学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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不登校になると「その後は引きこもりのような暗い末路を迎えてしまうのでは」と心配になりますよね。
そこで今回は、不登校経験者の後悔をもとに不登校の末路について解説するとともに、明るい将来を迎えるための対応を詳しくご紹介します。
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もくじ
不登校と聞くとなんとなく「末路は引きこもり」と思い、将来を悲観してしまう方は多いでしょう。不登校を経験すると、その後の人間関係や進学、就職に支障をきたす末路を迎えると想像してしまいがちですよね。
実際、ある研究では、不登校経験者はそうでない人に比べて「学歴達成が下がる・雇用形態は非正規雇用や無職が多い・婚姻率が下がる傾向がある」ことが報告されています。
しかし、不登校を経験してもその後に進学や就職をして明るい人生を歩んでいる方が多いのも事実。
文部科学省が平成26年度に実施した調査によると、平成18年度に不登校であったお子さまの5年後は以下のようになっていることが報告されています。
・中学校卒業後の高校進学率
高校進学率 85% (そのうち中退が14%)
・20歳時点の就学・就業状況
就業のみ 35%
就学のみ 28%、
就学・就業 20%、
非就学・非就業 18%
・20歳時点の就学先
大学・短大・高専 23%
高等学校 9%
専門学校・各種学校等 15%
・ 20歳時点の就業状況
正社員 9%
パート・アルバイト 32%
家業手伝い・会社経営 3%
たしかに、不登校経験が全くない方に比べると、乗り越えなければならない壁は多いかもしれません。しかし、「不登校=末路は引きこもり」と言い切ることはできませんし、悲観的になる必要もないのです。
不登校と引きこもりの関係性については、以下の記事でさらにくわしく解説していますので参考にしてください。
▶不登校とひきこもりって関係ある?ひきこもりにならないためにできること
「不登校の末路は、引きこもりであったり悲惨であったりするとは限らない」とはいえ、不登校の末路で後悔を感じている人が多いのも現状です。
具体的に不登校経験者はその後どのようなことに後悔しているのか、4つご紹介します。
不登校によって生じる後悔の1つ目は、「学力不足」です。
不登校の経験者は、「不登校によって勉強についていけない」、「学力不足によって進学先が限定される」といった後悔を感じていることが多いようです。
また、文部科学省が実施した「令和4年度不登校児童生徒の実態調査」によると、不登校の小学生32%、中学生45%が「勉強の遅れに対する不安があった」と回答しています。
不登校によって学力不足を後悔しないためには、不登校中でもできる勉強法を知り、実践していくことが必要です。学習塾に通う、サブスタのようなサービスを利用して自宅で勉強するなど、選択肢はさまざまです。
不登校中のお子さまに合う勉強法を取り入れてみましょう。
不登校中の学習方法については下記の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
▶不登校中の勉強法はどうしたらいい?自主学習で遅れは挽回する方法を解説します
不登校によって生じる後悔の2つ目は、「社会性や協調性の欠如」です。
学校という集団の場に通わず、自宅で過ごす時間が多いとどうしても友人関係の中から学ぶ機会が乏しくなってしまいます。
社会性や協調性が欠如していると、不登校後も友人作りに躓いたり、コミュニケーションに困難を抱える可能性が考えられます。一般的にそのような状態が、「不登校の末路は悲惨」とイメージされる原因かもしれません。
不登校であっても社会性や協調性を育むには、お子さまにできる範囲で他者と交流する機会を持ち続けることが大切です。
たとえば趣味の習い事やスポーツなど、学校には行けなくてもお子さまの好きなことであれば外に出られるというケースもあるでしょう。「学校に行っていないのに趣味だなんて」と思うのではなく、ときにはお子さまのできることや意欲を尊重することも必要です。
不登校によって生じる後悔の3つ目は、「体力不足」です。
不登校だからと自宅でばかり過ごしていると、体力が落ちてしまい、その後何をするにも疲れやすくなってしまいます。好きなことや興味のあることに挑戦しようと思っても、体力の無さから消極的になってしまう場合もあります。
そのような事態を防ぐためには、不登校中も積極的に体を動かす機会を作れるとよいですね。散歩や筋トレなど、無理なくできることから始めてみましょう。
不登校中の運動不足解消にはストレッチやウォーキングが効果的です。下記の記事で詳しく解説していますので併せてご確認ください。
▶不登校による運動不足を解消するには?体力作りにはストレッチが効果的!
