学習コラム

正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。

PR

「学校が楽しくない」と子どもが言ったら、親はどうする?

不登校

2024/01/16

「学校が楽しくない……」もし、子どもからこんな言葉をいわれたらどうしますか?「学校に行かなくてはいけないのに、どうして?」「学校に行けなくなったら、将来どうなってしまうの?」と不安や心配が頭をよぎるかもしれません。

学校が楽しくない理由は子どもによってさまざまで、子どもなりの理由があります。その理由を理解し、子どもの気持ちを尊重することが大切です。

この記事では、学校が楽しくないと思う原因について解説するとともに、楽しくなる方法をお伝えします。「学校が楽しくない」様子のお子さまがいる保護者様は、ぜひ参考にしてください。

サブスタバナー

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!

学校が楽しくない隠れ不登校の子どもたち

学校が楽しくない隠れ不登校の子どもたち

文部科学省の調査によると、令和4年度の小中学校における不登校児童生徒数は299,048人であり、過去最多となりました。文部科学省が公にしている不登校の児童生徒数は、定義にあてはまる年間30日以上長期欠席している数です。

不登校の定義にあてはまらないものの「学校が楽しくない」や「学校へ行くのが辛い」と感じている子どもたちはたくさんいます。このような、不登校にカウントされない不登校の傾向にある児童生徒は「隠れ不登校」と表現されています。

隠れ不登校の子どもたちは、学校へ行かなくてもいいのなら行きたくない気持ちを持っているでしょう。休まず登校して普通に学校生活を送っているように見えても、学校へ行かなければならないプレッシャーと戦っている子どもたちもいます。また、親に相談しても理解してもらえないと思って我慢している場合もあります。

不登校の定義については、以下の記事でさらにくわしく解説しています。

不登校の定義は欠席何日?最新の法律をもとに定義や実態を紹介します

学校が楽しくないと思う3つの原因

学校が楽しくないと思う3つの原因

学校が楽しくないと思う理由は、子どもの年齢や性格、家庭環境などによっても違います。また、1つの理由だけでなく複数の理由が重なって、学校が楽しくないと感じる子どもも少なくありません。

ここでは、なぜ学校が楽しくないと感じるのか主な3つの原因を解説します。

①人間関係がうまくいかない

学校生活では、先生や友達との関わりが不可欠です。そのため、人間関係がうまくいっていないと、学校生活がつまらなく感じてしまう子どもは少なくありません。では、どんなときに人間関係がうまくいかないなと感じるのでしょうか。

理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 友達がいない
  • 友達と話が合わない
  • いじめられている
  • 先生と相性が合わない
  • 先生が怖い

このような状況では、学校が楽しいとは思えません。人見知りやまわりの目が気になる子どもは、人間関係がうまくいかずストレスを抱えている状況でしょう。

学校の集団生活で人間関係がうまくいかないストレスは、親が思う以上に苦しいものです。積み重なったストレスで体調を崩し、頭痛や腹痛などの症状を訴える場合があります。

②授業がつまらない

学校生活の中心となるのは授業です。授業がつまらなければ、学校へ行くのが楽しくないと感じるのも無理はありません。授業がつまらない理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 授業内容が自分の興味や関心と合っていない
  • 授業内容が難しくて理解できない
  • 授業内容が簡単すぎて物足りない
  • 授業での学びを活かす機会がない

授業がつまらないと感じる子どもたちのなかには、勉強についていけない「落ちこぼれ」のほかに、学力が高くて学校の勉強に意味が見出せない「浮きこぼれ」といわれる子どもたちもいます

勉強についていけない「落ちこぼれ」子どもたちの気持ちは、以下が挙げられます。

  • 勉強する意味がわからず虚しさを感じている
  • 勉強のやり方がわからず不安を抱いている
  • 勉強が苦手で、なかなか成績が上がらず焦っている

また、学力の高い「浮きこぼれ」の子どもたちの共通点としては、以下が挙げられます。

  • 授業内容が簡単すぎて面白くない
  • 成績がいいのを自慢していると思われる
  • 学習意欲が高く授業の進度が合わない
  • まわりとの差から疎外感がある

学力の問題ではなく、集団で受ける学校の授業スタイルが合わずに苦しんでいる場合もあるかもしません。また、授業がつまらないから学校を休みたいといっても、別の理由が隠れている可能性もあるでしょう。学校へ行きたくない本当の理由をいえない子どももいるので注意が必要です。

③学校生活にやりがいを感じない

学校生活には、授業のほか、部活動や行事などの取り組みがあります。そのため、学校生活にやりがいを感じられなければ学校が楽しくないと感じてしまう子どももいるでしょう。学校生活にやりがいを感じない理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 目標や夢がなく、学校生活に意味を見いだせない
  • 部活動や行事の取り組みに、自分の興味や関心がない
  • 学校生活では自分を成長させられない

学校が楽しくない理由が人間関係や勉強の問題ではない場合、これまでの失敗や挫折が心の傷となり、頑張っても無駄だと感じている子どももいます。学校生活以外における不安をかかえている場合もあります。

不登校の原因については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校になる原因は?文科省の情報から増加の背景や対応法を解説!

