学習コラム
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通信制高校への進学を検討する中で、「通信制高校に行くと人生終わり」という言葉や意見を目にしたり耳にしたりしたことはないでしょうか。
これは、進学を考えるお子さまや保護者様にはショッキングな言葉でしょう。
しかし、通信制高校に行ったからといって人生が終わることはありません。
今回は、通信制高校ならではの魅力をお伝えするとともに、通信制高校への進学によって人生を終わらせないためのポイントについてご紹介します。
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もくじ
「通信制高校に行くと人生終わり」という言葉や意見を見かけて悲観的になっているお子さまや保護者様がおられるかもしれませんね。
しかし、通信制高校に進学したからといって決して人生終わりではありません。
実際、通信制高校を卒業後に進学や就職して人生を充実させている卒業生は数多く存在します。お子さまの卒業後の進路選択を手厚くサポートしている通信制高校も多くあり、通信制高校への進学と人生の終わりを関連付けるのは好ましくないといえます。
それにもかかわらず、通信制高校への進学が「人生終わり」だと言われてしまう理由は何なのでしょうか。
以下では具体的に理由を取り上げます。
通信制高校については、以下の以下の記事でくわしく解説しています。
▶通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!
通信制高校に行くと人生終わりといわれる主な理由は、以下の4つです。
一つずつ詳しく解説します。
通信制高校のデメリットについては、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
▶ 通信制高校のデメリットは?学費や就職事情について詳しく解説します
通信制高校への進学は普通の子と違う進路との考えから、通信制高校に行くと人生終わりだと言われることがあります。なお、ここでいう「普通の子」とは「全日制高校へ進学する子」を指すものです。
実際、令和2年5月時点で高校に在籍している生徒のうち、全日制高校に通う生徒は91%であるのに対し、通信制高校に通う生徒は6%となっており、少数派であることがわかります。(出典:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)
人は、普通と違う物や人に対して違和感や嫌悪感を抱きやすいものです。そのため、全体のうち6%しかいない道を選択したことを不思議に思い、「普通ではない=人生の終わり」という誤った認識をしてしまうのでしょう。
しかし、通信制高校の特色や実態を知らないままそう判断してしまうのは時期尚早です。
近年では、不登校や全日制に通えない理由がない、いわゆる「普通の子」も通信制高校に通うケースが増えています。以下の記事でくわしく解説していますので、参考にしてください。
▶ 普通の子も通信制高校に通ってる?不登校の子だけじゃない通信制高校とは
普通の子と違う進路を歩むことはその後の進学や就職に不利なのではないかという思いから、通信制高校への進学を人生終わりだと捉えてしまうケースもあります。
実際、文部科学省が公表する令和元年度の調査結果によると、全日制高校卒業後の進学率は57%であるのに対し、通信制高校卒業後の進学率は18%となっています。(出典:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)
高校卒業後、進学するかどうかによって将来就ける職が変わる可能性があるのは事実であり、中には大学などを卒業していなければ取得できない資格もあります。
そういった意味では、全日制高校に通う場合と通信制高校に通う場合で進学や就職の影響に差が出やすいというのも、あながち間違ってはいないかもしれません。
しかし、いずれの高校に進学しても高校卒業資格は得られるため、その後の進路をどうするかはお子さま本人の希望や目標次第ともいえます。「通信制高校だから希望が叶わない」といったことはありません。進学も就職も、お子さまが望んで選択したものなら価値のある選択ですし、それを「人生終わり」と呼ぶのはふさわしくないでしょう。
通信制高校は学習がきちんと行われていないというイメージから、進学すると人生終わりだと思われてしまうケースもあります。
