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不登校小学生の勉強の悩みを解決!家庭学習のコツと勉強遅れの取り戻し方について

不登校

2024/08/29

お子さまが不登校になると、勉強面での遅れを心配する保護者様は少なくありません。結論からいうと、お子さまの心と身体にエネルギーが貯まり活動する意欲が出てきたら、小学校の学習はすぐに取り戻せます

しかし、そうはいっても小学生の時期は学習の基礎を築く大切な時期ですので心配ですよね。不登校の問題に直面している保護者様にとって、お子さまの勉強の遅れは深刻な悩みの種でしょう。

この記事では、保護者様の不安を取り除くために、不登校の小学生の勉強をサポートする方法をくわしく解説します。家庭学習のコツや勉強習慣の身につけ方、遅れを取り戻す方法などをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

不登校中の家庭での勉強法については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

参考:不登校中の勉強法はどうしたらいい?家庭学習で遅れを挽回する方法を解説します

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不登校小学生の勉強環境を整える

不登校小学生の勉強環境を整える

不登校の小学生が効果的に学習を進めるには、勉強環境の整備が不可欠です。家庭内において、快適かつ集中できる学習空間があればお子さまの学習意欲を高められます。ここでは、勉強スペースの確保、集中力を高める工夫、オンライン学習ツールの活用について解説します。

勉強スペースの確保

不登校のお子さまが自宅で学習に取り組むには、お子さまが「ここで勉強する」と認識できる場所の確保が必要です。小学校低学年であれば、リビングルームの一角にスペースを確保するなど、保護者様との距離が近い場所がいいでしょう。

ゲーム機などの気が散る要素から離れているのが理想的です。また、十分な明るさと適度な静けさも大切です。学習に必要な教材や文房具は、手の届きやすい場所に整理して置いたり収納したりして、必要なものをすぐに取り出せるようにしておきます。

集中力を高める工夫

不登校のお子さまが家庭で学習する際、集中力の維持が課題です。学校とは異なり、自己管理が求められる家庭学習では、集中力を高める工夫が欠かせません。

まず、規則正しい生活リズムを確立するのが重要です。不登校になったばかりのころは、活動するエネルギーが枯渇して生活リズムも乱れ気味かもしれません。しかし、徐々に心と身体が元気になってきたら、起床時間と就寝時間を一定にしたり食事の時間を規則的にしたりして体内時計を整えるようにしましょう。それにより、お子さまの集中力が高まります。

次に、小学生の場合は長時間の集中は難しいため、学習時間は30分程度にしておきます。10分から15分程度の休憩時間を交互に設けると効果的です。集中力を持続させるためには、適度な運動も重要です。外出に抵抗がなければ、リフレッシュも兼ねて一緒に買い物へ出かけたり散歩をしたりするのもいいでしょう。

オンライン学習ツールの活用

不登校の小学生が自宅学習するとき、本人だけではなく保護者様もどのように学習を進めていけばいいのかわからないのではないでしょうか。自宅で無理なく学びを続けるには、オンライン学習ツールの活用が有効です。なぜなら、多様な学習コンテンツを通じて、お子さまの興味を引き出し効果的な学習を促進できるからです。

小学生向けのオンライン学習の選択肢の1つに「サブスタ」があります。サブスタなら、不登校のお子さま一人ひとりに合わせた「学習計画表」を作成してくれるので、保護者様も安心できるのではないでしょうか。なにより、自宅学習であっても正しく体系的に学びを進められるのがメリットです。

不登校の自宅学習をサポートしてくれる勉強アプリについては、こちらの記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

参考:不登校におすすめの勉強アプリ10選!各サービスについて比較解説します

不登校の小学生が勉強を習慣化する方法

不登校の小学生が勉強を習慣化する方法

不登校の小学生に勉強を日常的な習慣として定着させるのは困難に思えるかもしれません。しかし、無理のないお子さまに合った学習計画を立てれば、学習習慣は身につけられます。ここでは、小学生の学習計画の立て方や学習習慣を身につけるコツをお伝えします。

小学生に合う学習計画の立てる

効果的な学習を進めるには、お子さまの年齢や能力に適した学習計画を立てなければなりません。計画を立てる際は、以下の点に注意しましょう。

①お子さまと一緒に目標を設定する

学習計画を立てる際は、お子さまの意見を尊重し、一緒に目標を設定するのが大切です。押し付けではなく、お子さまが納得できる目標を設定すれば、学習への主体性と意欲が高まります。

