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私立中学に進学したのに不登校⁉︎考えられる原因と3つの選択肢について

不登校

2024/01/12

私立中学や中高一貫校に通うお子さまが不登校になってしまっても、その後の進路にはいくつかの選択肢があります。

「受験勉強をがんばって合格を勝ち取ったのに、不登校になるなんて」と保護者様は残念に思うかもしれません。また「このまま不登校が続くと、高校進学できないかもしれない」と不安にもなりますよね。

残念ながら、実際に私立中学校や中高一貫校に入学してから不登校になるお子さまはいます。しかし、その後の選択肢を知っておくと、お子さまも保護者様も深く落ち込む必要はありません。

この記事では、どのような理由で私立中学に通うお子さまが不登校になるのかを解説し、そこから先にどのような選択肢があるのかをくわしくお伝えします。

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私立中学で不登校になる原因

不登校になりそうな女子中学生

令和2年度の文部科学省の調査によると、私立中学で不登校になる生徒数は全不登校生245,850人中4,669人で、1.9%の割合で学校に通えていません。また、90日以上長期欠席をした生徒の割合は0.9%で、不登校生徒の約半数近くになっています。

参考:令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について68ページ

お子さまに合った環境で、楽しく学校生活を送って欲しいと願い中学受験をしたのに、なぜ不登校になってしまうのでしょうか。

ここでは、私立中学で不登校になる原因を解説していきます。

原因①:燃え尽き症候群

お子さまが学校に行く意欲がないのは、燃え尽き症候群になっている可能性があります。

お子さまは、合格を勝ち取るために、夜遅くまで塾に通い受験勉強に取り組んできました。中学受験するときの年齢は、11歳から12歳です。人の成長過程から見ると、まだ「子ども」の年齢といえます。その子どもが、自分の好きなことをする時間を我慢して、1日何時間も受験勉強で机に向かうのです。

高い目標を掲げて、大人でも困難と思われる努力をしてきました。結果、受験に合格した時点で満足してしまい、次の目標が定まっていない状態になっています。

原因②:通学が大変

私立中学へ通うほとんどのお子さまは、電車やバスなど公共交通機関を利用して通学しています。学校が遠いと、通学が辛くなるのも無理はないでしょう。

登下校の時間は、多くの方が公共交通機関を利用します。満員電車に乗って、人混みのなか通学しなければならない状況は、ストレスが溜まる要因になっているかもしれません

原因③:勉強についていけない

小学校とは違い、教科ごとに先生が変わり学習内容も幅広くなります。私立中学の授業の内容は、公立中学に比べるとレベルが高く授業の速度も早いので、ついていけないケースがあるでしょう。

中学受験を終えて、ようやく勉強から解放されると思っていたのに、中学校生活が始まるとまた勉強を求められる状況にストレスを感じるのも無理はありません。

勉強に対する意欲が低下すると、授業についていくのは困難です。また、授業速度が早いので、取り残されてしまうと、追いつくにはかなりの努力が必要でしょう。

中高一貫校といわれる私立中学校では、独自のカリキュラムで授業が進みます。高校で習得する内容が、中学の授業に取り入れられているケースもあり、お子さまによってはかなりレベルが高く感じられるでしょう。

原因④:学校に馴染めなかった

中学校に入学してから、学校が合わなかったというケースがあります。私立中学はそれぞれ教育理念を掲げており、それに基づく教育を実践しています。

入学前は、その理念がお子さまに合っていると感じ、保護者様もお子さまを預けるうえで魅力的に感じたかもしれません。

しかし、入学してから違和感を感じる場合もあるでしょう。小学校とは違う環境で、友達をうまく作れず学校になじめないお子さまもいるかもしれません。想像以上に勉強が大変で、毎日プレッシャーを感じながら学校へ行っているかもしれません。

中学校生活が、思い描いていたイメージと違っていたと感じるお子さまもいるのではないでしょうか

私立中学で不登校になった場合の選択肢

不登校になってしまった女子中学生

受験して入った私立中学が、思い描いていたものと違うなどの理由で不登校になると、多くの保護者様はお子さまの状況に悩み心配すると思います。

不登校の期間が長くなると、勉強に遅れてしまうと焦ってしまうかもしれません。しかし、最初に考えなければならないのは、お子さまの気持ちです。お子さまの立場になって共感し、適切なサポートをしていきましょう。