サブスタバナー

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。不登校中の学習のお悩みをサブスタが徹底サポートします!

学校が楽しくなる3つの方法

学校が楽しくなる3つの方法

そもそも、学校が楽しくないと思うのはおかしなことではありません。なぜなら、学校教育では、すべての児童生徒の希望をかなえたオーダーメイドの授業や部活をするのは物理的に不可能だからです。

多数が楽しいと思っている一方、楽しくないと思っている児童生徒も存在するのは当然でしょう。ここでは、どのようにすれば少しでも学校が楽しくなるのかをお伝えします。

①楽しくない理由を明確にする

学校の何が楽しくないと感じるのかを書き出してみるのはおすすめです。書き出して整理してみると、落ち着いて考えられて対策を考えるのにも役立ちます。

たとえば、楽しくない理由が人間関係なら、自分にとって誰が大切で、誰とは距離をおいた方がいいのかを整理するといいかもしれません。これまでずっと仲良くしてきたから、これからもずっと仲良くしなければならない理由はありません。成長とともに興味や関心が変化し友達と話が合わなくなる場合もあるでしょう。

②夢や目標について考えてみる

学校生活にやりがいを感じるためには、目標や夢を持つことが大切です。目標や夢があれば、学校生活をより意義のあるものにできます。自分の未来を想像して、進学したい学校や就きたい仕事以外に、経験してみたいことや挑戦したいことを考えてみるといいでしょう。

未来が想像できない場合は、今までの経験から自分がワクワクした気持ちや楽しかった出来事を振り返ってみます。それを元に自己分析すれば次第に進みたい道が見えてくるかもしれません。

夢や目標を持つと、人間は未来志向になれます。実現するために「どう過ごすか」「何をするか」を考えるきっかけとなるでしょう。

③学校以外で楽しめる場所を探してみる

学校が楽しくないならば、コミュニティーを広げてみるのも1つの手段です。学校以外でさまざまな体験や交流ができる場所に参加してみるのもおすすめです。地域活動のような学校以外の場所では、新しい価値観に触れ新たな興味や関心が芽生えるかもしれません。

また、学校以外の場所であれば、勉強に自信がなくても、先生や友達とうまくいかなくても、誰かに相談しやすいのではないでしょうか。何気ない話をしたり、愚痴を聞いてもらったりするだけで大きな安心感を得られます。

行動範囲を広げれば、たくさんの人に出会い自分のできることや好きなことを見つけられる可能性が高まります。学校以外の交友関係を広げると、学校が楽しくなくてもストレスを感じにくくなるでしょう。

学校が楽しくない子どものために親ができること

学校が楽しくない子どものために親ができること

学校を、絶対に楽しく思えるようにしなければならない必要はありません。しかし、子どもたちの学校生活が少しでも楽しいと思えるようにするには、家庭での保護者様の接し方は重要です。保護者様の態度や声かけで状況が変化する場合もあります。

ここでは、学校が楽しくない子どものために親ができることをお伝えします

まずは受け入れる

「学校が楽しくない」とお子さまがいってきたら、まずはその気持ちに共感して受け入れてあげましょう。毎日の学校生活のなかで、当然ながら嫌な出来事もあります。「学校が楽しくない」という発言が、長い期間ずっと悩み続けてストレスを抱えた状態なのか、一時的なものなのかを見極める必要があります。

保護者様は無理に学校へ行かせようとせず、お子さまの心と身体を休ませてあげるのを優先してください。子どもは、自分の気持ちを親に理解してもらえると安心するものです。

好きなことさせてあげる

お子さまが好きなことに熱中しているときは、好きなだけさせてあげるようにしましょう。家でゲームばかりして、宿題をしない様子にイライラするかもしれません。勉強の遅れも心配になるでしょう。しかし、学習面でストレスを抱えている場合は「勉強したの?」という声かけがお子さまを追い詰める場合もあります。

