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不登校中の勉強遅れを取り戻す方法は?追い付くために親ができるサポート法も解説!

不登校

2024/01/10

不登校中の不安の一つである、勉強の遅れ。

勉強の遅れへの焦りや不安から、さらに塞ぎ込んでしまっているお子さまもいるでしょう。

しかし、不登校中に遅れてしまった勉強に追いつくことは十分可能です。

そこで今回は、不登校中勉強の遅れを取り戻すためのステップや、保護者ができるサポートついて詳しく解説します。

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不登校の勉強の遅れに追いつくことはできる?

不登校でも勉強に追いつくことはできる?

結論から申し上げると、不登校でも学校の勉強に追いつくことは可能です

ただし、不登校期間や勉強をしていない期間が長くなればなるほど追いつくのが難しくなることも事実です。勉強から一度遠ざかってしまうと、また始めるには相当な意欲や根気が必要になってしまいますよね。

しかし、お子さまの意識や不登校中の勉強法によっては、学校の勉強に追いつくことは不可能ではないのです。

不登校中に勉強に追い付くのは大変?

勉強がストップしている期間が長ければ長いほど、追い付くのに時間がかかってしまうのは事実です。1~2年全く勉強していない期間があれば、まずはリハビリとして勉強の習慣を身に付けるところから始める必要があります。

今までの遅れを取り戻すまいと焦ってしまった結果、学習計画が本人が取り組める範囲を超えていたため、挫折してしまうことも十分あり得ます

ただ、公立の小・中学校の授業のスピードはさほど早くはないため、お子さまが毎日勉強を取り組める状態になりさえすれば、ゆとりをもった学習計画を立てることで、大変さを感じることなく学校の授業のペースに追い付くことは可能です。

不登校中に勉強に追いつくとどうなる?

不登校中でも勉強に追いついておくと、その後の人生の選択肢を広げることができます。

身近な例だと、勉強をしていなければ進学できる高校は通信制高校などに限られてしまうのに対し、勉強に追いつくことができていれば全日制高校なども視野に入れられる、などが挙げられます。

また受験に限らず、将来、大人になったときに小学校・中学校レベルの学力が必要になる機会は多いものです。就ける仕事の幅も変わってきます。

大人になってから、勉強を一から学び直すことは容易ではないため、学生のうちに追いついておくと後々楽になる場合もあります。

勉強の遅れを取り戻すために知っておく事

勉強の遅れを取り戻すために知っておく事

文部科学省の不登校に関する調査結果を見ると、小中学生の不登校は年々増加の傾向です。学校へ行けなくなる理由として、「無気力・不安」の割合が最も大きいのは近年の特徴といえるでしょう。

なぜなら、コロナ禍でさまざまな制限があり、学校行事の中止や交友関係が思うように築けない状況が続いたからです。学校での活動が制限され、登校意欲が低下したと考えられます。

参照:令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

ここでは、不登校による勉強の遅れを取り戻す上で、必ず知っておくべき「きっかけ」や回復までの段階をお伝えしていきます。不登校の現状を知りどのタイミングで勉強の遅れを取り戻すか、ぜひ参考にしてください。また文部科学省のCOCOLOプランについても紹介します。

①不登校になるきっかけ

不登校になるきっかけはさまざまです。

  • 人間関係
  • 無気力や不安
  • 成績不振
  • 学校そのものが苦手
  • 家庭環境
  • 身体の不調

いじめや先生との相性、勉強についていけないといったはっきりした原因もありますが、多くのお子さまはなぜ学校へ行けないのか、言葉で説明できません

なぜなら、複数の要因がからまっているためお子さま自身も言語化できないからです。また、思春期にいるお子さまは感情の起伏がはげしく、理由はわからないけれどイライラしたり落ち込んだりするものです。

不登校になってしまう一般的な原因については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校になるきっかけは?克服するためのヒントと親ができる対処法を解説

②不登校の段階

不登校は、回復までに段階があります。それぞれの段階にはどのような様子が見られるのでしょうか。

段階子どもの様子
潜伏期朝起きづらい、準備に時間がかかる、わがままや不安を言う
初期登校を渋る、遅刻・早退するようになる
本格期登校しない、腹痛や頭痛など身体に症状が出る
安定期学校を休むことで精神的に安定している
登校刺激期学校や社会に関心が戻る、学校との距離を縮める
経過観察期休み休みでも登校する、精神的に安定している

