学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
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お子さまが不登校だと進学に不安を感じますよね。小中学校で不登校の経験があっても、意欲が出てきたお子さまには、チャレンジスクールを選ぶ選択肢があります。チャレンジスクールは、基本的な学習の定着を図る高校で、不登校の期間が長くても自分のペースで学習の取り戻しが可能です。
「子どもの意欲は出てきたけれど、進学先が見つからない」など、悩んでいる保護者様は多いのではないでしょうか。この記事では、チャレンジスクールについて詳しく解説します。東京都立のチャレンジスクールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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もくじ
チャレンジスクールは、小・中学校で不登校の経験や高校で中途退学した生徒を対象にした東京都立高校です。これまで、自分の能力や適性を十分に生かしきれなかった生徒が、自分の目標を見つけチャレ ンジしていくのをサポートします。ここでは、チャレンジスクールの概要や特徴を詳しく解説します。
チャレンジスクールは、総合学科の定時制・単位制高校です。自分のライフスタイルや学習ペースにあわせて時間帯(午前・午後・夜間の三部)を選んで入学できます。
総合学科とは、幅広い選択科目から自分で科目を選択して学ぶ学科をいいます。国語や算数といった一般教科と、実習などの専門教科から複数選択し、希望進路に応じた学習が可能です。定時制とは、全日制高校とは異なる時間帯にも授業をしている学校をいい、毎日の登校が必要です。
チャレンジスクールは、学校が時間割を決めるのではなく、1年間に受ける授業を自分で決める単位制です。自分のペースで学習を進めるので、学年で分けられる概念はありません。入学から卒業までに、定められた単位数を習得すれば卒業できるでしょう。
チャレンジスクールは、入学してから4年間かけて学び卒業します。高等学校学習指導要領の規定により、卒業の条件として74単位以上が必要です。学年としての留年制度はなく、最長6年間の在籍が可能です。スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの在籍やカウンセリングなどが充実している点もチャレンジスクールの特徴といえるでしょう。
また、チャレンジスクールは都立高校であるため、都内在住者しか受験資格はありません。
チャレンジスクールは、単位制を導入しています。生徒それぞれが自分の適性にあわせて、学校の先生と相談しながらカリキュラムを組みます。必修科目以外に多くの選択科目があるのは、チャレンジスクールの大きな特徴の1つでしょう。
基礎的な学力をつける授業から、大学進学を目的とした授業まで幅広く用意されています。また、ボランティアなど体験的な学習を重視した授業のほか、社会に出てから必要なコミュニケーションスキルや言葉遣いに関する授業もあり、社会性を育成できるでしょう。
チャレンジスクールは、普通科の高校とは違い不登校だった生徒の意欲を受け止めてサポートする学校です。普通科の高校とはどのような違いがあり、不登校だった生徒にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、チャレンジスクールの4つのメリットをお伝えします。
試験の内容は、小論文(作文)・面接・志願申告書の提出で、内申書の提出は不要です。内申書が必要ないので、出席日数などが足りなくて悩むこともありません。生徒の「これまで」よりも「これから」の部分を評価したいとの考えから、内申書は重視しません。
集団生活になじめなかった生徒も、カウンセリングや教育相談が充実しているので安心です。少人数のクラス編成で、自分のペースで学習を進められ、学年の枠組みもないのが特徴です。人間関係がきっかけで不登校になった生徒も、心理的負担が少なくなるように配慮されています。
普通科の高校とは違い、自分の生活スタイルにあわせて学習を進められるでしょう。定時制を選択すれば働きながら学びを続けることが可能です。普通科に比べると選択科目が多く、より専門的なスキルを身につけられる科目も履修できます。
生徒のチャレンジ意欲をサポートする体制が整い、自分の興味や関心のある分野を深く学べる点はチャレンジスクールの大きなメリットといえるでしょう。
チャレンジスクールは、社会で生かせる基礎能力の育成に重点を置いています。ビジネス・芸術文化・生活福祉など、実践的な知識やスキルを学ぶ学科が設置されています。また、ボランティア活動などの体験を取り入れる学校も多いのが特徴です。
チャレンジスクールは、不登校だった生徒に対していくつかのメリットがあります。しかし、メリットだけではありません。
入学試験に合格する自信がない場合は、選択肢の1つとして通信制高校への進学があります。通信制高校のなかには、試験もなく内申書の提出も不要な学校があるので検討してはどうでしょうか。
通信制高校については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!
