学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
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学校生活にやりがいや楽しさを見出せていないと、「学校に行く意味ってなんだろう?」と感じることがあるかもしれませんね。
特に思春期のお子さまの場合、友人関係にまつわる悩みを抱えることも多く、より一層登校が億劫になってしまうケースがあります。「悩んだり嫌な思いをしたりしてまで学校に行く意味ない、行きたくない」と感じるのは自然なことです。
では、学校に行く意味とは一体何なのでしょうか。
今回は、学校に行く意味をご紹介するとともに、お子さまが「学校に行く意味ない」と言ったときの保護者様の対処法について解説します。
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もくじ
学校に行く意味は、特に決まっているものではありません。どんな意味づけをするかは、人それぞれであり、こうしなければいけないという決まりも型もありません。
文部科学省は、学校とは以下のような意味を持つ場であると述べています。
学校とは、子どもの社会的自立を促す場であり、社会性の育成を重視し、自由と規律のバランスの回復を図ることが重要である
出典:文部科学省「学校教育(特に義務教育)に関する主な提言事項」
また、日本国憲法で国民に課せられた義務の一つには「教育の義務」があり、教育を受けること・受けさせることが定められています。
不登校などの問題が取り上げられる昨今では、教育を受ける場が必ずしも学校である必要はないとの風潮もありますが、いずれにせよ、学校に行く意味を考える以前に「学校には行くべきものだ」との考えが根強いのも事実です。
しかし、多感な時期のお子さまたちが知りたい学校に行く意味というのは、「国民の義務だから」ではないでしょう。
そこで以下では、一般的に学校に行く意味だとされる考え方について5つご紹介します。
学校に行く意味の1つ目は、学習をするためです。
実際、学校生活の多くは授業の時間であり、集団で学びながら知識・技術を習得することには大きな意味があると言えます。特に、義務教育である小・中学校ではあらゆる学びの基礎となる科目や知識を得ることができ、それは後々お子さまの将来に役立つものとなります。
学校に行く意味の2つ目は、対人関係を学ぶためです。
極端な話ですが、学習をするだけであれば自宅でも可能です。自主学習をしたり塾に通ったりするのもよいでしょう。
それにもかかわらずあえて学校に行くのは、集団で過ごすことに意味があるからです。
特に公立の小・中学校は、生活環境や学力など関係なく、さまざまな子どもたちが集まる場です。多くの同級生と出会うことで自分とは異なる視点に気づくことができたり、人との付き合い方を学んだりすることができます。
決して仲良く楽しく過ごすことだけがよいのではなく、ときには喧嘩したりすれ違ったりしながら学べることもあるはずです。中には、苦手だと感じる同級生も現れるかもしれませんが、自分を守るために適度な距離感を知ることもまた、必要なことです。
このように、人生のあらゆる場面で必要な対人関係や社会性を身につけることも、学校が持つ役割・意味だと言えるでしょう。
学校に行く意味の3つ目は、部活動のためです。
中学生以降は何かしら興味のある部活に入部することが一般的ですが、それによってこれまでチャレンジする機会のなかった活動に取り組める可能性があります。
また部活動に所属しているお子さまは、それを極めて全国大会を目指すケースがあるかと思います。ちなみに、体育系の部活動での全国大会とは、中学生だと全国中学校体育大会(全中)、高校生だと全国高等学校総合体育大会(インターハイ)などを指します。
原則として、これらの大会に出場するには「学校単位で、部活動に所属していること」とされており、たとえば個人や地域のクラブから出場することは難しい状況となっています。
取り組んでいることを極め、目に見える形で賞をとったり認められたりすることを望むのであれば、部活動への所属はその最低条件となります。勉強だけでなく、部活を頑張りたいという理由も学校に行く意味と言えるでしょう。
学校に行く意味の4つ目は、行事やイベントを経験するためです。
同年齢集団で何か一つのことを作り上げたり体験したりできるのは、学校生活の醍醐味でしょう。一見、楽しく遊んでいるように見える行事も、各自が役割を遂行したり他者と連携したりする力を養うといった学びに繋がっています。
そして何よりも、体育祭や文化祭、修学旅行といったイベントは学生時代の思い出の象徴となるものでもあります。大人になってからあの時間、機会を取り戻すのは容易ではありません。
行事やイベントを通した思い出作りも学校に行く意味の一つです。
学校に行く意味の5つ目は、進学・就職のためです。
今、学校に行く意味がわからないと感じているお子さまも、いずれは進学や就職を考えるときがやってきます。
学校に行く意味がわからないからという理由で不登校になった場合、進路の選択肢の幅を狭めてしまう可能性があるのは事実です。出席日数は推薦入試などに影響しますし、学力は受験、就職活動のいずれでも重要となってきます。
「今」の心境が進路選択時まで続いているかは、誰にもわからないものです。「学校に行く意味は分からないが、将来役に立つかもしれない」といった理由付けをして登校するのも一つの考え方でしょう。
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上記では学校に行く意味についてお伝えしましたが、「これはあくまで学生生活を終えた大人が考える一般的な意味だ」と感じるお子さまは一定数いるのではないでしょうか。
悩める思春期・青年期のお子さまは、大人が想像する以上に多くのことを考え、葛藤しているのではないかと思います。
以下では、上記のような学校に行く意味を見てもピンとこないとき、納得できないときの考え方についてご紹介します。
学校に行く意味がわからず登校意欲が低下している場合、学校に行くメリット・デメリットをそれぞれ考えてみるのも手です。やや現実的で夢がない方法のようにも思えますが、通っているうちに気が変わったり自分なりの意味を見出せたりする場合もありますし、必ずしも悪い方法ではないはずです。
