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普通の子も通信制高校に通ってる?不登校の子だけじゃない通信制高校とは

通信制高校

2024/05/01

通信制高校は、全日制高校と異なり通学する日数や時間数が少ない高校です。そのため、不登校などの理由で全日制高校に通えない方や、自分のペースで学びたい方などに選ばれています。

「不登校ではないけれど、通信制高校に進学するのはあり?」と疑問に思う方もいるでしょう。近年では、不登校や全日制に通えない理由がない、いわゆる「普通の子」も通信制高校に通うケースが増えています。

そこでこの記事では、通信制高校に通うかどうか迷っている方に向けてメリットとデメリットを解説します。また、通信制高校にはどのようなコースやカリキュラムがあるのかも説明していますので、ぜひ参考にしてください。

通信制高校について、そもそもどんな感じの高校か知りたい方は以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

通信制高校ってどんな感じの高校?どんな人が行くのかや全日制高校との違いを解説!

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通信制高校のメリット

通信制高校のメリット

通信制高校は、全日制や定時制高校と比べると自分の時間が多く持てるなどのメリットがあります。ここでは、通信制高校に通うメリットにはどのようなものがあるかくわしくみていきましょう。

①自分のペースで学べる

通信制高校は、通学する日数や授業時間数が少ないため自分のペースで学習を進められます。月に数回実施される試験やレポート提出以外は、自分の時間を多く持てるでしょう。そのため、アルバイトや趣味に時間を使ったり、スポーツや芸能活動をしていたりして学校に通うのが難しい方でも自分のペースで学び、高校卒業資格の取得が可能です

②多彩なカリキュラムがある

通信制高校では、全日制高校にはない専門的なカリキュラムや、資格取得に特化した多彩なカリキュラムが豊富に用意されています。自分の興味や関心にあわせた学びができ、かつ高校卒業資格を取得できるのはメリットといえるでしょう。

③学費が安い

通信制高校の学費は学校によって異なるものの、一般的には全日制高校に比べて安く設定されています。また、学費の免除や減免制度を設けている学校もあるので、経済的な理由で全日制に通えない方の進学の選択肢にもなります。

私立の通信制高校は、選択できるコースやカウンセラーの在籍状況などで費用が大きく変わるので問い合わせが必要です。

通信制高校の学費については、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

通信制高校の学費はどれくらいかかるの?学費の不安を解消します!

④進路選択の選択肢が広い

通信制高校には、大学や専門学校への進学、就職など、幅広い進路の選択肢があります。そのため、自分の進路をじっくりと考える時間や、さまざまな選択肢を比較したい方は通信制高校が適しているかもしれません。

就職率は、全日制高校と比べると通信制高校の方が高い傾向にあります。ただし、就職が通信制高校の方が有利なわけではなく、通信制高校に通う生徒の方が就職を目指す傾向が強いと考えられます。

大学進学率は、全日制に比べると通信制高校は低い傾向です。就職率が全日制より高い傾向であることからもわかるように、そもそも大学進学を目標にしていない方が多く在籍しているからだと考えられます。

通信制高校のデメリット

通信制高校のデメリット

通信制高校にはこれまでに挙げたメリットがある一方、デメリットもあります。ここでは、通信制高校のデメリットにはどのようなものがあるかみていきましょう。

通信制高校のメリットデメリットについては、以下の記事でさらに詳しく解説していますので併せて参考にしてください。

通信制高校「やめとけ」は本当?メリットとデメリットを徹底解説!

①友達を作る機会が少ない

人との関わりが少ないのは、通信制高校の特徴でもあります。毎日登校する全日制とは違いクラスも決まっていないので、先生やクラスメイトと関わる時間は少なくなります。ですから、友達づくりを重視したい方にはデメリットになるかもしれません。

しかし、私立の通信制高校では部活動が活発な学校もあり、積極的に関われば友達もできやすいでしょう。学校だけが友達を作る場所とはいえません。自分の時間を多く持てる分、アルバイトや趣味の活動を通じて人間関係は広げられるでしょう。

②自学自習が必要

通信制高校では、自宅でレポートや課題をこなす必要があります。そのため、自学自習の習慣が身についていなければデメリットかもしれません。卒業後の目標があり、積極的に学習に取り組めるのであれば問題ないでしょう。しかし、まだ目標がない場合は自分だけで学習を進めるのは困難かもしれません。

