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不登校中にできる定期テストの勉強法は?受けないと高校受験に影響する?

不登校

2024/05/01

不登校中でも定期テストを受けるべきなのか定期テストを受けないと高校受験はどうなるのかと悩まれているお子さまや保護者様は多いのではないでしょうか。

また、定期テストを受けたいと思っていても、学力面の不安からなかなか行動に移せていないお子さまもおられることでしょう。

そこで今回は、不登校中に定期テストを受ける意義をご紹介するとともに、定期テストに向けた勉強法や保護者様のサポートについて幅広く解説します。

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不登校中でも定期テストは受けられる?

不登校中でも定期テストは受けられる?

学校を休んでいる間も定期テストの存在が気になっていたり、受けなければと焦ったりしているお子さまは多いでしょう。

しかし、そもそも不登校中でも定期テストは受けられるのか気になりますよね。

結論を言うと、不登校中でも定期テストを受けることは可能です

方法としては、以下の2つがあります。

  • 別室で受ける
  • フリースクールで受ける

それぞれ詳しく解説していきます。

方法①:別室で受ける

不登校中でも、別室で定期テストを受けることが可能です別室とは多くの場合、保健室や相談室、空き教室が使われることが多いようです。

  • 教室には入れないが、学校に行く意欲はある
  • 人目を避けて定期テストを受けたい
  • 勉強の遅れが少ない

このようなお子さまには適している方法といえます。

ただし、定期テストを受けている間の監督(試験監督)を行う余裕が先生側にあるかどうかは学校により異なります。実施にあたっては、担任教諭など学校側に相談しておく必要があります。

方法②:フリースクールや適応指導教室で受ける

不登校のお子さまがフリースクールや適応指導教室を利用している場合、そちらで定期テストを受けることも可能です

  • 勉強に不安や遅れがあるが、定期テストを受ける意欲はある
  • 学校には行きたくない

このようなお子さまに適している方法といえます。

ただし、フリースクールと学校がきちんと連携していることが必須です。学校から定期テストを持ち帰らせてもらうことは可能なのか、持ち帰った定期テストをフリースクールで受けても、成績はつくのかなどを事前に確認しておきましょう。

不登校中に定期テストを受けないとどうなる?

不登校中に定期テストを受けないとどうなる?

不登校中は心身ともにエネルギーが乏しく、勉強をする気にならないお子さまは多いでしょう。定期テストの実施場所以前に、そもそも定期テストのことなど考えたくないという思いを抱いても不思議ではありません。

では、不登校中に定期テストを受けないとどうなるのでしょうか。

ここでは、中学生のお子さまが不登校であるケースを想定して、定期テストを受けなかった場合の影響についてご紹介します。

デメリット①:高校受験に影響する

定期テストを受けないという選択をした場合、高校受験への影響は避けられないでしょう

中学校は義務教育であるため、定期テストを受けなくても卒業することは可能です。しかし、その後に高校進学を希望する場合、高校受験が必要です。

多くの高校では、内申点を合否の一つの基準として用いますが、この内申点は定期テストを含む成績や生活態度をもとに算出されます。つまり、定期テストを受けないということは、内申点を上げるための材料に欠けている状態と言えるのです。

内申点が乏しい場合、内申書が合否に関係しない高校を受験することになります。こうなると、通信制高校などに限られてしまうケースがあるのです。

不登校生の高校受験については以下の記事で詳しく解説しています。

不登校でも高校受験できる?焦らずに進学を成功させるためのポイントを解説

デメリット②:学力が確認できない

定期テストは、お子さまの現時点での学力を確認するための指標といえます向上心を持って勉強に取り組み、自分は何が得意で何が苦手なのか理解するためには、今の学力を正しく把握しておく必要があります。

また、定期テストを通して得意・不得意な科目がわかるだけでも、今後の進路選択の参考にできることがありますよね。

定期テストを受けないと、このように自分の学力を確認し分析することが難しくなってしまいます

不登校中にどれくらい勉強が遅れているのか、学校ではどんなペースで学習が進んでいるのかを知っておきたい場合にも、定期テストの存在は役立ちます。

不登校期間中にお子さまが勉強しないことでお悩みの方は以下の記事をご確認ください。

不登校になって勉強しないと将来に影響は出る?子どもの心理と親ができる対応法を解説!

