学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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一度不登校になると、復帰しても高い確率でまた休んでしまうと言われています。不登校が再発してしまうと、多くの保護者様は逆戻りの生活に疲れて、また落ち込んでしまうのではないでしょうか。
「ようやく再登校したのに、どうして?」と悩んでしまうのも無理はありません。最初の不登校のとき、お子さまの様子を見ながら寄り添って対応してきた保護者様なら、なおさら深く悩んでしまうでしょう。
この記事では、不登校から復帰後にまた休んでしまって悩んでいる保護者様のために、6つの再発防止策をお伝えします。また、不登校が再発する理由や再発を防ぐ大事なポイントについても解説します。
不登校のお子さまの接し方に迷っていませんか?
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大切なのは再登校だけではなく、お子さまの気持ちを解決して自分らしく生きる道を見つけることです。
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もくじ
不登校の再発とは、不登校を克服して学校へ通うようになったのに、また通えなくなるケースです。
不登校が再発する直前は「学校へ行きたくない」気持ちを保護者様に打ち明けられず、悩みながら登校してます。なぜなら、親に対する罪悪感があるからです。
「学校へいく気になれたのに、また不登校になってしまった」「親に辛い思いをさせてしまう自分はだめな人間だ」など、お子さまは自己否定の感情を強めています。
保護者様は、まずは再登校した事実を認めてあげて、学校へ行けない気持ちに共感し、ゆっくり休める環境を整えてあげましょう。お子さまには「また不登校になってしまった」という気持ちがあるので、最初の不登校のときよりも落ち込むかもしれません。
ここからは、保護者様ができる具体的な対応の方法をお伝えします。
不登校のお子さまは、心と身体のエネルギーが十分に満たされていません。お子さまのエネルギーを満たすために、まずは家庭を安心できる場所に整える必要があります。
人が生きていくためには、食欲や睡眠欲など基本的ともいえる欲求が満たされなければならないのは当然です。そのうえで、さらに不登校のお子さまには「安心していたい」欲求を満たしてあげるのが重要です。
不登校が再発したお子さまは、まだたくさんの不安を抱えているでしょう。勉強に対する不安、友達に対する不安、先生に対する不安など、それらを抱えたまま登校しても長続きはしません。
では、お子さまの不安を和らげるには、どうしたらいいのでしょうか。
物理的な欲求が満たされ、家が安心安全の場所になっていると、お子さまの情緒は落ち着きを取り戻すでしょう。どんな自分でも受け止めてくれる人がいるとわかると、それだけで安心できるものです。
登校してからまた学校へ行けなくなるまで、何かトラブルがなかったかどうかを学校に確認する必要があります。不登校になる新たな問題が、発生していた可能性があるかもしれません。
心機一転、進級や進学のタイミングで再登校した場合は、思ったように学級に馴染めないケースもあります。また、想像以上に授業が進んでいると、勉強に追いつけないかもしれない不安が押し寄せてくるでしょう。
親に心配をかけたくない思いから、学校での出来事を話したがらないお子様もいるかもしれません。無理に理由を聞き出そうとすると、逆効果になるので気をつけましょう。
やっと学校に登校できたと思っても、保護者様が対応を間違えると不登校の期間が長引く可能性があります。
仕事をしている保護者様は、やらなければならない家事なども多く、お子さまの話を後回しにしてしまいがちかもしれません。あいまいな返事や、指示や命令で返してしまうときもあるのではないでしょうか。
しかし、お子さまの方から学校での出来事などを話し始めてきた場合は、耳を傾けて聴くよう心がけしましょう。否定したり話の腰を折ったりせず「傾聴」すれば、それだけでお子さまの自己肯定感は上がります。
では、「傾聴」とはどのような聴き方でしょうか。
このように、相手を理解しようとする姿勢で話を聴くと、お子さまは「自分を大切にしてもらえている」「自分を解ろうとしてくれている」と実感できます。
自分は大切な存在で価値があると思える感覚こそが、自己肯定感を高めていきます。また、親子の信頼関係を築くうえでも、傾聴は欠かせません。
