学習コラム
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学校教育とは、子どもたちが社会で生きていくために必要な知識や技能を身につける場です。しかし、従来の学校教育では、子どもの個性や多様性に十分に対応できていないのではないかなどの指摘も少なくありません。
そこでもう1つの教育の選択肢として注目されているのが、オルタナティブスクールです。オルタナティブスクールでは、子ども一人ひとりの個性を尊重し、その可能性を引き出す教育を重視しています。
この記事では、オルタナティブスクールの概要をお伝えするとともに、オルタナティブ教育の種類やメリット・デメリットを解説します。今の学校がお子さまに合っていないと感じる保護者様はぜひ参考にしてください。
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もくじ
オルタナティブスクールには、はっきりした定義はありません。ヨーロッパやアメリカの哲学的思想をもとに発展したオルタナティブ教育を取り入れ、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称です。法律で規定されている公教育の指導要領や運営体制が異なる「新しい選択肢の学校」として認知度が高まってきました。
従来の教育法に基づいた学校ではなく、子どもの興味や関心を尊重したカリキュラムを採用しています。子どもの可能性を最大限に引き出す工夫をしている教育法といえるでしょう。多くの方は、何かしらの理由で学校に行きづらい、学校に馴染めない子どもたちのための居場所となるイメージを持っているかもしれません。
しかし、教育理念や方針に賛同し、あえてオルタナティブスクールを選択する家庭もあります。スクールの特徴は以下の通りです。
また、スクールに所属する大人は教師ではなく、あくまでも子どもをサポートするスタッフであるという考えが根底にあります。
フリースクールについては、以下の記事で簡単に解説していますので併せて参考にしてください。
▶フリースクールとは?学校以外の学びの場をわかりやすく簡単に解説します!
一概にオルタナティブスクールといっても、その理念や教育法はスクールによって異なります。従来の学校教育とは異なる教育方針や方法を採用しているので、入学や転校前の下調べは重要です。
お子さまの自主性を尊重して自由に育てたいと考えている保護者様は、それぞれのスクールの特徴や理念をよく理解したうえで入学を検討してください。ここでは、オルタナティブ教育にはどのような種類があるかくわしく解説します。
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という自己教育力の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。自立していて、有能で、責任感と思いやりを持ち生涯学び続ける姿勢をもった人間の育成を目的とした教育法です。
目的を達成するために、子どもたちを科学的に観察し独自の教材を開発するなどして教育方法を確立してきました。時代や文化の違いを超えて世界中で支持されている教育法です。
イエナプラン教育は、ドイツにあるイエナ大学の教授だったペーター・ペーターゼンが創始したオープンモデルの教育です。異年齢の子どもたちをグループに分けてクラス編成し、一人ひとりを尊重しながら自立と共生を育てる教育を重視しています。教科別の時間割はなく「対話」「遊び」「仕事(学習)」「催し」の4つの基本活動を循環的に行います。
日本国内におけるイエナプラン教育の歴史は浅く、2000年代に入ってからです。少しずつ教育法が広まり関心が高まって、2010年には日本イエナプラン教育協会が設立されました。
フレネ教育は、フランスの小学校教諭だったセレスタン・フレネが創始した教育法です。子どもの生活、興味、自由な表現を尊重する画期的な教育方法として注目を集めています。子どもたちの自由作文を学習教材にしたり、個人で学習した学びを共有したりするユニークな教育法が特徴です。
「子ども一人ひとりを尊重する」「子どもの興味や意欲を引き出す」「子どもが失敗を恐れないようする」に重点をおき、子ども同士の相互理解を高める教育を目標にしています。
シュタイナー教育は、ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法です。音楽や美術など芸術に関する活動を重視して、感受性や表現力、創造力が豊かな人材を育成します。また、子どもたちの「身体」「心」「頭」を育てる時期を3つの段階に分け、発達に応じた教育方法を提案しています。
同じ科目を数週間続けて集中的に学ぶエポック授業や、担任とクラスが8年間変わらない一貫担任性はシュタイナー教育の大きな特徴です。
サドベリーバレー教育は、アメリカのサドベリー・バレー・スクールで生まれました。子どもたちが自分の興味や関心、好奇心が持てるものを自分で探し追求する教育方針です。スクールの自治にも子どもたちが主体的に関わり運営も担います。
スクール内のルールは子どもたちが決定するため、意見を出したり判断したりする力がつくほか、責任感も持てるようになるでしょう。
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オルタナティブスクールは、前述したようにスクールによって重視している点が異なります。公教育とは違うもう1つの学校として注目されるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
このように、子どもが自ら学ぶ姿勢を育むほか、個性や多様性を尊重して自分の得意をさらに伸ばせる環境であるのもメリットといえるでしょう。それぞれのペースで学びを進められ、子ども同士の交流や体験活動を通して社会性も育まれます。
オルタナティブスクールのデメリットは、学校教育法で定められた学校の種類には入らないことです。一般的には、地元の小中学校に席を置きながらオルタナティブスクールに通うことになるでしょう。ほかに挙げられるデメリットとして以下の点があります。
スクールに通っていても、文部科学省の認可がなければ法的に出席扱いになりません。習い事や課外活動と同等の扱いになります。しかし、2017年2月の「教育機会確保法」により、スクールの出席日を公立学校での出席として扱う自治体が増えてきました。
高校進学を検討している場合は、出席日数として認められるかどうかスクールと在籍校に確認する必要があります。
フリースクールの問題点については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
▶フリースクールの問題点は?不登校児が後悔しないためにデメリットを調査!
オルタナティブスクールは、子どもの興味や関心を尊重したカリキュラムを採用し、子どもの可能性を最大限に引き出す工夫をしている学校です。従来の学校教育では、子どもの個性や多様性に十分に対応できていないのではないかとの声もあり、もう1つの教育の選択肢としてオルタナティブスクールは注目されています。
子どもが自ら学ぶ姿勢を育むほか、個性や多様性を尊重して得意なことをさらに伸ばせる環境が整っているため、あえてオルタナティブスクールを選択する家庭もあります。現在の学校がお子さまに合っていない、自主性を尊重して自由に育てたいと考えている保護者は、ぜひ参考にしてください。
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