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不登校は甘やかしすぎが原因?甘えとの違いや対応について解説します

不登校

2024/04/14

お子さまが不登校になると「自分の甘やかしすぎが原因なのでは」と考える保護者様は珍しくありません。また、一部世間でもそのような意見があり、保護者様が自責の念に駆られることもあります。

では、不登校の原因は本当に保護者様が甘やかしすぎたせいなのでしょうか。

不登校は複雑な要因が絡み合って起こるため、甘やかしすぎだけを取り上げて批判するのは好ましくないケースもあります。

今回は、不登校の甘やかしすぎが原因で起こるのかについて、甘えとの違いとともに解説します。

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不登校は甘やかしすぎが原因?

不登校は甘やかしすぎが原因?

不登校の原因は、甘やかしすぎだと断定することはできません。

冒頭でも少し触れた通り、不登校はさまざまな要因が複雑に絡み合って起こるものです。友人トラブル、学力不振、家庭環境、体調不調など多くの要因があり、その中の一つに「親の甘やかしすぎ」があるといえます。

しかし、不登校を親の甘やかしが原因だと決めつける人も少なくないのが現状であり、保護者様はその心ない意見に傷ついてしまうこともあるでしょう。

このような意見の背景には、不登校自体がお子さまの頑張りや意欲が不足していることによって起こるものだという考えがあり、「甘やかしすぎて頑張らせなかった保護者が悪い」と批判される風潮にあるのです。

しかしながら、不登校はそのように原因を一つに絞れるような簡単な問題ではないため、そういった決めつけは好ましくありません。

甘やかしすぎと甘えの違いは?

甘やかしすぎと甘えの違いは?

保護者様の甘やかしすぎはいけないことだと思われがちですが、お子さまが保護者様に甘えること自体は悪いことではありません。むしろ必要なものであり、信頼関係の証とも言えます。

では、甘やかしすぎと甘えの違いは何なのでしょうか。

2つの意味の違いについてご紹介します。

甘え

甘えは、お子さまと保護者様が適切な愛着関係・信頼関係を築く上で大切なものであり、困ったときに保護者様に甘えられるという環境はお子さまにとって必要なものと言えます。

お子さまは成長するにつれて、何かに挑戦したい、一人でやってみたいという自立心が芽生えるものですが、その好奇心には常に不安が伴うものです。失敗したらどうしようという不安感を持つのは自然なことで、仮に失敗しても立ち上がって再チャレンジすることが成長には欠かせません。

このように不安感を持つとき、気持ちを落ち着かせるために保護者様に甘えることがあります。これは、お子さまが保護者様との関係を安全なものだと認識できている証であり、受け止め共感してもらうことで自信へと繋がります。

こうした自立のための甘えは不登校対応をする上でも必要不可欠なものであり、決して悪いことではありません。

甘やかしすぎ

適切な甘えはお子さまの成長に必要である一方で、甘やかしすぎは逆効果となる可能性があります。

甘やかしすぎは、甘えとは違ってお子さまの自分でやってみたいという意欲や自立心を邪魔してしまうものといえます。子どもが1人で挑戦してみたい、やってみればできるといったことでも保護者様が先回りしてやってしまうのは、甘えではなく甘やかしすぎにあたります。保護者様のこれらの行為は過保護、過干渉とも言え、お子さまの適切な成長を妨げてしまう可能性もあるのです。

幼少期からの甘やかしすぎは、お子さまの中に「いざとなったら何でも親が解決してくれるだろう」という気持ちを芽生えさせる可能性があります。本来ならば自分で解決できるような学校生活での悩み事にも目を背けて、自立心のあるお子さまに比べて学校に行かないという選択を容易にとってしまう危険性も考えられます。

したがって、甘やかしすぎと不登校の関係性は否定できません。

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甘え依存型不登校とは?

甘え依存型不登校とは?

お子さまの不登校にはさまざまなタイプがある中で、上記のような甘やかしすぎが影響しているものを「甘え依存型不登校」と呼びます。

これは、幼少期からの甘やかしすぎが結果としてお子さまの不登校に繋がった場合を指し、親子ともに意識の改善が必要です。

甘やかしすぎが関係する不登校について、以下でさらに詳しく解説します。

甘え依存型不登校の特徴

甘え依存型不登校のお子さまは、同年齢の他のお子さまが獲得している自立心や主体性に欠けている傾向にあります。具体的な特徴は以下の通りです。

  • 学校生活での小さなトラブルや悩み事がきっかけで登校を嫌がる
  • 精神的に幼く、自立心や主体性が乏しい
  • 忍耐力が乏しく、目標に向かって頑張ることが難しい
  • 社会の規則や校則に対する意識が低い
  • 生活リズムが定まっていない

