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中学校の通知表はどうやって決まる?評価の仕組みや成績アップの方法を詳しく解説!

テスト対策

2024/06/09

「中学校の通知表ってどうやって決まっているんだろう?」

「テストで頑張ったのに、なんで評価がイマイチなのかな?」

「子どもの成績がちょっと心配…どうやってサポートしたらいいかしら?」

こんな疑問を抱えていませんか?中学校の通知表は、お子さまの将来に関わる大切な1枚。しかし、その仕組みや評価基準について、学校から詳しい説明を受ける機会は少ないのが現状です。

そこで、この記事では、通知表の評価の仕組みや成績アップの方法を分かりやすく解説します。お子さまだけでなく、保護者の皆さまも成績の評価方法や基準を知ることで、お子さまのサポートに大いに役立つことでしょう。自信を持って将来に進むために、通知表を最大限に活用しましょう!

通知表の「家庭から」のコメント欄の書き方については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

通知表の「家庭から」のコメント欄には何を書く?学年ごとの例文や注意点を解説!

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中学校の通知表で見るべきポイント

中学校の通知表で見るべきポイント

学年末になると、お子さまが持ち帰る通知表。評定の数字を見て一喜一憂してしまう気持ちもよく分かります。しかし、良い成績を目指すためには、通知表に書かれている情報からお子さまの強みや弱点を見極め、効果的なアプローチを考えることが大切です。

ここでは、通知表を見るときに注目すべき3つのポイントとその重要性について解説します。

通知表のポイント①:評定(5段階評価)

最初に注目するのは、「評定」です。これは、教科ごとの達成度を1から5の5段階で評価したもので、数字が大きいほどその教科での成績が高いことを示します。

大切なのは、中学校の通知表の評価はクラス内での順位や他の生徒との比較ではなく、教科ごとの基準や前回と比較したその子自身の成長に基づいて決められるということです(絶対評価)。つまり、評定が低いからといって、他の生徒に比べて必ずしも成績が悪いわけではありません。

もちろん、良い評価をもらえるに越したことはありませんが、他の子と比べるのではなく、お子さま自身の成長や努力の過程に焦点を当てましょう。

【参考】確かな学力│よくある質問と回答(FAQ) │文部科学省(mext.go.jp)

通知表のポイント②:観点別評価(ABC評価)

次に注目すべきは、「観点別評価」です。これは、中学校の学習指導要領に示された目標をどれだけ達成できたかを評価したもので、通知表では「ABC」や「◎・〇・△」などの3段階で示されています。

令和3年度に観点別評価の評価基準が見直され、以下の3つの項目で評価されるようになりました。

観点別評価(ABC評価)

【引用元】32_新学習指導要領下における学習評価及び指導要録の改善について│文部科学省初等中等教育局教育課程課 (mext.go.jp)

観点別評価においては、「Aが5個でBが10個…」と個別の数を気にされる方もいらっしゃいますが、重要なのは、3つの評価基準のうち、どれが良い評価を取れていて、どれが改善の余地があるかを分析することです。お子さまの強みと弱点を理解することで、効果的な対策を立てられます。

【参考】観点別評価|教育キーワード集 | 東京教育研究所 (tokyo-shoseki.co.jp)

通知表のポイント③:所見欄(先生のコメント)

最後に注目すべきは、通知表の「所見欄」です。この欄には、中学校の担任の先生がお子さまの学習態度や特記事項についてコメントを書きます。成績だけでは伝わりにくいお子さまの姿勢や課題が、ここにしっかりと記されています。

先生のコメントを読むことで、お子さまの学習態度や成長についてより深く理解できます。担任の先生が見て感じたことや期待する点が書かれているので、これを参考にすることで成績アップのヒントが見つかることもあるでしょう。所見欄の内容を丁寧に読み解き、お子さまにとって有益な情報を見つけ出しましょう。

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中学校の通知表の仕組みとは?

中学校の通知表の仕組みとは?

中学校の成績には、内申点や評定、観点別評価などがあり、これらの違いや関係性が分かりにくいことがありますね。ここでは、通知表の仕組みやそれぞれの評価方法について詳しく解説します。

これから紹介する3つのポイントを押さえることで、中学校の成績の仕組みが理解でき、高校受験に向けて効果的な対策を考える手がかりになりますよ!

