学習コラム

正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。

不登校の親ができることは?解決へ向かう3つの対応を解説します!

不登校

2023/06/11

お子さまが不登校になると、ほとんどの保護者様は「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安を感じているのではないでしょうか。また「育て方が悪かったのかも」と自分を責めていませんか。

この記事では、不登校になったお子さまに対して、「親ができること」をわかりやすく解説していきます。

ネガティブな感情の切り替え方についても書いていますので、ぜひ参考にしてください。

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!

不登校を受け入れる

不登校になる原因は、ひとつとは限らずさまざまなことがからみ合っています。なにが理由で学校へ行けないのか、ほとんどのお子さまは説明できません。

ですから、原因を突き止めようとお子さまに質問ばかりするのはやめましょうまずは学校へ行けない気持ちを受け止めることが大切です。

ここでは、不登校を否定せず不安をやわらげる方法をお伝えします。

子どもも自分も責めない

不登校の理由がはっきりしている場合もありますが、先ほど述べた通り理由を説明できない場合がほとんどです。「はっきりした理由がないのに学校へ行かないなんて!」と、お子さまをただ責めるのはよくありません。

同時に、「育て方が悪かったのかもしれない」と自分を責めている保護者様もいるでしょう。不登校の原因は必ずしも親のせいではありませんですから、後悔したり自分責めをする必要はないのです。

未来を肯定する

起こってしまった出来事を変えることはできません。過去をふり返って後悔するばかりではなく、これから起こりうる未来を考える姿勢に変えてみませんか

お子さまの不登校が続くと、なにが不安なのでしょう。

  • 出席日数が足りなくなり、勉強も追いつけず進学できなくなる
  • 学歴がないと就職できない
  • このまま引きこもりになると一生面倒見なければならない
  • 自分が死んだら子どもは生きていけない

もし、このような不安があるのなら、「これって本当なのか?」と自分に問いかけてみてください。不登校を不安に思う保護者様が、自分の価値観から勝手に想像して悲観しているだけにすぎません。

  • 不登校でも進学する人はいる
  • 不登校を経験しても仕事をして活躍している人はいる
  • 人と直接会って話すのが苦手でも、家でできる仕事はある
  • 自分の子どもは未来を切りひらく力がある

ネガティブな思考や感情を持ち続けるのではなく、未来をポジティブに考えて言葉にすることを意識してみてください

また、不登校に関する本を読むこともおすすめです。知識を得ることで保護者様の心の持ちようが前向きになると、家の中の空気も変わっていくきっかけになるでしょう。

参考書籍:阿部伸一『「不登校」は天才の卵』宝島社

ネガティブな感情を切り替える

ネガティブな感情は絶対によくないというわけではありません。否定的な考えや、怒りや嫉妬、悲しみなどの感情は誰でも持っているもので、実は大切な役割があり必要なものなのです。

  • 反省や成長のきっかけになる
  • 同じ感情を持つ人への理解が深まる
  • 自分が無理していることに気づく

しかし、このような大切な役割があるとはいえ、持ち続けるとストレスは貯まります。ですので、ネガティブな感情とうまく付き合い、不安をやわらげるようにしましょう

では、どのようにうまく付き合って行けばいいのでしょうか。

怒りをしずめたい、嫌なことを忘れたいと思っていてもすぐに気持ちが切り替えられないとき、身体を動かすことが有効だといわれています。なぜなら、心と身体は密接に結びついているからです。

  • その場を離れて深呼吸する
  • 甘いものを食べたりコーヒーなどをいれて一息つく
  • 散歩に出たりストレッチをする

ネガティブな感情が出てきたら、「気持ち」を切り替えようとするのではなく、身体にアプローチするように「行動」を切り替えてみてください

家の中に居場所を作る

不登校になりはじめのころは、お子さまの生活リズムは乱れ無気力な様子が見られます。保護者様は不安になって生活を正そうとしてしまいがちですが、逆効果になりますので気をつけてください。

