学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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毎日元気に学校へ行っていた中学生のお子さまが「学校に行きたくない」と言ったら、保護者様は心配ですよね。
また、学校が楽しくない様子のお子さまが「学校へ行きたくない」と言ったら、ついにこの日がやってきたかと落ち込む保護者様も多いのではないでしょうか、
「学校に行きたくない」という発言は、お子さまからの大切なメッセージです。
この記事では、「学校へ行きたくない」というお子さまの心理はどのようなものかを解説するとともに、保護者様がどのように受け取り対応すればいいのかをお伝えします。
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もくじ
「学校に行きたくない」と中学生お子さまが言ったとき、適切な対応の仕方がわからない保護者様は多いと思います。
不登校の前兆だったり、心や身体の不調であったり「学校へ行きたくない」の言葉にはさまざまなメッセージが含まれています。
いったいお子さまはどのような心理状態でいるのでしょうか。ここからは、学校へ行きたくないお子さまが抱えている悩みや不安についてお伝えしていきます。
先生との相性が合わないと、その先生が教える科目も苦手になり学校へ行きたくなくなるケースがあります。例えば、数学が得意なお子さまでも、苦手な先生の授業だと問題を解く楽しさよりも先生が嫌だという心理が上回り、授業が楽しくなくなります。
また、声が大きかったり笑顔が少なかったり威圧感がある先生だと、自分から話しかけられず、先生との間に距離ができてしまい信頼関係は築けません。
先生との関係がこじれたことにより不登校になってしまった場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶学校の先生が原因で不登校になる場合は?会いたくない時や怖い場合の対応方法を解説
クラスの友達と仲良くしたいけど、話題が合わず孤立してしまう場合があります。
例えば、ゲームを厳しく禁止している家庭のお子さまは、ゲーム好きな友達の輪に入れません。興味の合う友達がいなければ、学校へ行く楽しさもなくなってしまうものです。
また、仲がよかった友達がいても、進級してクラスが離れてしまい関係が疎遠になる場合もあります。自分から声を掛けられず、なかなか新しいクラスに馴染めないお子さまもいるでしょう。新しい友達との関係を築くのに時間がかかるタイプだと学校へ行くのが辛くなってしまいます。
興味のないことでも無理にまわりに合わせたり、先生に叱られないようにしようと必要以上に気を遣ったりする性格のお子さまは、集団生活が苦しいかもしれません。
友達に不満があっても、揉めたくないので自分の気持ちを押さえ、まわりから非難されないように常に気をつけて生活しているとストレスが溜まり疲れてしまいます。
HSP気質のお子さまは、学校へ通うだけで疲れてしまう場合があります。HSPについては下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶不登校になりやすいHSPとは?繊細なHSPの特性と4つの対応法を解説
学年が上がるにつれて授業の内容が難しくなり、勉強についていけないケースがあります。集団授業だと、児童生徒の理解度に合わせて個別に授業を進められません。
塾など学校以外で勉強する環境が整っていれば追いつけるかもしれませんが、自主的に勉強を進めるのは難しいのではないでしょうか。
将来のために勉強はしておいた方がいいとわかっていても、まわりの友達との差に劣等感を持ち不登校になる場合があります。
学校の勉強に付いていくことができず、不登校になってしまった際に後れを取り戻す方法は下記の記事で解説しています。
▶不登校中の勉強遅れを取り戻す方法は?追い付くために親ができるサポート法も解説!
授業で先生に当てられて答えられなかったり、部活で自分が失敗してまわりに迷惑を掛けたりすると自信を失ってしまうものです。再び同じ状況になったらどうしようと必要以上に悩み動けなってしまいます。
客観的に見ると大した失敗でなくても、本人の思い込みで教室に入るのが嫌になったり、部活に参加しづらくなったりするでしょう。
学校へ行こうという気持ちはあるけれど、朝起きられない場合があります。学校でのストレスが原因で身体に症状が現れている場合と、起立性調節障害の可能性もあります。
また、思春期に入ったお子さまは、心と身体の成長のバランスがうまく取れず睡眠の質が変化して朝起きられないときもあるでしょう。
起立性調節障害は小・中学生のお子さまであれば誰しもがなりえます。詳しくは下記の記事で解説しています。
▶起立性調節障害で不登校になったらどうする?関連性と親ができるサポートについて
生まれ持った気質や性格から、まわりの友達と自分が違うと気づいて悩むケースもあります。みんなと同じようにしたいのに自分はできない、自分はダメな弱い人間だと自己否定の感情が出てきます。
学校へ行くのが普通だから行かなくてはいけないという価値観が強いと、同じようにできない自分に耐えられず、逆に「学校へ行きたくない」心理が働きます。
気質や性格だけではなく、お子さまの自身の発達特性や身体疾患が「学校へ行きたくない」状態にしている場合もあるでしょう。
発達障害のお子さまは、状況の理解度が低く集中力や注意力を保つのが苦手です。授業についていけないケースが多くあり、学校生活にうまく適応できず、学習面や行動面で著しい困難が見られます。
大人になってから、仕事や人間関係に影響が出て、発達障害かもしれないと自分で気づく場合もあるかもしれません。しかし、学童期では単に集団に馴染めないというだけで、特に大きな問題にならず過ごす場合もあります。
不登校の原因として発達障害は大きな割合をしめます。以下の記事で詳しく解説をしていますので参考にしてください。
▶不登校児の発達障害を抱えている割合は?支援方法について解説します
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学校に行きたくないというお子さまからのメッセージには、人間関係や勉強、お子さま自身の気質など多岐に渡ります。
