学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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不登校のお子さまが中学3年生になると、高校への進学ができるかどうか気になる保護者様は多いと思います。
「中学で不登校でも高校へいけるのかな…」
「勉強していないから受験なんてできないかも…」
と不安を抱えていませんか。
この記事では、不登校から高校受験するときに気をつけることや、出席日数が少ない場合の対策について解説していきます。また、進学先にどのような選択肢があるかもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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もくじ
たとえ中学校で不登校の期間があっても、高校受験ができないということはありません。お子さま自ら不登校から抜け出して、高校生活を送りたいというエネルギーがわいてきているのであれば、受験を乗り越え充実した学校生活が送れるはずです。
ここからは、不登校でも受け入れる体制がある学校を紹介します。いくつかの選択肢があることをお子さまに伝えて、進学先を一緒に考えてみてください。
高校からは学校へいきたい気持ちがあり、大学への進学も視野に入れているのであれば、全日制高校への進学がのぞましいでしょう。
全日制公立高校には、不登校枠といわれる募集がありますが、試験と面接で合否が確定するので、純粋に学力を伸ばす必要があります。
また、「学力検査の結果」と「調査書の記録」のどちらを重視するかは高校ごとに定められています。選抜方法の比重は募集要項に記載されているので確認してみてください。
全日制私立高校は一般的に「推薦(専願・併願)」と「一般入試(専願・併願)」の入試方法を設けています。
合格の可能性が高いのは専願ですが、不登校の時期があっても推薦入試が可能なケースがあります。なぜなら、住んでいるエリアの高校によっては参考にする調査書は中3のみという場合があるからです。つまり、不登校が中1と中2の時期だけなら、推薦を出してもらえる可能性があります。
通信制高校は、通信での授業形態で、所定の単位の取得と3年間の在籍を満たせば高校卒業資格を取得できます。
学校に通学するか、自宅学習を基本として学校が指定するスクーリングや合宿のみ参加するかなど、学び方を自分で決められるのが大きな特徴です。
通信制高校については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!
定時制高校は、毎日登校して授業を受ける必要がありますが、授業時間は4時間程度です。基本的には3年間で高校卒業資格を取得できます。
夜に授業がある「夜間定時制」と、朝と昼に授業がある「昼間二部定時制」、朝昼晩に授業がある「三部制」の授業スタイルに分かれます。
チャレンジスクールは、不登校で勉強が遅れているけれど高校へ進学したい生徒を受け入れる都立高校です。
単位制となっており、必修科目と選択科目から自分で授業スケジュールを組み立て、3年から4年で決められた単位を取得すると卒業資格が得られます。
入学するにあたっての審査は、志望出願書・面接・作文のみで、学科試験はなく、内申点も関係ありません。ですので、不登校により内申点が不利であったり学力が及ばなくても、しっかり学びたい意欲があれば挑戦できます。
チャレンジスクールについては、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。
▶【チャレンジスクール】ってどんな学校?入試制度やメリットを徹底解説!
高校を受験するとき、入試の選考資料として利用するために、中学校から高校側へ「調査書」(内申書)を提出します。「調査書」(内申書)とは、中学校の先生が作成する書類で、生徒の学校生活の態度と成績について記述した文書です。
ここでは、調査書の内容に当たる出席日数と内申点について説明していきます。
高校受験では、欠席した日数が多いと合否判定に影響する場合があります。対象となる欠席日数は一般的には3年間で30日程度です。
不登校の場合は、数時間だけの登校や保健室登校、部活に参加していると欠席にはなりません。また、フリースクールによっては、学校と連携して出席扱いになる場合もあります。
ほかにも、定期テストは受けていたり、提出物はできるかぎり期日までに提出するようにしておくと、出席日数は少なくても意欲のある態度が認められる可能性はあります。
サブスタを使った家庭学習でも出席扱いが認められますので、出席日数を気にしている方は以下の記事を参考にしてください。
▶不登校生が出席扱い制度を利用すると内申点はどうなる?メリットについて徹底解説します!