不登校によって生じる後悔の4つ目は、「学校行事への心残り」です。
極論を言えば、勉強に関しては不登校であっても、そして大人になってからでもできますし、取り返すことは可能です。しかし、たとえば「体育祭」、「文化祭」、「修学旅行」といったような活動は、学生生活の中でしか体験できないことです。
不登校によってそういったそのとき限りの体験ができなかったことを悔やむケースは多数あります。
しかし、不登校中であっても学校に相談することでそのような行事に参加することは可能ですし、大人になってから似たようなイベントを体験することはできます。たとえば、友人と旅行に行ったり、スポーツサークルなどに所属して大会参加をするという選択肢もあります。
学校行事は取り戻せなくても、「今の自分だからこそできる活動」もきっとあるはずです。
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保護者様は、お子さまが不登校であるとその末路を心配し不安になってしまうことでしょう。
ここでは、保護者様にできる「不登校の末路を明るくさせるための対応」についてご紹介します。
保護者様は、不登校の解決にこだわりすぎる必要はありません。これは、お子さまを想う保護者様にはかえって難しい対応かもしれませんね。
しかし、保護者様が不登校の原因追求・解決に躍起になり、その姿勢がかえってお子さまにプレッシャーを与えてしまうケースもあります。保護者様は不登校問題に前のめりになるのではなく、お子さまの「味方」であり続けることが大切です。
不登校になるほど心が疲れてしまっているお子さまが、何気ない会話を通して安心感を得られ、自分に自信を持てるようになることが重要です。
お子さまが不登校であっても、保護者様がご自身の人生を後回しにする必要はありません。むしろ、保護者様がお子さまのためにと自分を蔑ろにする姿を見せると、お子さまは罪悪感を抱いてしまうでしょう。
保護者様が前向きに、充実した人生を送ることがお子さまの良い刺激になる場合もあります。「大人になるって楽しそうだな」とお子さまに感じてもらうことで、お子さまが不登校後の将来を前向きに捉えられるケースもあるのです。
不登校中のお子さまと向き合うことに疲れを感じている保護様は、疲れた気持ちを楽にする方法を下記の記事で解説していますのでご確認ください。
▶不登校の子どもを持つ親はしんどい!疲れた気持ちが楽になる方法とは?
家庭内だけではなかなか事態が好転しなかったり、煮詰まってしまうこともあります。そのようなときは、積極的に家庭外へサポートを求め、活用しましょう。
保護者様に話しにくいことでも第三者であれば話せる・相談できるというお子さまは、実は多いのです。また保護者も、日々不安を感じながら過ごす中で誰かに相談できると安心できますよね。
家庭外のサポートによってストレスが軽減することで、不登校のゴールが目指せるケースもあります。
不登校であっても、「興味関心のあることであればやってみたい」と考えているお子さまはいます。保護者様は、「好きなことばかりしていて大丈夫だろうか」と心配になってしまうことがありますよね。
しかし、「何かに取り組もうと思う意欲があること」が重要なのです。全くの無気力状態であれば事態は深刻ですが、お子さまに何らかの活動への意欲があれば、それを糸口に外出や他者と交流する機会を持つことができます。
お子さまの興味関心はできるだけ尊重し、保護者様はさりげなくサポートできるとよいですね。
今回は、不登校の末路について、不登校当事者が感じる後悔や保護者様にできる対応についてご紹介しました。
不登校の末路を悲観しすぎることなく、少しでもその後に明るい人生を歩むための行動を心がけていきましょう。
不登校になってしまった小・中学生の卒業の進路については将来については以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
▶不登校の将来はどうなる?卒業後の選択肢や子どもへの関わり方を解説!
▶不登校経験者はその後どうなる? データをもとに不登校経験後の進路をご紹介
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