学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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お子さまが学校への登校を行き渋るとどのように対応してよいか迷ってしまいますよね。
行き渋りをするからといって、すぐに休ませるかどうかも保護者様にとっては悩みどころでしょう。
今回は、お子さまの行き渋りの原因をはじめ、行き渋りのときの対応や休ませるか否かの判断についてまで幅広くご紹介します。
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もくじ
行き渋りとは、お子さまが学校に行くのを渋ったり嫌がったりすることを指します。
お子さまの年齢によっては、行きたくないことを明確に言葉で伝えられるとは限らないため、行き渋りの表現方法はさまざまです。
お子さまが朝になるときまって登校を嫌がったり体調不良を訴えたりする場合、行き渋りを疑ってみてもよいかもしれません。
不登校は学校に完全に登校できていない状態を指すため、渋りつつも最終的に学校に行けることができる行き渋りとは異なります。
ただし、行き渋りが続くとポツポツと欠席するようになり、さらにそこから不登校に発展する可能性があるため注意が必要です。
では、お子さまが行き渋りをする原因は何なのでしょうか。
保護者様にはっきりと理由を伝えられるとは限らないため、いくつかの可能性を頭に入れておけると安心です。
ここでは、行き渋りの主な理由を6つご紹介します。
行き渋りの原因1つ目は、友人関係のトラブルです。
お子さまにとって友人関係は学校生活を送る上で非常に重要なものであり、そこに不安があると一気に登校が億劫になってしまいます。いじめだけでなく、些細な喧嘩や揉め事も行き渋りをする理由としては十分なものです。
小さなお子さまの場合、学校で起きたことをうまく保護者様に伝えられないこともあるため、保護者様も異変に気づきにくいことがあるかもしれません。
また、中高生のお子さまは上下関係に気を揉むことも珍しくありません。
行き渋りの原因2つ目は、先生との関係です。
特に小学生のお子さまの場合、担任教諭と過ごす時間が大半を占めるため、相性が悪かったり苦手に感じたりしてしまうと登校をつらいものと認識してしまうことがあります。また、入学直後に先生に対して「怖い」と感じる経験があった場合、その後の登校意欲が低下することもあります。
中高生のお子さまは、部活動に所属すると顧問の先生との繋がりも生まれます。指導の方針や考えが合わないと感じてしまうと、学校そのものへの行き渋りが起こることもあります。
行き渋りの原因3つ目は、勉強の悩みです。
授業についていけなかったり、成績不振に悩んでいたりする場合、その苦痛を回避するために行き渋ることがあります。
学校生活では授業時間が大半を占めるため、ここに苦手意識があると行きたくなくなってしまうのも自然なことですよね。学校のような一斉授業による集団学習は、互いによい刺激となる反面、クラスメイトとの間に差を感じて自信をなくしたり、劣等感を抱くこともあります。
また、受験を控えたお子さまはプレッシャーや焦りの気持ちを抱えやすくなります。現実逃避ともいえますが、不安の強さから登校を渋ることもあるため注意が必要です。
行き渋りの原因4つ目は、保護者様との分離不安です。
分離不安とは、保護者様のようにお子さまの養育にあたっている人と離れることに強い不安や恐怖を感じることです。
特に小学校に入学して間もないお子さまによくみられ、保護者様と長時間離れることへの不安から行き渋りをするようになります。
多くの場合、時間が解決してくれますが、中にはそうではないお子さまもいます。保護者様からの愛情を自覚できたり自分に自信をもてたりすることで状況が改善するケースもあるため、学校側と連携をとりながらサポートにあたることが大切です。
行き渋りの原因5つ目は、心身の不調です。
体調に関しては、朝になると頭痛や腹痛を訴えたりなかなか起きられなかったりして登校を渋るケースがみられます。
特に小学校高学年ごろからは起立性調節障害を発症するお子さまが珍しくありません。
起立性調節障害とは、自律神経の働きが乱れることによって起こるものであり、代表的な症状は「朝起き上がれない」「頭痛やめまいがする」などが挙げられます。自然に治ったり気合いでどうにかできたりするものではないため、早期の受診が大切です。
このような場合は行き渋っているというよりも、行きたくても行けないと表現する方が適切といえるでしょう。
また、心の不調によって行き渋りをするケースもあります。
「疲れた」「めんどくさい」「なんとなく行きたくない」といった無気力状態のお子さまは意外と多く、不登校の原因の半数を占めるほどです。お子さまの心のケアは慎重に行う必要があるため、保護者様の対応にも注意が必要です。
心身の不調と不登校の関連、対処法についてはこちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶ 中学生が朝起きられないのは病気?起立性調節障害の原因や治し方は?