傾聴では、お子さまを受け入れて理解していると伝える姿勢が大切です。それと同時に、お子さまの立場を想像し、肯定的な関心を持って共感するのも傾聴と同じく大切なポイントです。
再登校できたのに、また学校へ行けなくなったお子さまの立場になって、気持ちを想像してください。親の立場からの励ましやアドバイスは、お子さまの自己否定を強めてしまうでしょう。ネガティブな感情を一緒に味わう気持ちを表すと、お子さまの辛くて苦しい気持ちは和らいでいきます。
気をつけなければならないのは「共感」と「同調」を間違えないことです。どちらも相手の感情や主張を感じることではあります。
しかし、「同調」は、お子さまの意見や主張、態度に保護者様の言動を合わせるという意味です。お子さまと意見の対立を避けるために、調子を合わせて先生や友達の悪口を言うのはよくありません。
不登校の再発は、本人はもちろんのこと、保護者様にとっても辛い経験であるのは間違いありません。不登校のお子さまに対して、前述した「傾聴」や「共感」が大切だとわかっていても、なかなか思うようにできないときもあるでしょう。
では、具体的には保護者様がどのような状態のときに、お子さまに対して適切な対応ができないでしょうか。
保護者様がこのような状態だと、お子さまの気持ちに寄り添ってあげる余裕はありません。まずは、保護者様自身の心と身体を満たし、安定した状態でいるのが大切です。
お子さまに対して「傾聴」や「共感」がどうしてもできないときがあっても、自分を責めてはいけません。お子さまから少し離れて、保護者様自身がリラックスできる時間を意識して持てるようにすれば、気持ちが整ってくるはずです。
お子さまの不登校の再発は、保護者様のせいではありません。お子さまにまだ十分なエネルギーが貯まっていなかっただけですので、焦らずゆっくり過ごすようにしましょう。
不登校の再発のきっかけはさまざまです。お子さまの性格や家庭の事情によっても違うので、保護者様がひとりで解決するのは難しいケースもあるでしょう。
保護者様の心を軽くするためにも、不登校の専門家や支援機関、相談機関などを頼るのは大切です。まわりに頼ることで、不登校を解決する近道になるかもしれません。
不登校が再発した場合、以下の機関で相談できます。
相談先と保護者様またはお子さまとの相性もあるので、いくつかの機関に問い合わせするのをおすすめします。家庭の状況に合った相談先を選ぶようにしましょう。
最初の不登校の理由がはっきりしている場合、解決すれば登校できるようになるかも知れません。また、進級や進学のタイミングなど環境の変化で不登校が終わる場合もあるでしょう。
しかし、不登校が繰り返され学校へ行けなくなる例も少なくありません。ここでは、どうして不登校が再発するのかを詳しく解説していきます。
学校へ行かない理由をお子さまに聞いても、はっきりした答えは出てきません。なぜなら、不登校はさまざまな要因がからみ合って起こっているからです。
理由を聞くと「友達と合わない」「先生が怖い」「勉強がわからない」などが出てきます。しかし、これらは不登校のきっかけにすぎません。なぜなら、このような理由があっても不登校にならない子もいるからです。
人間関係が原因ならば、進級や進学など環境が変化するタイミングで学校へ行くかもしれません。また、成績不振が理由でも、塾へ行くなど勉強に追いつく方法はあります。
不登校のきっかけになった要因を解決すれば、学校へ通うようになるお子さまもいるでしょう。しかし、残念ながら再び学校へ行けなくなるお子さまもいるのです。なぜなら、不登校の根本的な原因が解決できていないからです。
では、根本にある原因とはどのようなものでしょうか。
過保護または過干渉に育てられると、主体的に取り組む姿勢が見られず、自己解決能力や自己決定能力が育ちません。
保護者様がよかれと思う声かけや先回りは、ときにお子さまの自立を邪魔している場合があります。お子さま主体ではなく、保護者様の意向を読み取って再登校した場合は、不登校を繰り返す可能性があるでしょう。
不登校になりやすいお子さまには、神経質・完璧主義・心配性・緊張やストレスに弱いなど、性格的に共通するところがあります。
必ずしも、不登校になりやすいお子さまの性格に問題があるわけではありません。見方を変えれば、「まわりが気づかないことに気づく」「丁寧にきちんとやり抜く」「感受性が豊か」など長所でもあります。
発達障害や学習障害のお子さまは、こだわりが強かったり、知識の偏りがあったりする特徴があります。