調査書(内申書)の「各教科の学習の記録」の欄に記載される成績が「内申点」になります。そもそも、不登校で定期テストを受けていなければ、学校の成績が下がり内申点も低くなってしまうので、高校を受験する場合は不利になる可能性は高いでしょう。
しかし、不登校の経験がある生徒を積極的に受け入れている高校もあり、欠席が多い理由を「自己申告書」に記入すれば、内申点を配慮してもらえる場合があります。
また、出席日数が足りなくても定期テストの副教科の点数でカバーする方法があります。学力検査は5教科または3教科なので、保健体育・音楽・技術家庭・美術の副教科は、入試で出題されないという理由から内申点の比重が高くなっているのです。
ただ、不登校の場合は学校の授業に参加していないということで、定期テストを受けたとしても「評価不能」として内申点が付かない場合があるので注意が必要です。在宅学習やフリースクールに通うことが出席扱いとして認めらえた場合、定期テストの結果を評価してもらえることもあります。
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高校受験の不登校枠とは、不登校生に配慮した選考方法を指します。
「枠」と呼ばれていますが、不登校だった生徒のために特別に募集人員が割かれるわけではありません。
通常、公立高校受験の場合は不登校の生徒は審議対象になります。高校に入学後に、中学時と同じように不登校にならないか、きちんと卒業できるかを審議をされ、審議対象になるとそうでない生徒と比べ当不利になってしまいます。
不登校だったことにより、受験先の高校提出する調査書に長期的な欠席があっても審議対象としない、あるいは個人的に面談を行うといった「特別な配慮」なされる選抜方法を実施している教育委員会があるということです。
内申点が無い場合は、当日の学力試験の成績だけで受験に臨むことになるので注意が必要です。
不登校中でも出席扱い制度を利用して内申点がついている方は、お住まいの教育委員会に問い合わせをして、不登校を配慮してくれる公立高校があるか問い合わせをしましょう。
また、受験先の高校によっては自己申告書を提出することで、同じような配慮を受けられることもありますので覚えておいてください。
受験時に不登校生が提出する自己申告書については以下の記事で詳しく解説しています。
▶【例文あり】不登校の自己申告書とは?書き方のポイントや提出するメリットについて
高校受験の学力考査は、5教科(国語・数学・英語・社会・理科)または3教科(国語・数学・英語)です。
不登校で勉強を進めていなかったお子さまは、まずは勉強ができる環境を整えましょう。お子さま自身が高校受験するという強い意思を持ち、勉強する意欲がわいてきているならば、遅れを取り戻すことは難しいことではありません。
ここでは、受験に向けての勉強方法をお伝えします。
不登校のお子さまは、一般の学習塾で集団授業を受けるのが苦手ではないでしょうか。家庭教師であれば1対1で勉強を教えてくれるので、質問もしやすくお子さまのペースで進められます。
不登校生を専門にしている家庭教師であれば、勉強以外のサポートも充実しており、お子さまが抱える不安や悩みに寄り添いながら指導してくれるでしょう。
学校で配布されるプリントや問題集などを利用して学習を進めることも可能です。学習した内容を中学校に提出すると内申点アップの期待もできるかもしれません。
しかし、わからない内容が出てきたときにすぐに質問できる環境ではないので、対処法を考えておく必要があります。保護者様や兄弟が教えたり、参考書を購入するなどして、わからない内容の理解を試みましょう。
効率よく勉強を進めるのに適しているのが、オンライン学習です。高校受験を目標に勉強を進めるお子さまのために、学習計画を作成するサービスがあったり、抜けている単元の穴埋めを無理なく計画的に勉強できるよう指導してくれます。
サブスタはオンライン教材の提供だけではなく、不登校の状況に合わせたカリキュラムが提供されます。プロの学習アドバイザーが不登校のお子さまの状況に寄り添ったサポートを行ってくれるため、保護者様も安心してお子さまを見守ることができるでしょう。
また、サブスタのようなICT教材を活用した家庭学習は、学校に「出席扱い」を認められる場合があります。不登校であっても、出席扱いになる制度が利用できるのも大きな利点ではないでしょうか。
不登校期間中の学習方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶不登校中の勉強法はどうしたらいい?自主学習で遅れを挽回する方法を解説します
この記事では、不登校から高校受験するときに知っておきたい3つのポイントを紹介しました。
中学で不登校の時期があっても高校受験は可能です。お子さまが自らの意思で進学を希望するのであれば、勉強の遅れは取り戻せます。
保護者様は、高校受験についての必要な知識を持ち、いくつかある選択肢の中からお子さまにあった進学先を一緒に考え、高校入学へ向けてサポートしてあげてください!
こんなお悩みありませんか?
「不登校が続いて勉強の遅れが心配…」
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