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不登校の子どもにとっての卒業式とは? 親の心構えと対応について

不登校

2024/08/16

不登校のお子さまを持つ保護者様にとって、卒業式は複雑な感情をともなう大きな節目です。学校生活の最後の行事である卒業式に、お子さまが参加できるかどうか不安を抱えていませんか?

この記事では、不登校のお子さまの卒業式について、保護者様の心構えや対応方法をくわしく解説します。出席するかしないかにかかわらず、お子さまの気持ちを尊重しながら卒業式にどのように向き合えばよいのかお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

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不登校の子どもの卒業式

不登校の子どもの卒業式

卒業式は、学校生活の締めくくりとして重要な意味を持ちます。しかし、不登校のお子さまとその保護者様にとっては晴れやかな気持ちにはなれないのではないでしょうか。ここでは、不登校のお子さまにとっての卒業式の意味と、保護者様が抱える悩みについて解説します。

不登校生にとっての卒業式の意味

不登校のお子さまにとって、卒業式は1つの区切りです。これまでの出来事を振り返るとさまざまな感情が出てくるでしょう。不登校自体をネガティブな要素としてとらえてしまうかもしれません。

しかし、学校に通えなかった期間があるからこそお子さまは多くのことを学び、成長してきたのではないでしょうか。その成長を認め、新たな段階へ進む心の準備ととらえられれば、卒業式は不登校のお子さまにとってポジティブな意味になります。

不登校生の親が抱える悩み

不登校のお子さまを持つ保護者様の多くは、卒業式の時期が近づくとさまざまな感情を抱き悩みが出てきます。在籍校との関わりがなくなり開放される気持ちになると同時に、お子さまにとって楽しい学校生活にはならなかったのを残念に思う気持ちもあるでしょう。

また、お子さまに卒業式への参加を勧めるべきかどうかの問題も大きな悩みの1つです。参加すればお子さまにいい影響があるのではないかと期待する一方で、無理に参加させることへの不安もあります

保護者様が、先生やほかの保護者様たちの反応が気になるのも当然でしょう。しかし、最も気にするべき点はお子さまの気持ちです。大切なのは、卒業式に参加するかどうかお子さまの意思を尊重することではないでしょうか。保護者様の希望や期待を押し付けるのではなく、お子さまと十分に話し合い、その思いに寄り添うことが重要です。

不登校の卒業式における親の心構え

不登校の卒業式における親の心構え

不登校のお子さまの卒業式を控えて、いくつかの保護者様の心構えがあります。ここでは、お子さまの気持ちを最優先に考えながら、卒業式に参加するかしないか決めるにはどうしたらいいのかを解説します。

子どもとのコミュニケーション

日頃からお子さまとのコミュニケーションが成り立ち信頼関係が築けている場合は、卒業式についての話し合いは進めやすいでしょう。しかし、お子さまの表情や態度、声のトーンなど非言語の部分にも注意しなければなりません。

不登校のお子さまにとって、卒業式に関しては複雑な感情が入り混じっているものです。保護者様は、お子さまの話に耳を傾け、批判や否定をせずに気持ちを受け止めましょう。話をさえぎらず最後まで聞いてあげると、お子さまは自分の気持ちを安心して表現できるようになります。

卒業式について子どもと話す

卒業式について話す際は、1回の会話で結論を出そうとせず時間をかけて何度も対話を重ねるのが大切です。なぜなら、お子さまの気持ちは日によって変わる可能性もあるからです。

まずは「卒業式についてどう思う?」と卒業式に対するお子さまの考えや感情を率直に聞いてみましょう。お子さまが卒業式に参加したい意思を示した場合は、その気持ちを支持し具体的な準備について一緒に考えます。

一方、参加に消極的な場合や参加を希望しない場合は、その気持ちをしっかりと受け止めましょう。参加しない選択肢を認めたうえで、卒業の区切りの付け方についての話し合いも可能です。

どちらの場合も、お子さまの決定を尊重し保護者様はサポートする姿勢を示すのが重要です。「どんな選択をしても、あなたの気持ちを大切にしたい」というメッセージが伝われば、親子の信頼関係もいっそう深くなるでしょう。

子どもの気持ちを理解する

卒業式に対するお子さまの気持ちを理解するには、以下のポイントを心に留めておいてください。

  1. 先入観を持たない: 保護者様自身の卒業式の経験や一般的な卒業式のイメージにとらわれすぎない
  1. 傾聴の姿勢: お子さまの言葉に耳を傾け、途中で話をさえぎったり自分の意見を押し付けたりしない
  1. 非言語コミュニケーションの観察: 言葉だけでなく、表情や態度、声のトーンなども注意深く観察する
  1. 時間をかける: 日々の対話を通じて少しずつ理解を深めていく
  1. 変化に注意する: お子さまの気持ちは日によって変わる可能性があるため日々の様子を観察する
  1. 押し付けない: 自分の価値観や希望をお子さまに押し付けプレッシャーを与えない
  1. 安心感を与える: どんな決定をしても、保護者様が味方であると伝える

