学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
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通信制高校への入学を検討する際、気がかりとなるのは入試の内容ではないでしょうか。
中でも、多くの通信制高校が入試の際に実施している「面接」はお子さまにとって初めての経験である場合が多く、心配になってしまいますよね。親子面接の場合、保護者様もどのように対応すればよいのか、戸惑ってしまうことでしょう。
そこで今回は、通信制高校入試の面接で聞かれる内容やマナーについて徹底解説していきます。
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もくじ
通信制高校の入試は、どのような内容で構成されるのでしょうか。入試合格にあたって、面接以外にも評価されるポイントはあるのか、あるとすればどのような基準が設けられているのか気になるところですよね。
ここでは、通信制高校の主な入試内容についてご紹介します。
通信制高校の仕組みについては、以下の記事で解説してますので参考にしてください。
▶通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!
書類選考(書類審査)は多くの通信制高校で実施されています。具体的な内容は、いわゆる内申点の審査であり、中学時代の成績・出席日数・生活態度などを確認します。
通信制高校への入学を検討しているお子さま・保護者様の中には、中学時代の不登校などによる内申点の低さを懸念している方もおられるでしょう。
しかし、通信制高校にはさまざまな事情を持つ生徒が多く在籍しており、お子さまの複雑な背景に理解があることも特徴の一つです。したがって、中学時代の成績不振や出席日数の少なさを過度に心配する必要はありません。
一部の通信制高校の入試では、学力試験が実施されています。学力試験を実施している通信制高校はそう多くはなく、全体の約8%ほどです。
中学時代の不登校などから授業を受けられていなかったり、学力に不安のあるお子さまは「学力試験」と聞くと身構えてしまうかもしれませんね。それはおそらく、全日制高校などで行われる「合格者を選抜するための試験」をイメージするからでしょう。
しかし、通信制高校の入試で実施される学力試験は、現時点の学力を確認することを目的に行われる場合がほとんどです。試験のために多少の備えをすることや、試験を機に勉強に意欲を持つことは大切ですが、成績に自信がないからといって極端に落ち込む必要はないといえます。
通信制高校の入試において、面接は必ず実施されるといっても過言ではありません。むしろ、面接を実施していない通信制高校を探す方が困難でしょう。
基本的には、受験する通信制高校に出向き、対面での面接(面談)が実施されます。約5~15分程度の短い時間ではありますが、その面接時間を通して面接官(通信制高校の教員)はお子さまの人柄や情報を確認します。
このとき、面接の場に向かうのはお子さまだけなのか、保護者様も同席を求められるのかは受験する通信制高校によって異なります。また、保護者様も面接を受けたり質問を投げかけられたりするかどうかに関しても、各学校によってさまざまです。
心が不安定であったり、面接への恐怖が強いお子さまの場合、保護者様が隣に座っていることで落ち着いて面接を受けられるケースもあります。
通信制高校の入試では、事前に作文の提出を求められるケースも珍しくありません。中には、作文の内容をもとに面接が実施されることもあります。
文字数は400~800字程度、いくつかテーマが用意されており、事前に通信制高校側から配布された作文用紙に書くことが多いようです。主な作文テーマは、以下の通りです。
基本的に選ぶテーマは自由ですが、不登校などによって中学校生活によい思い出がないお子さまは、それに関するテーマを選ぶことは難しいかもしれませんね。
前述したように、その後の面接ではこの作文をもとに質問をされる可能性があります。したがって、作文に書いたことと面接での回答に矛盾が生じないよう気を付ける必要があります。
通信制高校はさまざまな事情を抱えた生徒を幅広く受け入れているため、基本的に入試で落ちることはありません。
しかしながら、以下のような特殊な状況・事情によっては落ちることもあります。落ちる原因がお子さまによるものとなってしまわないよう、事前に備えておきたいですね。
通信制高校はその他の高校と同様に定員が決まっています。そのため、定員をオーバーしていれば落ちる可能性があります。人気のある通信制高校の場合、応募開始とともに枠が埋まってしまうこともあり、早めの資料請求や願書提出が重要といえます。特に、公立の通信制高校は人気が高い傾向にあります。
入学・転入ともに募集時期は学校によってさまざまであるため、適切な情報収集が必要です。