このようなイメージを抱かれるのは、通信制高校の中には自宅学習(自主学習)を選択できる学校が多くあるためです。
毎日教員に指導してもらうのではなく、お子さまが決めたスケジュールや目標に沿って行う学習はきちんとしていない、必要な学びを得られないと考えられがちです。
またそもそも、通信制高校に通うお子さまは小・中学校時代に不登校を経験しているケースが多く、小・中学校の学びが乏しいまま高校に進学している場合もあります。
そのため、通信制高校に通うお子さまは学力が低いと思われがちですが、高校卒業資格を得るには決められた単位を取得する必要があるため、勉強を避けることはできません。
卒業のためには勉強をしなければなりませんし、通信制高校で学んだからといって人生終わりと考える必要はないでしょう。
上記のように、通信制高校は必ずしも毎日通学するとは限らないため、全日制高校に比べて友人作りが難しいことが予想されます。
学生時代に友人関係を築けていないと社会性などに不安が生じ、そういった対人スキルの低さから通信制高校への進学が人生終わりだといわれることもあります。
たしかに通信制高校では、多くの友達を作ったりクラスの一体感を味わったりすることは難しいかもしれません。
しかし、静かな環境を好むお子さまもおり、何がお子さまに適しているかはそれぞれです。
通信制高校は、不登校といった共通の経験をしている友人に出会える可能性も高いことも特徴ですが、友人を数多く作ることよりも、そういった「分かりあえる相手」に出会う方が心地よい場合もあるでしょう。
したがって、通信制高校での友人づくりにも、全日制高校などに負けない価値があるといえます。
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このように、通信制高校に進学したからといって人生終わりと言い切ることはできません。
むしろ、通信制高校には他の高校にはない特徴や魅力もあるのです。
以下では、通信制高校ならではの魅力について詳しくご紹介します。
通信制高校のメリット・デメリットについては以下の記事でくわしく解説していますので、併せて参考にしてください。
▶ 通信制高校「やめとけ」は本当?メリットとデメリットを徹底解説!
通信制高校ならではの魅力は、何といっても充実したサポート体制にあるといえます。
通信制高校には、仕事などの学業以外のことへの取り組みを両立させたいという生徒が在籍しているほか、複雑な事情があって全日制高校に通うことができなかった生徒も在籍しています。特に、不登校経験や発達障がいの特性によって全日制高校への進学が困難であったケースが目立ちます。
通信制高校は、そのように心に傷のあるお子さまをサポートする環境が充実しているのが魅力です。たとえば、常勤のカウンセラーが在籍している学校では不安や悩みをすぐに相談することができるため、お子さまも安心して通うことができます。教員側も複雑な事情を抱えるお子さまのケアに慣れている場合が多く、全日制高校よりもお子さまにとって居心地がよい環境で学ぶことができる可能性があります。
お子さまの特性に応じた進路相談や就職活動のサポートをしてくれるため、卒業後を見据える上でも安心です。
自由度の高さも、通信制高校の魅力です。
登校の日数や登校時間を自分で選択できる学校が多く、お子さまの状態に合わせて学校生活を送ることが可能です。
たとえば、起立性調節障害によって早朝からの登校が難しいと悩むお子さまの場合、午後から登校するといったスケジュールを組むことができます。このようなお子さまは、朝から登校しなければいけないことへのプレッシャーや、起きられなかったことによる落胆、絶望感などによって自分に自信を失ってしまいがちです。また保護者様も、そのような我が子の姿を見て焦ったり不安を抱いたりしてしまいますよね。
しかし、通信制高校であれば登校時間や日数を選択できるため、このような負担を減らすことができます。お子さまの状態が改善するのに合わせて、徐々に登校時間を早めることも可能です。
加えて、教員側にそういったお子さまへの理解や知識があるため、何かあれば相談ができるのも魅力的なポイントですね。
また比較的校則が緩い学校が多く、髪型や服装によって個性を発揮しやすいことも特徴です。お子さまが登校や在籍をストレスと感じないための工夫がなされているといえるでしょう。
