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中学生が家での勉強習慣を身に付けるには?親ができる簡単なサポートをご紹介

家庭学習方法

2023/07/17

令和3年の学習指導要領改訂により、中学校の学習内容は一段と難しくなり、学習量も大幅に増加しました。授業で習ったことはその日のうちに復習し、しっかりと記憶として定着させることが大切です。

中学生にとって、家庭での勉強習慣は必要不可欠と言えるでしょう。

 「部活で疲れているのは分かるけれど、少しは勉強してほしい」「テスト前だけではなく、毎日勉強する習慣をつけさせたい」そんなお悩みをもつ保護者様のために、この記事では家庭での勉強習慣を身に付けるメリットとコツ、さらに親ができる簡単なサポートについてご紹介します。

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勉強習慣を身に付けるとどんなメリットがある?

勉強習慣を身に付けるメリット

習慣には、様々なメリットがあります。南カリフォルニア大学心理学部教授のウェンディ・ウッド氏は、著書『超習慣力』の中で、習慣について次のように述べています。

 習慣に従って行動すると、肯定的な感情が生まれる。その影響は多岐にわたり、生活の質は向上し、人生の意味を強く感じるようになる。

(引用:ウェンディ・ウッド『超習慣力』

では、勉強習慣を身に付けるとどんなメリットがあるのでしょうか。

自信が付いて勉強が楽しめるようになる

勉強習慣が身に付くと、嫌々ながら勉強をするという感覚がなくなり、日々の達成感や充実感から、自主的に勉強に取り組み、家庭学習を続けられるようになります。 継続は力なりと言いますが、どんなことでも続けていると成果を得られるものです。

良い結果を得られるというのはうれしいことですし、もっと頑張ろうというモチベーションにもつながります。自信がつくことで、さらに意欲的になり、勉強が楽しくなるというサイクルが生まれます。 

テスト等で目標を達成できるようになる

勉強を習慣化すると、目標を達成しやすくなるという大きなメリットがあります。 定期試験や受験などのテストでは、日々積み重ねてきた勉強量が力を発揮します。毎日コツコツと学習しているうちに、どんどん勉強量が増えてきます。

また、勉強が習慣化されていると、授業で学んだことを復習するようになり、分からないまま積み残してしまうことがなくなります。毎日繰り返し復習することで、学習内容が記憶としてしっかり定着するので、テスト対策が楽になる効果もあります。

一夜漬けとは違って、自分の苦手な教科に重点的に取り組んだり、応用問題に挑戦したりといった時間ができ、テストの点数は確実にアップするでしょう。

勉強習慣を身に付けるためのコツは?    

難しいと思われがちな習慣化ですが、楽に習慣を身に付けるためのコツがあります。ここからは、勉強習慣を身に付けるための4つのコツをご紹介します。

行動のハードルを下げる 

勉強を習慣化するための一つ目のコツは、できるだけ行動のハードルを下げることです。勉強をやらなくてはいけないと思っているのに、なかなか取りかかれない。そんなときは、「やる気がしない」「疲れている」などの感情が壁になっているもの。

このやっかいな壁を乗り越えるためのコツは、取りかかりの行動のハードルを下げることにあります。 たとえば、「1日5分だけ机に向かう」「1日1問だけ問題を解く」といったように、行動のハードルをできるだけ低くすると、取りかかりやすくなります。

最初の一歩が出ると、意外と勢いがついて勉強がはかどることもありますし、時間と労力の目安をつかめるようになります。時間と労力を把握すると見通しがつきやすくなり、勉強に取りかかるためのハードルをさらに下げることにつながります。

勉強量が少なすぎると不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは勉強の習慣を身に付けること。量や質にこだわらず、まずは継続可能な行動に設定しましょう。

勉強する時間と場所を決める

勉強習慣を身に付けるための2つ目のコツは、勉強する時間や場所を決めておくことです。同じ条件が繰り返し脳にインプットされると行動が自動化され、よりスムーズに習慣化できます。 

勉強を始める時間はお子さまと話し合って、毎日同じ時間に設定しましょう。開始時間を決めておくことで、時間になると脳のスイッチが入り、勉強へと気持ちが切り替わります

開始時間を忘れないようにアラームを設定しておくのもおすすめです。アラームが行動を起こす合図になります。 

また、勉強する場所をあらかじめ決めておき、時間になったらやる気がなくてもとりあえず机に向かうという行動を繰り返していくと、さらに習慣化しやすくなります。

中学生の理想的な毎日の勉強時間は、下記の記事で詳しく解説しています。

中学生の理想的な毎日の勉強時間は?時間を確保する方法を解説!

学習計画を立てる

勉強を習慣化するための3つ目のコツは、学習計画を立てることです。 何をどれだけやればいいのかも分からずに、やみくもに勉強をしようと思っても習慣にはなりません。具体的な学習計画を立てると、その日にやるべきことが明確になります。

その日の学習内容が分かれば、取りかかりのハードルも低くなり習慣化へとつながります。学習計画を立てる時は、はじめのうちは苦手科目などの難易度の高いものは避け、「宿題+英単語を3個覚える」「英語の教科書を音読する」など、実践しやすいものにするとよいでしょう。

短い時間でも勉強する習慣が身につけば、内容や時間の修正は後から容易に行えます。

親や先生が褒める環境を作る

勉強習慣化への4つ目のコツは、親や先生が褒めたり、認めてくれる環境を作ることです。

前出の心理学者のウッド氏は、習慣とは「報酬」が手に入る「状況」を「繰り返す」ことによって形成されると述べています。勉強の習慣を身に付けるには、お子さまが頑張ったときに「報酬」を手にすることがカギとなります。