中学校の通知表の仕組み①:内申点は通知表の評定をもとに算出される

高校受験の際に「内申点」が重視されることはよく知られています。内申点は、中学校での成績や学校生活をまとめた内申書(調査書)に記載される点数で、高校入試の合否判定において大きな役割を果たします。実は、この内申点の計算に通知表の「評定」が使われます。

たとえば、東京都では、以下のように内申点が計算されます。

中学校の通知表の仕組み

都道府県によって計算方法やどの学年の内申点を使うかは異なりますが、評定が内申点に大きく影響するという事実を早い段階から理解しておくことが重要です。

内申点については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

内申点の上げ方10選!副教科もあなどってはいけない理由を解説

中学校の通知表の仕組み②:評定は観点別評価によって決まる

内申点が通知表の評定をもとに算出されることをご紹介しましたが、そもそも評定自体はどのようにして決まるのでしょうか。

文部科学省の「学習評価に関する資料」によれば、「観点別の学習状況の評価をもとに、総括的な学習状況を示すための5段階の評価を行う」と説明されています。つまり、観点別評価(ABC評価)をもとに評定が決まるのです。

学習評価に関する資料

【引用元】資料6-2 学習評価に関する資料│文部科学省 (mext.go.jp)

観点別評価から評定を算出する具体的な方法は統一されていませんが、以下の表のように観点別評価の組み合わせを点数に換算し、それに基づいて評定を決めている中学校もあるようです。

【観点別評価と評定の参考例】

観点別評価の組み合わせ点数評定
AAA95
AAB84
AAC74
ABB63
BBB53
ACC42
BBC32
BCC21
CCC11

要するに、観点別評価でバランスよく良い評価を取ることが、評定や内申点をアップさせる秘訣と言えます。

中学校の通知表の仕組み③:観点別評価の基準はテストの点数だけではない

内申点や評定の鍵を握る観点別評価には「知識・技能」「思考・判断・応用力」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの評価基準があります。

これらは、単にテストの点数だけでなく、授業態度や提出物なども含めて総合的に評価されます。中学校の先生が具体的にどこを見て評価しているのか、それぞれの基準について詳しく見ていきましょう。

評価基準①:知識・技能

「知識・技能」では、学習したことが知識として定着しているかが評価されます。この評価では、主に以下のポイントが評価の対象になります。

  • 定期テストの基礎問題の点数
  • 授業中の小テストや単元テストの点数
  • グラフの記述・実験などの取り組み

重要なのは、中間テストや期末テストの結果だけでなく、単元ごとのテストや授業中の小テストなど、学習の過程も評価に含まれるということです。定期テストに備えるだけでなく、日頃の小テストにも十分に準備してのぞむ必要があります。

評価基準②:思考・判断・応用力

「思考・判断・応用力」は、身につけた知識を活かして課題を解決できるかが評価されます。この評価では、主に以下のポイントが評価の対象になります。

  • 定期テストの応用問題の点数
  • 論述やレポート
  • 発表やグループ活動での話し合い

具体的には、理科の実験の考察やデータを読み取って自分の考えを記述する問題など、知識をもとに自分の意見や考えを表現する力が求められます。授業中のグループ活動も重要な評価になるため、積極的にアイデアを出したり、質疑応答で発言するなどの対策が必要です

評価基準③:主体的に学習に取り組む態度

「主体的に学習に取り組む態度」は、お子さまの勉強に対する姿勢が評価されます。この評価では、主に以下のポイントが評価の対象になります。

  • 授業態度
  • 提出物

授業態度では、居眠りをしていないか、積極的に活動に参加しているか、授業に集中しているかなどが見られます。提出物では、期日を守っているか、不備がないか、自ら興味をもって学び、学習内容が充実しているかといった点がポイントです。

このように、成績アップを目指すためには単にテスト前の勉強だけでなく、日々の学習や授業への取り組みも重要です

出所:学習評価を通して・教師が指導の改善を図る│国立教育政策研究所

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中学校の通知表の成績を良くする方法【5選】

中学校の通知表の成績を良くする方法【5選】

ここまで中学校の通知表の仕組みや評価の基準についてお伝えしました。ここからは、それらを踏まえたうえで具体的にどういったことに気をつけるべきか、成績を良くするための方法を5つご紹介します。