保護者様は、不登校の段階を理解してお子さまへの接し方を変える必要があります。

不登校初期や本格期の段階で勉強させるのは逆効果です。親子関係が上手く行かなくなるほか、部屋に引きこもるなど不登校の時期が長引くかもしれません。

安定期を過ぎると、お子さま自身が勉強の遅れを気にする発言をする場合があります。エネルギーが貯まり、学校や外の世界とのつながりを考えるようになった段階で、勉強する環境を整えるようにしましょう。不登校の段階に応じた適切なサポートが不登校の根本解決につながります。

再登校に向けて勉強をスタートするタイミングは上記の表の登校刺激期(リハビリ期・回復期)が適していると考えられます。

回復期については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校の回復期はどのような特長がある?逆戻りも想定内な理由と親の接し方を解説

③現状維持システム

人間には、変化を嫌う特性があり、現状を維持しようとする機能が生物学的に備わっています。不登校の段階で安定期にいるお子さまは、まさにこの「現状維持システム」が発動している状態です。

勉強の遅れを気にする発言をしても、学校へ行かないのがあたりまえで心地よい状態になっていると、登校する気持ちにはなりません。

「友達と上手くいかなかったらどうしよう」「勉強がわからなかったらどうしよう」とネガティブな思考になると、学校へ行かない現状を維持しようとするのです。

このような機能が人間に備わっていると知ると、学校へ行くのにどれほどエネルギーを必要とするか想像できるのではないでしょうか。「勉強する」と言ったのに、行動しない場合はよくあります。心地よい状態を抜け出し挑戦しようとしている時期だと理解し、穏やかに見守る姿勢が大切です。

④政府の取り組み

不登校の小中学生が増加傾向にあるなか、令和5年3月に文部科学省は「誰一人取り残されない学びの保証に向けた不登校対策」であるCOCOLOプランを取りまとめました

内容は以下の3つです。

  1. 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
  2. 心の小さなSOSを見逃さず「チーム学校」で支援する
  3. 学校の風土の「見える化」を通じて、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする

自治体や教育委員会に対しては、このような内容を踏まえた速やかな不登校対策の推進を求めています。子どもが家以外の居場所を求めたり勉強しようと動き出したりする時期に、学校以外の関係者と連携したサポート体制があるのは心強い取り組みといえるでしょう。

参照:COCOLOプラン

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不登校中の遅れを取り戻すための心構え

不登校中の勉強の心構え

不登校中に勉強に追いつくことは、お子さまの将来の可能性を広げる上で役に立ちます。保護者様はそれが分かっているからこそ、お子さまが勉強に追いつけるように焦ってしまうこともあるでしょう。

しかし、時に保護者様の言動はお子さまにとってプレッシャーとなり、勉強への意欲を妨げてしまうことがあります。

ここでは、不登校中に勉強に追いつくために親子で気をつけたい心構えについてご紹介します。

心構え①:親は子どもの気持ちを理解しておく

不登校中に勉強に追いつくためには、保護者様がお子さまの理解者であり味方であることが理想です。

大前提として、不登校中のお子さまは心身ともに疲れている状態です。そのような中で、勉強の遅れなど新たな悩みや不安が発生し、何事にも前向きになることができないお子さまもいます。

保護者様は、そのようなお子さまの心境やお子さまが置かれている立場を理解してあげられるとよいですね。日頃からコミュニケーションをきちんととり、お子さまが悩みを相談しやすい関係であることが理想です。

不登校で自宅にいるお子さまにとって、一番近くにいる保護者様を頼ることができるという安心感は計り知れないもの。保護者様が勉強に追いつくことへのプレッシャーを与えてしまうと、お子さまは家庭で安心感を得ることができず、心を閉ざしてしまう可能性があります。