そのような場合は、サポート校や家庭教師などを検討し、継続的に学習を進められる環境を整える必要があります。

通信制高校のカリキュラム

通信制高校のカリキュラム

通信制高校のカリキュラムは、学校によって異なります。高等学校では必ず学ばなければならない「必修科目」と自分で選べる「選択科目」があります。カリキュラムの中にプログラミングや美容関係など、専門分野に特化したコースが設置されているのは通信制高校の特色です。

ここではどのようなコースやカリキュラムがあるか、学校ごとに紹介します。

【N高等学校】

N高等学校

N高等学校には以下の5つのコースがあります。目標やライフスタイルにあわせて自分らしい学習が可能です。

コースカリキュラム・特長
通学コースPBL/プロジェクトN、21世紀型スキル学習、グループトーク、語学(英語・中国語)、基礎学習、プログラミングが学べる。
ネットコースライフスタイルにあわせて、好きなときにネットで学習を進められる。
高校卒業資格取得に必要な必修授業が効率よく学べる。
オンライン通学コースPBL/プロジェクトN、21世紀型スキル学習、グループトーク、語学(英語)、学習サポート、プログラミングが学べる。
通学プログラミングコース制作、LT大会・成果発表会などプログラミングに特化している。
個別指導コース礎学習クラスと総合進学クラスがある。

高校卒業資格取得のための必修授業のほかに、将来につながる課外授業など多様な学びが可能です。

参考:選べる5つのコース | N高等学校

【飛鳥未来高等学校】

飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高等学校は、希望者のみ自由に選べるコースがあります。普段の授業を受けながら、専門科目を受講して好きな分野を深く学べるでしょう。長期コースは、以下の4つから選択できます。

コースカリキュラム・特徴
進学コース志望大学にあわせて受験対策や学習向上をサポートする。
補習コーススト対策や復習など、各自の学習状況に応じての個別指導がある。
メイクライセンスコース美容のプロが直接指導し、メイクアップの検定合格を目指す。
ネイルライセンスコース検定に向けてネイルの技能を養成する。

短期コースには、アニメ・マンガコース、ITプログラミングコース、クッキング・お菓子コースなどが設置されています。

参考:選べるコース | 単位制の通信制高校 飛鳥未来高等学校

【精華学園高等学校 東京芸術学部校】

精華学園高等学校 東京芸術学部校

精華学園高等学校には、自分の「好き」を伸ばす芸術に特化した専門学科が設置されています。大学・短期大学・専門学校への進学希望者に柔軟に対応しています。

コースカリキュラム・特徴
マンガ・イラストコースデッサン、発想トレーニング、キャラクターデザイン、衣装イラスト、コミック表現方法などを学べる。
制作実習やメディア配信実践がある。
動画クリエイターコース動画編集ソフトの使い方、表現方法を学べる。
俳優・声優・タレントコースデッサン技法を学ぶほか、美術大学過去問対策・入試対策のサポートがある。
K-POPコースステージパフォーマンス、声・表情・身体の使い方を学ぶほか、オーディション対策のサポートがある。

これらのコースのほか、ヴォーカルパフォーマンスコースや作家・シナリオライターコースも設置されており、専門的に学べる環境が整えられています。

参考:コース紹介COURSE |  精華学園高等学校 東京芸術学部校

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普通の子の通信制高校の選び方

普通の子の通信制高校の選び方

これまで説明したような通信制高校に通う子は、不登校や病気などの理由で全日制高校に通えない子が多いかもしれません。しかし、全日制高校に通えないわけではないいわゆる「普通の子」も「自分のペースで学びたい」「専門的な知識を深めたい」といった理由で通信制高校に通う子もいます。

では「普通の子」が通信制高校を選ぶとき、どのようなポイントを重視して選べばいいのでしょうか。ここでは、3つのポイントをお伝えします。

①自分のライフスタイルに合った学校を選ぶ

通信制高校は、通学時間や授業時間の自由度が高いのが特徴です。そのため、自分のライフスタイルに合った学校の選択が大切です

具体的には、以下の点を検討するとよいでしょう。

  • スクーリングの回数や日程
  • オンライン学習や個別指導の充実度

たとえば、プロスポーツ選手を目指していて練習時間を確保したい場合は、スクーリングの回数や日程が少ない学校を選ぶとよいでしょう。また、海外留学を視野に入れた勉強やアルバイトをする時間が必要な場合は、オンライン学習や個別指導が充実している学校が適しているかもしれません。