コミュニケーションが上手く取れず、情緒的に未成熟な部分があるので集団生活に適応しにくいケースもあるかもしれません。
発達の偏りやスピードに特徴があるため、学習面についてはお子さまの感覚や理解の仕方にそって勉強方法を考える必要があります。お子さまに合ったサポートをしなければ学校は居心地の悪い場所になってしまうでしょう。
不登校の原因として発達障害は大きな割合をしめます。以下の記事で詳しく解説をしていますので参考にしてください。
▶不登校児の発達障害を抱えている割合は?支援方法について解説します
保護者様の長期不在などで、家事や家族の世話を日常的に行っている「ヤングケアラー」は、学業や友達関係に影響を及ぼします。本来大人が担うと想定されている責任を、何らかの事情で子どもが背負わされています。
精神的にも肉体的にも重い負担がかかるヤングケアラー問題は、子どもが自ら解決できるものではありません。まわりの大人が気づき支援する必要があります。
進級や進学のタイミングで心機一転して登校しても、新しい環境で問題が生じる場合があります。不登校の期間に心と身体が十分に休まり、学校へ行く意欲が出てきたお子さまの姿を見ると保護者様は安心します。
しかし、不登校は学校へ行ったから完全に解決したわけではありません。エネルギーが貯まったように見えても、新たな問題が発生したら不登校が再発する可能性は十分にあります。
では、学校へ復帰したお子さまが、また不登校になる新たな問題とはどのようなものでしょうか。
不登校から復帰する最初の日は、勇気が必要です。先生や友達からどのように迎えられるのか、緊張と大きな不安を抱えて登校します。
進級のタイミングで学校復帰をした場合、学校によるクラス替えの配慮があるかもしれません。不登校になる前に仲が良かった友達と同じクラスだったとしても、その友達は別の友達と親密になっている場合もあります。
好奇心旺盛な年頃のクラスメイトから、不登校になった理由をしつこく聞かれるかもしれません。また、友達からの何気なく言われた言葉に傷つく場合もあるでしょう。
不登校に対する理解が先生やクラスメイトになければ、不登校だった理由でいじめの対象になるケースもあります。
クラスに馴染めず疎外感を感じると、お子さまの不登校は再発してしまいます。
不登校の期間を経て、お子さまの意思を尊重したうえでの再登校であったとしても、不登校の再発は起こります。
登校したものの、想像以上に学力の差がついて勉強に追いつけないと、次第に勉強する気力は失われていきます。ついていけない授業ばかりだと、劣等感は大きくなり学校が苦痛になるでしょう。
また、体力不足の問題もあります。不登校の期間が長く家で過ごす時間が多い生活から、通常の学校生活にいきなり戻るのは無理があるかもしれません。
体力が落ちた状態での通学や、体育の授業は疲弊してしまいます。少しずつ学校生活を取り戻すには、午前中登校などの対策を考える必要があるでしょう。
不登校の期間のギャップを大きく感じると、気力だけで学校生活は続きません。
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不登校の再発にはサインがあります。お子さまが再登校しても、根本的な原因が解決していなかったり新たな問題が発生したりすると、次第にエネルギーは消耗し気力は失われていきます。
いつもと違う様子が見られたら、ストレスが溜まり心身の状態が悪化しているサインです。お子さまからのSOSを見逃さないように、以下の症状が見られた場合は気をつけなければなりません。
行き渋りが見られたり、夜更かしする日が多くなったりします。登校しても遅刻や早退が多く、部活を休む回数も増えるでしょう。
これらは、心因性からくる症状の可能性があります。保護者様から声かけをして、早めに休ませてあげるのが重要です。しばらく家で休んでも、症状が続き改善しない場合は医療機関での受診も必要になるでしょう。
学校の話はしなくなり、考え事をしていたり思いつめたりした様子でいます。声かけしても反応がなく、元気がない状態が続く場合もあれば、感情の起伏が激しく情緒が不安定なときもあります。
不登校になるかもしれない罪悪感から、学校へ行きたくない気持ちを親に隠している場合もあるでしょう。ストレスがかかり過ぎると、うつ病へと移行していく場合がありますので、お子さまの不安を取り除く声かけが必要です。
一度登校したら「このまま問題なく学校へ通って欲しい」と保護者様が思うのは当然です。しかし、再登校しても不登校が解決した訳ではなく、再発は高い確率で起こりうるといわれています。