保護者様はお子さまの気持ちを理解し、受け止めてあげられるとよいですね。

心構え②:自発的に勉強を始めるまで待つ

お子さまの不登校期間が長引けば長引くほど、保護者様はお子さまの勉強の遅れが心配になってしまいますよね。それは、勉強に遅れるほど追いつくことが困難になり、お子さまが苦労することが想像できるゆえの心配でしょう。

しかし、前項でもご紹介したように、保護者様が勉強を強要したりプレッシャーを与えたりすることは逆効果となってしまいます。

仮にそれでお子さまが勉強を始めたとしても、お子さま本人にモチベーションがなくては長続きしません。

保護者様は、焦りをグッと堪え、お子さまが自発的に勉強を始めるのを待つことを心がけましょう。

心構え③:勉強の内容や範囲を絞る

学校の授業に追いつくために勉強をはじめたとき、いきなりさまざまな教科に手をつけると頭が混乱し、勉強がつらくなってしまいます。追いつくためには全ての教科・範囲を頑張らないとと焦ってしまうかと思いますが、着実に知識と自信を身に着けるためにも、勉強する内容は絞ることをおすすめします

まずは何からはじめるのか計画を立て、焦らず着実に取り組んでいくことが重要です。勉強をつらいものと感じないためにも、はじめは小さな目標から達成していくことを目指しましょう。

不登校中の遅れを取り戻すため4ステップ

不登校中に勉強を追い付かせる4つのステップ

不登校中に勉強に追いつくためには、どこから手をつければよいのでしょうか。不登校期間が長いお子さまの場合、余計に途方に暮れてしまうことがありますよね。

ここでは、不登校であっても勉強の習慣を確立し、最終的に学校の勉強に追いつくためのステップを4つに分け、順にご紹介していきます。

ステップ①:短時間の勉強習慣を定着させる

不登校のお子さまに勉強の意欲が芽生えたとき、まずはその意欲を持続させ、習慣化することが大切です

授業は常に進み、学ばなければならない内容は絶えず増え続けます。お子さまの勉強の意欲が一時的なものだと、いずれまた学校の授業から遅れ、重い腰を上げて勉強を始めるという流れを繰り返すことになります。

そうならないためにも、勉強の習慣を定着させることが重要です

勉強習慣を定着させるために、まずは短時間の勉強からはじめることがおすすめです。これまで勉強をしていなかったお子さまが序盤から長時間の勉強に取り組むことは容易ではありません。また、長時間の勉強によって早々に挫折してしまっては本末転倒です。

ちなみに、長時間の勉強が必ずしも優れており、学力に繋がるとは限りません。集中しないままダラダラと時間が過ぎてしまうよりは、むしろ短時間の勉強を何セットかこなす方が結果に結びつく場合もあります。

はじめのうちは、あまり結果を出すことにこだわりすぎるのではなく、とにかく勉強を続けることを目指しましょう。

ステップ②:得意科目でモチベーションを上げる

勉強習慣を定着させ、勉強に対するモチベーションを上げるためには、得意科目からはじめることがおすすめです

お子さまの得意な科目であれば最初に手をつけるハードルがぐんと下がりますし、解ける問題があることが自信にも繋がります。

苦手な科目から挑戦し、失敗が続くとせっかくの勉強への意欲が消失し、挫折してしまうことがあります。大人でも、そのような体験はあるのではないでしょうか。

得意科目によって小さな成功体験を積み重ねていくことで、苦手科目に挑戦しやすくなります。また、苦手科目で躓いてしまっても、得意科目によって「頑張ればできる」という経験ができていれば、納得するまで取り組めるようにもなります。

ステップ③:苦手科目に取り組む

得意科目によって勉強へのモチベーションが上がったら、いよいよ苦手科目にトライしてみましょう。

苦手科目は、とにかく繰り返し理解できるまで学習をすることが大切です。

また、参考書などを使って勉強していると、大勢のお子さまが苦手と感じる単元がわかるようになっていることがあります。そのような単元をあらかじめ重点的に学習しておくと、ある程度の苦手や躓きを回避できる場合があります。

保護者様はお子さまの勉強が習慣化してくると、ついついそれが当たり前のように感じられて忘れてしまいがちですが、「不登校によって心身ともに疲れ切っていたお子さまが、自発的に苦手なことに取り組むようになる」。これがいかに難しく、努力と根気が必要なことであるかを常に頭に置いておけるとよいですね。