  • 方法①:定期テストの点数を上げる
  • 方法②:授業態度を見直す
  • 方法③:課題の提出期限を必ず守る
  • 方法④:提出物の内容を充実させる
  • 方法⑤:先生に相談や質問をする

では、順番に詳しく見ていきましょう。

方法①:定期テストの点数を上げる

定期テストの点数を上げることは、成績アップに不可欠です。点数を上げるためには、日々のちょっとした努力の積み重ねが必要です。たとえば、授業内容を毎日復習してみたり、分からないところはすぐに先生や友達に質問する癖をつけると良いですね。

定期テストの直前になって慌てて勉強を始めることは避け、2週間くらい前から計画的な学習スケジュールを組んでみましょう。保護者の皆さまも、進捗状況を定期的に確認し、必要であれば一緒に計画を立ててあげると良いでしょう。

学習の効果を上げるためには、十分な睡眠や栄養も欠かせませんので、家庭でのサポートが非常に重要です。

詳しい定期テスト勉強の方法や保護者さまのサポート法については、こちらの記事をぜひ参考にしてください。

中学生は定期テスト前日に何をすればいい?高得点目指せる勉強法を教科別に紹介

方法②:授業態度を見直す

授業態度は、観点別評価の「思考・判断・表現」や「主体的に学習に取り組む態度」の評価に影響します。授業では、自分の意見を恥ずかしがらずに発言したり、分からないことがあれば質問する姿勢が大切です。

中学生になると、わざわざ手を挙げて発言することに抵抗を感じる人もいるかもしれません。無理して発言する必要はありませんが、先生に指名されたら、自信を持って答えるようにしましょう。

また、調べ学習やグループ学習では、積極的にアイデアを出したり、リーダーシップを発揮したりするようにしましょう。そうすることで、勉強に対する意欲や積極性がしっかり伝わります。

方法③:課題の提出期限を必ず守る

提出物や課題の期限を守ることは、通知表の評価において非常に大切な要素です。期限をきちんと守ることは、学業において基本中の基本と言えます。

スケジュール管理が難しい場合は、スケジュール帳やスマートフォンのカレンダーアプリを利用して、期限を管理することをおすすめします。提出が難しい場合は、早めに先生に相談することも大切です。

これらの習慣は、社会人になってからも仕事を円滑に進めるために非常に役立ちます。期限をしっかり守ることで、自分のスケジュールをきちんと管理でき、取引先や同僚からの信頼も築けます。今のうちからしっかりと身につけておきましょう。

学校の提出物を出す期限が守れないことにお悩みの方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

学校の提出物を出さないと成績はどうなる?出せない心理と親のサポート法を解説!

方法④:提出物の内容を充実させる

提出物の期限を守ることは大切ですが、より重要なのが提出物の「中身」です。内容が充実していると、良い評価をもらいやすくなるだけでなく、自分の学習も深まります。

提出物の内容を充実させるには、ちょっとしたコツがあります。たとえば、レイアウトや見出しを工夫して見やすいノート作りをしたり、自分ならではの視点を加えてオリジナリティのある内容にしたりすることが大切です。

こちらの記事では、提出物の質を上げるための工夫やテクニックを解説しています。ぜひ参考にしてください。

中学生の自主学習ノートの効率的な書き方とは?成績アップの秘訣を解説!

方法⑤:先生に相談や質問をする

中学生になると、授業中に手を挙げて質問するのがハードルが高いこともありますよね。そんな時は、授業外で先生に相談や質問をするのがおすすめです。

自分が理解できていない問題について質問してもよいですし、苦手な科目の勉強法を相談してみても良いかもしれません。授業外なら焦らず自分のペースで話せますし、勉強に本気で取り組んでいるという姿勢が伝わって、先生も親身になってくれるはずです。お昼休みや放課後の時間を使って、気軽に先生に相談してみましょう!

まとめ

中学校の通知表は、高校受験に影響する大切な文書です。良い成績を目指すためには通知表の仕組みをしっかり理解し、お子さまの強みや弱点を見極めることが大切です。

数字で分かりやすく評価される評定ばかりに注目しがちですが、その土台となる「観点別評価」にこそ、成長の手がかりが隠れています。

通知表を受け取ったら、お子さまとゆっくり話し合い、親子で成績アップのためのアプローチを考えてみてくださいね!

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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