②自分の学力や進路に合わせた学校を選ぶ

通信制高校には、学力や進路にあわせて選べるコースが豊富にあります。そのため、自分の進路に合わせた学校選びが大切です

具体的には、以下の点を検討するとよいでしょう。

  • コースの種類や内容
  • 大学進学対策の充実度

たとえば、学力があまり高くない場合は、基礎的な学力を身に付けられるコースを選ぶとよいでしょう。また、大学進学を目指している場合は、大学受験対策に力を入れている学校をおすすめします。実際に学校を訪れて雰囲気や授業を体験してみるのもいいかもしれません。

③サポート体制が充実している学校を選ぶ

通信制高校では、生徒一人ひとりの学習や進路指導をサポートする体制が整っている学校が少なくありません。

具体的には、以下の点を検討するとよいでしょう。

  • 質問や相談ができる体制
  • 学習指導や進路指導の充実度

質問しやすい環境が整っているか、進路に迷う場合に適切なアドバイスを受けられるかなどは重要なポイントです

普通の子が通信制高校に通うためのアドバイス

普通の子が通信制高校に通うためのアドバイス

通信制高校は、自分のペースで学習を進められるメリットがあります。しかし、自宅学習やスクーリングなど、自分で計画を立てて実行していかなければなりません。そのためには、自分の学習スタイルを把握し、しっかりと準備する必要があるでしょう。

ここでは、普通の子が通信制高校に通うためのアドバイスをお伝えします。

通信制高校への進学に不安を抱えている方は、以下の記事で進学後の生活についてくわしく解説していますので参考にしてください。

通信制高校に行くと人生終わり?進学後の過ごし方や心構えをご紹介!

自分の学習スタイルを確立する

通信制高校では、自分のペースで学習を進めるため、自分に合った学習スタイルの確立が大切です。自宅で集中して勉強できる方もいれば、グループで学習するほうがモチベーションが上がる方もいます。また、学校に通って先生や友達と交流しながら学習したい方もいるでしょう。

自分の学習スタイルは人それぞれです。性格や特徴を自己分析して、自分に合った学習スタイルを見つけましょう

目標を立てる

通信制高校では、卒業資格を得るために必要な単位を取得する必要があります。そのため、まずは卒業までに必要な単位数を把握し目標を立てましょう目標を立てれば、学習のモチベーションを維持しやすくなります。また、目標達成は自信につながります。

計画を立てる

目標が決まったら、次は計画を立てましょう。計画を立てれば、学習の進捗状況を把握しやすくなります。計画を立てる際は、以下の3点を意識してください。

  • 自分の学習スタイルに合った計画を立てる
  • 無理のない計画を立てる
  • 定期的に計画を見直す

これらを意識すれば、効率的に学習が進められるでしょう。

サポートを利用する

通信制高校は、学習支援、進路相談、生活相談などのサポート体制が整っています。これらのサポートを利用して学習や進路、生活などに関する不安や悩みが解消できます。充実した高校生活を送るためにも、自分に合ったサポートを積極的に利用してみましょう。

まわりの人に理解してもらう

通信制高校に通うと、全日制高校に通っている方と学習スケジュールや生活リズムが異なる場合があります。多くの方は、通信制高校を「不登校や病気などの理由で全日制高校に通えない子が選択する学校」と認識しているかもしれません。そのため、普通の子が通信制高校に通う場合はまわりの方々に理解してもらう必要があるでしょう。

家族には学校やサポート機関のパンフレットなどを渡して、通信制高校の仕組みを知ってもらうのも効果的ではないでしょうか。

まとめ

通信制高校に通う女の子

この記事では、不登校や全日制に通えない理由のない、いわゆる「普通の子」が通信制高校に通うときの学校の選び方やアドバイスをお伝えしています。

通信制高校は、全日制高校と異なり通学する日数や時間数が少ない高校です。そのため、不登校などの理由で全日制高校に通えない方や自分のペースで学びたい方などに選ばれています。

普通の子が通信制高校を選ぶ際は、自分のライフスタイルに合っているか、自分の進路をよく考えたうえ選択しましょう。自分の学習スタイルをよく検討し、目標や計画を立てるなどしっかりと準備して通信制高校への進学を検討してください。

最後になりますが、通信制高校の資料の一括請求をご希望の方は以下のぺージをご確認ください。
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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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