お子さまの頑張りを認め、必要なサポートをしてあげられる関係が理想です。

ステップ④:定期テスト対策をする

勉強の習慣が定着し、得意科目も苦手科目も満遍なく取り組めるようになったら、定期テストの対策をしてみましょう。

定期テストは、出題範囲や出題傾向がある程度決まっています。そこを重点的に勉強すれば、努力が定期テストの点数という結果として表れる可能性が高まります。

また、定期テストを受けることで今の自分の実力を確認したり、自分では気づくことのできなかった得意・不得意な単元を発見したりできる場合があります。

今すぐに登校再開を目指すことは難しい場合でも、定期テストは受けておくことをおすすめします

それは、勉強に追いつくモチベーションとなる上、高校受験をはじめとしたその後の人生の選択肢を広げることに繋がるためです。定期テストの勉強は、結果として受験対策にもなります。

勉強に追いつくと、その後の人生にもよい影響をもたらすとわかっていれば、お子さまの更なる意欲に繋がるかもしれませんね。

不登校中の定期テスト対策については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。

不登校中にできる定期テストの勉強法は?受けないと高校受験に影響する?

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不登校中の遅れを取り戻すためにできる勉強方法は?

不登校中の勉強で不安になった時は?

ここまで、不登校中に勉強に追いつくためのステップをご紹介してきましたが、勉強をする中で「この勉強法でいいのだろうか?」と不安に感じてしまうことがありますよね。

不登校中でも、自分で参考書を購入したり家庭教師を頼ったりすることで自宅で学習を進めることは可能です。

しかし、その方法が自分に合っているのかわからなかったり、学校の勉強に追いつくことができているのか不安に感じたりするときには、オンライン教材で納得のいくまで勉強をするという手もあります。

ここでは不登校生で利用できる5つの勉強方法について解説します。

不登校中の家庭学習については以下の記事で詳しくご紹介しています。

不登校中の勉強法はどうしたらいい?自主学習でも遅れは挽回できる?

勉強方法①:オンライン学習

オンライン学習はインターネット上で配信されるオンライン教材やサービスを利用した新しい学習方法です。通信教育と呼ばれる、自宅へテキストが届き郵送でのやりとりを行う従来の「通信教育」から、現代ではスマホで簡単に利用できるものが増えています。

サブスタでは、学校以上の授業を自宅で受講することができ、しかも定額制であるため疑問点を繰り返し教わることが可能です。苦手な単元も、繰り返し学習することで克服でき、学校の勉強に追いつくことができるはずです。

担当の学習アドバイザーがつくものの、学習指導は全て映像で行うので利用料金が低価格なのも特長になります。また、サブスタでは不登校中でも出席扱いになる制度の利用をサポートを受けることが可能です。

不登校中のお子さまが中学生の場合、高校進学を見据えた出席日数の確保というのは悩みの種かと思います。しかし、不登校中でも学校出席扱いとなる場合がある、フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)への通所は、集団の場に通うことが難しいお子さまにとってハードルが高いと思います。

そんなとき、不登校中でも出席扱いになる制度を取り扱っている通信教育サービスであれば、お子さまの勉強法の選択肢を広げることが可能になります

オンライン教材(ICT教材)を活用した出席扱い認定については、以下の記事でくわしく解説しています。

不登校生が出席扱い制度を利用すると内申点はどうなる?メリットについて徹底解説します!

勉強方法②:不登校専門の学習塾

学校へ行けなくなったお子さまは、集団で授業を受ける体制が苦手かもしれません。しかし、不登校専門の塾なら状況を理解してくれる先生やスタッフが在籍し、同じ悩みを持つ友達ができる可能性もあります

また、集団授業が苦手なお子さまには、個別指導の学習塾もあります。一人ひとりに合わせてカリキュラムを組むのが特徴で、丁寧な指導が期待できるほか、質問しやすい環境が整えられています。

不登校専門の学習塾では、復学のためのサポートやメンタルの悩みなどにも専門家と連携して対応してくれる塾があります。サービスや実績は塾によって異なるため、いくつかの塾を比較し、可能であれば体験授業を受けるのもいいのではないでしょうか。

