学習コラム
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通知表は、お子さまの学習や生活の状況を学校から家庭に伝えるための重要な連絡手段です。その中には、「家庭から」のコメント欄が設けられているものもあります。
このコメント欄は、先生にお子さまの家庭での様子や成長を伝える貴重な場です。しかし、何を書けば良いのか悩んでしまう保護者様も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、通知表の「家庭から」欄に書くべき内容や注意点を解説します。また、小学生から中学生までの学年ごとにぴったりな例文もご紹介します。
日頃の感謝の気持ちやお子さまの成長を上手に伝える方法を一緒に考えましょう。通知表を有効活用して、家庭と学校のコミュニケーションをより円滑にするためのヒントが満載です!
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もくじ
通知表には、学期ごとに「家庭から」のコメント欄が設けられていることが多いですが、一体なぜこのような欄があるのでしょうか?
これらの目的を理解することで、「家庭から」のコメント欄に書くべき内容が分かりやすくなります。では、順番に詳しく見ていきましょう。
1つ目の目的は、お子さまの家庭での様子を共有することです。先生は、お子さまの学校内での振る舞いは観察できても、家庭での状況を把握するのは難しいです。
そこで「家庭から」のコメント欄を通じて、家庭での様子や性格、興味関心などを共有することで、先生がより多面的にお子さまを理解することができます。
具体的には、以下のような内容を伝えると良いでしょう。
家庭での様子を伝えることで、先生はお子さまの得意なことや苦手なこと、課題などを把握しやすくなり、その結果、お子さまに合った指導や関わり方を見つけやすくなるのです。
2つ目の目的は、保護者様から見た成長や変化を伝えることです。学校生活だけでは、お子さまのすべてを把握することはできません。お子さまの成長や変化は、保護者の皆さまが一番よく知っています。
次のような視点から、お子さまの成長や変化を伝えてみましょう。
こうした情報を共有することで、先生はお子さまをより深く理解することができ、指導に活かせます。また、お子さま自身も、保護者様から自分の成長や変化を肯定的に評価してもらうことで、自信ややる気を育むことができるでしょう。
3つ目の目的は、次の目標や必要なサポートを共有することです。お子さまの成長や変化を振り返りながら、今後の目標や必要なサポートについて一緒に話し合ってみましょう。
具体的には、以下のような内容を伝えると良いでしょう。
来学期の目標や家庭での支援を共有しておくことで、学校での指導をより効果的にすることができます。
通知表の「家庭から」のコメント欄は、家庭での様子を学校に伝える大切な場です。しかし、何を書いたら良いのか分からず、ついつい前置きばかりで肝心なことが書ききれなくなることもありますよね。
そこで、通知表のコメント欄に欠かせない5つのポイントを整理しました。お子さまの成長や変化を先生に知ってもらい、指導に役立ててもらうためにも、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。
まずは、先生への感謝の言葉を伝えましょう。先生は、お子さまの教育のために日々努力しています。その努力に感謝の気持ちや労いの言葉を伝えることで、先生のやる気を引き出し、お子さまの成長を後押しすることにも繋がります。
たとえば、次のような文章がおすすめです。
今学期もお世話になりました。先生のご指導に感謝しています。いつも温かく接してくださり、本当にありがとうございます。
先生のコメントに対する返信も大切です。先生がお子さまの成長や変化をどのように捉えているのかを知り、保護者様の考えや意見を伝えることで、学校と家庭の連携を深めることができます。
授業に積極的に取り組んでいるようで安心しました。友達と楽しい時間を過ごしていると聞き、嬉しく思います。
通知表の評価の仕組みや成績アップの方法について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
▶中学校の通知表はどうやって決まる?評価の仕組みや成績アップの方法を詳しく解説!
