学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
お子さまは人一倍傷つきやすかったり、お友達に言われたことがずっと気になって頭から離れず悩んでいる様子はありませんか?
実はHSPのお子さまにとっては些細な事が不登校のきっかけになることがあります。お子さまが学校に行けなくなった理由を、親御様が理解できないケースもあります。
この記事ではHSPの特性とその対策について細かく解説します。
不登校のお子さまの接し方に迷っていませんか?
不登校のお子さまを「見守る」だけでは元気になりません。
大切なのは再登校だけではなく、お子さまの気持ちを解決して自分らしく生きる道を見つけることです。
有資格の専門家が、カウンセリングでお子さま一人ひとりに合ったゴールを見つけます。
もくじ
HSPとは、アメリカの臨床心理学者エレイン・アーロンが提唱していて、Highly sensitive personの頭文字を取った略語です。環境の小さな変化に気づきやすく、初めての場面に緊張しやすく、感情の振れ幅多い傾向がある性質をもった人のことを指し、全人口の15~20%と5人に1人の割合で存在します。
そして、HSPを持つ子どものことをHSC(Highly sensitive child)といいます。
HSPは人の『気質』や『性質』であり、精神疾患ではありません。人間だけでなく動物にも一定の割合で同じ特性が見られるところから、HSPの特性は生物学的な生存戦略によるものと言われています。
HSCについては、以下の記事でもくわしく取り上げいてますので、併せて参考にしてください。
▶不登校とHSCの関係は?乗り越えるには家での過ごし方がポイント!
HSPにはどのような特性があるのでしょうか?
エレイン・アーロンは、以下の4つの特性が全て当てはまっていた場合HSPと言えると判断していています。
特性①:深く考える(Depth of Processing)
特性②:過剰に刺激を受けやすい(Overstimulated)
特性③:感情反応の強さ、強い共感力(Emotional Reactivity and High Empathy)
特性④:些細なことを察知する(Sensitivity to Subtleties)
これら4つの特性の頭文字を取って「DOES」(ダス)と言われていています。
一つひとつの特性を深堀りしていきましょう。
物事を非常に重くとらえてしまう傾向があり、考えすぎてしまい傷ついてしまうこともあります。
日常生活の中で主に自宅以外の場所で影響を受けてしまうこと多く、外出先で疲れやすい傾向があります。
共感力が高いため、いい所も悪いところも自分のことと捉えてしまいます。
とても感情が繊細なため、「生きづらい」と感じる方が多いです。
5人に1人と言われるHSPですが、小学生・中学生のお子さんにとっては大きな影響があります。クラスメイトとの人間関係、担任の先生とのコミュニケーション、決められた規則に沿った学校生活の中、些細なことが学校に行きたくなくなる原因になりえるのです。
一つの原因は積み重なることで大きくなり、学校へ行こうとすると体が重くなり、最終的に不登校になってしまうことがあります。以下ではHSPの気質がきっかけとなり不登校になるケースを解説します。
HSPを抱える人は自分に厳しく、悪い原因を全て自分に向けてしまう傾向があります。うまくいかなかった事を「自分はダメだ」「自分には才能が無い」と全て否定し、他人と比較してしまいます。
学校生活の半分は学業で、半分は人間関係です。隣の席の生徒との関係、仲良しグループの関係、担任の先生との関係と、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。
HSPの生徒は、日々の学校生活の中で言われたちょっとした冗談や悪口を真正面から受け止め、思い詰めてしまうことがあります。HSPの子に冗談や悪口は通じません。想像以上に心にダメージを負ってしまうのです。
HSPの気質がない生徒と比べると、一年を通して学校生活を過ごすだけでストレスがかかっていることが分かります。小さながストレスが何年も積み重なることで、心のキャパシティが埋まり不登校になってしまう場合があります。
学校を転校することと不登校の関係については下記の記事で細かく解説をしているのでご確認ください。
▶不登校中の転校はタイミングが重要?失敗しないためのポイントや手続きをご紹介
サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!
