学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
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部活や習い事、お友達とのSNSのやり取りなど、中学生は本当に忙しい日々を送っています。中学生のお子さまをもつ保護者様にとって、勉強時間をいかに確保するかは頭の痛い問題ではないでしょうか。
「部活が忙しくてなかなか勉強する時間が取れない」といったお悩みや「そもそも中学生は毎日どのくらい勉強すればいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
この記事では、中学1~2年生、受験生、テスト前などパターン別に理想的な毎日の勉強時間を解説します。また忙しい日々の中で勉強時間を確保する方法と保護者ができることも合わせてお伝えします。
中学生のお子さまが勉強習慣を身に付ける方法や、保護者様のサポート方法は下記の記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
▶中学生が家での勉強習慣を身に付けるには?親ができる簡単なサポートをご紹介
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もくじ
中学生の勉強時間は「学年プラス1時間」と耳にしたことはありませんか?1年生なら2時間、2年生は3時間、3年生は4時間となりますが、これはあくまでも目安の一つ。勉強時間は、お子さまの学年、成績、志望校のレベル、性格などさまざまな要因によって変わります。
中学生の一日のスケジュールを元に中学1~2年生の勉強時間と受験生の勉強時間についてみていきましょう。
スポーツ庁が行った「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」によると、運動部に所属している生徒は全体の70.6%、文化部に所属する生徒は19.0%と9割近くの生徒が部活動をしているそうです。部活に費やす時間は、平日で2~3時間。授業が15時から16時に終わると、下校は早くて17時、遅くて19時頃と考えられます。
1例として18時下校で考えると、勉強するタイミングは、夕食前の1時間30分もしくは夕食後の2時間30分となります。
貴重な時間を無駄にしないためにも、日常の勉強量と勉強に取り組む時間帯をあらかじめ考えておきましょう。〇時~〇時は勉強時間、ゲームやスマホは〇分、といった具体的な計画を立てることが有効です。
中学1~2年生は、勉強習慣を身に付けることを最優先に考えます。いきなり2時間や3時間という長時間の勉強は難しいので、まずは宿題に取り組み、次にその日受けた授業の再確認と演習を行ってください。
宿題と授業の復習にかかる時間が、最低限必要とされる勉強時間となります。演習問題は何をどのくらいやるのか、お子さまと話をして無理のない範囲で決めるとよいですね。お子さま一人ひとりに合った勉強時間を考える際には、次の点にも注意してください。
勉強時間を確保するにあたって最初にしていただきたいのは、生活リズムを整えることです。食事や入浴、就寝、起床の時間が毎日決まっていると時間管理がしやすくなり、毎日決まった時間に勉強することで勉強が習慣になるというメリットもあります。
また、生活時間の中で特に重要なのは、就寝時間です。睡眠は脳や身体の健やかな発達に必要ですし、精神的な安定にも欠かせません。できれば23時までには寝るようにし、8時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。
勉強するタイミングは、夕食前か夕食後になります。帰宅する時間が早いお子さまの場合、帰宅直後から19時半頃の夕食前のタイミングを勉強時間に設定できます。おなかがすいて集中できないこともあるので、少し間食をとってから勉強するのがおすすめです。また勉強時間が足りないようであれば、夕食後に時間を補うことができます。
帰宅時間が遅くなってしまうお子さまは、夕食後のタイミングで勉強することになります。入浴時間は勉強の前後どちらにするか、前もって決めておきましょう。お風呂に入ると眠くなってしまうという場合は、夕食後すぐに勉強を始めるようにします。
勉強するタイミングが分かったら、次はどんな内容にどのくらいの時間をかけるのかを設定します。ここで重要なのは、授業で学んだことは、その日のうちにしっかりと復習をしておくことです。授業で理解できなかった部分を理解し、演習問題を解いて問題を解けるようにしておくとテスト前に再度学びなおしに時間を費やす必要がなくなります。
受験生の場合は、宿題と授業の復習の他に入試対策の勉強が必要となるので、1~2年生より多くの勉強時間を取らなければなりません。部活を引退するまでは、少しずつ日々の勉強に入試対策の勉強を入れていきます。
たとえば、宿題と授業の復習時間に1時間半程度、それに30分ほど入試対策の勉強をプラスして、最低でも2時間程度の勉強時間を確保できるとよいですね。勉強のタイミングは1~2年生と同じ夕食前か夕食後、または両方となります。
部活引退後は、入試対策の比重を多めにする必要があるので、さらに勉強する時間を増やします。いままで部活動に割いていた時間を勉強時間に充てることができるので、時間を確保しやすくなります。できれば3時間程度は勉強するようにしましょう。
帰宅後から夕食前までに宿題と復習を1時間半ほど行い、夕食後は入試対策に1時間半にするとメリハリがついてよいかもしれません。なお、長時間机に向かっていても身になる勉強ができていなければ意味がありません。勉強時間の確保が難しい状況では、無駄を省いて効率よく勉強することが大切です。
忙しい中学生は、サブスタを利用するのもおすすめです。家で授業の復習をする際、分からないところは教科書やノート、参考書などをつかって調べる必要が出てきますが、調べたいことがどこに書いてあるのか分からず、時間がかかってしまうのはよくあることです。
特に受験生は普段の勉強と入試対策の両方が必要となるため、少しの時間も無駄にはできません。オンライン学習なら分からない部分をすぐに確認でき効率的です。