これらのポイントを意識しながら、お子さまの卒業式に対する本当の気持ちを理解し適切に対応しましょう。お子さまとの信頼関係を基盤に、寄り添う姿勢を持ち続けるのが保護者様の大切な心構えです

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不登校で卒業式に参加する場合

不登校で卒業式に参加する場合

お子さまが卒業式に参加する決心をした場合、保護者様のサポートは重要です。ここでは、卒業式をよりよい経験にするための準備から当日の注意点などをお伝えします。

卒業式を迎えるまでの準備

卒業式への参加を決めたら、計画的に準備を進めていきましょう。まず、卒業式当日までの間、お子さまの気持ちの変化に注意を払います。不安があれば、必要に応じて担任やスクールカウンセラーと相談する機会を設けてください。

リハーサルに出席しない場合は、卒業式の流れや所要時間、座席の配置などの詳細を把握し、お子さまと共有しておきましょう。これにより、当日の流れがイメージでき不安の軽減につながります。また、卒業式に適した服装の準備も忘れてはなりません。お子さまと一緒に選べば当日の心の準備にもつながります。

卒業式当日の注意点

卒業式当日は、お子さまの体調と気持ちに注意しながら過ごします。朝起きたらお子さまの体調を確認し、体調不良があれば無理をせず休むのも選択肢の1つです。体調がよければ、時間に余裕を持って行動し、慌ただしさからくるストレスを軽減しましょう。

式の途中でお子さまが参加を続けられなくなった場合に備え、退席の方法や待機場所などを事前に確認しておくのも重要です。しっかり準備しておけば、当日は安心して卒業式に参加できるでしょう。

当日になって参加できなかったら

万が一、当日になってお子さまが参加できなくなった場合も、柔軟に対応するのが大切です。速やかに学校に連絡しお子さまの状況を説明したあと、卒業証書の受け取り方法について相談しておくといいかもしれません。

卒業式に参加できないことをマイナスにとらえるのではなく、参加しようとした過程を認めて肯定的にとらえるようにしましょう。

不登校で卒業式に参加しない場合

不登校で卒業式に参加しない場合

卒業式に参加しないと決めた場合、お子さまの決定を尊重しつつ卒業の節目を適切に迎えられるようサポートしていきましょう。ここでは、学校側への連絡や卒業証書の受け取り方法など、必要な手続きと配慮について解説します。

学校側に伝える

お子さまが卒業式に参加しないと決めたら、まず学校側に伝えなければなりません。できるだけ早い段階で学校に連絡しましょう。その際、お子さまの状況や気持ち、卒業式に参加しない理由を丁寧に説明します。

学校によっては、卒業式に参加しない生徒のための代替案を提案してくれる場合もあるでしょう。例えば、別日に個別の卒業証書を授与するなどの配慮を検討してくれるケースがあります。このような提案があった場合は、お子さまの意向を確認しながら検討しましょう。

卒業証書の受け取り方法などを確認

卒業式に参加しない場合でも、卒業証書は必ず受け取る必要があります。卒業証書や関連書類を受け取るときは、お子さまが精神的な負担を感じないようにする配慮も大切です。学校側と以下の点について確認し、適切な方法を決定しましょう。

  • 別日に学校を訪問して受け取る
  • 保護者様が代理で受け取る
  • 郵送で受け取る
  • 担任の先生が自宅まで持参する

学校を訪問して受け取る場合は、人の少ない時間帯を選んだり、事前に担任の先生と打ち合わせをしたりするなど、お子さまの不安を軽減する工夫をしましょう。学校へ行くのに抵抗がある場合は、保護者様が代理で受け取るか郵送を依頼するのも1つの方法です。

不登校の子どもに対する卒業式後の心のケア

不登校の子どもに対する卒業式後の心のケア

お子さまが不登校の状況から卒業を迎えるのは、保護者様の立場からすると複雑な気持ちであるのは当然です。しかし、その気持ちはお子さまも同じかもしれません。ですので、保護者様は、さまざまな気持ちが入り混じったお子さまの心に寄り添う姿勢でいてください。

不登校の期間に、お子さまが自分自身に向き合って得たものは何かしらあるものです。不登校の経験を通じて得たものを肯定的に評価し、お子さまの自尊心を高める言葉かけを心がけましょう。また、次のステップに向けて前向きになるには、卒業後の具体的な生活をお子さまと一緒に計画するのも効果的です。

まとめ

卒業式は、不登校のお子さまを持つ保護者様にとって複雑な感情が入り混じる行事でもあります。この記事では、不登校のお子さまの卒業式に、保護者様がどのような心構えで向き合い、どのようなサポートができるのかを解説しました。

大切なのは、お子さまの気持ちに寄り添うことです。卒業式に参加するかどうかは、お子さまの意思を尊重し無理強いしてはいけません。どちらの選択であっても、保護者様は、お子さまの決断を認めるのが重要です。

不登校の経験は、お子さまにとって自分自身を見つめ直す時期だったともとらえられます。その経験を認め、お子さまの未来を切り拓く力を信じ、今後の成長を見守り続けましょう。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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