▶ 無気力型不登校は学校行くのがめんどくさいだけ?回復までの対応とステップを解説
行き渋りの原因6つ目は、発達障がいです。
近年、何かと耳にすることが多い発達障がいは、お子さまの中にも一定数存在します。
しかし、発達障がいだからといって必ずしも行き渋りをしたり不登校になったりするわけではありません。発達障がいの特性によっては、授業についていくのが難しかったり、友人と円滑なコミュニケーションをとることが困難であったりするケースがありますが、そのような学校生活、集団生活の難しさが行き渋りを引き起こす原因となることがあります。
発達障がいは、保護者様の育て方によって起こるものではありません。
早期に気づき、支援の方法を模索することが結果としてお子さまの生きやすさにも繋がるため、学校や病院への相談が大切となります。
発達障がいに関しては、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。
▶ 不登校児の発達障害を抱えている割合は?支援方法について解説します
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行き渋りの表現方法は、お子さまによってさまざまです。
行き渋りが続くと次第に休みがちになったり不登校に至ったりするケースもあるため、保護者様が早めに異変に気づけると安心です。
ここでは、お子さまが行き渋りをするときの主な様子について解説します。
登校を行き渋るときに体調不良を訴えるお子さまは多くみられます。
頭痛や腹痛を訴えたり、蕁麻疹などの異変がみられるケースもあります。
中には、いわゆる「仮病」のお子さまもいますが、学校に対する強いストレスや不安がこういった体調不良となって表れているケースもあるため、注意が必要です。
心と体は密接に繋がっており、まだ小さなお子さまは言葉でうまく伝えられないために体調不良を訴えることもあります。また、お子さま自身が学校へのストレスを自覚できていない場合もあり、知らず知らずのうちに体調不良としてそのストレスが表出している可能性もあります。
学校への不安やストレスから、睡眠のバランスが崩れることがあります。
お子さまに、夜なかなか寝付けない、朝起きるのに苦戦するといった様子がみられた場合、何らかの悩みやストレスによって睡眠に支障をきたしている可能性を考慮してもよいかもしれません。
単に生活リズムの乱れによって朝起きられないのであれば、早寝早起きを意識することで改善するかもしれませんが、前述した起立性調節障害の場合、お子さま本人の頑張りによって状況が劇的に好転する可能性は低いため、医学的なアプローチが必要となるでしょう。
登校を行き渋る際に、過度に疲れていたり苛立ちの様子を見せたりすることもあります。
これは、学校に行きたくないという気持ちの表現方法を他に知らないために起こるものです。
お子さまに疲れや苛立ちがみられたときは、その気持ちに寄り添ったり休息の期間を設けるのも一つの手です。
では、このようにお子さまが行き渋りの様子をみせたとき、保護者様はどのように対応すればよいのでしょうか。
朝、出発前の行き渋りは時間的余裕の無さもあり、つい焦ったり苛立ったりしてしまう保護者様もいらっしゃることでしょう。
対応が難しいと感じられることもあるかと思いますが、主に以下の点に注意して寄り添っていけると安心です。
お子さまが行き渋りをしたときは、その気持ちに寄り添い共感することが大切です。保護者様が自分をわかってくれた、味方でいてくれているという状況は、お子さまにとって何よりも安心できるものです。
無理にアドバイスをしたりよいことを言おうとしたりする必要はありません。自分を愛し、認めてくれる存在がいるとお子さまが認識できることで自己肯定感が高まり、登校への不安が軽減することもあります。
行き渋りの様子をみせた際、登校を強要することは好ましくありません。
これは、上記のお子さまの気持ちに寄り添うという点に反するものであり、強要されることによってかえって行き渋りが悪化することも懸念されます。
行き渋りをしたときは、その状況や様子に応じて可能であれば学校を休ませることも選択肢の一つです。
もちろん保護者様にも事情や都合があるかと思いますが、一時的な休息によって心身ともに回復し、結果的に元気に登校できるケースもあります。
休ませるときも、生活リズムは極力乱れないよう心がけ、特に早寝早起きは継続できるとよいでしょう。
生活リズムの乱れが行き渋りに関係していると考えられる場合、ときには保護者様が主体となってリズムを整えられるよう働きかけることも重要です。
起床・就寝時間はもちろんのこと、食事の時間もできるだけ固定できるとよいでしょう。
ただし、こういった生活リズムを整える働きかけが功を奏するケースばかりとは限りません。前述した起立性調節障害などの場合、生活リズムを整えたからと言って状況が改善したり、そもそも朝起きられるようになるとは限らないため、医療機関の受診が大切です。
勉強への不安から行き渋りをしていると考えられる場合、それを解決できるよう対応したほうがよいでしょう。
勉強の何が不安なのか、どこがわからないのか、どれくらい授業に遅れているのかがおおよそ把握できると、そのために何をすればよいか見通しを立てやすくなります。
勉強への不安を取り除くためには、やはり自主的に勉強に取り組んでみて、少しずつ疑問を解決していくことが何よりも大切です。
お子さまが勉強に苦手意識を持つ原因の一つに、「周囲との比較」があります。試験や模試などの成績によって順位がでると周りとの差が顕著に感じられ、受験期のお子さまのストレスとなってしまうことは珍しくありません。そのようなお子さまの場合、集団での学習よりも個人のペースに合った学習の方が適しているケースもあります。
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勉強への不安が軽減すると結果として前向きな気持ちで登校できることもあるため、行き渋りへの対処法の一つとして検討してみてくださいね。
今回はお子さまの行き渋りに関して、その原因や様子、さらに対応方法まで詳しく解説しました。
程度の差はあるものの、お子さまが学校に行き渋ること自体は決して珍しいものではありません。
しかしそこで、あまりにも行き渋りを軽視したり放置したりすると、問題が長引いたり不登校に発展してしまう可能性が高まります。不登校については早期の対応が鍵とされており、その前兆として行き渋りが起こることもあります。
お子さまに行き渋りの様子がみられたり保護者様から見て何か異変を感じたりするときは、お子さまの気持ちに寄り添い、できるだけ早い対応ができるとよいでしょう。
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