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塾へ通っても成績が上がらないのは何故?通わずに成績が良い子の特長を解説します

家庭学習方法

2024/06/09

塾に通わせているのに成績が上がらない」こんなお悩みはありませんか?成績を上げるために通わせている塾なのに、思うように成果が出ないと、「塾が合ってないのでは?」「このまま塾を続ける意味があるの?」という疑問もわいてきますね。

この記事では、このようなお悩みをお持ちの保護者様のために、塾へ通っているのに成績が上がらない原因を解説します。また塾へ行かなくても成績が良い子の特長についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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塾へ通っても成績が上がらない原因は?

塾へ通っても成績が上がらない原因

塾に通っているのに成績が上がらないというケースは、少なくありません。成績が伸びない原因として、次の3つが考えられます。

  • 塾が無い日に家庭学習をしない
  • 分からないことを質問できていない
  • レベルが合っていない

それぞれの原因について、詳しく説明していきます。当てはまるものがないかチェックしてみてください。

原因①:塾が無い日に家庭学習をしない

塾に行って先生の話を聞いているだけでは、勉強ができるようにはなりません。塾で学んだ知識の定着には、家庭学習での演習によるアウトプットが欠かせないからです。

勉強には「理解」し「覚える」ためのインプットの作業と実際に問題を解いてインプットした知識を「使える」ようにするためのアウトプットの作業の2種類があります。

たとえば、

  • 数学の公式を理解し覚えるのがインプット
  • 実際に問題を解いて、公式を使えるようにするのがアウトプット

になります。

成績をあげるために重要になるのは、アウトプットです。いくら理解して覚えていても、問題を解けるようにならなければ意味がありませんね。記憶の定着には、何度もアウトプットをして思い出すことが重要。

塾が無い日に家庭学習をしないと、せっかく学習した知識が定着せず、成績アップにつながりません。

原因②:分からないことを質問できていない

塾に通う目的は、分からないことを分かるようにするためですね。でも、塾の授業で分からなかったことや疑問に思ったことを質問できないと、分からないことがいつまでたっても解消されません。

分からないままにしてしまうと、理解できていないところが雪だるま式に増えていき、さらに分からなくなるという悪循環に陥ります。時間を無駄にするだけでなく、成績が下がってしまうことも考えられます。

授業中に時間がなかったり、先生が忙しくて質問できなかったりなどの理由で質問がしにくい場合は、ノートなどに質問をメモしておき、後でまとめて質問するのもよいでしょう。

成績を上げるためには、授業で分からなかったところを先生に質問し、積み残しが無いようにきちんと理解しておくことが大切です

原因③:レベルが合っていない

塾の授業とお子さまの学力レベルは合っていますか?学力レベルと授業が合っていないと、学習内容を理解することができず、成績は上がりません

学力以上の授業では、内容が難しすぎたり、授業を進めるスピードが速すぎたりして、お子さまは塾の授業についていけなくなってしまいます。分からない授業を受けるのは苦痛ですし、塾だけでなく勉強が嫌いになってしまう可能性もあるでしょう。

また、学力に対して塾の授業レベルが低い場合も、すでに分かっていることにばかり取り組むこととなり、成績が上がらない原因となります。まずは、お子さまの学力をきちんと把握し、学力に見合った授業を受けさせることが必要です。

塾で成果が出ない子の特長は?

塾で成果が出ない子の特長は?

塾へ通っても成績が上がらない子とは、どんなタイプの子なのでしょうか?ここでは、塾で成果が出ない子に共通する特徴を見ていきます。

特徴①:塾へ行く日しか勉強しない

家庭学習の習慣がない子は、塾に通っても成績は上がりません。週に何度か塾に行っただけで安心してしまい、勉強したつもりになっている場合は要注意です。

前述しましたが、インプットした知識を使えるようにならなければ、学習内容を習得したことにはなりません。繰り返し演習するアウトプットの作業には、家での勉強が不可欠家で勉強しないから塾に行っているというお子さまは、まず家での勉強習慣をつけることが必要です。

また、「親が塾に行けと言うから」「お友だちが塾に通っているから」という理由で塾に行っている受け身なタイプの子は、自分から進んで勉強しようという意思がないため、塾に行っても成績は伸びづらいでしょう。

特に親に言われて嫌々ながら塾に行っているという子の場合、授業に参加せず、ただ座っているだけという状況になっている可能性もあります。これでは時間を無駄にするだけで、勉強したことにはなりません。

保護者様はお子さまの塾での様子をチェックし、塾以外の日も勉強するようにうながしてあげてください。

家庭学習が続かないお子さまの解決策は下記の記事で紹介しています。

中学生の勉強が続かない原因とは?集中力を維持するコツも紹介!

