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不登校の中学生にはどんな進路があるの?選択肢を知っておこう!

不登校

2025/03/12

不登校は、今の時代それほど珍しいものではなくなってきました。ただ、いざ自分の大切なお子さまが学校に通えなくなれば「このままだと将来どうなるんだろう…」「いつか学校に行けるようになるかな?」など、心配になるのは当然のことです。

今は不登校への理解も深く、子どもたちには多くのサポート体制が用意されています。通信制高校や定時制高校だけでなく、フリースクールや高卒認定試験など、お子さまの状況に合わせたさまざまな進路を選択することが可能です。また、無理に学校に行かなくても、家庭学習で出席扱いにできる制度も整えられています

「この先どうしたらいいの?」と不安を感じたら、まずは正確な情報を知ることから始めましょう。この記事では、不登校の中学生の不安を解消できる方法を紹介します。前向きな一歩を踏み出すきっかけとして、ぜひ役立ててみてください。

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不登校中学生の現状

不登校中学生の現状

文部科学省の令和5年度の調査によると、不登校となった小・中学生の数は346,482人にのぼり、11年連続で過去最多を記録しました。

(出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

このことからも、不登校は一昔前ほど特別なことではないことがわかります。社会全体の理解も少しずつ進んできているのが現状です。

ここでは、特に中学生のお子さまに焦点をあて、不登校の実態や背景を見ていきます。まずは、今の不登校の中学生の置かれている状況を客観的に把握していきましょう。

中学生の不登校について

令和5年度の文部科学省の調査によると、全国の中学生のうち216,112人が不登校とされています。これは、中学生全体の生徒数が約314万人なので、15人に1人以上が不登校という結果です。つまり1クラスが30人だった場合、2人以上の生徒が登校していないことになります

(出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

中学生の不登校児童生徒数も年々増加しており、今やめずらしいことではなくなりました。中学生は、自分自身との葛藤や周囲との関係に悩みやすい年代です。大人から見れば日常生活でのちょっとした出来事でも、強い精神的な疲れを感じてしまうこともあります。

心身共に大きく成長する多感な年代である中学生にとって、不登校は誰にでも起こる可能性のあることです。不登校がめずらしくなくなった現代の子どもたちにとっては、選択肢の一つとなっているとも言えるでしょう。

楽観視してよいことではありませんが、不登校という意選択を取ったことを本人の意思表示として捉えることも大切です。

不登校になる主なきっかけ

ここでは、中学生が不登校になるきっかけとして、共通して見られることの多いものを紹介します。特に思春期を迎える中学生は、心身の変化や人間関係などに敏感になりやすく、小さなことでもストレスを抱えやすい年頃です。

実際にはきっかけは一人ひとり異なるので一概には言えませんが、中学生の心情を知るための参考にしてみてください。

【中学生が不登校になる主なきっかけ】

  • 授業内容が難しくなり、ついていけない
  • 部活動での上下関係や人間関係に疲れる
  • 思春期特有の心理的な不安や葛藤
  • 校則や指導が厳しく、学校に息苦しさを感じる
  • 家庭環境の変化や親子関係のストレス

学習面や人間関係だけでなく、思春期ならではの不安定さや、学校や家庭環境などのさまざまな要因が複雑に絡んでいることがわかります。

一度学校を「行きたくない場所」と思ってしまうと、学校に行くハードルはどんどん高くなります。だからこそ、お子さまがどんな背景や感情を抱えているのかを丁寧に知り、それに合わせた関わり方を考えていくことが大切です。

不登校が中学生に与える影響

お子さまが不登校になると日常生活が大きく変わるため、お子さまにはさまざまな影響が出てきます。ここでお伝えしたいのは、不登校という選択を取ることにはデメリットだけではなく、メリットもあるということです。それぞれの代表例を紹介していきますので、確認してみましょう。

主なデメリットの代表例

  • 学習の遅れが生じやすく、進路への不安が強まる
  • 人との関わりが減り、社会性が育ちにくくなる
  • 昼夜逆転や体調不良など、自律神経の乱れが生じやすい
  • 自己肯定感が低下し、将来に対して悲観的になることがある