学校に行くメリットとしては、上記の「学校でしかできない体験ができる」という点が挙げられます。集団での行事やイベント、部活動は学校ならではの活動であり、それを体験できることをメリットと捉えることができるでしょう。
言い換えれば、学校に行かないことでこれらの体験ができなくなることがデメリットになるといえます。
学校に行く意味がないと感じられるときは、一度学校に行くメリット・デメリットを紙に書きだしてみて検討することがおすすめです。
仮に、学校に行く意味がないと感じることで実際に学校に行かないという選択をした場合、どのように過ごすつもりかを想定しておけるとよいでしょう。
一時の感情や勢いだけで決めてしまっては、後悔することになりかねません。また、思わぬ無気力感に襲われる可能性もあります。
学校に行かなくても生活リズムを維持できるのか、勉強はどうするのかなどを想定しないまま一種の反発心のような形で不登校になってしまっては、保護者様とトラブルになる可能性もあります。
お子さまにとって学校に行くことと、目的もなく自宅で過ごすことのどちらの方が「意味のない」ことなのか、自身で比べてみるのもよいかもしれません。
前項では、お子さま自身が「学校に行く意味ない」と感じたときの考え方についてお伝えしましたが、このようなとき保護者様は対処法に迷われてしまいますよね。
特に、思春期のお子さまは保護者様の言葉を素直に受け取ってくれないときもあるでしょう。
以下では、「学校に行く意味ない」と感じるお子さまに対し、保護者様ができる対処法について解説します。
お子さまの「学校に行く意味ない」という発言を、言葉のままに受けとるのはやや危険です。
これは、本当に「意味ない」と感じている場合と、他に適切な表現を知らないために「意味ない」という言葉で片付けてしまっている場合があるためです。後者は、たとえばお子さまがいじめなどによって傷ついているとき、「(つらく惨めな思いをしてまで)学校には行く意味がない」という意味が込められている可能性があります。
このようなときに、保護者様が「そのようなことを言うなんて!」といった姿勢で頭ごなしに叱ってしまうと、お子さまは自身を否定された感覚になってしまうでしょう。つらいときに保護者様を頼ることができなくなってしまいます。
お子さまに「学校に行く意味ない」と言われると保護者様はつい焦ってしまいがちですが、その言葉の意味について一度立ち止まって考えてみることが重要です。
お子さまから「学校に行く意味がわからない」と相談されたら、上記で挙げたような学校に行く意味を伝えてみるのも手です。すべてを伝える必要なく、お子さまに必要だと思う情報だけを伝えるのもよいでしょう。
ときにお子さまは、大人の意見に反発心を抱くこともありますが、学生時代を経験した大人にしか分からないことも確かに存在します。
お子さまの性格や様子を見て、適切なタイミングで伝えられるとよいですね。
学校に行く意味がわからず、登校を渋っているお子さまに登校を強要するのはよい選択とは言えません。
保護者様への反発心から意固地になり、問題が拗れてしまう可能性があります。
また、登校を強要することでお子さまに「自分の気持ちをわかってもらえなかった」と思われるのは避けたいものです。
何歳になっても、「いざとなったら保護者様を頼ろう」、「助けを求めよう」と思えることの安心感は凄まじく、これは日々の親子の信頼関係によって構築されるものです。それにも関わらず、お子さまの話や気持ちをきちんと確認することなく登校を強要してしまうと、親子の信頼関係を揺るがすことになりかねません。
仮に保護者様の勧めによって一時は登校したとしても、再び同じ事態を繰り返してしまう可能性もあります。目先の登校だけにとらわれるのではなく、お子さまにとって何が最適で安心できるかを優先できるとよいですね。
お子さまの様子に異変を感じたら、できるだけ早く学校に相談し連携できるとよいでしょう。保護者様だけが問題を抱える必要はありませんし、頼り先があるという環境は安心感に繋がるはずです。
早い段階で相談しておけば、学校側もお子さまを気にかけて見てくれますし、必要に応じてスクールカウンセラーなどの専門家に繋いでもらうことができます。なお、スクールカウンセラーは保護者様も利用することができます。
お子さまにとっても、必ずしも信頼すべき大人が保護者様だけである必要はありません。担任教諭を信頼し、悩みを打ち明けられるならそれもまたよい対処法であると言えます。
スクールカウンセラーについては、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
▶スクールカウンセラーとは?よくある相談内容と相談する4つのメリット
さまざまな対応をしても依然としてお子さまが学校に行く意味を感じられず、不登校になってしまうことがあるかもしれません。
保護者様としてはなかなか考えたくない未来かもしれませんが、そうなったとき、お子さまが自宅に引きこもってしまうと問題の長期化・悪化が懸念されます。必ずしも学校でなくてもよいので、お子さまが社会と繋がれる機会を確保しておけると安心です。
具体的には、フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)などが挙げられます。塾などの活用も、学力を身につけながら外の世界と関わることができるという点でよい選択と言えるでしょう。
不登校中のお子さまの居場所については、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶不登校中の居場所はどんなところがある?第二の居場所づくりが必要な理由を解説します
今回は、一般的な学校に行く意味をはじめ、お子さまが学校に行く意味を感じられないときの対処法についてご紹介しました。
大人から見れば意味があると感じられる学校生活も、お子さまにとってはそうでない場合があります。お子さまが何に悩んでいるのかを見極め、気持ちを優先しながら対処していけるとよいですね。
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