②無理のないスケジュールを組む

小学生の集中力が続くのは、20〜30分程度が目安です。この時間を基準に、休憩を挟みながら学習時間を設定しましょう。1日の学習時間は学年や個人差を考慮し、低学年で30分から1時間、高学年で1時間から2時間程度が適切です。

③バランスの取れた学習内容

得意科目と苦手科目をバランスよく組み入れましょう。苦手科目を克服するために長時間を費やすと挫折感を味わうケースもあります。得意科目で自信をつけながら、苦手科目に挑戦するなどの工夫が必要です。

④柔軟性を持たせる

学習は、必ずしも予定通りには進みません。完璧にこなそうとせず、ある程度の余裕がある学習計画を立てましょう。無理に詰め込むのではなく、調整可能な柔軟な計画が長続きのコツです。

⑤視覚化する

カレンダーや学習計画表を使って、計画を視覚化します。達成した項目にシールを貼ったり色を塗ったりすれば、進捗が一目で分かり達成感も得られるでしょう。

学習習慣を身につけるコツを知る

学習習慣を確立させるには、一定の時間と努力が必要です。不登校の小学生の保護者様は、以下のコツを参考にお子さまの学習習慣づくりをサポートしてください。

①固定の学習時間を設ける

毎日の学習開始時間を決めて取り組んでいくと、体内リズムが整い自然に勉強モードに入りやすくなるでしょう。例えば、朝食後の30分や夕食前の1時間など、生活リズムにあわせて設定します。

②学習の儀式を作る

学習開始時の小さな儀式を作り、勉強モードに切り替えます。学習時間をタイマーでセットするなど、お子さまと相談して決めるのがいいでしょう。

③小さな目標から始める

不登校の小学生が、最初から長時間学習に取り組むのは難しいものです。そのため、スタートは5分間から始めるなど、達成しやすい小さな目標から始めます。徐々に時間を延ばしていけば、無理なく習慣化できます。

④報酬システムを導入する

学習目標を達成したら好きな遊びの時間を設けるなど、小さな報酬を用意しましょう。ただし、過度の報酬は逆効果になる可能性があるため、適度な設定が重要です。

⑤家族で学習時間を共有する

保護者様もお子さまが勉強している同じ時間に読書や仕事をするなど、家族で学習時間を共有します。お子さまは、孤独感を感じずに学習に取り組めるでしょう。

勉強のモチベーションをアップさせる

不登校の小学生の学習意欲を高めるには、個々の興味や能力に合わせた多角的なアプローチが効果的です。なぜなら、お子さまそれぞれに異なる興味や学習スタイルがあり、画一的な方法ではモチベーションを持続させるのが困難だからです。

例えば、お子さまの興味を学習に結びつける工夫として、動物好きなお子さまには生物学を通じて理科に親しむアプローチが考えられます。また、動画教材なども活用して学習方法を多様化すれば、お子さまは飽きずに学習を続けられるでしょう。さらに、学習の進捗を可視化する表を作成するなども、小学生の勉強に対するモチベーション向上に有効です。

お子さまの学習意欲を引き出すには、個性や状況を十分に考慮し、興味を活かした学習内容の選択、適切な目標設定を組み合わせていくといいでしょう。

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不登校の小学生が勉強遅れを取り戻すには

不登校の小学生が勉強遅れを取り戻すには

不登校のお子さまが学習の遅れを取り戻すには、それぞれの状況に応じた適切なサポートが不可欠です。気をつけなければいけないのは、お子さまの状況が回復していないときに勉強を押し付けても逆効果になる点です。

保護者様は、学校に通えていない期間が長くなればなるほど学習の遅れが気になるでしょう。しかし、お子さまの心と身体の回復を待って、焦らず着実に学習を進めていくのが重要です。ここでは、不登校の小学生が勉強の遅れを効果的に解消する方法をお伝えします。

個別指導の選び方

不登校のお子さまにとって、個別指導は学習遅れを取り戻すうえで非常に効果的な方法です。不登校初期の状況から少しずつお子さまが元気を取り戻してきたら、個別指導による理解度に合わせた丁寧な指導で学習の遅れは取り戻せるでしょう。