私立中学で不登校になっても、いくつかの選択肢はあります。ここからは、不登校からどのような進路が考えられるのか解説していきますので、参考にしてください。

選択肢①:在籍する私立中学に残る

不登校の原因によっては、しばらく休憩すれば在籍する中学校へ復帰できるお子さまもいます。復帰する際には、勉強のおくれを取り戻すのに努力が必要でしょう。

不登校の期間が長く授業に遅れている場合は、中高一貫校だと内部進学しづらいケースもあります。学校が定める成績の基準に達していれば、高校に進学できないことはありません。しかし、不登校のまま内部進学しても、高校生活が厳しいものになるのは間違いないでしょう

学校へ復帰したい場合は、遅れた授業分の補講をする学校もあるので、それを活用してペースを戻すようにするといいかもしれません。また、家庭教師をつけて効率よく勉強を進めるのも1つの方法です。

進学の条件は学校によってさまざまです。定期テストの成績や日々の課題の提出などが評価基準になります。不登校時に、サブスタを利用したり家庭教師をつけたりして、勉強を続けていればスムーズに学校へ復帰でき、内部進学も可能でしょう。

選択肢②:退学する

退学して、別の私立中学への転校も可能です。積極的に不登校の生徒を受け入れている学校もあります。ただし、転入試験や面接を受ける必要はあるでしょう

私立中高一貫校は、校風や生徒のタイプ、学力レベルなど、学校によってさまざまです。人間関係がきっかけで不登校になった場合は、元の学校に戻りにくいかもしれません。しかし、転校によって環境を変えれば、楽しく通学できる可能性もあります

公立中学へは、試験などはなく転校が可能です。学区内の公立中学校には、小学校で一緒だった友達もいます。どのように感じるかは、お子さまそれぞれです。小学校で慣れ親しんだ友達の存在で、不登校から抜け出せる可能性もあるでしょう

私立中高一貫校への転校と違って、公立中学に転校した場合は、高校受験を考えておかなければなりません。お子さまと話し合い、どうしたいのか方向がみえてきたら、保護者様は在籍している中学校へ連絡して、退学の意向を伝えましょう。

転校によって悪い状況を改善できることもありますが、細心の注意を払う必要もあります。以下の記事で不登校中の転校について詳しく解説しています。

不登校中の転校はタイミングが重要?失敗しないためのポイントや手続きをご紹介

選択肢③:高校は別の学校に進学する

在籍する中学校を卒業して、内部進学せず別の高校を受験する選択もあります。この場合、外部の高校に落ちたら、内部進学できません。ただし、学校によっては内部進学が可能な場合もあるので在籍する学校に確認しましょう。

公立高校を受験する場合、在籍する中学校から調査書を提出してもらう必要があります。中高一貫校は内部進学がほとんどです。そのため、中学校側が積極的に段取りをしてくれません。外部受験する場合は、早めに在籍する中学校に連絡する必要があります

不登校だと、内申点はかなり不利になると予想されます。入試本番で点数を取れるように、高校受験の対策はしっかり考えておくのは大切です。

不登校中の高校受験については下記の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

不登校から高校受験するときに知っておきたい3つのポイントとは?

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私立中学に進学して不登校にならないために

不登校にならない女子中学生

中学受験を終えて私立中学校に入っても、必ずしも思い描いた通りの学校生活を送れるとは限りません。新しい環境に不安を抱きながら、中学校生活をスタートするお子さまがほとんどではないでしょうか

受験が終わったら、保護者様からお子さまに対して、勉強面や生活面での手厚いサポートは緩めてもいいかもしれません。しかし、小学校から中学校へ環境が変わるタイミングのため、心のサポートはこれまで以上に必要です。

ここからは、お子さまが私立中学へ進学しても不登校にならないように、志望校の選び方や中学生になったお子さまに対して保護者様ができることをお伝えします。

①志望校を選ぶ

私立中学校には、男子校、女子校、宗教の有無、大学付属校、創立の歴史など、さまざまなタイプが存在します。

公立中学に比べると学校の設備がよく、手厚いフォローもあるので勉強しやすい環境ではないでしょうか。また、私立中高一貫校は、高校受験しないのが前提のため、中3になっても部活に打ち込めるでしょう。