学校から少し離れて、好きなことを好きなだけさせてあげると、気持ちに整理がついて自発的に勉強を始めるお子さまもいます。

甘えさせてあげる

お子さまの心が元気でないときは、情緒的な欲求を満たしてあげるといいでしょう。情緒的な欲求とは、時間をかけて話を聴いたり、スキンシップや手助けをしたりして「甘えさせてあげる」ことです。

「甘えさせる」というと、抵抗を感じる保護者様もいるかもしれません。欲しいものをいわれるがままに買って「甘やかす」のは、物質的な欲求を満たすだけなのでおすすめしません。しかし「甘やかす」のではなく「甘えさせる」のは、自己肯定感が育まれるため、とても大切な行為といえます。

「甘えさせる」については、次の記事でもくわしく書いていますので併せて読んでみてください。

中学生が学校に行きたくないと言ったらどうする?行きたくない理由と親の対応法を解説

いいところを認める

他人と比べて、自分のお子さまのいいところを褒めたり認めたりするのはよくありません。また「算数のテストはダメだったけど、国語はよくできたね」のような褒め方も気をつけましょう。つい、余計な言葉をつけて褒めてしまいがちです。褒めるときや認めてあげるときは、ポジティブな言葉だけを使うように意識してみてください

テストの点数といった結果だけでなく、テストに向けて頑張った過程を認めてあげるのが大切です。褒めるときはできるだけ具体的に褒めてあげると、お子さまは自分を見てくれていると実感し、親子の信頼関係も築けるでしょう。

学校以外の場所を探す

環境を変えると状況が一変するケースがあります。学校が辛いだけの場所である場合は、フリースクールという選択肢もあるでしょう。また、型にはまった学校生活がお子さまに合っていない場合や、子どもの主体性を尊重して自由に育てたいと考えるご家庭には、オルタナティブスクールの選択もあります。

フリースクールやオルタナティブスクールは、学校教育法に基づく画一的な教育を行っていません。個人を尊重したテーマ学習や体験型学習が多いのが特徴です。学校が楽しくないと感じるお子さまには選択肢の1つとして考えるのもいいのではないでしょうか。また、私立の学校に通っている場合は、公立の学校に転校する手段もあります。

オルタナティブスクールについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

オルタナティブスクールとは?子どもの可能性を引き出す、もう1つの教育

専門家に相談する

一時的に「学校が楽しくない」といっているのであれば、進級や進学のタイミングで状況が変わるケースもあります。しかし、お子さまの様子が深刻で保護者様の不安が大きくなるようであれば、専門家に相談するといいでしょう。

学校が楽しくない理由には、親に相談できない内容もあるかもしれません。不登校になってしまったり、不登校の傾向があったりする場合は、保護者様が1人で解決しようとしてもうまくいかないときがあります。カウンセラーさんや心理士さんに話を聞いてもらうだけで、お子さまだけでなく保護者様の心も軽くなるでしょう。

まとめ

この記事では、どうして子どもたちが「学校が楽しくない」と思うのかを解説しました。親は、子どもの「学校が楽しくない」という発言に不安を感じたり、学校で何かあったのか心配になったりするでしょう。

学校が楽しくない理由は、子どもによってさまざまです。楽しくないと思う気持ちに共感して、親としてできる対応をしていきましょう
決して学校を楽しく思えるようにしなければならない必要はありません。しかし、子どもたちの学校生活が少しでも楽しいと思えるようにするには、家庭での保護者様の接し方は重要です。

保護者様の態度や声かけで状況が変化する場合もありますので、ぜひ参考にしてください。

サブスタバナー

こんなお悩みありませんか?

「不登校が続いて勉強の遅れが心配…」

「勉強をどこから始めていいか分からない…」

「出席日数が少なくて進路が心配…」

「本人が塾や家庭教師を嫌がる…」

サブスタなら、不登校中のお勉強の悩みを解決できます!

サブスタは無学年式のオンライン教材を、プロが作成する学習計画にそって進めていく新世代の勉強法です。

  • おうち学習が出席扱いに
  • 勉強遅れを取り戻す最短カリキュラムを作成
  • 1日20~30分の学習からOK
  • 勉強習慣が身に付く

自宅で行えば「出席扱い」にもなるため、内申点対策や自己肯定感UPにもつながります。

14日間の無料体験ができる機会も用意しておりますので、ぜひこの機会にお試しください!

監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

この記事を読んでいる人は
こちらの記事も読んでいます

ブログ一覧へ戻る