
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
文部科学省の不登校調査の結果、2022年の小中学校の不登校児童生徒数は過去最高の24万4940人と発表されました。前年度から24%増加です。
お子さまが不登校になると、多くの保護者様はきっかけを探します。
しかし、これといった理由が見つからず悩んでいる保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
について解説します。
サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!
もくじ
なにがきっかけで学校へ行けないのか。お子さまが不登校になると、保護者様は解決に向けて最初にきっかけを探すのではないでしょうか。
ここでは、不登校のきっかけと保護者様ができる対応を解説していきます。
お子さまにとって、担任の先生と相性が合わないことは大きなストレスです。たとえば、威圧的な態度の先生に恐怖を感じ、雰囲気に耐えられなくて不登校へつながるケースがあります。
保護者様は、お子さまの話を聞いたうえで、学校側と話し合いをする場を設けましょう。
担任以外の学年主任や、管理職の立場にいる先生に同席してもらうことをおすすめします。なぜなら、学校へ行けない状況を、担任だけでなく管理職の立場の先生とも認識を同じにしておくためです。
小学校高学年や中学生になると、友達関係が悪くなり学校へ行きづらくなることがあります。嫌がらせやいじめで悩みを抱えたり、いじめまで発展しなくても、なんとなく苦手、話題についていけないなどの理由で、学校へ行けなくなることもあります。
保護者様は、いじめがある場合は学校側と事実確認をしましょう。友達とトラブルになっている場合、相手側へは担任を通してお子さまの状況を伝えてもらうようにします。
学年が上がるにつれて、学習内容が難しくなり授業についていけなくなる場合があります。成績が上がらず、学習も追いつかないという悪循環に陥り、学習意欲が低下して学校へ行くのが嫌になります。
保護者様は、勉強の遅れを取り戻す方法を考えておきましょう。たとえば、不登校専門の家庭教師を探したり、オンラインで在宅学習できる環境を整えておくこともいいかもしれません。
オンライン学習による出席扱い制度に関しては、下記の記事で細かく解説しているので参考にしてください。
▶不登校生が出席扱い制度を利用すると内申点はどうなる?メリットについて徹底解説します!
朝起きられない、やる気が出ない、など思春期のお子さまは生活リズムの乱れから体調を崩してしまうことがあります。
保護者様は、まずは今までと違うお子さまの様子をしっかり見ることです。最初は甘えや怠けのように感じるかもしれませんが、症状が重くなっている場合は軽視しないように気をつけましょう。お子さまの不安定な状態が続くようであれば、医療機関に頼ることも必要です。
不登校のきっかけにどのようなことがあるのか説明しましたが、保護者様が適切に対応したとしても、すぐに解決するとは限りません。なぜなら、不登校のきっかけは根本の原因ではないからです。
では、根本の原因とは何でしょうか。
それは、幼少期の生活環境や周りの大人との関わり方により生まれてくる「自己否定感」です。自己否定感とは、自分の行動や考え方に自信がなく、自分には可能性がないと否定的に自己を認識している状態です。
不登校のお子さまは、例外なく自己否定感を持っており、否定する感情が強くなった結果、不登校という行動が症状として現れているのです。
ですので、不登校になるきっかけがあって適切な対応をしても、お子さまの自己否定感が強い状態である限り根本的な解決にはなりません。
不登校になってしまう様々な原因については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶不登校になる原因は?文科省の情報から増加の背景や対応法を解説!