勉強方法③:家庭教師 (オンライン家庭教師)

家庭教師は、自宅に教師を招いて一対一で指導をしてもらう勉強法です。最近では、オンラインによる指導を実施しているところが増えています。オンライン学習は、自由度が高い分、継続にはお子さまのモチベーションが問われますよね。

しかし、家庭教師であれば指導を受ける時間は、半強制的に勉強に向き合うことになります。

また、いずれ学校復帰を目指す上で、家族以外の人とかかわりを持ち、信頼関係を築くという経験はお子さまにとってきっとプラスになるはず。保護者様にとっても、勉強のプロにお任せすることで安心を得られる部分もあるかと思います。

不登校中の学習対策として家庭教師を検討されている方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校向け家庭教師おすすめ10選!理解のある家庭教師を選ぶポイントを解説します

勉強方法④:個別指導塾

自宅ではモチベーションが保ちにくい、外出する機会がほしいといった場合、塾も有効な勉強法の1つです。かかる費用は、通塾の日数や指導してもらう教科の数によって異なります。

個別指導塾の場合は、お子さまのペースに合わせて講師が指導してくれますし、分からない問題があった際も他生徒に遠慮することなく質問することができます。

反対に、集団指導塾の場合は、塾の授業がは学校の授業進度などに合わせて一斉に進んでしまうため、お子さまの習熟度に合わない可能性があります。長期間の不登校によって勉強の遅れが気になる場合は、個別指導から始めた方が負担を感じることなく勉強できるでしょう。

勉強方法⑤:フリースクール 

フリースクールは、不登校などの事情により通学が難しいお子さまのための居場所となる民間施設です。必要な費用は施設によって異なりますが、決して安くない場合がほとんどです。

施設の運営方針は様々ですが、「勉強」を行う場所というよりはお子さまにとって以後心地の良い学校に代わる「居場所」がメインとなります。

お子さまに合った自由度の高いプログラムで学習できるほか、社会見学など勉強以外の体験ができるのは魅力的。同年代のお子さまが複数在籍しているため、少しずつ集団の場に慣れる練習の機会としても役立ちます。

また、決まった時間に出席したり規則正しい生活をしたりすることは、いずれ学校復帰を目指す上で重要となってきます。さらに、フリースクール通所を学校の出席扱いになるようサポートの体制が整っている場所もあります。

フリースクールについては下記の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてください。

フリースクールの問題点は?不登校児が後悔しないためのデメリットを調査!

勉強方法⑥:教育支援センター(適応指導教室) 

教育支援センターは(適応指導教室は、主に不登校のお子さまのために市町村の教育委員会が設置・運営している教育機関です。公的機関であるため、費用は無料もしくは少額となっています。

学習以外にも集団でさまざまな活動ができるという点はフリースクールと似ていますが、公的機関であるため市町村の学校との連携が密であり、通所が学校出席扱いとなるケースがほとんどという特徴を持っています

しかし、教育支援センターの方針によっては学校への復帰を強く促されるケースもあり、不登校中のお子さまによってはプレッシャーとなってしまうことも少なくありませんので注意が必要です。

教育支援センターについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

教育支援センター(適応指導教室)はどんな場所?文部科学省の情報をもとに解説!

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遅れを取り戻すために保護者ができるサポート方法

保護者ができるサポート方法

不登校の期間は、お子さまはもちろん保護者様にとっても辛い時期です。家にいる時間が長くなるほど、勉強の遅れを感じて焦ってしまうのも無理はありません。しかし、不登校の期間は、親子の信頼関係を築き直す期間でもあります

お子さまを理解するために、いままで以上に意識して話を聴き、共感して適切な対応を心がけると、お子さまが自ら動き出して勉強の遅れを取り戻していくでしょう。

「なんとかして勉強の遅れを取り戻さなければ」と保護者様が前のめりになってお子さまをコントロールしようとしても、逆効果で意味がありません。例え勉強を始めたとしても、長続きせず不登校の期間が長引く可能性があります。

