学習コラム

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元不登校児が語る不登校の6つのタイプとサポートの一例

不登校 中学生

2023/01/25

不登校になる理由は様々で、ご家庭の状況、学校の状況、お子さまが暮らしている地域の状況により変わります。

近年、不登校になりうるケースの中にも、どの要因で不登校になったかを、ある程度タイプに分けて分類する研究も増えています。

今回は、元不登校児で不登校児を10人ほどサポートしてきた私から、不登校の6つのタイプに分類した上で説明し、その時に言って欲しかった言葉や、サポートをご紹介します。

 

不登校の6つのタイプについて

不登校 タイプ

そもそも不登校とはどのような状況を指すのでしょうか?

不登校とは、「何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因や背景により、子どもが登校しない、あるいはしたくともできない状況にある為に、年間30日以上欠席したもののうち病気や経済的な理由によるものをのぞいたもの」と定義されています。

そして、不登校生の数は平成3年から平成13年まで年々増加してきています。

参考:不登校の現状に関する認識

 

不登校の背景として、起立性調節障害により朝起きることができなかったり、学校生活の中で人間関係のトラブルだったり、勉強面で授業についていけなかったりする事など、様々な要因が考えられています。

文部科学省では、平成15年の学校基本調査により不登校状態が続いている要因を、大きく6つのタイプに分けた報告書を提出しています。もちろん、6つタイプにお子さまの状況を切り分けられるかは分かりませんが、1つの参考として見て頂けるとお子さまの今の状況を解決するヒントがあるかもしれません。

参考:Ⅰ 不登校の早期発見・対応

 

① 学校生活上の影響による不登校

学校生活の中で、人間関係などの影響で不登校になったケースです。

嫌がらせやいじめにより学校が怖くなってしまったり、先生との不仲やクラスの雰囲気になじめないことが原因となる場合が多いです。

部活動や、学校の授業についていくことができないと「劣等感」を感じてしまい、授業に参加したり定期テストを受けることが難しくなるお子さまもいます。

こういった場合、保護者様が出来ることの一例に以下に挙げます。

・戻り学習を行う

テストの成績が下がったことにより、学校に行くことが嫌になった場合は、勉強をわかるところまで戻り学習を行ってください。

学校の勉強に対し自信を取り戻すことで、少しでも学校にお子さまが再登校できるチャンスを増やすことができます。

・第三者に助けを求める

人間関係が原因で不登校になってしまった場合や、先生と話すことを怖いと感じてしまうよになった場合は、保護者様が学校のスクールカウンセラーや信頼できる先生に相談してください。

学校での様子を聞きつつお子さまの気持ちを代弁できると、話の内容によっては校内で検討会議を行ってくれる場合があります。

問題解決のための面談を行ってもらえたり、苦手のお友達の間に入ってくれるなど、環境調整してもらうことで再登校できるチャンスを増やすことができます。

 

また、学業不振になったお子さまの中には、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害があるケースがあり、学校での学びづらさを抱えていることがあります。この場合は、できるだけ早くスクールカウンセラーの先生に相談し、お子さまにあった学び方を見つけていくことが重要です。

 

② あそび・非行型による不登校

無断欠席や早退、遅刻等が続いて不登校になってしまうケースです。

あそびや非行型タイプで不登校になるお子さまの中には、「孤独感」や誰かと一緒にいられないことに不安を感じる為、なかなかあそびから抜け出せないお子さまもいらっしゃいます。

この場合、保護者様がお子さまを気にかけていただき、「私はあなたのことを心配している」というメッセージを伝えながら、徐々に信頼関係を作っていく必要があります。とにかくお子さまの不登校の現実と向き合うことが重要です。ただし、保護者様だけで対応するのが困難である場合もあるので、学校や関係機関と連携して関わるとうまくいくケースもあります。

 

③ 無気力型による不登校

このタイプのお子さまは不登校になってしまった明確な理由がなく、人間関係の問題もほとんどない場合が多いです。周りの大人も「どうしてうちの子が不登校に…」と悩んでしまうケースがあります。