まずは、お子さまが心身ともにゆっくり休める環境を整えることが大切です。保護者様は、自己否定感でいっぱいのお子さまを追い詰めるような言動は控えるようにしましょう。保護者様が焦っていると、言葉にしなくてもお子さまには伝わります。
ここでは、どのようにお子さまに寄り添うことが、不登校から克服するヒントになるのか解説します。
自己否定感は、理想の自分を作り上げて、現実の自分はダメだと否定することから生まれてきます。保護者様は、お子さまに完璧を求めすぎず、今のままでいいと思える接し方をしましょう。
結果だけをみて褒めていると、完璧にできなかった自分を否定します。結果がどうであれ、頑張って取り組んだことにフォーカスしてお子様の気持ちに寄り添うことです。
時間を制限することなく、お子さまが自ら取り組むことには好きなだけやらせてあげましょう。宿題や習いごとをこなすために遊ぶ時間を制限してきた保護者様は、不登校の時期は時間を気にし過ぎないことです。
お子さまは、作業を邪魔されず最後までやりきると、達成感を得て自信を持ちます。
さまざまな要因で学校へ行けなくても、外出に抵抗がないお子さまは、家以外の場所を探すことを提案してもいいかもしれません。
地域の教育支援センターやスクールカウンセラーに相談して、適応指導教室やフリースクールを紹介してもらってはどうでしょうか。ただし、お子さまが望んでいない場合は無理に行かないようにしましょう。
また、令和3年3月に文部科学省から各都道府県の教育委員会への通知では、下記の通り担任の先生との問題や、生徒同士のトラブル解決をより丁寧に行うよう求められています。
担任の先生や、クラスメイトとのトラブルが原因の場合は、学年が上がるタイミングでのクラス決めの配慮や、転校が有効な場合もあります。
いじめや教員による体罰や暴言等の不適切な言動や指導が不登校の原因となっている場合、こうした問題の解決に真剣に取り組んだ上で、適切な教育的配慮の下に学級替えや転校の措置を活用することも可能であり、児童生徒又はその保護者が希望する場合には丁寧な相談を行うことが求められること。
お子さまに勉強意欲が出てきたら、家庭教師やオンラインで在宅学習することを勧めてもいいかもしれません。勉強に追いつくことは大きな自信になります。
不登校中に勉強に追い付く方法については、下記の記事で細かく解説しているので参考にしてください。
▶不登校中の勉強遅れを取り戻す方法は?追い付くために親ができるサポート法も解説!
不登校のお子さまは、保護者様以上に将来を不安に思っています。不登校の時期があっても、将来はさまざまな選択肢があります。自分のやりたいことを見つけて目標設定ができるように、どのような選択肢があるのかをお子さまと一緒に考えるのもいいでしょう。
お子さまが学校へ戻るように、ただ寄り添い見守るだけでは不登校の解決にはなりません。自己否定感を強く持ったまま学校へ戻っても、また不登校を繰り返したり、ひきこもりになる可能性があります。
では、自己否定感を無くすには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。ここでは不登校の根本解決につながる、お子さまの自己否定感を緩める方法を解説します。
お子さまが話してきたら、保護者様は手を止めて目を見て、全肯定で話を聴くようにしましょう。話の腰を折らず、話題をすり替えず、お子さまが話し終わるまで聴くことです。
最後まで否定せず話を聞いてもらえると、自分の存在を認めてくれたと感じますので、お子さまの自己肯定感が上がります。
保護者様は、納得できない内容であったとしても、一旦お子さまの気持ちを受け止めましょう。親の立場ではなく、お子さまの置かれている状況に立ち、気持ちに共感する姿勢で聴くことが大切です。
保護者様が、日頃使う言葉に少し気をつけるだけで、お子さまの受け取り方が変わります。お子様との会話で、「でも」「だって」「どうせ」をよく使っていませんか。これらで返す言葉は、相手に共感せずできない理由を言うために使います。お子さまは、自分の話を否定されたと受け取りますので、使わないように心がけましょう。
お子さまは、兄弟や友達と比べられることで劣等感を持ちます。学校へ行けない自分はダメ、勉強ができない自分はダメと自己否定を強めていきますので、保護者様は周りと比べないように気をつけましょう。
お子さまのありのままを心の底から認めることができると、保護者様の態度から、お子さまは安心します。お子さまが、今のままでいいと自己肯定ができると、自分に自信を持つことができます。
不登校になるきっかけと、不登校を克服するヒントについて解説しました。
学校へ戻ることが不登校の根本解決ではありません。
お子さまの不登校の根本解決につながる自己否定感を緩める方法も、具体的に解説しましたので保護者様はぜひ行動してみてください。
サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!