特徴②:積極的に質問ができない

塾は「分からない」を「分かる」に変えるところ。積極的に質問できない子は、成績が伸びにくいと言えます。

ただし、集団の中ではなかなか質問できないというお子さまも一定数います。消極的だったり、目立つことが嫌いだったり。自分から先生に話しかけるのが苦手というお子さまには、集団の塾での勉強は向いていないのかもしれません。

塾で質問ができないタイプのお子さまには、落ち着いた環境で自分のペースで勉強できるタブレットなどを利用した家庭学習もおすすめです。

集団塾が向いていない生徒の特長については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

集団塾に向かない子の特徴は?子どもの個性に合わせた学習の選び方を解説!

塾で成績をあげるにはどうすればいい?

塾で成績をあげるには?

塾で成績を上げるためには、授業が終わってからどのように過ごすかがポイントとなります。勉強の中で一番重要なのは、「復習」です。

ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが人間の長期記憶について研究した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間は1日経つと覚えたことの74%を忘れてしまうそうです。ただし、この結果は無意味なアルファベットの羅列を記憶させた実験なので、普段の勉強ではもう少し忘れにくくなると考えられます。

エビングハウスの忘却曲線図

勉強したことを忘れないためには、復習が必要です。良いタイミングで復習すると記憶を保持できることが証明されています。

ウォータールー大学の研究では、24時間以内に10分間復習すれば、ほぼ100%に近い状態まで記憶が戻るという結果が出ています。塾で勉強した内容を自宅に帰ってからできるだけ早く復習すれば、学習内容の習得ができるということです。

また、ウォータールー大学の研究では7日後に5分間、30日後に2分から4分間の短い復習をすると記憶が復元されることも証明されています。塾で出された宿題は早めに取り組み、家で効果的に復習して、学習内容をしっかりと自分のものにしておくことが成績アップへとつながります。

さらに、塾で分からなかったところはそのままにせず、先生に質問することも大切です。「分からない」をなくすことは、成績を上げることにつながります。理解できなかったことは、その日のうちに解決するという心掛けが、成績アップへの第一歩です。

自宅での正しい勉強習慣を身に付ける方法は下記の記事で詳しく解説しています。

中学生が家での勉強習慣を身に付けるには?親ができる簡単なサポートをご紹介

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塾なしでも成績が良い中学生はどんなタイプ?

塾なしでも成績が良い中学生はどんなタイプ?

これまで塾に行っただけでは、成績は上がらないという説明をしてきました。では、塾に行かなくても成績は上がるのでしょうか?塾に行かなくても成績優秀という子は確かにいます。いったいどんな勉強をしているのか気になりますよね。ここからは、塾なしでも成績が良いタイプの中学生について説明します。

お子さまが塾をやめたいと言い出した際の対応については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

「塾をやめたい」と言われたときの親の正しい行動は?塾をやめた後の代替案も解説

タイプ①:勉強する目標を持っている

塾なしで成績が良い中学生は、勉強をしていないわけではありません。勉強はしています。ただし、主体的に勉強しているのです。

では、人から言われないと勉強しない子と自分から進んで勉強できる子の違いは何なのでしょうか?それは、目標を持っているかいないかの違いです。塾なしで成績が良い子には、目標をもち自分から進んで勉強に取り組むという特徴があります。

何かを成し遂げるには、具体的な目標と達成感が必要です。勉強を頑張ったという達成感を得るためには目標設定が不可欠であり、目標が具体的であればあるほど勉強の必要性を感じることになります。

目標は、将来何になりたいのか、その夢を実現するためにはどうすればいいのか、今やるべきことは何なのかというように大きな目標から小さな目標へと設定していくのがおすすめです。たとえば「将来ロボットの開発者になりたい」という場合を考えてみましょう。

  1. ロボットの開発者になるためには、大学でロボット工学を学ぶ必要がある。
  2. 大学に進学するためには〇〇高校に入る。
  3. 〇〇高校に入るために通知表で良い評定をもらう。定期テストで〇点以上をとる。