上記でご紹介したように通信制高校は自由度が高いため、学業以外の活動に取り組みやすいことも魅力の一つです。
たとえば、全日制高校では禁止されていることが多いアルバイトも、通信制高校では許容されている場合がほとんどです。
自分で設定した登校スケジュールの合間にアルバイトをして、その中で社会性を育んだり卒業後に向けて就職へのイメージを具体的にしたりすることも可能でしょう。
通信制高校は必ずしも3年で卒業する必要はないため、自分のペースで少しずつ学校生活を送ることができます。
通信制高校では、将来に役立つような専門的な学びが得られることも魅力の一つです。
たとえば、美容師や調理師になるために必要な知識を学び、最終的には資格を取ることができる学校もあります。また近年では、生徒のニーズに応じてダンスや舞台芸術などを学べるコースも増えており、流行りを敏感に察知してお子さまの興味や意欲を掻き立てるような学びを提供している学校も多くあります。
お子さまの興味や夢にマッチするコースに出会うことができれば、意欲的に通学・卒業を目指せるでしょう。
通信制高校に在学中に資格をとったり、興味のあったことを専門的に学んだりできれば、卒業後の人生へのモチベーションも高めやすくなります。
通信制高校に進学することは人生終わりではありませんが、そのような不安を払拭するためには、在籍中に充実した学校生活を送ることが重要です。
以下では、通信制高校進学後に人生を終わらせないポイントについてご紹介します。
通信制高校に在籍している間は、自主性や自発的な行動が求められます。
全日制高校は決められた時間割に沿ってみんなで同じ授業を受けるのに対し、通信制高校での学びは、自分で授業を選択したりスケジュールを立てて行うことが多いため、お子さまの意欲次第では卒業が危うくなってしまいます。人任せでは成り立ちませんし、人に決められたスケジュールや授業は気が乗らず、登校が億劫になってしまうこともあります。
つまり、決められた課題に自発的に取り組み、テストをクリアするために意欲的に学び続ける必要があるのです。
このような自主性や自発的な行動は通信制高校卒業後、社会に出たときにも求められるため、在学中に身に着けておく必要があります。
夢や目標を見つけることで、通信制高校での学びはさらに充実したものになるでしょう。
これは通信制高校に限った話ではありませんが、具体的に自分がどうなりたいか、何をしたいかが決まっていた方が、勉強に意味を見出すことができます。この学びは自分の夢に直結するのだと思えると、意欲が湧いてきますよね。
学びに意義が見出せないと、ズルズルと欠席してしまったり課題を提出できなかったりして単位を取得できず、卒業が困難になってしまうこともあります。こうなるとさらに意欲を無くしたり、自己肯定感の低下に繋がったりするため、負の連鎖となってしまいます。
夢や目標が決まっていれば、それにマッチしたコースがある通信制高校を選択するなど、進路の幅も広げやすくなります。
通信制高校に進学後、人生を終わらせないための最大のポイントは、通信制高校をきちんと卒業することです。
通信制高校を卒業すれば高校卒業資格が得られ、その後の人生の選択肢が広がります。
日本では、「中卒」と「高卒」で就職の難易度が異なったり、給与に差があるのが現状です。保護者様としても、学費をかけて入学したのであればきちんと卒業まで頑張ってほしいと願うのは当然のことでしょう。
時間と労力をかけて通信制高校を卒業できたという体験は、お子さまの自信にも繋がるはずです。その後の将来のためにも、通信制高校はきちんと卒業しておくようにしましょう。
今回は、通信制高校への進学がその後の人生に与える影響についてご紹介しました。
通信制高校に進学することを決して悲観的に思う必要はありませんし、人生終わりでもありません。むしろ、その他の高校と違い、通信制高校でしかできないことや得られないサポートが数多くあることも事実です。
自分に合った高校や進学先に迷うときは、通信制高校も選択肢の一つとして検討しながら、それぞれの学校の特色を調べてみるのもおすすめです。
入学を決めたお子さまは、通信制高校ならではの魅力や特徴を上手く活用し、意欲を持って在学・卒業することを目指しましょう。
最後になりますが、通信制高校の資料の一括請求をご希望の方は以下のぺージをご確認ください。
▶ ズバット通信制高校比較
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