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不登校の子どもが大人になったら?不登校経験者のその後の人生を紹介

不登校

2024/11/27

不登校は、当事者のお子さまだけでなく保護者様にも大きな不安をもたらす問題です。

保護者様は、「不登校の我が子が大人になったらどうなるんだろう?」と悩まれているかもしれませんね。

日々、目の前にある不登校問題に向き合ったり対応したりしていると、その後の人生のことまで具体的にイメージできないかもしれません。

そこで本記事では、不登校のお子さまが大人になったらどうなるのか、詳しく紹介します。不登校経験者のその後の人生をもとに紹介するので、ぜひお子さまとのかかわり方に役立ててみてくださいね。

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不登校の子どもが大人になったらどうなる?

不登校の子どもが大人になったらどうなる?

不登校のお子さまが大人になったらどうなるのか、進学や就職に影響すると考える方がいるかもしれません。

しかし実際には、不登校だからといって必ずしも学歴が低くなったり大人になったときに就職に困ったりするわけではありません。

文部科学省の調査によると、一度不登校の経験があるお子さまでも、8割程度は20歳時点で進学や就職といった形で社会復帰できていることが明らかとなっています。

中学生のときに不登校だったお子さまの進路や20歳時点の状況を示した調査結果は、このようになっています。

  • 高校進学率 85.1%
  • 高校中退率 14%
  • 大学・短大・高等専門学校への進学率 22.8%
  • 20歳時点での就業率 34.5%

引用:文部科学省 「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

この調査が実施された当時の全体の高校進学率が96.9%であったことを踏まえると、不登校経験者の高校進学率はやや低いことがわかります。(参考:平成18年度学校基本調査 調査結果の概要(初等中等教育機関、専修学校・各種学校) 卒業後の状況調査 1中学校卒業者

とはいえ、この調査はやや古いものであり、近年では通信制高校のサポートも充実していることから、最新の高校進学率は上昇していることが予想されます。

不登校経験はお子さまの進路選択に影響を与えることがありますが、8割以上のお子さまが進学や就職をしていることも事実です。

お子さまの過ごし方や周囲の対応でその後の人生は変わると考えられるため、「不登校経験者がおとなになったらどうなるんだろう」と悲観しすぎる必要はありません。

不登校の進路については、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

▶ 不登校の中学生にはどんな進路があるの?選択肢を知っておこう!

不登校経験が将来に与えるネガティブな影響

不登校経験が将来に与えるネガティブな影響

前項で、不登校経験が進路選択に影響を与える可能性について触れましたが、不登校の経験はそれ以外にも影響を及ぼすことがあります。

しかしそれは、不登校というものが一生心に傷を与えかねない出来事であることを踏まえると、自然なことなのかもしれません。

不登校経験が将来に与えるネガティブな影響について、具体的に次のようなことが想定されます。

  • 学力が低下する
  • 進路選択の困難になる
  • 社会とのつながりの希薄になる

学力が低下する

不登校経験は、学力の低下につながる可能性があります。

不登校によって学校に通えない期間が長くなればなるほど、当然ながら授業を受ける時間が減ってしまいます。自宅学習や塾など、何らかの形で学習を継続できていればよいですが、難しいこともありますよね。

学習時間の減少や、そもそも勉強する機会が失われる環境は、勉強の遅れにつながります。特に小学生・中学生で学ぶ勉強は、その後の人生の基礎となるものばかりです。受験や就職の際に苦戦してしまうことが予想されます。

また、不登校になると、学校という場所で決まった時間勉強するという機会がないため、勉強の習慣が定着しないことがあります。自宅では誘惑の多さなどから習慣として継続させることが難しい場合もあるでしょう。

進路選択の困難になる

学力が低下すると、進路選択が困難になることが想定されます。これは、基礎学力が身についていない場合、高校受験や就職試験を突破することが難しくなるためです。

また受験では、出席日数や在学時の実績などから構成される「内申点」が評価対象となることがあります。不登校により欠席日数が多い状態では不利になることがあります。

しかし出席日数については、工夫次第でカバーすることが可能です。

サブスタでは、サービスを使って学習することが学校出席扱いとしてみなされます。時悪で勉強の遅れを取り戻しながら出席扱いとすることができるため、内申点に不安のあるお子さまはぜひ利用を検討してみてくださいね。

なお、最近では内申点をほとんど重視せず学力試験のみで合否を決定する高校や、「不登校枠」「特別枠」を設けている自治体もあります。お住まいの地域ではそのような対応がとられているのか、一度確認してみましょう。

不登校のお子さまの高校受験については、以下の記事でくわしく解説しています。

▶ 不登校から高校受験に成功するための具体的な対策とサポート方法とは?

