、フリースクールは心の支えとなる重要な場所になり得ます。学校に通えない経験は、お子さまにとって大きなストレスや孤独感を引き起こす場合が多いものです。しかし、フリースクールでは同じような経験を持つ仲間や理解あるスタッフがいるため、安心感を得られるでしょう。

このように、安心感を得てメンタルヘルスが改善されると、徐々に不登校のお子さまたちは自信を取り戻していきます。さらに、フリースクールでの学びや活動を通じて新しい興味や目標を見つける場合もあるでしょう。学業以外の分野での成功体験を積み重ねていけば、自尊心が高まり将来に対する前向きな姿勢が育まれます。

簡単解説その6:フリースクールからの進路選択

フリースクールからの進路選択

フリースクールは、お子さまたちにとっての学校以外の学びの場です。その学校以外の学びの場から、どのような進路があるのか気になっている保護者様も多いのではないでしょうか。ここでは、フリースクールからの進路選択について解説します。

進学ついて

フリースクールに通うお子さまが小学生の場合、中学も義務教育期間になるので特に変わりはありません。フリースクールに通い続けるなら、在籍校が小学校から中学校になるので保護者様は中学校にお子さまの状況を伝える必要があるでしょう。

お子さまが中学生の場合、全日制高校・定時制高校・通信制高校などへの進学、または就職の選択肢があります。通信制高校やサポート校と連携しているフリースクールであれば、高校の卒業資格が取得できます。サポート校は、通信制高校で学ぶお子さまを支援するための施設で、個別指導やカウンセリングを提供しています。

進学できる高校の種類、通信制高校とサポート校についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

参考:不登校でも高校進学できる?勉強してない場合の注意点や対応方法を解説!

   通信制高校とサポート校の違いは何?それぞれのメリットや相違点を解説します!

卒業資格認定について

フリースクールを卒業しても、高校卒業資格は得られません。しかし、前述した通り、提携する通信制高校を通じて高校卒業資格を取得することは可能です。また、高校を卒業していなくても、高卒認定試験に合格すれば大学入学資格を得られるなど進学の道は開かれます。

全国のフリースクールをご紹介

全国のフリースクールをご紹介

お子さまのが不登校の場合、保護者様の対応としてフリースクールを探している方も増えていると思います。ここでは全国各都道府県にある、おすすめフリースクールを一挙ご紹介します。

北海道・東北エリア

北海道のおすすめフリースクール

青森県のおすすめフリースクール

岩手県のおすすめフリースクール

秋田県のおすすめフリースクール

宮城県のおすすめフリースクール

山形県のおすすめフリースクール

福島県のおすすめフリースクール

関東エリア

東京都のおすすめフリースクール

神奈川県のおすすめフリースクール

千葉県のおすすめフリースクール

埼玉県のおすすめフリースクール

栃木県のおすすめフリースクール

群馬県のおすすめフリースクール

茨城県のおすすめフリースクール

中部エリア

愛知県のおすすめフリースクール

静岡県のおすすめフリースクール

岐阜県のおすすめフリースクール

長野県のおすすめフリースクール

山梨県のおすすめフリースクール

石川県のおすすめフリースクール

富山県のおすすめフリースクール

新潟県のおすすめフリースクール

福井県のおすすめフリースクール

近畿エリア

大阪府のおすすめフリースクール

兵庫県のおすすめフリースクール

京都府のおすすめフリースクール

奈良県のおすすめフリースクール

和歌山県のおすすめフリースクール

三重県のおすすめフリースクール

滋賀県のおすすめフリースクール

中国エリア

鳥取県のおすすめフリースクール

島根県のおすすめフリースクール

岡山県のおすすめフリースクール

広島県のおすすめフリースクール

山口県のおすすめフリースクール

四国エリア

徳島県のおすすめフリースクール

愛媛県のおすすめフリースクール

香川県のおすすめフリースクール

高知県のおすすめフリースクール

九州エリア

福岡県のおすすめフリースクール

大分県のおすすめフリースクール

熊本県のおすすめフリースクール

佐賀県のおすすめフリースクール

宮崎県のおすすめフリースクール

鹿児島県のおすすめフリースクール

長崎県のおすすめフリースクール

沖縄県のおすすめフリースクール

オンライン

おすすめオンラインフリースクール

まとめ

この記事では、学校に行くのがつらそうなお子さまがいる保護者様に向けてフリースクールとはどんなところかを簡単に説明しました。学校生活に馴染めないお子さまにとって、学校以外の学びの場であるフリースクールは、安心できる居場所になる可能性もあります。

少人数制の指導や心理的サポートが期待できるほか、通信制高校との連携により進学や資格取得への道筋があるのは心強い点かもしれません。学校以外の学びの場を検討する際には、学校との違いなどをぜひ参考にしてください。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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