主なメリットの代表例

  • ストレスの強い環境から一時的に離れ、心が落ち着く
  • 自分の気持ちや進路について、じっくり整理する時間が持てる
  • 保護者とゆっくり向き合える
  • 学校以外の世界や興味に触れ、新たな可能性を見つけられる

不登校というとデメリットばかりに捉われ、再度登校できるよう促さなければと考えてしまいがちです。しかし、実際には不登校になることで心理的に安全な場所を得ることができ、お子さまの心を守れることもあります

「不登校=良くないこと」と決めつけるのではなく、一度お子さまの状況を受け止めてみてください。不登校のきっかけやお子さまが思っていることなど、保護者様がしっかり寄り添うことで気付けることも多くあるはずです。

とはいえ、デメリットに対して対処しておくことも健全な生活を送るためには大切です。学習の遅れや社会性の発達の遅れ、生活習慣の乱れなどが生じないようにサポートしましょう。オンライン教材やフリースクールなど、取れる選択肢はさまざまありますので不登校でも中学生らしい生活が送れる方法を検討してみてください。

不登校中学生の進路

不登校中学生の進路

不登校の状態が長く続くと、お子さまの進路について強い不安を感じる保護者様は大勢います。しかし、実は不登校中学生の進路の選択肢は多様にあるのです。

選べる主な進路とその特徴

進路の種類特徴
全日制高校平日昼間に通学し3年で卒業。一般的な高校生活を送れる。
通信制高校自宅学習が中心で、スクーリングは必要最小限。自由度が高い。
定時制高校夜間・昼間コースがあり、アルバイトとの両立が可能。
フリースクール高校卒業資格は得られないが、心理的なサポートや居場所に。
高卒認定試験高校に通わずに大学受験資格を得ることができる。自学習が必要。

ここでは、主な進路選択肢について説明するとともに、それぞれの特徴をお伝えします。

①全日制高校

全日制高校は最も多くの中学生が進学先として選択する一般的な高校の形態です。平日の昼間に授業が行われ、3年間で卒業するのが標準的です。

メリット

  • 規則正しい生活リズムをつくりやすい
  • 同年代の生徒との交流が多い
  • 部活動や学校行事が充実している
  • 大学進学を目指す生徒が多い傾向にある

デメリット

  • 毎日学校に登校するため、負担が大きくなりやすい
  • 中学校の成績が受験に大きく影響する
  • 中学校の出席状況によっては受験が難しい

不登校の中学生にとっては、毎日の通学がしんどかったり環境が変わったりするため不安を強く感じることもあるかもしれません。不登校経験のあるお子さまが全日制高校に進学する場合、入学前から段階的に登校に慣れていく準備が必要です。また、中学校の成績や出席状況が受験に影響するため対策が必要となります。

全日制高校については以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

不登校でも行ける全日制高校を狙うには?合格するためのポイントを解説!

②通信制高校

通信制高校は、自宅学習を中心に自分のペースで学習を進められる高校です。不登校経験のあるお子さまにとっても、段階的に学校に慣れていけるため負担が少ない進路の一つになります。

メリット

  • 自分のペースで無理なく学習を進められる
  • スクーリングの頻度も調整できる学校が多い
  • オンライン学習を取り入れている学校が多く、自宅学習に対応しやすい
  • 通学の負担が少なく、精神的なハードルが低い

デメリット

  • 自己管理が求められ、モチベーション維持が難しい
  • 学習や進路の相談相手が少ないと感じる場合がある
  • 通学機会が限られるので、社会性を育む機会が少なくなる
  • 学校によって学習環境やサポート体制に差がある

通信制高校を選ぶ際には、お子さまの特性や目標に合った学校をしっかり見極めることが大切です。オープンスクールや学校説明会などを活用し、実際の支援体制を事前に確認しておきましょう。

通信制高校については以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!