社会とのつながりの希薄になる

不登校経験によって、社会とのつながりが希薄になることがあります。これは、学校という社会との接点が断たれるためです。

お子さまにとって、学校は社会を学んだり集団での過ごし方を知ったりする重要な場です。

社会とのつながりが希薄になると、コミュニケーション能力や協調性が低下する可能性があります。先生や友人との交流機会がなくなるため、登校していれば自然と身につくことが多いスキルが獲得しにくいのです。

コミュニケーション能力や協調性が不足していると、大人になってから苦労することが予想されます。

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不登校経験が将来に与えるポジティブな影響

不登校経験が将来に与えるポジティブな影響

不登校経験は将来にネガティブな影響を与える一方で、ポジティブな影響を与えることもあります。

お子さまが不登校経験を心の傷として残し続けないためにも、ポジティブな要素を見つけて乗り越えていけるとよいでしょう。

不登校経験が与えるポジティブな影響は、次のようなものがあげられます。

  • 多様な経験ができる
  • 自己理解が深まる

多様な経験ができる

不登校の間は、学校という枠にとらわれずさまざまな経験をする機会を増やすことができます。時間が自由に使えるため、その分活動の幅を広げやすくなるでしょう。

自分の好きなことを極めたり、反対に苦手なことを時間をかけて克服するのもよいかもしれません。

勉強に関しても、クラスの授業進度に関係なく自分のペースで進めたり復習したりすることが可能です。

外に出ることに抵抗がないのであれば、習い事やボランティア、高校生だとアルバイトなどをするのもよいでしょう。不登校だからといって必ずしも自宅に籠る必要はありません。

外出するにも、相応の心のエネルギーが必要です。

外に出て何かしたいと思えるのであれば、ある程度心が健康であることがわかります。

自己理解が深まる

不登校期間にじっくりと自分を見つめ直すことで、自己理解が深まります。不登校は、自分自身と深く向き合う時間でもあります。

自分の強みや弱みを客観的に眺めたり、自分は何がしたいかを深く考えてみるとよいでしょう。大人になったら何がしたいか、具体的な目標が定まれば、今何をして過ごせばよいかが明確になります。

目標ができることは、不登校を解決したり不登校期間を有意義に活用することにつながります。

不登校経験を悪いものだと決めつけるのではなく、将来の成長につなげるための時間だと捉えるのもよいでしょう。

不登校経験を乗り越える方法

不登校経験を乗り越える方法

では、不登校を乗り越えるにはどのような方法があるのでしょうか。

大人になったときに不登校経験を後悔しないために今できることや、やった方がよいことを知ることは、心の成長にもつながります。

「不登校経験があると、大人になったときにどうなるんだろう」と過度に心配をしないためにも、次のようなことを実践してみましょう。

  • 社会とのつながりを持つ
  • さまざまな進路を検討する
  • 専門家の支援を受ける

社会とのつながりを持つ

不登校期間でも、積極的に社会とのつながりを持てるよう心がけましょう。他者との適度な交流は心の健康に役立つだけでなく、不登校問題の改善にも有効です。

お子さまにとって学校は社会を学ぶ重要な場所ですが、社会を学べるのは学校だけではありません。

たとえば、地域のボランティア活動に参加することで社会貢献できていることを実感したり、自己肯定感を高めたりすることができます。さまざまな人と出会い、コミュニケーションの機会を増やすことが大切です。

習い事やサークル活動に参加するのもよいでしょう。共通の趣味や好みを持った仲間と出会い、居場所を見つけることができます。不登校によって「学校に居場所がない」と感じているお子さまにとって、家と学校以外に居心地がよいと感じられる居場所ができることは、非常に大切です。