様々な要因で自己肯定感が下がり、自分の存在に自信が持てないため、学校に行く意欲を失っているお子さまもいます。

こういった場合、今のお子さまのありのままを認めながら、本人の「自分が大切にされている」という感情を育ててあげてください。その過程の中で少しでもお子さまが自信を持てる様に、お子さま自身が始めた活動があれば、成功体験をつめるように支援することが大事です。

 

④ 情緒的混乱・体調不良による不登校

学校に行こうとするとお腹が痛くなる、頭痛がするなど身体的に何らかの不具合が生じて不登校になるケースもあります。

このタイプのお子様の中には、家庭内でストレスを抱えているために息切れしているケース、学業や学校でストレスを抱えているため息切れしたケースなど様々な要因があります。

ただし、これらは直接的な学校でのトラブル(いじめやお友達との不仲)だけでなく複合的に問題が生じていることが多いです。

そして、心理的に不安になることで情緒不安定になり、身体に不調が生じる(頭痛や腹痛などの体の不調)こともありますので注意が必要です。

こういった場合、病院に行き診察しても原因がはっきりせずに診断名がつかない場合があります。たとえ診断名がつかなかったとしても、むやみにその状態を否定するのではなく、お子さまの苦しい状況に寄り添い、少しでも気持ちが楽になる様に働きかけあげてください。

例えば、腹痛がある場合、湯たんぽやあたたかい飲み物を勧めてあげたり、気持ちが少しでも軽くなる様に声掛けをしてあげてください。頭痛があるようであれば、軽いマッサージや横になれる様に声掛けをしてあげてください。

もし本人の意思で再登校できそうな場合は、保護者様も登校に同伴できることを伝え、傍にいる時間を増やすしてください。このような親の言動がお子さまに対し安心を与え、不安な気持ちが軽減します。

ただし、全てを保護者様一人で抱え込み対応するとなると疲れてしまうので、頼れる第三者をうまく使いながら支援にあたってください。学校のスクールカウンセラーに相談してみたり、有料のファミリーサポートセンターを利用して学校の送迎を外部に任せる手段もあります。

保護者様が無理をしない範囲でお子さまのサポートをしてあげてください。

 

⑤ 意図的な拒否型による不登校

様々な理由により学校に行く意味が自分自身で認められず、不登校になるケースもあります。例えば、学校に行くことで自分らしく生きられないから学校に行きたくないと感じるお子さまもいらっしゃいます。

学校に行く意味が見いだせないお子さまをむやみに説得するよりも、学校に行く意味を見つけていくよう話し合ってみてください。

 

⑥ いくつもの要因が重なったケース

今までご紹介した5つのタイプが複数複合しているケースもあります。その場合も、お子様をむやみに否定・説得するのではなくお子さまの声を聴きながら不登校の要因を整理していくとよいと思います。

 

いかがでしたか?簡単にですが不登校について状況を整理してお伝えしました。

 

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

不登校のタイプについて、文部科学省が発表している内容をもとに整理してお伝えしました。

 

最後にこの記事の内容をまとめます。

1.不登校とは、「何らかの背景により、子どもが登校できず年間30日以上欠席したもののうち病気や経済的な理由によるものをのぞいたもの」を言います。

2.不登校になる場合、学校内だけでなく、お子さま自身の心理面やご家庭での状況や社会状況など様々な要因により不登校になるケースがあります。

3.不登校にタイプは様々ですが、保護者様一人で抱え込む必要はなく、関係機関と連携しながら支援していくと問題解決が早まります。

 

不登校の状態になり、本人だけでなく保護者様も悩んでいらっしゃると思います。お子さま自身もどうしていいのかわからず、保護者様に悩みを打ち明けられない状態かもしれません。

保護者様とお子さまは距離が近い分、お互いの気持ちを察しあえないこともあります。

そういった場合は、第三者を頼ることでお子さま自身にとっても保護者様にとってもよい変化が訪れる可能性が高まります。

私たちは不登校のお子さまや保護者様の力になりたいと思っております。

もし不登校の事でお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。