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東京都立のチャレンジスクールは、学校によって体育祭や文化祭などの行事が異なります。雰囲気や指導方針もそれぞれ特徴があるので、入学を検討する場合は問い合わせしたり見学したりしてください。
また、チャレンジスクールの総合学科の科目には、すべての高校生が学修しなければならない「必履修科目」と、自分で選択する「選択科目」があります。選択科目は、わかりやすく「系列」に分類され、それぞれの学校の学びの特色になっているでしょう。
ここからは、それぞれの学校がどのような系列に分類されているのかを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
都立大江戸高等学校は、総合学科として生徒の興味関心、進路の希望に応じて3つの系列から選択可能です。「情報・ビジネス系列」「生活・福祉系列」「伝統・文化系列」があるほか、国数英の学び直しができる講座もあります。
また、大学受験する場合は、大学受験科目の講座が用意されています。
電話 | 03-5606-9500 |
住所 | 東京都江東区千石3-2-11 |
地図 |
都立小台橋高等学校は「情報・ビジネス系列」「アート・デザイン系列」「人文・自然系列」から選択できます。なかでも、芸術系の科目は人気があります。音楽・美術・工芸・家庭科の科目で構成されており、豊かな感性と表現力が身に付くでしょう。
電話 | 東京都足立区小台2-1-31 |
住所 | 03-3913-1111 |
地図 |
都立桐ヶ丘高等学校は、個性伸長・創造自立・共学共育を目標とし、多様化した教育活動やキャリア教育を通じて、社会で自立する力を育成します。
「福祉・教養系列」「情報・ビジネス系列」「アート・デザイン系列」があり、自分の進路に応じて専門科目の選択が可能です。
電話 | 03-3906-2173 |
住所 | 東京都北区赤羽北3-5-22 |
地図 |
都立世田谷泉高等学校は、体育祭、文化祭、修学旅行など生徒全員で集団活動する日を年間40日間設けています。選択科目は「生活・福祉系列」「創作・表現系列」「製作・技術系列」があります。
製作・技術系列では、烏山工業高校の施設と設備を引き継ぎ、充実した体験的な学習活動ができる環境でしょう。
電話 | 03-3300-6131 |
住所 | 東京都世田谷区北烏山9-22-1 |
地図 |
都立稔ヶ丘高等学校では、他者とともに生涯チャレンジし続ける社会人の育成を目指し進路をサポートしています。選択科目は「情報・デザイン系列」「ビジネス・コミュニケーション系列」「人間・環境系列」の3つです。また、稔ヶ丘高校でしか学べない科目として、解決していく力を身につける「コーピング」の授業があります。
電話 | 03-3970-8655 |
住所 | 東京都中野区上鷺宮5-11-1 |
地図 |
都立六本木高等学校では「芸術・カルチャー系」「生活・ウェルネス系」「情報サイエンス系」の特色ある選択科目が設置されています。教育相談、ソーシャルワーカーやスクールカウンセラー体制が整っており、ストレスへの対処法や心の健康の保持に関わる教育が受けられるでしょう。
電話 | 東京都港区六本木6-16-36 |
住所 | 03-5411-7327 |
地図 |
都立八王子拓真高等学校は、不登校を経験した生徒のためにチャレンジ枠が設けられています。「学び直し」「部活動」「地元就職」を重点に置き、充実した高校生活を送れる環境を整えているといえるでしょう。地域の方々や外部機関と連携し、2年次生全員を対象に地元企業や職業能力開発センター等でインターンシップを実施しています。
電話 | 042-622-7563 |
住所 | 東京都八王子市台町3-25-1 |
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チャレンジスクールと同じ都立高校でエンカレッジスクールがあります。エンカレッジスクールは、チャレンジスクールとは制度が異なり、学力の遅れた生徒の学び直しを重視した全日制・学年制の都立高校です。
ここでは、チャレンジスクールとエンカレッジスクールの違いをくわしく説明します。
チャレンジスクールは、調査書の提出は不要です。しかし、エンカレッジスクールの入試には調査書が必要です。発達障害などによって力を発揮できない状態の生徒も受け入れる学校のため、学力考査はなく、調査書・面接・小論文で合否が決定します。
チャレンジスクールは、働きながら勉強する生徒などのために通いやすい定時制になっています。それに対し、エンカレッジスクールは全日制・学年制・普通科(専門学科)の高校です。
そのため、チャレンジスクールは1日に45分授業を4時間受けて3年から4年かけて卒業します。一方、エンカレッジスクールでは、30分授業や体験学習の導入など、普通科であるのに特徴的な施策が行われているといっていいでしょう。
また、受け入れ対象となる生徒を、東京都教育委員会は次のように定義しています。
チャレンジスクール | 小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者 |
エンカレッジスクール | 小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒 |
すなわち、チャレンジスクールは、一般ルートから外れた時期があったけれど、もう一度勉強をやり直したい生徒が集まる学校です。また、エンカレッジスクールは、意欲がなかったり発達障害があったりなど特別な配慮が必要な生徒が集まる学校といえるでしょう。
エンカレッジスクールは、特別支援学校ではなく都立の普通高校です。定期考査はなく、授業態度や提出物など日々の積み重ねを評価する特徴があります。2人担任制によるきめ細やかな指導や豊富な体験学習があるのも大きな特徴といえるでしょう。
「少人数制・習熟度別授業」を実施しており、基礎から学び直しが可能で学力に遅れがある生徒も安心できる環境です。主要科目の授業時間を30分としているのも集中して学習できる対策といえるでしょう。
この記事では、お子さまが不登校で進学に不安を感じている保護者様のために、チャレンジスクールについて詳しく解説しました。チャレンジスクールは、少人数のクラス編成で、自分のペースで学習を進められます。また、学年の枠組みがないのも特徴の1つです。
人間関係がきっかけで不登校になった生徒も、心理的負担が少なくなるように配慮されている学校といえるでしょう。東京都立のチャレンジスクールも紹介していますので、1歩踏み出そうとするお子さまと一緒に、お子さまに合ったチャレンジスクールを探してください。
不登校であることで高校受験について悩まれている方は以下の記事を参考にしてください。
▶不登校だと高校受験は不利になる?進学するために必要な情報を解説します
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