また、お子さまの年齢によってはアルバイトにチャレンジするのもよいでしょう。

他者とかかわりながら社会経験を積めるだけでなく、お金の大切さを学び自立心を養うことも可能です。

さまざまな進路を検討する

不登校の中学生のお子さまが直面する課題に、「進路選択」があります。

不登校を乗り越えるためには、既存の進路に縛られず、さまざまな道を検討できるとよいでしょう。

高校と聞くと、多くの方は毎日登校する「全日制高校」を思い浮かべるかもしれません。

しかし近年では、通信制高校も充実しており進路の選択肢の一つとして検討するのもおすすめです。

通信制高校は不登校のお子さまに理解がある学校が多く、通学日数や学習方法も柔軟に選択することができます。学校とその他の活動を両立させやすいため、趣味やアルバイトの時間を確保することも可能です。

不登校に理解があるため、入学にあたって他の高校ほど欠席日数が重視されないのも特徴です。

自分のペースで学びながら高校を卒業できれば、お子さまの自信につながることでしょう。

集団生活がつらいと感じているお子さまの場合、全日制高校に進学すると中学時代と同様の状況に陥ったり悩みを抱えたりすることがあります。

通信制高校のように、さまざまな進路を検討できるとよいでしょう。

通信制高校については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

▶ 通信制高校とはどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!

専門家の支援を受ける

不登校を乗り越えるためには、一人で抱え込まないことが大切です。

積極的に周りを頼り、専門家の支援を受けましょう。

お子さまにとって一番身近な専門家は、スクールカウンセラーです。

スクールカウンセラーは学校に来てお子さまの心のケアにあたっているため、いきなり医療機関を受診するよりも心の負担なく相談することができます。

スクールカウンセラーには、お子さまだけでなく保護者様も相談することが可能です。お子さまに関する悩み、不登校中の接し方など、なかなか人に聞けないことを相談するチャンスです。

お子さまが不登校となり学校との交流が減ると、親子で孤立してしまいがちです。不登校は繊細な問題であり、誰にでも気軽に話せるわけでなはいと感じる方がほとんどでしょう。

お子さまの状況を案じ、悩む保護者様も知らず知らずのうちにストレスを抱えていることがあります。

不登校の問題は家庭だけに留めず、積極的に専門家を頼りましょう。

不登校の子どもが大人になったときにまつわるよくある質問

不登校の子どもが大人になったときにまつわるよくある質問

最後に、不登校のお子さまが大人になったときにまるわるよくある質問にお答えします。

  • 不登校経験者の社会復帰率は?
  • 不登校経験者だけがわかる思いは?

不登校経験者の社会復帰率は?

何をもって「社会復帰」と捉えるかはさまざまですが、小学校・中学校で不登校だったお子さまのうち、85.1%は高校に進学し学校復帰を果たしています。

また20歳時点では、81.9%のお子さまが就業か就学、もしくはその両方をこなしながら生活しています。

不登校経験者も、適切な対応次第で社会復帰は十分可能です。

不登校への対応については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ 不登校にはどう対応する?再登校するまでに親子でできる対応方法をご紹介

不登校経験者だけがわかる思いは?

文部科学省の調査によると、20歳になった不登校経験者は、当時のことを振り返って「勉強、友人、進路などでマイナスがあった」と答えています。

一方、「休んだことで今の自分がある」「成長した、視野が広がった」との意見もあります。

不登校はさまざまな影響を与えるものですが、その経験を糧に前向きに進んでいる当事者がいるのも事実です。

(参考: 文部科学省 「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

不登校の子どもが大人になったときに関するまとめ

不登校の子どもが大人になったときに関するまとめ

今回は、不登校のお子さまが大人になったらどうなるのか、将来に与える影響についてご紹介しました。

不登校はお子さまが大人になったときに影響を与えることがある体験ですが、決してマイナスなことばかりではありません。

捉え方や対応次第でその後の人生を豊かにする可能性も十分にあります。

「大人になったらどうしよう」と悲観しすぎることなく、今できることから始めてみてくださいね。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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