さまざまな特徴があるなか、注目すべきポイントは、学校の教育理念がお子さまに合っているかどうかです保護者様主体で、知名度や大学合格実績だけで志望校を決定してはいけません。

お子さまの興味や関心を伸ばせる環境であるかどうか、お子さま自身が楽しんで学校生活を送れるかどうかが重要です。

たくさんある私立中学のなかから、お子さまに合った学校を選ぶとき、ある程度は保護者様の方で決める必要があります。ご家庭の教育方針に沿った学校で、通学時間や部活の種類などから候補を絞り、最終的には候補のなかからお子さまが自分で決めるといいでしょう。

志望校を決めるにあたって、学校見学会や文化祭などの行事にできる限り参加するのは大切です。行きたい学校の施設や生徒の様子を直接見て肌で感じると、勉強に対するモチベーションも上がるのではないでしょうか

中学生になる年齢は多感な時期です。お子さまにとって、6年間同じ環境で過ごすのがいい場合もあります。しかし、不登校になってしまった場合は、リセットが難しい環境かもしれません。中高一貫校という環境での成長が、安心感を育む場合と逆効果になる場合もあると注意しておくべきでしょう

どんなに下調べをして志望校を決めたとしても、入学してから思い描いていた学校とは違った結果になるケースもあります。そればかりは、実際に学校生活を送ってお子さまが感じる部分です。

ですから、学校選びを間違えたと深く落ち込む必要もなければ、学校に違和感を感じたお子さまを責める必要もありません。

②親ができること

中学受験を終えたお子さまは、期待に胸を膨らませながらも、多少の不安を抱えて新しい環境に入ります。今までは、勉強のサポートや体調管理など保護者様が手厚くしてきたかもしれません。しかし、中学生からはお子さまの主体性を今まで以上に大切にして、過干渉にならないような接し方が大切です

過干渉にならないようにするには、以下を意識するといいでしょう。

  • 勉強の話はしない
  • 「〇〇しなさい!」のような命令はしない
  • 「〇〇したの?」のように確認ばかりしない
  • 雑談を大切にする
  • お子さまの価値観を否定しない

命令や確認ではなく、お子さまが受け止められる声かけを心がけてください

必要以上に干渉せず、家が安心安全の場所になっていれば、学校で嫌な出来事や心配事があったとしても、お子さまは自分で乗り越えられます。勉強のサポートではなく、心のサポートを心がけておくとお子さまのSOSに気づきやすいかもしれません

たとえ不登校になったとしても、学校選びを間違えたと保護者様が後悔したり、学校に行けないお子さまを責めたりする必要はありません。なぜなら、不登校は誰にでも起こり得るからです。

不登校で立ち止まったとしても、お子さまの気持ちに寄り添い適切な対応をすれば必ず動き出します。そもそも、努力して中学受験を乗り越えた経験があるので、目標に向かって取り組む力はあるはずです。

不登校になったら、辛いときはいつでも戻って来られる場所があると安心させてあげましょう。失敗して心が折れても、戻って休める場所があるからこそ、勇気を出して次の一歩を踏み出せるのです。

保護者様が不登校のお子さまに対する声かけについては、以下の記事詳しく解説しています。

不登校の子どもを前向きにする声かけとは?言葉に気をつける理由を解説!

まとめ

この記事では、私立中学に通うお子さまが、不登校になる原因をお伝えしました。私立中学で不登校になっても、すぐに退学処分にはなりません。そこから先の選択肢はいくつかあるので、お子さまと一緒に次の一歩を考えましょう。

不登校は誰にでも起こり得ます。保護者様が学校選びを間違えたと後悔する必要もなければ、学校になじめないお子さまを責める必要もありません

不登校は辛い経験ではありますが、必要な時間だと割り切って適切な対応をすれば、お子さまは必ず動き出します。将来の可能性を信じて、お子さまの主体性を大事に次の一歩を待つといいのではないでしょうか。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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