不登校中でもできる定期テストの勉強法

不登校中でもできる定期テストの勉強法

不登校中は勉強が遅れがちになり、そのために自信をなくして定期テストを受けたくないという思考に陥るケースも多いものです。

しかし、不登校中でも以下の方法で定期テストに向けて勉強を進めておくことは可能です。

  • 自主学習
  • 家庭教師
  • 個別指導塾
  • フリースクール
  • 教育支援センター
  • オンライン学習

不登校中の勉強法については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

不登校中の勉強法はどうしたらいい?自主学習で遅れを挽回する方法を解説します

勉強方法①:自主学習

主に自宅や図書館などで行う自主学習は、不登校中にできる最も簡単な勉強法です。

人に会うことに抵抗があるお子さまでも、居心地のよいと思える場所で無理なく勉強することができます。勉強内容やペースもお子さまが自由に決めることができるため、余計なプレッシャーや焦りを感じることなく取り組むことができますよね。

このように自由度が高い反面、お子さまの気分次第で勉強しない時間を作ることもできてしまうため、なかなか定着が難しいといったデメリットもあります。

勉強方法②:家庭教師

家庭教師であれば、外出に抵抗のあるお子さまでも自宅でプロに教わりながら勉強することができます。

勉強時間が決まっているためルーズになる心配もありませんし、疑問点に的確に答えてもらうことができます。また、特定の大人(先生)と信頼関係を築くという経験はお子さまの心によい影響をもたらしてくれる可能性があります

不登校中の学習対策として家庭教師を検討されている方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校向け家庭教師おすすめ10選!理解のある家庭教師を選ぶポイントを解説します

勉強方法③:塾

学習の時間を決め、適度に外出の機会がほしい場合にはを利用するのも手です。

塾には、個別形式や集団形式など多様なスタイルがあるため、お子さまに合うものが見つかれば定期テストに向けた勉強に専念することができます。また、塾で行われている模試を受験すれば、不登校中でも自分の学力や偏差値を確認することができます

自宅学習や家庭教師による指導では、ついつい自分のペースや基準で勉強を進めてしまいがちですが、客観的な評価を得ることができるのです。

勉強方法④:フリースクール

フリースクールは、主に不登校のお子さまが勉強したり集団生活の練習をしたりすることができる民間施設です。

お子さまのペースや学力に合わせて職員が指導をしてくれるため、無理なく勉強することができます。

しかし、フリースクールにはカリキュラムがないため、勉強はあくまで「お子さまのペース」で行われることがほとんどです。良くも悪くも、学校の定期テストレベルの学習を強要されることがありません。

また、利用にあたっては費用がかかるため、ご家庭でよく検討する必要があります。

フリースクールについては、以下の記事でさらに詳しくご紹介しています。

フリースクールの問題点は?不登校児が後悔しないためにデメリットを調査!

勉強方法⑤:教育支援センター(適応指導教室)

不登校のお子さまのために市町村の教育委員会が設置している教育支援センター(適応指導教室)でも、定期テストに向けた勉強をすることができます。

公的機関であるため、費用は無料、もしくは少額で利用できます。また、多くの場合、地域の学校と密に連携をとっているため、教育支援センターに通うことが学校の出席扱いとなります

しかし、教育支援センターは登校再開を目標とすることを前提とした場であるため、お子さまの定期テストへの意欲をきっかけに、登校へのプレッシャーがかけられてしまうケースもありますので注意が必要です

教育支援センターについては以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

教育支援センター(適応指導教室)はどんな場所?文部科学省の情報をもとに解説!!