面接での態度の悪さによって不合格となるケースもあります。
この「態度の悪さ」とは、「緊張によってうまく話せなかった」などを指すのではなく、基本的な礼儀やマナーが身についていない場合を指します。たとえば、挨拶をしない、敬語を使わない、面接の場に相応しくない服装をしているなどが挙げられます。
また、面接での態度以外にも、法に触れる行為をしたことがある、中学時代にいじめ加害者であったなど、素行不良によって入試に落ちる場合もあります。
これは、入学後に同様の行為をとって他生徒に危害を加えることを危惧する通信制高校側の判断によるものです。
書類選考、学力試験、面接、作文といった、前項でご紹介した通信制高校の入試の結果が合格基準に満たせていないと判断された場合、落ちることがあります。
たとえば、スクーリングへの参加が単位取得・卒業の条件となっている通信制高校の場合、それに参加できないリスクが極端に高いお子さまを受け入れない可能性があります。この場合、中学時代の出席日数や面接時の意欲の高さなどを鑑みて総合的に判断が下されます。
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中学校を卒業してすぐのお子さまや、全日制高校などからの転入によって通信制高校への入学を検討するお子さまには、それまでの学校生活に馴染めなかったというケースが多く見受けられます。
そのような躓きや挫折を経験したお子さまにとって、「入試」というのは非常に負担のかかるイベントです。それにも関わらず、勇気を出して通信制高校の入試に挑むのであれば、必ず合格を手にしたいですよね。
ここでは、通信制高校の入試において合格に近づくために面接で気を付けるべき項目についてご紹介します。
面接の際の服装に決まりはありませんが、中学卒業後すぐ入学を検討している場合、中学校の制服を着用するのが無難かつ最適といえます。
中学校に制服がなかったり、転入などによって制服を持っていない場合は、清潔感のある服装を心がけましょう。たとえば、【ブラウス+スカート】や【襟付きのシャツ+パンツ】などです。いずれも、白、黒、ベージュなど落ち着いた色が望ましいでしょう。
また、アクセサリーなどの装飾は避け、髪の毛は地毛の色がよいとされています。
面接中の過度な緊張は面接官に不自然な印象を与えかねません。とはいえ、面接が重要な場であることに変わりはないので、適度な緊張感を持って相応しい態度で臨めるとよいですね。
具体的には、以下のことを意識してみましょう。
入退室の際には「失礼いたします」、面接開始・終了時には「よろしくお願いします」「ありがとうございました」といった基本的な挨拶ができるとよいでしょう。
また、背筋を伸ばして座ることや、面接官の目を見て話すことは通信制高校の入試だけでなく、今後他の場面でも活用できるポイントといえます。
では、実際の面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか。
以下では、通信制高校の面接で聞かれることや、それぞれの回答のポイントについて解説します。
志望動機は、通信制高校の面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。これは、入学への意欲や数ある通信制高校の中でこの高校を選んだ理由を知るために聞かれるものです。
通信制高校への入学難易度は高いものではありませんが、入学後の通学継続や単位取得はお子さまの意欲がなければ叶いません。
回答の際は、お子さまの意欲や主体性が伝わるよう、お子さま自身の考えを述べられるとよいでしょう。
中学校生活の思い出は、お子さまの背景や性格を把握するために聞かれる質問です。
不登校やいじめによって中学校生活によい思い出がなかったり、話せるようなエピソードがなかったりする場合でも、気負う必要はありません。
回答が難しい際は、学校外で頑張ったことや継続して取り組んでいることなどを話すという手もあります。
通信制高校入学後の意欲や自主性を見るために、高校生活への意気込みを問われることもあります。
回答の際は、興味のある科目や頑張ってみたい科目をはじめ、部活動やアルバイトなど、学業に関すること以外でも興味があるものについて答えられるとよいでしょう。意欲を持って高校生活を送ろうとしているという姿勢を見せることが大切です。
目標に向かって頑張ることができる人物かどうかを見るために、将来の夢や卒業後の目標について聞かれることもあります。
これは、卒業後にやりたいことが決まっているならば、それに向かって通信制高校での生活を前向きかつ意欲的に過ごせるだろうと判断できるためです。
とはいえ、中学校卒業時点で将来の具体的な夢や目標が決まっているお子さまばかりではありませんよね。面接時点では決まっていない場合、「これからの学校生活を通して夢を見つけていきたい」といった回答で構いません。