困りごとは何でも保護者様が先回りして解決してくれたという幼い頃からの経験が、学校に通うようになって影響を及ぼしていると考えられます。お子さまがなかなか自立しないという状況は、将来的なことを考えると保護者様にとってもよいものとは言えません。いずれは社会の一員として自分の足で立って生きていくことを思うと、程よい距離感と成長の促しは必要不可欠でしょう。

甘え依存型不登校のお子さまは、①前駆期→②進行期→③混乱期→④回復期といった4つの段階をたどって登校を再開する傾向にあり、その過程では保護者様の受容的なかかわりが常に求められます。

保護者様が適切な対応をとると、お子さまも心の中でさまざまな葛藤をしつつも徐々に不登校問題改善の兆しが見えてくるでしょう。

甘え依存型不登校の詳細な経過や特徴については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

▶ 不登校は子どもの「甘え」?甘え依存型の原因や周囲の対応を解説します

甘え依存型不登校への対応

では、保護者様の適切な対応とはどのようなものでしょうか。

これまで培ってきたお子さまとの関わり方を変えるのは容易ではありませんし、不登校対応は保護者様にとっても心身が疲弊するものといえます。

不登校を改善しようとするあまり、いきなりお子さまを突き放すような態度をとってはお互いにとってストレスとなる可能性が高いため、以下のような対応を少しずつ実践していきましょう。

過保護・過干渉をやめる

甘やかしすぎが不登校の原因となっているケースでは、保護者様の過保護・過干渉をやめる必要があります。

保護者様が過保護・過干渉である環境は、お子さまに「失敗」の機会を与えることができない状況であるとも言えます。保護者様が何でも先回りして対応してくれるため、お子さまは失敗による挫折経験を味わったり試行錯誤したりする経験が乏しくなってしまうのです。

そのため、「失敗」に対する恐怖心が人より高く、チャレンジ精神が失われたり自信を持てなくなってしまうことが想定されます。

自己肯定感の低さは不登校にも密接に関わっているものです。自分に自信を持てていると、ある程度の失敗や困難にも立ち向かうことができます。

保護者様はお子さまを守ろうとするあまりついついあらゆることに口を出したりサポートしたりしてしまいがちです。しかし、お子さまが自力で問題を解決する機会が失われないよう、何ができるのか・できないから少しサポートがいるのかを判断していけるとよいですね。

甘えることを責めない

甘やかしすぎが良くないと思うあまり、お子さまが甘えようとするのを拒んだり責めたりするのは望ましくありません。

上記でも触れましたが、甘えること自体は悪いことではないのです。甘えることすべてを否定してしまっては、お子さまの心が疲弊したときの頼り先がなくなってしまいます。

適度な甘えはむしろ必要なものであり、甘えられるということはそれだけ保護者様を信頼し、安全な存在だと認識できている証拠でもあります。

お子さまに適度に甘えてもらうことと甘やかしすぎることの見極めや塩梅は難しいものですよね。しかし、前項でご紹介したように過保護・過干渉さを無くし、お子さまの力量や疲れ具合を観察することでそのちょうどよいバランスを見つけることができる可能性があります。

お子さまを少し俯瞰的に見守りながらも心は離さない、このスタンスが重要です。

不登校の他の原因を考える

繰り返しにはなりますが、お子さまの不登校はさまざまな原因が複雑に絡み合って起こるものです。したがって、甘やかしすぎたからといって必ずしも不登校になるとは限りません。

お子さまが保護者様に甘える場合、なぜ甘えたくなるのかを考えてみる必要があります。甘えるのは保護者様がお子さまにとって安心できる存在であるからというのはもちろんですが、なぜ安心したいのか?不安になるような出来事があったのではないか?と考えをめぐらせてみることが大切です。

その出来事が不登校の他の原因である可能性も否定できませんし、それが具体的なアプローチによって解決・取り除けるものであれば早急に対応に動く必要があるでしょう。

たとえば、学校でのいじめで傷つく体験をしたために保護者様に甘えているというケースもあります。何があったかを保護者様に伝えることはできなくても、無意識な甘えによって助けを求めている場合もあります。なお、このようなケースでは速やかに学校側に相談し、連携しながら対応することが大切です。

お子さまが保護者様に甘える理由や背景に目を向け、不登校の他の原因を検討することは解決に向かう上で必要な過程といえるでしょう。

不登校の甘やかしすぎに関するまとめ

不登校の甘やかしすぎに関するまとめ

今回は、不登校の原因が保護者様の甘やかしすぎによるものかどうかについて、甘えとの意味の違いや対応法について解説しました。

お子さまが甘えること自体は決して悪いことではなく、甘やかしすぎとのバランスが非常に重要です。

保護者様はお子さまを大切に思うからこそ、お子さまが傷つくことがないよう守ってしまいがちですが、ときにはそのような体験が成長に必要なこともあります。

お子さまが不登校になるとこれまで以上に心配や不安が尽きないものですが、まずはお子さまの性格や力量をやや客観的に見つめ、実際はどれくらいのサポートが必要かを適切に判断することが大切であるといえるでしょう。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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