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スクールカウンセラーとは?よくある相談内容と相談する4つのメリット

不登校

2024/05/01

お子さまの学校生活が充実していない様子だと保護者様は心配ですよね。もし、何か悩みを抱えているようなら、スクールカウンセラーに相談してみませんか。スクールカウンセラーは、学校に勤務する専門職のカウンセラーです。

この記事ではスクールカウンセラーについて解説するとともに、よくある相談内容やどのような相談ができるかをくわしくお伝えします。お子さまの学校生活に心配や不安がある保護者様は、ぜひ参考にしてください。

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スクールカウンセラーってどんな人?

スクールカウンセラーってどんな人?

スクールカウンセラーは、主に児童生徒の悩みや問題について相談やカウンセリングを行い、心の健康をサポートします。近年、学校生活における悩みや問題は多様化しており、子どもたちはかつてないほどのストレスに直面しています。そのような状況下で、子どもたちの心の支えとして重要な役割を担っているのがスクールカウンセラーといえるでしょう。

スクールカウンセラーが学校に導入されたのは1995年です。いじめや虐待の問題が深刻化し、不登校の児童生徒の数も年々増えてきました。そのような背景から、子どもたちの心のケアに教員だけでは対応できず、専門的に担う人材が必要となったのです。

近年、不登校児童生徒は増加の傾向にあり、不登校のお子さまがいる保護者様の不安や悩みは計り知れません。児童生徒だけではなく、保護者様も安心して話せる環境を整えるなど、学校におけるカウンセリング機能の充実は必要不可欠です。

スクールカウンセラーは、児童生徒の個性を尊重し、心の健康維持と健全な成長をサポートする役割を担っています。また、児童生徒だけではなく保護者様や教員、学校生活に関わるすべての方の悩みを支える存在といえるでしょう。

スクールカウンセラーについては、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。

▶スクールカウンセラーは意味ない?相談する意味や効果を詳しくご紹介!

スクールカウンセラーへの相談内容

スクールカウンセラーへの相談内容

スクールカウンセラーには、お子さまの生活に関する心配や悩みを相談できます。また、お子さまに関する相談だけではなく、保護者様の悩みや不安の相談も可能です。保護者様や担任に話したくない内容であれば、お子さま自身が直接スクールカウンセラーに相談できます。

スクールカウンセラーは外部から派遣された専門家ですので、担任には相談しにくいような内容についても安心して相談できるでしょう。

相談内容としては、不登校に関する内容が最も多くあります。文部科学省の調査によると、小中学校の児童生徒が相談、指導、治療を受けた機関としては、スクールカウンセラーが最も多い状況でした。不登校の児童生徒への指導の結果、特に効果があった学校の措置として、スクールカウンセラーの専門的指導があったからとされています。

不登校以外の相談内容は、以下が挙げられます。

  • いじめ
  • 友達との関係
  • 先生との関係
  • 学習面・進路の悩み
  • 発達障害などの悩み

スクールカウンセラーはこのような相談に対応し、問題の解決に向けて働きかけます。相談内容によってはスクールカウンセラーだけで解決できないケースもあります。その場合は学校教諭や養護教諭、ほかの専門機関と連携して問題解決を図るケースもあるでしょう。

また、学校生活において不安があるお子さまは、根本の原因に家庭環境の問題が背景にあるケースも考えられます。保護者様の心が不安定であれば、お子さまの精神面に影響を与えるのはいうまでもありません。スクールカウンセラーは、保護者様自身の相談内容も聞き、解決に向けて適切にサポートします

スクールカウンセラーに相談するメリット

スクールカウンセラーに相談するメリット

学齢期のお子さまがいる場合、スクールカウンセラーは身近な相談相手です。前述したような具体的な相談内容以外にも「最近、元気がない」「学校へ行くのが辛そう」など、ちょっと気になるくらいの内容でも相談できます

ここでは、スクールカウンセラーに相談するメリットをお伝えします。子育てのイライラや親子のコミュニケーションが上手くいかないなどの悩みがある保護者様は、参考にしてください。