お子さまにとって一番の「報酬」とは褒められること、認められることです

少しくらい計画通りに進まなくても、勉強したことや頑張って机に向かったことを褒めてあげてください。認められることで、さらに頑張ろうという気持ちも芽生えるはずです。

お子さまを褒めて支えてあげる環境が、習慣化をより促進します。

参考:ウェンディ・ウッド『超習慣力』

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勉強習慣を身に付けるために親ができること

子どもの勉強をサポートする親

勉強習慣はお子さまの力だけでは、なかなか身に付けにくいものです。習慣化されるまでは、親がしっかりサポートしてあげましょう。

「褒める」以外にも親ができることがあります。

将来について話をする 

家で勉強を始めるきっかけとして、お子さまは何が好きで、どんな将来を考えているのか、そのためには今なにができるのかについて、話し合うことが重要です。

「将来やりたいこと」や「就きたい職業」といった具体的な夢や目標をもつことは、自分は将来どんな生き方をしたいのかを考えることを意味します。夢や目標が達成できそうかどうかは関係ありません。

「絶対無理だろう」と思ってもそれはひとまず置いておき、お子さまの純粋な考えに共感してあげてください。

次に、夢や目標を達成するにはどうしたらいいのかを考えます。たとえばゲームが好きなら、ゲームに関連したどんな職業があるのか。

そのためには、どんな高校や大学に進めばよいのか。受験にはどんな方法があるのかなど、一緒にインターネットで調べるのもおすすめです。

具体的な道筋が見えてきたら、夢を実現するために「今何をするべきか」を考えます。「定期テストで数学の点数を10点アップする」ために「毎日数学の勉強を必ずやる」といった具合です。

否定的なことは言わず、お子さまの話に共感しながらゆっくり聞いて、勉強へのやる気を引き出してあげましょう。自分で考えた夢や目標を実現するため、という勉強の目的が生まれます

環境を整える

勉強の習慣化には、生活リズムを整えることも必要です。保護者様は、お子さまの規則正しい生活をサポートしてあげてください。

起床・就寝・食事・入浴・勉強を毎日同じ時刻にするのがポイントです。特に大切なのは寝る時刻と起きる時刻を固定すること

一定の睡眠時間を確保することで体の調子が整い、学校での授業に集中できるようになります。

前述したように勉強する場所は、あらかじめ決めておきます。自室でもリビングでもいいので、落ち着いて勉強できる環境を用意してあげてください

一人ではなかなか勉強が進まないという場合には、ご家族がいるリビングで勉強するのもおすすめです。勉強する場所にはスマホやゲーム、テレビなど気が散るものを置かない配慮も必要となります。

つい忘れがちなのが、保護者様ご自身のスマホ。お子様がリビング学習する際は、保護者様もスマホをできるだけ見ないよう配慮してあげると集中できます。通知を切っておくのもおすすめです。

また、学習に取り組む前に、課題の内容や解き方、問題が分からなかったときの対処について事前に確認しておくことも重要です。お子様が集中できるようにサポートしてあげると勉強がやりやすくなり、習慣化へとつながります

計画通り進められているかチェックする

自室で勉強しているお子さまの場合、計画通り勉強しているか気になる保護者様もいらっしゃると思います。そんな不安を解消するために、学習計画は表にしたりアプリなどを使ったりして、見える化するのがおすすめです

学習計画表はパソコンで作って印刷をしてもいいですし、手書きでも問題ありません。スケジュールをたくさん記入できるカレンダーで代用する方法もあります。

サブスタでは、オンライン教材を使って自宅学習のプロが毎月お子さまの状況に合わせて学習計画表を作成いたします。どこから勉強すればいいか分からない場合や、学年をまたいでつまづいている場合、計画を立てることが困難な場合もあります。

そのような場合はオンラインサービスを利用するのも手です。

計画表は見えるところに貼って、お子さまも保護者様もいつでも確認できるようにしてください。 勉強が終わったら、必ず計画表に終了のチェックを入れます。

計画通りに達成できたら二重マル、少しやり残したら一重マルなど印を決めて表にチェックをつけていくと、計画が実行できたという達成感を得られます。

自分の頑張りが見えるので自信もつき、勉強がより習慣化されやすくなるでしょう。進捗状況を確認して、お子さまの取り組みをたくさん褒めてあげてください。

続かない自宅学習を改善する方法は、下記の記事でさらに詳しく解説しています。併せてご確認ください。

中学生の勉強が続かない原因とは?集中力を維持するコツも紹介!

まとめ 

勉強を頑張る女の子

今回は、勉強習慣を身に付けるメリットとコツ、さらに親ができる簡単なサポートについてご紹介しました。

中学生のうちに身に付けた勉強の習慣は、高校、大学、社会に出てからも役立ちます。特に学習計画を立て、実行し、振り返る作業は、将来仕事をしていくうえで必要とされるスキルです。

勉強の習慣化が難しいと感じたり悩んだりしたときには、この記事の方法を参考にして、無理なくお子さまに合った方法でぜひ勉強習慣を身に付けてください。

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。前の学年の学び残しが心配な方でも、オーダーメイドで一人ひとりにピッタリ合った「おうち学習」を低価格でご提案します。個別指導塾と同等の学習がご自宅で可能です!

監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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