③定時制高校

定時制高校は夕方から夜にかけて授業が行われるため、日中の時間を自由に使えるのが大きな特徴です。アルバイトや趣味、家族との時間を大切にしながら、ゆったりとした高校生活を送りたいお子さまに向いています。

メリット

  • 1日の授業時間が短く、体力面での心配が少ない
  • さまざまな年齢層の生徒が在籍し、多様な価値観を受け入れている環境
  • 昼間の時間を有効活用できる
  • 自分のペースで卒業を目指せる

デメリット

  • 卒業までに4年かかるケースが多い
  • 高校での学習時間が少ないため、自発的な学習が必要
  • 学校によってサポート体制や設備に差がある
  • 夜間の通学が不安

定時制高校を検討する際は、実際の通学時間やカリキュラム内容をよく確認し、お子さまとの相性を見極めましょう

④フリースクール

フリースクールは、学校教育法で定められた正規の学校ではありませんが、不登校のお子さまにとっての大切な居場所・学びの場として、近年注目されています。個性を大切にした、柔軟な学習環境が魅力です。

メリット

  • 個々のペースや関心に合わせた学習ができる
  • 少人数制でなので一人ひとり目が届きやすい
  • 心理的サポートや居場所づくりなど、サポート体制が充実
  • 体験活動や自然体験など多彩な学びを経験できる

デメリット

  • 高校卒業資格が取得できない
  • スクールごとに内容・方針が大きく異なる
  • 学習進度にばらつきが出る
  • 地域によっては通学圏内にスクールがない

高等教育機関への進学を視野に入れている場合は、通信制高校や高卒認定試験との併用も検討し、お子さまの希望に合わせた選択をすることが大切です。

フリースクールについては以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

フリースクールとは?学校以外の学びの場をわかりやすく簡単に解説します!

⑤高卒認定試験

「今は高校に通えそうにないけど、将来の選択肢を広げたい」と考えているお子さまには、高卒認定試験という選択肢もあります。高校を卒業していなくても、一定の学力があると認められ、「高校卒業と同等の資格」が得られる制度です。

メリット

  • 年2回(8月・11月)実施され、チャンスが複数ある
  • 合格すれば大学・専門学校への進学資格を得られる
  • 自分のペースで計画的に受験科目を進められる
  • 高校に通う必要がないため、柔軟な学び方ができる

デメリット

  • すべての科目を自力で学ぶには計画性と意欲が必要
  • 学習範囲が広く、効率よく進めないと時間がかかる
  • 周囲に同じ目標の仲間が少なく、孤独を感じやすい
  • 高校生活のような交流や体験が得られにくい

高卒認定試験は、進路の幅を広げるための有効な手段の一つです。周囲のサポートや学習ツールを上手に活用しながら、自分らしい目標に向かって歩んでいくことができます。ただ、すべてを一人でこなすのは簡単ではありません。特に高卒認定試験では、計画的に学習を続けていく力が求められています。

「一人だと不安…」と感じたら、家庭での学習支援が充実しているサービスを頼ってみるのも一つの方法です。無学年式のオンライン教材サブスタなら、短時間の映像授業と個別の学習計画によって、自宅でも効率よく学習を進めていけます。卒認定試験は、通常の高校進学が難しいと感じるお子さまにとって、重要な選択肢の1つといえるでしょう。

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不登校中学生の進路をサポートする方法

不登校中学生の進路をサポートする方法

不登校のお子さまにとって、学校に行けていない分得られる進路に関する情報が限られてしまいがちです。学校からの情報提供が十分に得られず、同じ立場の友人が周りにいないことで、不安も抱えやすくなるでしょう。

そこで重要になってくるのが、保護者様のサポートです。進路について一緒に調べたり、ゆっくり話し合う場を設けることで、お子さまは少しずつ前を向けるようになります。ここからは、進路をサポートする上での効果的なサポート方法をご紹介します。

子どもの興味や適性を見極める

まずはお子さまの興味や適性を保護者様がしっかり見極めてあげることが大切です。お子さまの得意なことや関心のあることを知ることで、お子さまに合った選択肢が見つけやすくなります。