個別指導を選ぶ際は、以下の点に注意してください。

  • 不登校の子どもへの指導経験の有無
  • お子さまとの相性が合うかどうか
  • 指導方針や学習プランに無理はないか
  • 定期的な面談や報告の有無

特に、個別指導を選択する際は、保護者様の目線で講師を決めるのではなくお子さまの意見も聞くようにしましょう。また、不登校の子どもへの指導経験があったとしても、不登校の子どもの状況はそれぞれ異なります。画一的なプログラムではなく、お子さまの状況に応じて柔軟に対応できるかの確認は必要です。

理解度に合わせた学習

不登校の小学生が勉強の遅れを取り戻していくには、個々の理解度に合わせた学習が欠かせません。まずは、お子さまの現在の学力や理解度を正確に把握し、それに基づいた学習を進めていくのが重要です。

不登校の期間が長い場合は、学年を遡って学習していきます。小学校6年間の学習を網羅するのに、6年間かかるわけではありません。要領よく進めれば短期間で遅れは取り戻せるでしょう。そのためには、デジタル教材やオンライン学習ツールなどを利用して、効果的に遅れを取り戻していく必要があります。

教育支援センターやフリースクールの活用

教育支援センターは、教育委員会が運営する公的機関です。学校に行かなくても学習を進められたり集団生活を学べたりする場所です。学校復帰を考えているのであれば、教育支援センターでのサポートは選択肢の1つでしょう。

なぜなら、多くの場合、学校の教科書を用いて学習が進められるからです。また、指導にあたるのは教員免許保持者や、実際に教員経験がある職員です。そのため、学校生活をイメージしながら学びを進めていけるでしょう。在籍校の校長の判断によっては、教育支援センターでの学習内容や学習時間を踏まえて出席扱いにしてくれる場合もあります。

教育支援センターについては、こちらの記事でくわしく解説しています。

参考:教育支援センター(適応指導教室)はどんな場所?文部科学省の情報をもとに解説!

また、フリースクールでも学習の遅れは取り戻せます。ただ、フリースクールは必ずしも学校復帰を目的としている場所ではありません。しかし、スクールによっては進学のサポートや進路相談をしているところもあります。

自宅学習以外で勉強の遅れを取り戻すのであれば、フリースクールも選択肢になり得るでしょう。フリースクールについては、こちらの記事でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

参考:フリースクールとは?学校以外の学びの場をわかりやすく簡単に解説します!

親ができる不登校小学生の勉強以外のサポート

親ができる不登校小学生の勉強以外のサポート

不登校の小学生が勉強の遅れを取り戻すには、保護者様のサポートが不可欠です。しかし、学習面でのサポート以上に重要なのが、お子さまのメンタル面のケアです。学びの土台となる心身の健康を整えることが、結果的には学習意欲の向上につながります。

まず、お子さまの心と身体の健康を保つため、強制的な働きかけは避け、気持ちに寄り添う姿勢が大切です。悩みや不安を打ち明けやすい雰囲気づくりを心がけ、お子さまが自分の感情を表現できる環境を整えましょう。日々の何気ないコミュニケーションも大切にしてください。

同時に、お子さまの様子を注意深く観察し、小さな変化や小さなサインを見逃さないようにするのも大切です。表情の微妙な変化、食事や睡眠リズムの乱れなど普段と異なる様子があれば、それは何かしら問題を抱えているサインかもしれません。

適度な運動や外出の時間が、ストレス解消やリフレッシュになる場合もあります。家族で散歩に出かけたり、スポーツを楽しんだりして勉強以外のサポートも忘れないようにしましょう。

まとめ

この記事では、不登校の小学生を持つ親が直面する勉強の遅れの悩みに対して、効果的な学習の方法をお伝えしました。また、勉強の遅れを取り戻す方法についても解説しています。

不登校の小学生が自宅で学習を続けるには、家庭内に集中できる勉強スペースを整えるほか、規則正しい生活リズムの確立が重要です。また、オンライン学習ツールの活用や個別指導のサポートも効果的でしょう。

不登校の期間が長くても、お子さまの心と身体の状態が回復し活動する意欲が出てきたら小学校の学習の遅れはすぐに取り戻せます。保護者様は、学習の遅れを気にするばかりでなく、お子さまの心身の健康を優先して日常の小さな変化や小さなサインを見逃さないようにするのが大切です。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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