他人の心情に対して共感性が高く、創造性が豊かなHSPを抱える方の中には、相手が言葉に表していない思考や感情を、表情や雰囲気だけで即座に読み取る強みを持った方が多いと言われています。繊細で共感性が高く、物事を深く考えることが出来る強みを持つ方もいます。
「うちの子にHSPがあるかもしれない…」とご不安に感じる保護者様向けに簡単なチェックリストを載せます。
HSPのチェックリスト
上記のチェックリストで14項目以上当てはまった場合は、HSPの可能性があります。
※もちろんHSPは精神障害では無いため、あくまでも精神的に繊細で傷つきやすい要素を持っているだけです。お子さまの心境を知るための手段としてご確認ください。
お子さまの今の状況が前項のチェックリストに多く当てはまっていた場合、適切な対応が必要となります。誤った対応をしてしまうと、お子さまの心理状態をより悪化させてしまう恐れがありますので、以下の方法を知って保護者様は適切な対応を行うことが重要です。
HSPがきっかけで不登校になっているお子さまは心が疲れ切っている状態にあります。体の外的な疲労と違い、心の疲れを癒すにはとても時間がかかります。
保護者様も焦る気持ちをまずは押さえ、今のお子さまの状況を受け入れてあげてください。大事なことは決して「励まさない」こと。今必要な事は「休息」です。
「みんな学校へ行って頑張っているのに自分だけできない・・・」と余計心が疲れてしまいます。今学校に通えていない状況を受け入れ、ただ認めてあげてください。
一つのことをとても深く考えてしまう繊細なHSPのお子さまに感情的に怒ってしまったら、心にとても深い傷を作ってしまいます。特に学校に行けなくなっている状態を「悪い事」と判定し、怒ることはやめてください。
不登校となると、不登校生にとってご自宅が唯一の自分の居場所となります。特に保護者様は唯一の理解者になって欲しいものです。
怒ってしまうと保護者様との関係が悪化するどころか、さらにお子さまを追い込んでしまうことになるのでご注意ください。
これは不登校のお子さま全体に言えることですが、不登校中のお子さまは自己肯定感が低い状態にあります。
特にHSPのお子さまは今の現状をさらに深く考え込み、とても自己肯定感が低いです。自分に自信がなく、失敗を怖がり、立ち向かうことができない状態にあります。
保護者様がまず一番にできることは、この「褒める」ことです。お子さまのことをよく観察し、小さいことでも適切に褒めるよう努めましょう。
自己肯定感が高まることで、深く考え込みすぎたり小さなことでも過敏に反応しなくなることもあります。また、コミュニケーションを取ることによって保護者様との関係も良好になるきっかけにもなりえます。
お子さまの心の休まり、徐々に元気になってきただ買いで、不登校になってしまった一番の「原因を」探っていきましょう。
ほとんどの場合は人間関係にありますが、個人差があり様々な複合的な原因がある場合もあります。一つひとつひも解いて、お子さまが一番嫌だったこと、一番ストレスを感じていたことと向き合ってください。その際は、お子さまのトラウマを思い出させてしまわないよう注意が必要です。
不登校の原因については以下の記事で細かく解説していますのでご確認ください。
▶不登校になる原因は?文科省の情報をもとに増加の背景や対応法を徹底解説します
HSPは生まれ持った特性のため、お子さまは自分の特性のメリットもデメリットもよく理解し、一生付き合っていかなくてはなりません。万が一、HSPが原因で不登校になってしまった際は、自分の特性を深く理解するきっかけになったと、できるだけポジティブにとらえることも必要です。
最終的なゴールは学校へ復帰することだけではありません。無理に再登校を目指さなくても、自分の特性に気づくことで将来の選択肢が増えることもあります。
お子さまがHSPだった場合は、保護者様も意識して対応できるといいですね。
こんなお悩みありませんか?
「不登校が続いて勉強の遅れが心配…」
「勉強をどこから始めていいか分からない…」
「出席日数が少なくて進路が心配…」
「本人が塾や家庭教師を嫌がる…」
サブスタなら、不登校中のお勉強の悩みを解決できます!
サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。
自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。
14日間の無料体験ができる機会も用意しておりますので、ぜひこの機会にお試しください!