とはいえ、お子さま自身に直接質問してみても、自分の興味や適性を言葉で表現するのは難しいことがほとんどです。まずは日常生活の中で、お子さまの様子をよく観察してみましょう。どんなときに夢中になっているのか、どんなことに興味を示しているのかを手がかりに、適性を見極めやすくなります。普段の何気ない会話の中からも、やってみたいことや将来の夢が見えてくることもあるので日々対話することが重要です。

子どもの興味や関心は、成長とともにどんどん移り変わっていきます。愛情を持って見守りながら、お子さまの個性や意思を大切に、将来の進路の可能性を広げていきましょう。

専門家や支援機関との連携

不登校のお子さまの進路について考えるときは、家庭だけで抱え込まず、専門家や支援機関の力を借りることも大切です。第三者の視点が入ることで、お子さまの状態や希望を冷静に整理することができ、客観的な判断から選択肢を広げるきっかけをつくることができるでしょう。

学校に配置されているスクールカウンセラーは、心理的なサポートに加え、進路の悩みにも親身に対応してくれます。また、地域の教育支援センターでは、進学や就労を見据えた相談が可能です。自治体によってはフリースクールや教育相談機関と連携した支援体制を整えているところもあります。

さまざまな立場の人からアドバイスを受けることで、家庭では気づけなかった選択肢を知るきっかけにもなります。信頼できる支援機関の力を借り、お子さまに合った進路が見つけられるようサポートしていきましょう。

進路相談会や学校見学会の活用

進路相談会や学校見学会は、お子さまと保護者様が学校の情報を直接得られる貴重な機会です。積極的に参加して、最新情報をどんどん入手しましょう。特に不登校のお子さまの場合には、自ら情報を取りに行く姿勢が大切です。

特に、地域の教育委員会や民間団体が主催する進路相談会は、複数の学校の情報を一度に得られるのでおすすめです。まだ学校選びに迷っているという人は、ぜひ参加してみてください。

学校見学会では、学校の雰囲気を体感できるというのがポイントです。また、学校ごとの教育方針を直接確認でき、教職員との対話を通じてより具体的な情報も得られます。不登校であることを事前に相談しておければ、学校側から入学に向けたアドバイスを受けられる場合もあるので、ぜひお子さまも一緒に参加してみましょう

不登校中学生の進路における進学準備

不登校中学生の進路における進学準備

不登校中学生の進学準備は、通常の進学準備とは異なる配慮が必要です。お子さまの状況に応じて、学習面に加えてメンタル面や社会性の育成にも気を配る必要があります。ここでは、不登校中学生の進学準備における重要な側面について説明していきます。

学習面のサポート方法

不登校のお子さまが高校進学の際にぶつかる大きな壁が「学力」です。学校を休んでいるため、学校以外の場所で中学で学習する内容を習得することが必要になります。ここでポイントとなるのが、お子さまの現状の学力状況や生活環境に合わせた対策を取ることです。

勉強は長期的に続けるものなので、無理のない学習計画を立てるよう心がけましょう

たとえば、起立性調節障害がある場合、朝の体調が安定しないことが多いため、午後にオンライン教材で好きな教科だけ学習を行い、徐々にペースをつかんでいくことが効果的です。オンライン学習や家庭教師など、家庭内で無理なく進められる方法を取り入れるのが良いでしょう。

最初は特に、勉強した時間ではなく短い時間でも継続している事実を大切にしてください。また、お子さまの得意科目や興味のある内容から始めることでより効果が高まります。勉強のリズムは一度崩れると戻すのがなかなか大変ですが、「がんばれた」「成果が出た」といった経験の積み重ねが、前向きな進路選択に確実につながっていきますよ

メンタル面のケアと自信の回復

不登校を経験したお子さまのメンタル面のケアと自信の回復は、進学準備においてとても大切です。ネガティブな思考が強くなりがちなときは、無理に元気づけようとせず、安心できる家庭環境を整えましょう