ここでは、「学校にいきたくない」というお子さまからのメッセージに対して、保護者様ができる対応をお伝えします。
親に甘える目的は何かを説明するとともに「甘やかす」と「甘えさせる」の違いについてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
子育てにおいて、子どもが親に甘えてくると「甘やかしすぎかな」「もっと厳しく育てるべきかな」という悩みがつきまとってきます。
結論から言うと、親が子どもを「甘えさせる」のはとても大切な行為です。なぜなら、甘えさせることで子どもの情緒的な欲求が満たされ自己肯定感が高まるといわれているからです。
学校に居場所がないと感じているお子さまは、家で保護者様に甘える行動が増える傾向にあります。それはどうしてでしょうか。
このような理由から、保護者様に甘える行為が多く見られます。しかし、お子さまを受け入れようと好き放題させて「甘やかす」のはよくありません。
「甘やかす」とは、物質的な要求に応えることです。例えば、欲しいものがあると要求されるがままに買ってあげて欲求を満たしてあげる行為をいいます。
では、「甘えさせる」とはどういうことでしょうか。「甘えさせる」とは、情緒的な要求に応えることです。例えば、時間をかけて話を聴いたり、スキンシップや子どもが求めてきたら手助けしてあげたりする行為をいいます。
毎日仕事などで忙しい保護者様は、お子さまの情緒的な要求に応えてあげられない場合が多く、その埋め合わせに物を買ってあげてしまいがちです。しかし、物を買い与えても子どもの情緒的な欲求は満たされません。
「学校へ行きたくない」というお子さまは、例外なく自己否定感を強く持っています。保護者様が、適切にお子さまを甘えさせてあげて情緒的な欲求を満たしていくと、自己否定感は緩まっていくでしょう。
仕事や家事で時間に追われる日々かもしれませんが、お子さまが話しかけてきたら話し終えるまで聴く、助けを求めてきたら全力でサポートするなど、「甘えさせてあげる」を意識して対応するのが大切です。
お子さまに「甘えさせる」考え方については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
▶不登校は「甘え」と言われるのはなぜ?甘え依存型の原因や周囲の対応を解説します
「学校に行きたくない」という理由は、サボりや怠けではありません。学校での人間関係や勉強のストレスが限界に達し、助けて欲しい、守って欲しいと親に甘えてきているのです。
前述した通り、お子さまの情緒的な欲求を満たすために「甘えさせてあげる」と、お子さまの自己否定感は緩まり動き出すエネルギーが貯まってきます。
では、具体的にどのように対応すればいいのでしょうか。それは、学校で感じるようなストレスをなくし、家を安心安全な場所にすることです。
このように、お子さまの心と身体の休息を最優先し、学校へ行きたくない気持ちに共感してストレスから解放されるような接し方を心がけましょう。
また、保護者様は心配して先回りをしないように気をつけなければなりません。お子さまの将来を不安に思って生活リズムを無理に整えようとしたり、学校復帰を急かすように勉強させたりしては意味がありません。
保護者様の視点でお子さまをコントロールして動かそうとするのではなく、お子さまが主体性を持って動き出すまで待たなければなりません。疲れたら休める居場所がある、理解してくれる人がいる、助けてくれる人がいると解ると、安心して次の一歩が踏み出せるのです。
不登校のお子さまに居場所必要な理由は、下記の記事で解説していますので参考にしてください。
▶不登校だと居場所が必要?学校以外に居場所づくりが必要な理由を解説
そもそも、なぜ学校へ行かなければならないのでしょうか。
保護者様は、このような価値観でお子さまを学校へ行かせようとしていませんか。これらは親としての願いであっても、お子さまに押し付けるものではありません。苦労や失敗をさせないように先回りして準備するのが親の役目ではないのです。
保護者様が子どもの時代は、学校へ行くのはあたりまえで、学校へ行かないという選択肢はなかったかもしれません。基礎的な学力や社会性を身につけるには、学校へ行かなければ得られなかったからです。
しかし、現代の子どもたちは情報を得る手段が多くあり、学校だけが学べる場所ではなくなってきました。集団生活が苦手で、なんらかの理由で学校へ行きたくないお子さまは、学校以外でも学力を身につける手段があります。また、SNSなどを通じてコミュニケーション能力も伸ばせるでしょう。
保護者様の価値観だけが正しいという理由で学校へ行かせようとするのではなく、学校へ行かない選択肢もあるという姿勢で接していると、お子さまの「学校へ行きたくない」という罪悪感は軽くなっていきます。動き出すエネルギーが貯まると、学校へ戻る選択をするかもしれないし、学校以外の新たな場所で学び始めるかもしれません。
では、学校以外にどのような場所でお子さまは学力を身につけたり、社会性を育めるのでしょうか。
このように、学校が合わない子どもたちに学びを提供する場所が増えてきました。現在の学校のシステムは、多様な子どもたちへの学びを必ずしも保証できるものではありません。
学校以外の学びの場所の選択が、お子さまの個性を伸ばすことに繋がる可能性があります。また、自分のやりたいことが見つかり、学ぶ内容や場所を自分で選ぶ機会を持つと、自分の選択に責任を持って行動できるようになるのではないでしょうか。
不登校中の勉強法の選択肢については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
▶不登校中の勉強法はどうしたらいい?自主学習で遅れは挽回する方法を解説します
この記事では、「学校へ行きたくない」という中学生のお子さまの心理はどのようなものかを解説するとともに、保護者様がどのように受け取り対応すればいいのかをお伝えしました。
「学校に行きたくない」という発言は、子どもから親への大切なメッセージです。お子さまに適切な対応をすると同時に、保護者様も自身の内面と向き合い不要な価値観を手放す時期なのかもしれません。
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