①子どもと家庭の心理的なケアができる

スクールカウンセラーは、お子さまと保護者様の両方の立場を理解し、メンタルケアを行います。思春期にいるお子さまは、保護者様に話しにくい相談内容があるかもしれません。また、まわりに知られたくない家庭の事情で悩んでいる保護者様もいるでしょう。

スクールカウンセラーは、児童生徒に危険が及ぶ可能性がある場合は学校への報告義務があります。しかし、それ以外であれば、相談内容を他者に話すことはありません。スクールカウンセラーの大半は、公認心理師や臨床心理士の資格を持っています。心の問題を解決する専門家が、心理的な側面にフォーカスしてさまざまな悩みや不安を和らげてくれるでしょう

②近くにいるので安心感がある

小中学生のお子さまがいる保護者様にとって、子育ての悩みは尽きません。反抗期や思春期のお子さまにイライラしたり、コミュニケーションが上手くいかずに衝突して親子関係の修復に悩んでいたりもするでしょう。不安や悩みを抱え込むとストレスは大きくなるばかりです。

相談内容が「ちょっと気になる」くらいであっても、保護者様の心がモヤモヤしているのなら相談するのをおすすめします。民間のカウンセラーに相談するのはハードルが高いかもしれません。しかし、お子さまが通う学校のカウンセラーは、安心できる身近な存在です。

③不登校になっても学校との連携が可能

もし、お子さまが不登校になった場合、学校側と協力体制を築けるのも大きなメリットでしょう。お子さまがどのような悩みを抱えているのかわからない場合は、学校での様子を把握しているスクールカウンセラーや教員との関わりで見つけられる場合もあります。

お子さまの心にエネルギーが貯まって活動する意欲が出てきたら、別室登校や時間をずらして登校するなどができるようになるかもしれません。必要なときに学校と連携し、素早い措置ができるのは心強いのではないでしょうか。

④相談料は無料

スクールカウンセラーへの相談は、料金がかかりません。民間のカウンセリング施設を利用する場合は有料で、不登校や引きこもり専門の心理カウンセラーによるカウンセリングは高額です。カウンセリングは1回で終了するケースはほとんどなく、継続しながら問題解決へ向かいます。心配事があって悩んでいても、費用面でなかなか相談しにくい場合もあるのではないでしょうか。

その点、スクールカウンセラーへの相談は費用がかからないので、ハードルが低く継続的に相談できるメリットがあります。スクールカウンセラー以外にも、教育支援センターや児童相談所など公的な施設での相談に費用はかかりません。

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スクールカウンセラーの資格

スクールカウンセラーの資格

スクールカウンセラーに相談したくても、不安や悩みが解決できるとは思えない保護者様もいるかもしれません。しかし、スクールカウンセラーは子どもの心の問題に適切に対応するため専門的な知識やスキルを持っています。

文部科学省が明記しているスクールカウンセラーの資格要件は以下の通りです。

  1. 財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定に係る臨床心理士
  2. 精神科医
  3. 児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識及び経験を有し、学校教育法第1条に規定する大学の学長、副学長、教授、准教授又は講師(常時勤務をする者に限る)の職にある者又はあった者

また、スクールカウンセラーに準ずる者として、以下の要件を明記しています。

  1. 大学院修士課程を修了した者で、心理臨床業務又は児童生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有する者
  2. 大学若しくは短期大学を卒業した者で、心理臨床業務又は児童生徒を対象とした相談業務について、5年以上の経験を有する者
  3. 医師で、心理臨床業務又は児童生徒を対象とした相談業務について、1年以上の経験を有する者

参考:資料6 「スクールカウンセラー」について:文部科学省

これらの要件以外にも、自治体によっては学校心理士の資格があれば採用されるケースもあるでしょう。全国に配置されているスクールカウンセラーは、大半が心理学に関する知識を持ち実務経験を積んでいます

スクールカウンセラーの役割

スクールカウンセラーの役割

スクールカウンセラーは、学校現場における児童生徒、保護者、教職員の心の健康を守るためにさまざまな役割を担っています。児童生徒に対する相談のほか、保護者や教職員に対する相談にも対応しなければなりません。

