学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
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当事者だけでなく、その家族をも悩ませる不登校。
不登校への対応は難しいケースが多く、お子さまの人生に重大な影響を与えかねません。しかし、不登校は日頃のケアや対策によって防ぐことができる可能性があります。
今回は、不登校予防のための対策の中でも、特に“家庭でできる不登校予防対策”に着目して詳しくご紹介します。
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もくじ
年々増加し続け、今やどのお子さまが当事者になってもおかしくない“不登校”。
不登校になると、その後の進路や将来にも影響を与えることが報告されていますし、保護者様は「対策によって未然に予防できれば」と願われますよね。実際、不登校の予防に関する対策は各都道府県や多くの教育委員会で指針が出され、取り組まれています。
特に、文部科学省が掲げている不登校予防の対策では、
上記のように、2本立ての対策を呼びかけています。
不登校を未然に防ぎ、仮に不登校になったとしても長期化させないことが重要と考えられていることがわかります。
不登校がお子さまの“その後”に与える影響については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶不登校経験者はその後どうなる? データをもとに不登校経験後の進路をご紹介
不登校防止対策はさまざまな場で検討されていますが、その多くは教員を対象とした「学校での対策」。
学校からのアプローチはもちろん大切ですが、我が子を想う保護者様は「家でもできる対策はないものか?」と思われるかもしれません。実際、家庭でもできる不登校対策があれば、学校からのアプローチと併せて二重の対策ができます。
日々お子さまを養育する保護者様だからこそ気づくことのできる、お子さまの変化もあるはずです。日ごろから不登校対策をとること、そして万が一お子さまに変化があった際には早期に改善に向けた対策をとることで不登校を防止できたり長期化を防いだりできる可能性があります。
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お子さまの不登校を予防するための対策を、家庭でも無理なく実践できると安心ですよね。保護者様との日常生活の中での小さな気づきや取り組みが、不登校対策に繋がる可能性があります。
ここでは、家庭でできる具体的な不登校予防対策を5つご紹介します。
家庭でできる不登校対策の1つ目は、「生活リズムを整える」ということです。一見、生活リズムと不登校の関連性はないように思えます。
しかし実は、令和4年度の文部科学省の発表によると、「朝起きられない」といった生活リズムの乱れが不登校の原因である小中学生が約12%存在することが明らかとなっています。
また、不登校が長期化しているお子さまの多くに、昼夜逆転生活といった生活リズムに乱れがあることも特徴です。朝起きられない原因が病気という場合を除き、不登校予防対策として日頃から生活リズムを整えておけるとよいですね。
昼夜逆転生活が起きる具体的な原因については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶不登校中の昼夜逆転はスマホのせい?治し方や原因を解説します!
家庭でできる不登校対策の2つ目は、親子間の「信頼関係の形成」です。
日頃から、少しの時間でもよいので、お子さまと会話をする時間を設けましょう。そうすることで、お子さまの様子や会話の内容からお子さまの変化に早期に気づける場合があります。
些細なことでも話せる関係を築いておくことで、お子さまの方からも悩みを相談しやすくなり、不登校の対策に繋がります。
また、お子さまにとって、保護者様が常に自分を気にかけてくれているという状況は、自己肯定感にもよい影響を与えます。不登校のお子さまに多い特徴・心理状態の一つは「自己肯定感の低さ(自分に自信がない)」というもの。
保護者様から認められ、安心して過ごせる家庭環境があると心理状態も落ち着きやすくなります。安定した心理状態が、不登校の予防対策となるケースも珍しくありません。
不登校のお子さまの心理状態については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
家庭でできる不登校対策の3つ目は、「お子さまの変化に敏感に気づく」ということです。
小中学生のお子さまは、何か悩みを抱えた際に「保護者様に心配をかけたくない」「話したくない」と思っても、それを完璧に隠しきることは難しいものです。保護者様が無理に聞き出そうとしなくても、お子さまとの会話の内容の変化から、学校生活の様子がうかがえることがあります。
さらに、服装、持ち物、スマートフォンの使い方などの変化は、お子さまの心の変化であるケースがあります。好みとは異なる持ち物を持っていたり、SNSや友人からの連絡を過度に気にしたりする様子は、お子さまが自分を抑圧し無理に他者に合わせているサインである可能性も考えられます。
前項でご紹介したように、日ごろからお子さまと会話をする習慣ができていたり、お子さまの様子を気にかけていたりすることで、些細な雰囲気の変化や違和感に気づくことができ、不登校対策に役立つことがあります。
家庭でできる不登校対策の4つ目は、「学校との連携」です。
「学校との連携」というと、実際に不登校になってしまった後の対策・対応のように聞こえると思います。しかし、不登校の防止対策としても「学校との連携」はとても有効です。
学校からの配布物にこまめに目を通したり、担任教諭がどんな人物なのかを把握して何かあればすぐに相談できるような関係を築いておいたりすると安心ですね。
お子さまが小学生のうちは、担任教諭との関係が密であるため、上記のような連携が取りやすいと思います。しかし、中学生以降は教科担任制ということもあって、担任教諭との関係は希薄になりがちです。
なかなか学校の先生との関係を築くというのは難しいことではありますが、せめて名前は覚えておくなど、日頃から子どもの学校生活に関心を持っておくことが重要と言えます。
家庭でできる不登校対策の5つ目は、「万が一に備えた情報収集」です。
前項でご紹介した対策「学校との連携」をはじめ、万が一不登校になった場合や不登校の予兆が見られた場合、どこに相談したり誰を頼ったりすればいいのか事前に把握しておきましょう。お子さまの不登校に関する相談は、学校だと担任教諭やスクールカウンセラー、学校外だと専門の相談機関や病院、児童相談所など多種多様に存在します。
お子さまの不登校問題など、いざというときに誰を頼ればよいのか明確にしておくことも、不登校対策の一つと言えます。いざというときの不登校対策や対応については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶不登校にはどう対応する?再登校するまでに親子でできる対応方法をご紹介
今回は、家庭でできる不登校を未然に防ぐための対策についてご紹介しました。
不登校対策においては、お子さまの生活リズムや習慣を整え、日頃からこまめにコミュニケーションをとっておくことが重要です。
一見、不登校対策らしくないとも思えますが、日々の積み重ねや親子の信頼関係の形成がお子さまの変化を敏感に察知し、不登校を未然に防ぐ対策となるのです。さらに、不登校問題の相談先を把握しておくなど、事前の対策をとれると安心ですね。
家庭で実践可能な範囲で、これらの不登校対策を取り入れてみてくださいね。
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