実際に合った事例として、毎朝つらい日が続いていたあるお子さまは、家族と一緒に朝ごはんの準備をするようになったことで、少しずつ生活のリズムを取り戻しましたというケースがあります。家庭内での自分の役割をきちんと行い、「できた」「役に立った」と感じられたことで、自信が回復してきたのです。

お子さまの得意なことや好きなことを見つけ、それを活かせる場面をつくりましょう。日々の中で少しずつ成功体験を積み重ねていくことで、前向きな気持ちが育まれ、進学準備への意欲にもつながっていきます。

社会性を育む機会を与える

不登校になることで、お子さまが同年代の子どもと交流する機会は限られがちです。社会性や協調性は人との関わりの中で育まれるため、極端に機会がないままにしてしまうのは避けましょう。進学に向けてコミュニケーション能力を養うためにも、家族以外の方との交流の機会があると理想的です。

たとえば運動が好きなお子さまであれば、近所のスポーツ教室に週1回だけ通わせ、練習を通じて挨拶や簡単なやりとりを自然に行わせることも一つの方法です。

ただし、お子さまの意志を尊重しながら進めることが大切です。お子さまにとって無理のない頻度や環境で人と接する経験を積み重ねていきましょう。

不登校中学生の進路で親ができること

不登校中学生の進路で親ができること

不登校中学生の進路選択において、保護者様はお子さまを支える最も身近な存在です。親として適切なサポートができれば、お子さまも自信を持って自分が選んだ進路に進めます。

そこでここでは、保護者様ができる具体的なサポート方法についてくわしく説明します。すぐに取り入れられることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

子どもを責めない姿勢の重要性

不登校の状況から進路を考えなければならない時期になると、保護者様の焦りや不安が大きくなるのは当然です。しかし、その感情をお子さまにぶつけても逆効果になるだけでしょう。

進路選択に悩むお子さまを支えるには「責めない姿勢」を保つのが重要です。責める態度を見せてしまえば、お子さまの不安やストレスはより強くなり、状況を悪化させてしまう可能性があります。

逆に、保護者様が堂々と構えていればお子さまも自分から保護者様に相談しやすくなります。ほとんどの場合、保護者様が急かさなくてもお子さまはお子さまなりに自分の将来のことに何かしらの不安を抱えています。お子さまの気持ちに共感し焦らず対応していけば、より良い進路の選択が取りやすくなりますよ

親自身のストレス管理

不登校のお子さまの進路サポートは、保護者様に大きな負担を与えるケースもあります。日々お子さまのことを心配するあまり、気付かぬうちに疲れやストレスが強くかかってしまうことはめずらしくありません。

しかし、お子さまを支えるためには、保護者様自身が安定したメンタルを保つことが不可欠です。睡眠、食事、運動などの基本的な生活習慣を整えるようにぜひ心掛けてください。また、自分にあったストレス解消法を見つけておくのも効果的です

不登校の子どもを持つ親の会などに参加するなど、同じ経験を持つ保護者様との交流も有効です。経験や情報を共有できれば、保護者様の心の支えになります。客観的な視点が得られ、考え方の幅も広がることも期待できますよ。
不登校の子どもを持つ保護者様は、一人で悩みや不安を抱えがちです。家族や信頼できる友人に協力を求めるのもときには必要です。

長期的視点で子どもの成長を見守る

不登校は、短期間で解決できるものではありません。記事の中でも紹介してきたように、不登校であっても進路の選択肢はあります。必要以上に焦ったり、過度に不安を抱える必要はありません

「今すぐ進路を決めなければ」などの焦りは捨て、長期的な視点を持ってお子さまの成長を見守るのが重要です。たとえ進路選択で失敗したとしても、それを貴重な学びの機会ととらえる柔軟な考えも必要です。

進学や就職は、お子さまの人生の通過点に過ぎません。長い目でお子さまが成長していく過程を楽しみ、家族の絆を深めていってください。お子さまにとって保護者様の見守る姿勢は、お子さまの豊かな人間性を育むうえで重要な経験となるはずです。