定期テストの範囲の発表や部活動がお休みになるのは、学校によって異なりますが、おおむね1週間から2週間前というところが多いのではないでしょうか。定期テストは、内申点に影響するのでとても重要です。
できれば、テストの2週間前から対策を始めるのがおすすめです。部活動がお休みになるまえまでは、普段と同じ時刻に勉強を開始しますが、テスト対策のための勉強時間を増やす必要があります。
テスト対策用の教材は、テストまでに2回以上解くのがベストです。問題を1回解いただけでは、自分の理解度をはかるだけで終わってしまい、これではテストで良い点はとれません。2回、3回と繰り返し解いて間違いをなくす作業が必要です。
つまり、1回目はできる問題とできない問題を確認する作業をし、2回目以降は、できない部分をできるようにする作業をするという流れになります。
もし、1回目の時点で理解できていない部分は、教科書やノートなどを使って内容を確認しなければなりません。また、2回目、3回目と何度も問題演習を繰り返す必要があるので定期テスト前の勉強時間は、普段より多くとる必要があります。
部活動がお休みになったら部活の時間を勉強時間に使えるので、夕食前と夕食後の両方を勉強時間にあてるようにしましょう。
また、休日は勉強時間を確保できるので、苦手な教科にじっくり取り組むこともできます。勉強のタイミングとしては朝、昼、夜の3つがあります。朝食後に3時間、昼食後に3時間、夕食後に2時間と全部で8時間は勉強可能となります。
休日は長時間の勉強となるので、適宜休憩をとりましょう。音楽を聴く、散歩をするなどお子さまが上手に気分転換できるとよいですね。ただしスマホは、ちょっとのつもりが長時間となりやすいので注意が必要です。
また、休憩時間の取り方は人それぞれなので、何分やったら何分休むかは、本人のスタイルに合わせるのがよいでしょう。
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忙しい日々の中で、中学生がいざ勉強時間を確保しようと思ってもなかなか難しいですよね。特に今まで勉強習慣がなかったというお子さまには、保護者様は何から手をつけたらよいのか分からないという場合もあるかと思います。
中学生が勉強時間を確保するために保護者様ができることと気をつけるべきことをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
忙しい中学生が勉強時間を確保するために保護者様ができるサポートは、お子さまが自分から勉強できるように環境を整えることです。
就寝時間は遅くても23時にし、可能であれば夕飯やお風呂の時間も毎日同じくらいの時間にすると勉強時間も決めやすくなります。
今まで勉強習慣がなかったお子さまは、まず宿題をしっかりやるようにして、宿題の時間を確保することからはじめてください。また、宿題しかしていないというお子さまは、授業の復習の時間を少しずつ加えていきます。いきなり2時間も3時間も勉強するのはお子さまにとっては負担となりますので、短い時間から始めて徐々に長くするようにするとよいでしょう。
見たいテレビ番組があったり、お友だちからSNSの連絡がひっきりなしに来たりとなかなか勉強に集中できないときもあるでしょう。勉強は集中できる時間帯に集中できる環境でやるのが一番です。誘惑の少ない時間帯に設定しましょう。また、集中を妨げるスマホやゲームを勉強する部屋に置かないことも大切です。
時間管理はとても重要なスキルですが、中学生にはまだ難しいかもしれません。お子さまの1日のスケジュールを把握して、何時からなら勉強を始められるのか、どのくらいの時間なら集中して勉強できるのかなど、お子さまの意見を尊重して、計画の立て方を教えてあげるとよいでしょう。
お子さまが忙しい時間をやりくりして勉強していることをほめてあげましょう。保護者様にほめてもらうことで、お子さまは安心感や自信を得られます。親にほめられるとうれしくなって、子どもは自然と勉強するようになることもあります。ぜひ試してみてください。
子どもが期待したように動いてくれないと、ついイライラして口うるさく「勉強、勉強」と言ってしまうことは誰にでもあることです。でも、その一言がお子さまのやる気を削ぐことになってしまう場合も。ここでは保護者様が気を付けるべき点についてお伝えします。
本来期待されるというのは喜ばしいことなのですが、あまりにも保護者様の期待が大きすぎると子どもには重荷になってしまいます。親も期待通りにできない我が子を見てがっかりしたり、「なんでできないの」と強く言ってしまうこともあるでしょう。
子どもは親のことをよく見ているので、自分が親の期待に添えていないことを敏感に察知します。親の過度な期待は、お子さまの自信ややる気を失うことにつながります。
期待をかけ過ぎず、お子さまを見守ってあげてください。
兄弟や子どものお友だちなどが優秀だと、ついつい比べてしまうものです。しかし、くらべたところで何かがよくなるわけでもありません。お子さまには、他の子にはない良いところがたくさんあるはずです。
隣の芝生は青く見える。比べるのであれば、以前のお子さまと今のお子さまを比べて、以前より成長したことに注目しましょう。
中学生は、心も体も大きく成長する時期です。反抗期がはじまる子もいて、親離れが始まるこの時期に親の過度な干渉はマイナスにこそなれ、プラスにはなりません。
心配のあまり勉強を強制すると、かえってやる気を損ねることにもなるので、保護者様はそっと見守るサポート役に徹してください。お子さまが悩みを相談できるような良い関係を築いていけるといいですね。
今回は、中学生の毎日の勉強時間と忙しい生活の中から勉強時間を確保する方法と保護者様ができるサポートについてご紹介しました。
中学生は忙しい毎日を頑張って過ごしています。まずはその頑張りを認めて、お子さまが無理なく効率よく学習できる勉強時間を確保できるよう、お子さまをサポートしてあげてください。
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