勉強への意識や意欲を見るために、得意・不得意科目が聞かれることもあります。回答の際は、それぞれ理由を添えて話しましょう。
なお、不得意科目があるからといってマイナスな評価にはなりません。むしろ、それをきちんと自覚できていることは評価に値します。不得意な科目であっても、克服するために努力をしていることを話せるとよいですね。
長所や短所は、お子さまの人柄を知るために聞かれる質問です。また、お子さま自身が自分のことをどのように捉えているか、適切に客観的な視点を持つことができているかを見るためでもあります。
長所をきちんと長所として自覚できているならば、ある程度の自己肯定感の高さを確認することも可能です。自己肯定感の高さは、高校生活をはじめ人生を前向きに過ごすために欠かすことはできません。
短所を回答する際には、上記の不得意な科目同様、それを改善するために行っている努力について併せて答えられるとよいでしょう。
たとえ勉強に苦手意識があったとしても、それ以外にお子さまが楽しみながら意欲を持って取り組めることはあるのかどうかを知るために、趣味・特技を問われることもあります。趣味や特技があるだけでも、心がある程度健康であることを把握することができます。
また、お子さまが自分の好きなことについてどのように説明するか、説明能力や言語能力を確認している場合もあります。
お子さまが適切に気分転換したりエネルギーの補充ができているかどうかを確認するために、休日の過ごし方について聞かれることがあります。
自宅で学習する時間も多い通信制高校において、休日は気持ちを切り替えてリラックスできるかどうか、平日と休日でメリハリをつけられるかどうかは重要なポイントです。
この質問は、学校側が入学後のお子さまのサポート方針を検討するために行われることも多いとされています。
社会で起きている出来事やニュースに関心を持っているか、知ろうという姿勢があるかどうかを見るために、最近興味を持ったことを問われる場合があります。
これは、なにも難しい話題に関心があることを求められているわけではありません。社会の一員としての意識と、自分の興味のある事柄について自分なりの意見を交えながら話せるかどうかを見られています。
お子さまの価値観などを見るために、尊敬する人物について聞かれることがあります。この質問からは、お子さまの他者への関心の有無も見ることができます。
回答の際は、歴史上の人物や芸能人、友人など誰を挙げても構いませんが、具体的な理由やエピソードを話せた方が、より深みのある回答となります。
通信制高校の面接では、保護者様の同席を求められるケースが珍しくありません。
単に同席をするだけなのか、保護者様にも何か質問をされるのかは、受験する通信制高校によってさまざまです。そのため、事前に確認をしておいた方が親子ともに安心して面接に臨むことができます。
なかなか親子で面接を受ける機会はないため、同席を求められた場合に身構えてしまう保護者様も少なくないでしょう。
以下では、通信制高校の面接に保護者様が同席する際のポイントについて解説します。
通信制高校の面接に保護者様が同席する際、服装はスーツが適切です。お母様の場合、パンツでもスカートでもどちらでも構いません。
学校行事で着用するスーツと言えば、入学式や卒業式といった祝いの場で着用するような明るい色であったりコサージュがついていたりするものを想像する方もおられるかもしれませんね。しかし、面接の場では黒やネイビーといった暗めの色で、あまり華美にならないようにするのが無難です。お父様の場合も同様です。
通信制高校の面接で保護者様にも質問がある場合、主に聞かれる内容は以下の項目です。
主に、保護者様から見たお子さまの人物像や、学校側への理解などを確認するために問われることが多いようです。同時に、保護者様のお子さまに対する意識や思いを探るためでもあります。
たとえば、お子さまの苦手科目克服のために保護者様が実践していることがあるならば、学校側も入学後のサポートに役立てたいと考えているため、上記のようなやや難しい質問をされるケースもあります。
今回は、通信制高校の入試全般に関する情報をはじめ、面接を受ける際のポイントや具体的な質問例についてご紹介しました。
通信制高校での面接が人生で初めての面接となるお子さまも多いため、緊張や不安があるのは自然なことです。また、同席する保護者様もお子さまと同じように不安を感じておられるかもしれませんね。
しかし通信制高校の面接は、基本的にお子さまを不合格にするためであったり、選抜したりするために行われるものではありません。
負担のない程度に面接の準備を整え、当日はお子さまの飾らない人物像が伝わることを目指しましょう。
最後になりますが、通信制高校の資料の一括請求をご希望の方は以下のぺージをご確認ください。
▶ ズバット通信制高校比較
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