このように順序立てて目標をたてることで、高校受験を突破するためには、入試までに何をどれだけ勉強すればいいのかが具体的に把握でき、日々の学習計画を立てやすくなります。やることが明確になることで勉強に取り組みやすくなり、自分から進んで勉強するようになります

目標を実現するために今やるべきことが分かっている。これが塾なしで成績が良い子の特徴の一つです。

タイプ②:短い時間でも勉強習慣が身に付いている

塾なしで成績が良い子は、やる気に頼らず、勉強が習慣になっているという特徴があります。決まった時刻になると、とくにやる気も必要とせず机に向かうという習慣が身に付いているので、嫌々ながら勉強するということがありません。

また、勉強習慣が身に付いている子は、生活習慣も整っているもの。特に就寝・起床時間が一定だと睡眠不足になることもなく、学校の授業に集中することができます。

学校の授業はとても大切です。授業は、1日6時間から7時間。家庭学習や塾の授業時間とは比べ物になりませんね。授業に集中して、教科書の内容をしっかり理解することが基本となります。

勉強習慣が身に付いている子には、学校の授業で習ったことはその日のうちに家で復習をし、しっかりと自分のものにしていくというサイクルができています。20分程度の短い時間でも、毎日続けるということが重要です。

授業で分からなかったことは、その日のうちに理解しておくことが大切。サブスタの授業動画は、要点をしぼって詳しく解説してくれるので、短時間でより理解が深まります。

部活で疲れていても、習い事で遅くなっても言い訳をせず、勉強をする習慣が身に付いている。これが、塾なしでも成績の良い中学生の特徴です。

タイプ③:身になる勉強ができている

塾に通って分かったつもりになっているだけでは、成績は上がりません。本当に身になる勉強ができている子は、塾なしでも良い成績をとっています。

前述したとおり、勉強は内容を「理解」し、「使える」ようにならなければ意味がありません。身になる勉強とは、「理解」し「覚えたこと」を「使える」ようになることと言えます。

そのためには、学んだ内容をインプットしたあとに、必ずアウトプットすることをセットで行う必要があります

知識のインプット

身になる勉強の「理解」は「分かる」という部分です。「分からないもの」は質問したり、調べたりして「分かる」ようにして覚えます。ここまでがインプット、知識を頭に入れる作業です。ここで終わってしまうと「使える」ようにはなりません。

たとえば、授業中にノートをまとめただけでは、問題を解けるようにはなりません。よくあるのが、きれいにノートをまとめてなんとなく勉強した気になってしまうこと。これは身になる勉強とは言えませんね。

知識のアプトプット

アウトプットとは、インプットした知識を使って実際に問題を解いていく作業です。問題演習を繰り返して、どんな問題でも解けるようになる。知識を「使える」ようになること。これがアウトプットです。

アウトプットは、可能な限り早めに取り組む必要があります。習ったその日のうちに演習問題を解くのがポイントです。重要なのはインプットよりもアウトプットに比重を置き、アウトプットに多くの時間を割くことです。

身になる勉強をしている中学生は、日々復習を繰り返すことでアウトプットを行い、「できる」ようになっているというわけです。塾なしでも良い成績をとっている理由がここにあります

まとめ

何も目標を持たず塾へ通っても成績は上がらないということです。成績を上げるためには、塾だけでなく家庭学習が必要です

塾へ通わなくても成績の良い子は、いつまでに、何を、どのくらい、どんな方法でやればいいのかを把握しています。つまり全体的な見通しをもって、具体的な計画を立てて勉強しているのです。

これは段取り力やプランニング力と呼ばれるものですが、全体を俯瞰して計画を立てるのは中学生には難しいでしょう

最初は、保護者様がお子さまの夢や目標を確認しながら、勉強のプランを立て、どんな教材をどんな順番でやるのか学習計画を作ってあげてください。学習計画の立て方に不安のある保護者様には、プロのアドバイザーが一人ひとりに合った学習計画を立ててくれるサブスタがおすすめです。

生意気なことを言うようになってもまだまだ中学生。お子さまは、保護者様の力を必要としています。お子さまに合った学習環境を用意し、主体的に勉強する習慣を身に付けさせること。保護者様の心のこもったサポートが、必ず成績へとつながるはずです。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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