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不登校中の居場所はどんなところがある?第二の居場所づくりが必要な理由を解説します

不登校

2024/01/12

不登校になってしまったお子さまのは、常に不安や心配があると言います。その中でも、社会から自分の居場所がない「孤独感」は辛いと感じるお子さまも多いでしょう。

不登校でなくても自分の居場所がなく「孤独感」を感じている方もいると思います

不登校のお子さまに、なぜ「居場所」が必要なのでしょうか?そもそも、お子さまにとってどういう影響があり、どんな場所を探せばいいのか悩んでいる保護者様は多いと思います。

人がなぜ「居場所」が求めるのか、人間性心理学にもとづいて解説もしているので、ぜひ参考にしてください。

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どんなところが不登校中の居場所になるの?

どんなところが不登校中の居場所になるの?

ここでは、不登校のお子さまにとってどのようなところが居場所になるのか紹介していきます。それぞれ特徴があるので、ぜひ参考にしてください。

①フリースクール

一般的には、不登校になったお子さまが、学校以外で学んだり遊んだりできる居場所のことをいいます。入学資格などはなく、異なる年齢の子どもたちが集まり、決まったカリキュラムがないのが特徴です。

学校復帰を目指すスクールや、学校へ戻ることを前提としないスクールなどさまざまな種類があるので、お子さまにあった場所を探しましょう。

フリースクールについては下記の記事で詳しく解説しています。

フリースクールの問題点は?不登校児が後悔しないためにデメリットを調査!

②オルタナティブスクール

ヨーロッパやアメリカの哲学的思想から発展した、オルタナティブ教育を取り入れている学校です。従来の教育法に基づいたスクールではなく、公立でも私立でもないもう一つの学校と位置付けられています。

個人を尊重して、子どもの興味関心を中心に学習の支援をし、体験型学習が多いのも特徴です。個性が強く型にはまった学校生活が合わないお子さまは、選択肢の一つとして考えるのもいいのではないでしょうか。

オルタナティブスクールについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

オルタナティブスクールとは?子どもの可能性を引き出す、もう1つの教育

③サドベリースクール

アメリカのサドベリー・バレー・スクールに共感し、同じ理念で運営している学校です。生きていく上で必要なことを自分で学び身につける力を子どもたちは持っていると信じてサポートし、個性と社会性を大切に自主性を重視したスクールです。カリキュラムもなく生徒自身が学校の運営に関わるのも特徴です。

④教育支援センター(適応指導教室) 

教育支援センターは(適応指導教室は、主に不登校のお子さまのために市町村の教育委員会が設置・運営している教育機関です。公的機関であるため、費用は無料もしくは少額となっています。

学習以外にも集団でさまざまな活動ができるという点はフリースクールと似ていますが、公的機関であるため市町村の学校との連携が密であり、通所が学校出席扱いとなるケースがほとんどという特徴を持っています

しかし、教育支援センターの方針によっては学校への復帰を強く促されるケースもあり、不登校中のお子さまによってはプレッシャーとなってしまうことも少なくありませんので注意が必要です。

教育支援センターについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

教育支援センター(適応指導教室)はどんな場所?文部科学省の情報をもとに解説!

⑤オンラインフリースクール

インターネットを介して受講できるフリースクールです。お子さまのペースに合わせた無理のない学習ができます。学校では教えてくれない自分の興味がある分野を、知識豊富な先生たちが教えてくれるスクールもあります。

また、オンラインで部活などもあり生徒同士の交流も楽しめるでしょう。不登校でも出席扱いになる制度が取り入れられていることもありますので、保護者様の安心材料になるのではないでしょうか。

オンラインフリースクールについては、下記の記事で詳しく解説していますので併せてご確認ください。

オンラインフリースクールおすすめ10選!新たな居場所を徹底解説

⑥オンラインゲーム

お子さまがオンラインゲームのように他者と交流できるゲームをしている場合、その交流や空間がお子さまにとって唯一の居場所となっている可能性もあります。

特に、不登校の原因が友人関係によるものである場合、ゲームという共通の趣味で知り合った他者との交流は心の拠り所になっていることでしょう。学校で感じていた疎外感をゲーム内では味わわず済むため、居心地がよい空間となっていることもあります。

ゲーム内の「顔も名前も知らなくとも自分を受け入れてくれる環境」は心地よいもの。気が合わなくても一緒に過ごさなければならない学校での対人関係と違い、話したい・関わりたい人を自分で選び、趣味の合う者同士でやりとりできるゲーム世界は気楽ですよね。

ただ、ゲームがお子さまの支えとなる一方で、ゲーム依存へと繋がっているケースもありますのでご注意ください。

不登校中のゲーム依存については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

不登校中にゲーム依存になりやすい理由は?依存症を防ぐ対処法を解説します

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不登校中に居場所が必要な心理は?

不登校中に居場所が必要な理由は?