不登校の中学生が高校への進路を選ぶ場合

不登校の中学生が高校への進路を選ぶ場合

せっかく高校に進学しても、お子さまが再び不登校になるのではないかと不安を抱えている保護者様は多くいます。せっかく高校へ進学するのなら、安心して学校に通えるようになってほしいですよね。

ここでは、不登校のお子さまが高校進学でスムーズに復学するための具体的なステップや、学校との連携方法について解説していきます。

段階的な学校復帰のプロセス

高不登校の状態から高校進学を機にいきなり登校することに対して不安を抱えている人は少なくありません。お子さまの状況にあわせて段階を踏みながら進学への準備を進めていきましょう。まずは具体的なステップを紹介します。

復学に向けた4つのステップ

  1. 自宅で規則正しい生活リズムをつくる
  2. 散歩や軽い運動をして体力をつける
  3. 公共の乗り物に慣れる
  4. 好きな科目から少しずつ勉強を始める

まずは生活リズムを整えることから始めるのがおすすめです。続いて日々登校することを踏まえて体力をつけ、勉強に向かう習慣を身につけていきましょう。

学習を再開するタイミングでは、家庭学習の仕組みを整えておくのがポイントです。短時間から始められるオンライン教材のサブスタは、自宅での学習習慣を整えるためにはおすすめです。進度に応じた計画表やレポート送信機能なども備わっているため、学校復帰前の段階から少しずつ学習のリズムを取り戻していけますよ。

たとえ、いざ高校生活が始まって学校を休む日があったとしても焦る必要はありません。大切なのは、お子さまが自分のペースで前進しているという実感を持つことです。時間をかけてじっくり進めていきましょう。

学校との協力体制の構築

不登校の期間が長かったお子さまは、進学先の高校との連携も不可欠です。不登校に理解のある学校ならば、さまざ不登校の期間が長かったお子さまは、進学先の高校との連携も欠かせません。不登校に理解のある学校ならば、さまざまな支援体制が整っているでしょう。

学校との連携方法

  • 担任やスクールカウンセラーと定期的に面談を依頼する
  • お子さまの心理面のサポートをお願いする
  • 学習の遅れがある場合は学習面のサポートを頼む
  • 状況によっては別室登校を検討してもらう
  • 負担が大きい行事は部分参加などを考慮してもらう

どこまで対応してもらえるかは学校によって異なりますが、事前に状況を伝えて学校との連携体制を強化しておけると安心です。

また、家庭での学習環境も整えられると非常に効果的です。サブスタでは、在籍校へのレポート提出に対応した教材を活用しているため、家庭学習の取り組みが進学先とも共有しやすくなっており、支援の連携が期待できます。

お子さまの高校生活は、将来の自立に向けた大切な一歩です。長い目で見守りながら、お子さま一人ひとりのペースに寄り添った支援を続けていきましょう。

まとめ

不登校の中学生の進路は、以前に比べるとずいぶん広がりました。全日制高校、通信制高校、定時制高校、フリースクール、高卒認定試験など、お子さまの状況や性格に合わせたさまざまな選択肢があります。

進路選択にあたっては、お子さまの興味や適性を見極め、進路相談会や学校見学会を積極的に活用していきましょう。また、進路だけでなく、学習面やメンタル面の支え、社会性を育てる機会の提供も欠かせません。

もしご家庭での学習支援に不安がある場合は、出席扱いにも対応したオンライン教材「サブスタ」のようなサービスの活用も検討してみてください。学習リズムの再構築や進路への意欲づけに役立つサポートが整っています。

また、保護者様は一人で悩みを抱え込みすぎないでください。保護者様の様子をお子さまは敏感に察知しています。不登校はきっと乗り越えられる壁だと前向きに捉え、お子さまのペースを信じて寄り添っていきましょう。

不登校のお子さまのその後については、以下の記事でもくわしく解説していますので参考にしてください。

不登校のお子さまのその後については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校経験者はその後どうなる? データをもとに不登校経験後の進路をご紹介

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14日間の無料体験ができる機会も用意しておりますので、ぜひこの機会にお試しください!

監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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