では、不登校の再発を防止するためにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、再発を防止する方法をお伝えします。
不登校の期間を終え、再登校し始めたお子さまには以下を参考にして、引き続きサポートしてあげてください。
不登校が長く続いていたお子さまにとって、毎日の登校は疲れが溜まります。体力不足もあるので、疲れた様子がみられたら無理に登校させないようにしましょう。
「学校へは行かなければならない」という価値観をゆるめて、気持ちを楽にしてあげましょう。
今在籍している学校にこだわる必要はありません。学区内の公立小学校や中学校は、住んでいる地域で通う学校が決められています。たまたま同じ地域に住んでいるだけで、合わない友達がいても当然でしょう。
また、お子さまにとっていい学校だと思い進学した私立小学校や中学校であったとしても、入学してから結果として合わないケースもありえます。学校の理念や教育方針がお子さまに向いているとは限りません。
お子さまが再登校する次の1歩は、必ずしも在籍している学校である必要はなく、編入や転校を考えるのも選択肢の1つではないでしょうか。
不登校期間中の転校を関しての注意点は下記の記事でさらに詳しく紹介しています。
▶不登校中の転校はタイミングが重要?失敗しないためのポイントや手続きをご紹介
学校での集団生活に疲れて、少しずつストレスが溜まっている場合があります。学校で嫌な出来事があっても忘れられるように、熱中できる趣味があればいいかもしれません。
一時的であっても、自分なりのストレス発散方法を知っておくと気持ちの切り替えに役立ちます。
再登校しても、勉強に対する意欲が続かず不登校が再発するケースがあります。数学や英語などの積みあげが大切な科目は、短期間で追いつくのは難しいので、習慣的に勉強ができる環境を整えるようにしましょう。
不登校になったお子さまは、集団授業が苦手かもしれません。サブスタは、自宅で効率よく勉強が進められます。最適な学習方法で勉強習慣が身に付き、抜けている単元の穴埋めも指導してくれるので、勉強の遅れが気になるお子さまには心強いのではないでしょうか。
家族のコミュニケーションは大切です。そうは言っても、反抗期や思春期のお子さまとの会話は難しいかもしれません。返事がないのも想定内として、朝の挨拶などの声かけは続けるようにしましょう。
会話ができるお子さまとは、雑談も大切にしてください。お子さまの話に耳を傾け、うなづいたり相槌を打ったりしていると「話を聞いてくれている」「興味も持ってくれている」とうれしく感じるものです。保護者様が聞き上手になると、質問しなくても多くの情報をお子さまから得られます。
日頃の会話で気をつけなければならないのは、常に保護者様の立場が上であるような命令や指示ではなく、相手が受け止められる声かけや会話を心がけることです。
不登校になりにくい家庭の特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。
▶不登校になりやすい家庭の特徴は?不登校にならない家庭に改善する方法
不登校になったお子さまは、学校という場所がそもそも苦手だった場合があります。再登校しても、集団授業などが苦手だと不登校の再発が起こる可能性は高いといえるでしょう。
学校以外にも学びの場所はいくつかあります。お子さまにとって居心地のいい場所になる場合もありますので、選択肢として考えておくのもいいかもしれません。
子どもの自主性を重要視するなど、さまざまな特徴を持つ学びの場所が多く存在します。気になるところを見つけたら、見学や体験入学してはいかがでしょうか。
この記事では、不登校が再発する理由や再発したときの対応の仕方を説明しました。また、不登校の再発を防止する対策についてもお伝えしています。
ようやく再登校したのに、また学校へ行けなくなったお子さまの様子を見て、保護者様が落ち込むのは無理もありません。不登校が再発したときは、適切な対応をし、不登校を繰り返さないためにも、根本の原因を見直してお子さまの成長をサポートしましょう。
こんなお悩みありませんか?
「不登校が続いて勉強の遅れが心配…」
「勉強をどこから始めていいか分からない…」
「出席日数が少なくて進路が心配…」
「本人が塾や家庭教師を嫌がる…」
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