勉強方法⑥:オンライン学習

オンライン学習(通信学習)でも、定期テスト対策の勉強をすることができます。

自宅にテキストが届いたり、動画配信によってプロの指導を受けたりできるサービスもあります。

サブスタもそれは同様で、定額料金のまま動画で分からない部分を何度も勉強することができるため、学力の定着を促すサービスといえます。

特に、定期テストに関しては

  • お子さま一人ひとりに合わせた学習計画表の作成
  • 自信のない単元に戻って復習
  • 定期テストに合わせた学習計画の調整

これらのサービスによって、お子さまが安心して勉強に取り組める体制を整えています。

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定期テストに向けた親のサポート

定期テストに向けた親のサポート

不登校中のお子さまが定期テストに意欲を示したとき、保護者様にできることややるべきことは何でしょうか。

お子さまが定期テストに全力で挑めるよう、親として何かサポートをしてあげたいと思う保護者様は多いでしょう。

しかし、そのような保護者様の思いが無意識のうちにお子さまにプレッシャーを与えてしまう可能性もあります。

そこでここでは、不登校中のお子さまが定期テストを受けるにあたって、保護者様がするべきサポートのポイントについてお伝えします。

サポート①:定期テストが怖い気持ちを理解する

表面上はどんなに定期テストに前向きに見えるお子さまでも、多かれ少なかれ不安や恐怖といった感情を抱いています。

それは、「長らく学校の授業を受けていない中で定期テストを受けたらひどい点数をとるのではないか」「定期テストを受けるときに友達に会ったらどうしよう」といったプライドや恐怖心が複雑に絡まりあって起こるもの。

そもそも、学校に行くことができていないお子さまが、定期テストを通して学校との繋がりを持とうとすることには、大変な勇気が必要です。

お子さまが「定期テストを受ける」と言ったとき、保護者様はついつい「このまま登校再開も目指せるのでは?」と期待してしまいがちですが、その決断に至ったお子さまの勇気を認めてあげることが重要です

定期テストを受ける、そのために勉強を始める、といったお子さまの成長や勇気ある一歩を褒め、見守ることが必要なのです。

保護者様が見守ってくれているという安心感は、お子さまが定期テストを受ける上で何よりの支えになります。

サポート②:学校と連携する

不登校中は、担任教諭をはじめとした学校との連携は欠かすことができませんこれは定期テストを受けるにあたっても同様です。

お子さまが不登校中でも連絡を取り合っておけば、試験範囲や授業の進度など学習に関わる情報を入手できますし、親子で頼り先がなく孤立してしまうという事態を防ぐことができます。

定期テストに限らず、今後の進級や進学における相談をすることもできるため、学校とは常に連携し、お子さまの状態を知っておいてもらうことが必要です。

サポート③:定期テスト後の楽しみを用意する

上記で解説した通り、定期テストを受けるお子さまの勇気や不安は相当なものです。

保護者様は、お子さまが定期テストを乗り越えたときに達成感を得られるような楽しみを用意しておけるとよいですね

大人も、何か目標を達成したときには美味しいものを食べたり、行きたかった場所へ行ったりして満足感を味わい、自分を労うことがありますよね。

このような体験が次の目標へのモチベーションとなるのは、お子さまも同様です。

お金がかかりすぎることであったり、無理難題を叶えたりする必要はありませんが、お子さまと相談して親子で楽しみを見つけられるとよいでしょう。

サポート④:結果に動揺しない

最初は、お子さまが定期テストを受けようとしただけで十分と思っていた保護者様でも、だんだんと高得点を期待してしまうのは自然な心理といえます。

しかし、不登校期間が長くなるほど、その期待通りにいく可能性は低くなると考えておいたほうがよいでしょう。つまり、お子さまの頑張りが定期テストの点数には結びつかないケースもあるということです。

不登校のお子さまが定期テストでいきなり高得点をとるのは至難の技です。そして、期待通りの高得点を得ることができなかったことに落胆した保護者様の姿をお子さまに見せてしまうことは、最もあってはならないことと言えます。

今後の高校受験や将来への心配から、定期テストを頑張ってほしいと願うのは親としてごく自然な願いです。しかし、保護者様のその思いがお子さまにとってプレッシャーとなってしまっては、不登校問題の悪化に繋がりかねません。

まずは、お子さまが定期テストに意欲を見せただけでも十分と考え、その結果に動揺しすぎないよう努めましょう

不登校が始まってしばらく勉強をすることができなかった場合は、勉強の遅れが大きく、一人で追い付く学習することが困難な場合があります。

不登校による勉強の遅れを取り戻す方法については、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

不登校中の勉強遅れを取り戻す方法は?追い付くために親ができるサポート法も解説!

まとめ

まとめ

今回は、不登校のお子さまが定期テストを受ける必要性や、定期テストに向けた勉強法、保護者様のサポートについてなど、幅広くご紹介しました。

不登校中でも定期テストを受けておけば、高校受験をはじめとしたその後の人生の選択肢を増やすことができます。また、定期テストのために行った勉強は、定期テストで良い結果が得られなかったとしても決して無駄になるものではありません。

保護者様は、お子さまの定期テストに向けた意欲を認め、サポートしていけるとよいですね。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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