ここでは、学校の教育相談体制に大きな役割を果たしているスクールカウンセラーの役割をくわしく説明します。

児童生徒に対する相談・助言

スクールカウンセラーは、いじめや嫌がらせ、学習面の不安など児童生徒が抱えている悩みの問題解決に向けて支援します。個別の相談だけではなく、児童生徒が集まる場所における自然な関わりのなかで、観察を通して児童生徒の理解・援助につなげます。

カウンセリングのやり方は各学校ごとに異なります。定期的に面談をしている学校もあれば、悩みのある方が相談できる仕組みづくりをしている学校もあるでしょう。

保護者や教職員に対する相談

スクールカウンセラーは、児童生徒の健全な育成のために保護者様に対しても相談を通じて支援が可能です。また、教職員に対しては児童生徒への対応に関する助言や援助を行います。

校内会議等への参加

いじめや不登校の対策など、学校全体における課題の解決に貢献するために校内会議にも参加します。スクールカウンセラーには、学校生活で発生した問題に対して、専門的な見地からの児童生徒への対応の仕方を伝える役目もあります。教職員に対する助言や支援は、スクールカウンセラーの重要な仕事です。

教職員や児童生徒への研修や講話

スクールカウンセラーは、教職員や児童生徒に心理面の問題を題材に研修や講話を行います。教職員に対する研修内容は「不登校をどう理解し、どう対応するか」「思春期の子どもの特徴と対応の注意点」のような題材が考えられます。わかりやすく専門知識を説明するのもスクールカウンセラーの大事な役目です。

相談者への心理的な見立てや対応

スクールカウンセラーは、いじめ防止に積極的に関わり、当事者のカウンセリングだけでなく周囲の児童生徒に対しても面談する場合があるでしょう。いじめの再発防止を支援するほか、不登校や貧困・虐待の当事者となった児童生徒に対するケアも実施します。

ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応

すべての児童生徒が安心した学校生活を送られる環境づくりのために、教職員に対しての助言・援助は必要です。児童生徒の心の健康維持に努め、児童生徒への対応力を向上させます。

事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒等の心のケア

事件・事故や自然災害の発生後など、緊急時におけるすべての児童生徒や教職員等を対象としたストレス対処や心のケアは重要です。スクールカウンセラーは、被害児童生徒等の心のケアをするとともにコミュニケーション力やストレス対処能力を高めるために必要な取り組みも支援します。

スクールカウンセラーへの相談方法

スクールカウンセラーへの相談方法

スクールカウンセラーへの相談は、思い立ったらすぐにできるわけではありません。各学校で、新しい年度がスタートする時期にスクールカウンセラーのカウンセリング利用方法がアナウンスされます。その手順に従って申し込んでください。

担任の先生や事務の窓口を通さなくても、スクールカウンセラーに直接電話で問い合わせができる体制の学校もあります。スクールカウンセラーがいる曜日や時間帯は、学校のホームページからも確認できるでしょう。

面談日が決まったら、その日までに相談内容を整理しておきます。スクールカウンセラーに相談するまでは不安でいっぱいになるかもしれません。感情を吐き出すだけではなく、限られた時間に不安や悩みを伝えられるように相談内容を書き出すなど準備しておくと安心です。

まとめ

スクールカウンセラーは、不登校やいじめなど、学校生活に関するさまざまな悩みを抱える児童生徒にとって、心の支えとなる存在です。お子さまが学校生活で何か悩みを抱えていると感じたら、スクールカウンセラーへの相談をおすすめします。

近年の不登校児童生徒の増加にともない、スクールカウンセラーへの相談内容も不登校に関する問題が最も多くなっています。学校に行きづらいお子さまと、お子さまを見守る保護者様の不安や悩みは計り知れません。スクールカウンセラーは、このような方たちの身近な相談者です。

どんなにささいな相談内容であっても、お子さまの学校生活に不安があるならスクールカウンセラーに相談してはいかがでしょうか。

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森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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