では、お子さまを理解し信頼するには、どのように接するといいのでしょうか。ここからは、保護者様がお子さまと接するうえで意識するべきポイントをお伝えします。

方法①:充分な休息を取らせる

無理に学校へ行かせようとせず、まずはゆっくり休ませてあげるのが一番大切です。

保護者様は、ある日突然学校へ行かなくなったように感じるかもしれませんが、お子さまにとっては長い時間をかけてストレスが貯まり限界に達して動けなくなった状態です

不登校になり始めのころは、学校へ行かない理由を問い詰めたり勉強の遅れに焦ったりせず、休んでいる間も普段通りに接するように心がけるようにしましょう。気持ちが落ち着くまでは登校刺激せず見守る姿勢が大切です。

方法②:子どもの話を聴く

お子さまが話しかけてきたら、作業の手を止めて目を見て、最後まで聞き切りましょう。なぜなら、人は話を聞いてくれた人を信用する生き物だからです

今までお子さまの話に「でも……」「そうはいっても……」と話を否定したり、さえぎったりしてきませんでしたか保護者様とは違う意見であったとしても、まずはお子さまの話の内容を聴いて気持ちを理解するようにしましょう

方法③:子どもに共感する

信頼関係を築くには、話をただ聴くだけではなく共感することも大切です。共感とは、相手の意見に同調するのではなく、相手の立場になりきって相手の気持ちを味わい寄り添うことです。

親の立場から「学校へ行かなければならない」「勉強しなければならない」などの価値観を押し付けてはいけません。お子さまの立場に立って共感を意識すると、なぜ学校へ行きたくないのか、なぜ勉強する気にならないのかが見えてくるのではないでしょうか。

話を聴いて共感する姿勢でいると、お子さまは「話を聴いてくれた」「自分のことを理解してくれた」と安心します

方法④:子どもの主体性を大事にしてあげる

今までたくさんのつまずきがあって学校が辛く感じているお子さまは、ネガティブな体験から自信を失って不登校になっています。

だからと言って、失敗しないように、辛い思いをしないようにと保護者様が先まわりをして解決してしまうのは過干渉です。お子さまは失敗を経験して、そこから学び成長していきます。失敗して落ち込んでいる時こそ、保護者様が味方になって精一杯サポートしてあげましょう。

いつまでも親が先回りしていると、子どもの主体性は育まれません。「なんとかして学校へ行かせなければ」「勉強の遅れを取り戻さなければ」と必死になっても不登校は解決しません。大切なのは、お子さまの意思や判断を受け入れて認めてあげることです。

「〜したい」という願望を受け入れ実行させてあげると主体性は育まれていきます

不登校の時期は、好きなことを好きなだけさせる期間と割り切って、お子さまが自ら「やりたい」といったことは可能な限り挑戦させてあげましょう。失敗も想定内です。「やりたい」ことがあってこそ「必要な勉強がしたい」という願望が生まれてくるのです。

方法⑤:居場所を作ってあげる

子どもの生活範囲は、学校、家、塾や習い事がほとんどです。

なかでも学校が占める割合はとても大きいといえるでしょう。学校でうまくいかないと、想像以上にお子さまの負担は大きくなり精神的に追い詰められてしまいます。安心して心と身体が休まる安全な居場所が、不登校のお子さまには必要不可欠です。

では、どのように感じられると安心安全な場所といえるでしょうか。

  • 自分の存在が認められている
  • 自分には価値があると感じられる
  • 自分が人の役に立っていると感じられる
  • 自分が愛されている実感を持てる

学校へ行けなくなったお子さまが安心して過ごせる場所を作らなければ、強い孤独感と劣等感で自己肯定感は低くなります。自己肯定感が低いままでは、主体性は育まれません。主体性がなければ、自ら勉強したり外に出たりする意欲は湧いてきません

不登校になったお子さまに「居場所」が必要な理由は、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校だと居場所が必要?学校以外に居場所づくりが必要な理由を解説

まとめ

不登校中の勉強まとめ

今回は、不登校中に勉強に追いつくことはできるのか、勉強の遅れを取り戻すためにはどこから始めたらよいのかについて、4つのステップに分けてご紹介しました。

まずは勉強習慣を定着させることを目標に、お子さまに合ったサービスを活用しながら学習を進めていけるとよいですね。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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