アメリカの心理学者で「人間性心理学」の生みの親であるアブラハム・ハロルド・マズローは、人間の欲求は5段階できており、以下の順番で欲求を満たそうとすると提唱しています。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 社会的欲求
  4. 承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

マズローの5段階欲求人間の欲求は5段階できており、一つずつ欲求が満たされないと次の欲求を満たそうとしないという特長があります

不登校のお子さまの多くは、少し時間が経過して心と身体のエネルギーが貯まると、次は自分の居場所を探し始めます。なぜなら、家が安心安全の場所で物理的な「生理的欲求」と「安全の欲求」が満たされると、次に「社会的欲求」が芽生えるからです。

ここからはマズローの心理学に基づいて、不登校生に居場所が必要である心理的な理由を解説していきます。

参考書籍:中野明「マズローの心理学入門」星雲社

理由①:社会的欲求を満たしたいから

社会的欲求を満たしたいから

マズローの5段階欲求の中の「社会的欲求」は、集団に属したり仲間が欲しくなる欲求です。自分はどこにも属していないという寂しさが社会的欲求として現れてきます。

不登校になり居場所がなかったお子さまは、誰とも関わることなく、保護者様でさえもさける時期があったのではないでしょうか。しかし、周りが不登校を理解し適切な態度で見守り続けると、友達と連絡を取ったり、外に出る勇気が出てきたと思います。

自分は誰からも認めてもらえないと感じていた状態から、社会の一員であると認めてもらいたいという感情が出てきたと言えるでしょう。

人とのつながりが持てる居場所があると、「社会と関わりたい、人と接したい」という欲求が満たされ、安心感を得られます。また、他者の存在の大切さもわかるようになるでしょう。お子さまの孤独感や不安はなくなり、少しずつ自信を取り戻していきます

理由②:承認の欲求を満たしたいから

承認の欲求を満たしたいから

社会と関わりたい、人と接したいという欲求が満たされてくると、次に芽生える欲求は「承認の欲求」です

ここでは、承認の欲求がどのようなものかを説明するとともに、欲求が満たされると、お子さまはどのように変化していくのかお伝えします。

マズローの5段階欲求の中の「承認の欲求」は、集団に属するだけでなく、その中で高く評価されたい、存在価値を認められたいという欲求です。社会的欲求が満たされると、当然出てくる欲求と言われています。

不登校のお子さまの多くは、学校へいけない自分はダメ、勉強できない自分はダメ、という強い自己否定感を持っています。しかし、人とのつながりが持てる居場所を見つけ、社会的欲求が満たされていくうちに、少しずつ自信を取り戻して自己否定感が緩まっていきます。

自己否定感が緩まっていくと、何かしらの自分の能力を他人から評価されたいという感情が出てきて、自分は価値ある存在だと認められたい欲求が出てくるのです。この欲求が満たされてくると、お子さまはより強い自信を持ち、自己肯定感が上がるでしょう。

周りの人との関わりから欲求を満たし自己肯定感を育むためにも、自分の存在価値が認められる居場所は必要です

理由③:自己実現の欲求を満たしたいから

自己実現の欲求を満たしたいから

高く評価されたい、認められたいという欲求が満たされると、次は「自己実現の欲求」が出てきます。ここでは自己実現の欲求がどのようなものかを説明するとともに、欲求が満たされると、お子さまはどのように変化していくのかお伝えします。

マズローの5段階欲求の中の「自己実現の欲求」とは、自分らしくありのままに生きていたいという欲求です。自分が何を求め、どのような生活を目指しているのかなど、自分自身を見つめ直すことから始まり、成長していく過程で行き着くところと言えるでしょう。

自分の能力や可能性を最大限に発揮して、達成感や喜びというポジティブな感情を持つことで満たされていきます

不登校のお子さまががこの感情をすぐに持てるようにはなりませんが、自分の居場所を見つけ、一段ずつ欲求が満たされていくと、自己実現の欲求は現れてきます。

自己実現をかなえている人は、自分の気持ちと向き合ってその気持ちに正直に生きています。これは、自分勝手に生きるということではありません。自分だけが正しいのではなく、さまざまな考えや意見を持つ人がいることを理解して生きていくということです。

不登校のお子さまだけでなく、自己実現の欲求が満たされていくと、人はどんな環境でも自分らしく生きることができるようになるでしょう。

まとめ

不登校の居場所まとめ

この記事では、マズローの5段階欲求の中の精神的欲求の部分をわかりやすく説明し、不登校の子どもに「居場所」が必要な3つの理由を解説しました。また、学校以外の居場所についても紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。

  • 社会や他人とつながる居場所
  • 自分を価値ある存在と認めてもらう居場所
  • 自己実現の欲求を満たす居場所

保護者様は、お子さまの様子を見ながら、ぜひ居場所探しのサポートをしてあげてください!

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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