ここからは、お子さまが安心できる居場所の作り方をお伝えしていきます。

好きにさせてあげる

学校へ行かず好きなことばかりさせたら、不登校が長引いてしまうのではないかと不安になる保護者様は多いと思います。

しかし、好きなことが思い切りできる環境を作るのはとても重要です。なぜなら、夢中でやり続けることは、自分が本当にやりたいことに気づくプロセスになるからです。

不登校の期間をやりたいこと探しの時間としてとらえると、お子さまが好きなことをして過ごしている時間が大切な時間と思えるのではないでしょうか。

不登校でも家族の一員

お子さまが不登校でも、家族の一員として存在を認めましょう。部屋にこもっている時間が長くても、昼夜逆転の生活でも、姿を見たら目を見て挨拶することは大切です。

また、お手伝いをしてくれたときなどは「ありがとう」の言葉を忘れないようにしてください。保護者様の言葉や態度は、お子さまの自己肯定感を上げていきます

家族の問題として取り組む

家の中に不登校のお子さまの居場所を作る上で大切なことは、家族みんなが不登校を理解して同じ方針であることです。不登校に対する理解が異なると、家族それぞれの態度や接し方も異なり、お子さまは混乱してしまうでしょう。

家の中を安心できる居場所にするには、家庭内が穏やかな雰囲気であることがとても重要です。同じ方向を見て根本解決へ導けるように、不登校について家族全員で話し合ってみてはどうでしょうか。

親が変わっていく姿を見せる

親が変わると子どもも変わるとよく言われます。しかし、どのように変わればいいのか悩んでしまいますよね。

最初に述べたように、まず保護者様が不登校を受け入れ、未来を肯定することができると心が軽くなっていきます心が軽くなると保護者様の表情や雰囲気も自然に柔らかく変化していくでしょう

子は親を映す鏡ということばがあるように、まずは自分の意識を変えてみるとお子さまの意識や行動も変わってくるかもしれません。

子どもの話を「聴く」

「聴く」とは、相手の価値観や感情を評価・判断せずただ相手の話を聴くという行為です。

「なるほど、あなたはそう思っているんだね」と相手に共感するだけで自分がどう思うかは関係ありません。

お子さまから話しかけてきたときは、どんな内容でも保護者様の価値観を押し付ける意見を言わず、話しの腰を折らないように最後まで聴きましょう。

ここでは、共感の仕方と聴く姿勢についてお伝えします。

共感の仕方

共感とは「相手の感情や経験を、自分のことのように考え共有すること」です。その結果、相手のことをより深く理解することができると言われています。

お子さまが、学校での辛い出来事を話したとき、保護者様は、励まそうとしたり良かれと思うアドバイスを言ってませんでしたか。親の立場ではなく不登校になったお子さまの立場になって、気持ちを想像して共有してみてください。

話を聴いて同じ感情を一緒に味わうと、辛い話も一緒に受け止めてくれたとお子さまは感じるようになるでしょう。

「聴く」姿勢

お子さまの話を聴くことは、存在そのものを受け止めることです。聴くことで共感してもらえたと感じます。

まず、保護者様は話しを聴く姿勢を意識してみてください。

  • 適度にうなずき、あいづちを打つ
  • オウム返し(話しを聴いていることを伝えるための復唱)
  • 否定しない
  • 先読みしない
  • 先入観を持たない

熱心に耳を傾けて聴いてくれていると感じると、お子さまの気持ちは安定して話しやすくなります。保護者様の聴く姿勢が親子の信頼関係を築き、お子さまは本音を話すようになるでしょう。

まとめ

  • 不登校を受け入れる
  • 家の中に居場所を作る
  • 子どもの話を「聴く」

この記事では、不登校になったお子さまに対して、親ができる3つの対応について解説しました。

保護者様が不登校を受け入れ、未来を肯定すると家の中の雰囲気は変わっていきます。お子さまが「安心できる」「理解されている」と感じられるように、親としてできることを行動してみてください。

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!

監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

この記事を読んでいる人は
こちらの記事も読んでいます

ブログ一覧へ戻る