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起立性調節障害で不登校になったらどうする?関連性と親ができるサポートについて

不登校

2023/10/20

不登校になると、朝起きられないなど生活リズムが乱れてしまうお子さまがいます。心配になって調べると「起立性調節障害」にたどり着く保護者様は多いのではないでしょうか。

毎朝決まった時間に起きられないお子さまの様子を見ると、いつまで続くのか心配ですよね。「このままだと昼夜逆転の生活になってしまう」「起立性調節障害って治るのかな」など、お子さまの将来が不安になる場合もあるでしょう。

そこでこの記事では、起立性調節障害の基本的な概念や原因、不登校との関連性についてお伝えします。また、保護者様ができるサポート方法についてもお伝えしますので、参考にしてください。

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起立性調節障害とは?

起立性調節障害とは?

不登校のお子さまの体調不良の症状として「朝起きられない」「起き上がるとめまいやふらつきがある」などがあります。これらは「起立性調節障害」の代表的な症状としても挙げられます。

そもそも「起立性調節障害」とは、どのような病気なのでしょうか。ここでは、「起立性調節障害」の原因や特徴について説明するとともに、タイプ別にどのような症状が現れるのかわかりやすく解説していきます。

原因

起立性調節障害は、身体の発育過程で自律神経機能が低下し、循環器系の調節がうまく働かなくなるのが大きな原因です。

立ち上がると、重力によって血液が下半身に溜まり心臓へ戻る血液量が減少します。それにより血圧が低下してしまいますが、自律神経系の1つである交感神経が血圧を維持しようと働きかけます。

しかし、この働きがうまくいかないので血圧は低下し、脳への血流が減少してしまうのです。十分な酸素や栄養素が脳に供給されないため、身体を待機させなければなりません。そのため、自分の意思とは関係なく朝起きられないなどの症状が現れるのです。

ほかには、水分の摂取不足、運動不足、ストレスなどの原因が挙げられます。

特徴

身体が大きく変化する思春期に発症するケースが多いのが特徴です。

午前中に強く症状が現れるため、朝起きられないなどの理由で不登校になるケースがあります。午後になると症状が軽減する場合が多いので、人によっては昼夜逆転の生活になる場合があるでしょう。

また、症状が悪化すると集中力や思考力が低下し、日常生活に支障が出る場合もあります。自分の意思ではコントロールできない症状で、まわりの理解が必要不可欠です。

症状

起立性調節障害は、4つのタイプに分けられ、症状は以下のようにそれぞれ異なります。

①起立直後性低血圧

起立時に血圧が大幅に低下し、その後の回復が遅く時間がかかるのが特徴です。起床時や入浴時に立ちくらみやめまいなどの症状があります。

②体位性頻脈症候群

起立時に血圧の低下などの異常はないが、起立後に増加した心拍数の回復が遅いのが特徴です。動悸や冷や汗などの症状があります。

③神経調節性失神

起立中に起こる急激な血圧低下により、失神したり痙攣を起こしたりするケースがあります。顔面蒼白や冷や汗の症状があります。

④遷延性起立性低血圧

起立状態が続くと、徐々に血圧が低下していくのが特徴です。動悸や倦怠感、頭痛の症状があります。

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不登校と起立性調節障害の関連性

不登校と起立性調節障害の関連性

朝起きられない不登校のお子さまは、起立性調節障害の可能性があります。

しかし、すべての不登校の子どもたちが、起立性調節障害を抱えているわけではありません。また、すべての起立性調節障害の子どもたちが、不登校になるわけでもありません

ここでは、不登校と起立性調節障害はそれぞれ独自のものである前提で、共通点や相互関係をお伝えしていきます。

共通点

不登校のお子さまや起立性調節障害を持つお子さまは、学校生活において困難を経験するという点で共通しているでしょう。

不登校は、人間関係や成績不振などで過度にストレスがのしかかり、頭痛や腹痛、朝起きられないなどの症状が出ています。さまざまな要因が絡み合って学校へ行けなくなっているため、これといったはっきりした理由をお子さまは言葉で説明できません。ですので、まわりからはサボりや怠けのように見えてしまい、なかなか理解を得られない場合があります。

起立性調節障害は、朝に症状が強く現れて、午後から少しずつ回復していく特徴があります

体調が悪い理由で学校を休んでも、午後には元気に活動できていると、まわりからはサボりや怠けのように誤解されやすいでしょう。

このように、不登校も起立性調節障害も、まわりの理解を得られなければストレスを抱えながら日常生活を送ることになります。どちらも適切なサポートや対応が必要で、学校側の理解と家族の協力が重要です。

相互関係

不登校から起立性調節障害への影響は、心因的ストレスが考えられます。不登校の原因となる人間関係や成績不振などに対するストレスが身体に反応して、起立性調節障害の症状が現れる場合があるでしょう。

また、起立性調節障害から不登校への影響は、自分ではコントロールできない身体の症状が進行していると考えられます。学校生活に問題がなく不登校になる要因が見つからない場合は、起立性調節障害の症状が進行しているのかもしれません。

「学校に行けない」状況は、先に不登校になる要因があって身体が拒否反応を示しているケースが考えられます。それと同時に、思春期の身体の発育による自律神経の乱れから起立性調節障害の症状が出ているケースの両方が考えられるでしょう。

不登校と起立性調節障害のサポート

不登校と起立性調節障害のサポート

身体に現れる症状に共通点がある不登校と起立性調節障害は、まわりの理解と正しい対応で本人が持つストレスを軽減できます。

ここからは、保護者様がどのように起立性調節障害のお子さまをサポートすればいいのかお伝えしていきます。

起立性調節障害のサイン

朝起きるのが困難な様子で、立ち上がる際にめまいやふらつきが頻繁に起こっている場合は起立性調節障害のサインと捉えましょう。

症状は個人によって異なりますが、お子さまが辛そうな状況であれば早めに医療機関を受診する必要があります。十分な休息や水分の摂取など、症状を和らげるための自己管理も必要です。

親ができるサポート

不登校でも起立性調節障害でも、保護者様のサポートはとても重要です。まず、最初に保護者様がお子さまの状態を理解し、正しい知識を持って対応していきましょう。

身体の不調の原因がわかると、お子さま自身にも家族にも安心感をもたらします。ですので、医療機関での診断を先延ばしにせず、適切な治療ができる体制を整えておくといいかもしれません。さらに、診断書があれば学校側にも理解をしてもらいやすくなります

自分の意思とは関係なく身体が思うように動かない状況に、お子さまは大きな孤独感や不安を抱えています。1番近くにいる保護者様がお子さまの気持ちに共感して寄り添うと、症状に対する心因的ストレスは和らいでいくでしょう。

不登校になってしまったお子さまに対して親ができることは以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

不登校の親ができることは?解決へ向かう3つの対応を解説します!

まとめ

  • 起立性調節障害とは?
  • 不登校と起立性調節障害の関連性
  • 不登校と起立性調節障害のサポート

この記事では、起立性調節障害についてくわしく解説するとともに、不登校との共通点や相互関係についてお伝えしました。

朝起きられず、生活リズムが乱れてしまったお子さまの様子を見ていると、保護者様の不安が大きくなるのは無理もありません。

しかし、正しい知識をもって適切に対応していくと、安心感からお子さまのストレスは軽減していきます。保護者様は、お子さまの不安や疎外感が大きくならないように、辛い症状に共感して寄り添ってあげましょう。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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