家庭での様子や長期休暇中の過ごし方は、欠かせない内容です。お子さまが学校以外でどのように過ごしているかを知ることで、先生はお子さまをより深く理解し、適切な指導や関わり方を見つけることができます。
お子さまがどのようなことに興味や関心を持っているのか、どのようなことに力を入れているのかなどを具体的に書くとよいでしょう。
サッカー教室に通い始め、試合のメンバーに選ばれるために夢中で練習しています。夏休み中に料理に興味を持ち始めました。毎週新しいレシピに挑戦しています。
保護者様から見たお子さまの成長や変化も伝えましょう。お子さまの頑張りや努力などを具体的に伝えることで、先生もお子さまの成長をより実感し、サポートすることができます。
算数の計算が苦手でしたが、今学期は、先生のご指導や家庭学習のおかげで、少しずつ計算が早く正確にできるようになってきました。
最後に、来学期の目標や必要なサポートについて触れると良いでしょう。これらを書くことで、学校と家庭が連携してお子さまの成長をサポートすることができます。目標や希望を具体的に書くとよいでしょう。
来学期は、漢字をたくさん覚えたいと言っています。そのため、家庭でも漢字の書き取り練習を毎日するようにしています。
ここで大切なのは、お子さまと一緒に目標やサポートを話し合うことです。お子さまの意見を尊重し、一緒に目標を立ててサポートしましょう。家族や学校も協力し合い、目標達成に向けて力を合わせる姿勢が大切です。
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学校や先生に対する批判や要望は、先生のモチベーションを下げてしまう可能性があります。あくまでも、お子さまの成長や変化を学校と共有するためのコメント欄であることを忘れないようにしましょう。
具体的には、以下のようなコメントは避けたほうがよいでしょう。
算数の授業が分かりにくいようです。宿題の量が多すぎます。先生が話を聞いてくれないと言っています。
もし、学校や先生に対する意見や要望がある場合は、直接先生と面談の機会を設けて話し合うようにしましょう。
お子さまのマイナス面を指摘するようなコメントも避けたほうがよいでしょう。なぜなら、お子さまが通知表を学校に持っていくときに、「家庭から」のコメント欄に目を通すことが多いからです。マイナス面を指摘するようなコメントを書いてしまうと、お子さまのやる気や自信を失わせてしまいます。
たとえば、以下のようなコメントは避けたほうがよいでしょう。
家ではいつもダラダラと過ごしています。成績が悪くて、将来が心配です。親の言うことを全く聞きません。
通知表の家庭からのコメント欄では、お子さまのマイナス面を指摘するのではなく、良い面を褒め、その良い面を伸ばすためのサポートをお願いしましょう。
ここからは、先ほど「通知表の『家庭から』のコメント欄に書くべき内容」でご紹介した5つのポイントに沿って、学年ごとの例文を解説します。
学年によって、お子さまの成長や変化はさまざまです。小学校低学年は学校生活に慣れること、中学年は学習面や生活面での課題に直面することなど、それぞれの時期に応じたコメントを書くようにしましょう。
お子さまやご家庭の状況に合わせて、例文をアレンジしながらコメント欄を書いてみてくださいね!
参考:子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題│文部科学省
小学校の低学年は、お子さまが学校生活に慣れる大切な時期です。先生はお子さまが学校で安心して過ごせるよう、友達との関係や家庭での学習時間などに気を配りながらサポートしています。
そのため、お子さまが友達と楽しく遊んだり、学習に意欲的に取り組んでいるかなどを具体的に伝えると良いでしょう。
【例文】
感謝のことば | いつもご指導いただき、ありがとうございます。 |
先生への返信 | 新しい友達もでき、学校生活に慣れてきたようで安心しました。 |
家庭での様子 | 夏休み中は、家で絵を描いたり、工作をしたりして過ごしていました。 |
お子さまの成長 | 自分の気持ちを表現することが増え、成長を感じます。 |
来学期の目標 | 次の学期では、もっと本を読む習慣を身につけたいです。家庭でも一緒に本を読んで、言葉の理解を深める時間を作りたいと思っています。 |
小学校の中学年では、授業の内容が難しくなったり、学校行事が本格化したりと学習面や生活面において、大きな変化を経験します。さらにこの時期は、他人の意見や自己認識が強まり、自信を持ちにくい時期と言われています。
通知表のコメント欄を通じてお子さまの成長を認めることで、お子さまの自信を育み、次の学期に向けたモチベーションを高めることにつながります。
【例文】
感謝のことば | いつもお力添えいただき、ありがとうございます。 |
先生への返信 | 係りの仕事を積極的にしているようで、親としても嬉しく思います。 |
家庭での様子 | 夏休みは、サッカークラブでの練習に一生懸命取り組んでいました。 |
お子さまの成長 | 友達と励まし合いながら練習に励む姿を見ることができ、成長を感じます。 |
来学期の目標 | 次の学期では、理科や社会にも力を入れて、学力を伸ばしていきたいと考えています。 |
小学校高学年は、中学校への進学を控えた重要な時期です。受験の予定がある場合には、進路について早めに先生に伝えておきましょう。中学校進学に向けて、家庭での学習習慣をつけておくことも大切です。先生に声がけやサポートをお願いするのも良いでしょう。
【例文】
感謝のことば | いつも分かりやすい授業をありがとうございます。 |
先生への返信 | 以前は苦手だった国語を克服できたようで、本人も喜んでいます。 |
家庭での様子 | 中学受験を視野に入れ、学習塾に通い始めました。 |
お子さまの成長 | 自分から机に向かう時間も増え、頼もしく思います。 |
来学期の目標 | 仕事の都合上、宿題などを確認できないこともありますが、引き続き家庭でも声がけをしていきたいと思います。 |
中学校1年生では、「中1ギャップ」と呼ばれるように、学校生活や授業が小学校時代とは大きく変わります。学習面では、勉強する内容が急に難しくなり、授業の進行も速くなります。生活面では、さまざまな小学校の生徒が集まるため、新たな友人を作る必要があります。
こうした急激な変化の中で、お子さまの学校生活や部活動、友人関係などについて具体的に伝え、先生にサポートを求めることが大切です。
【例文】
感謝のことば | いつも大変お世話になっております。 |
先生への返信 | 新しい学校生活に慣れるのに少し時間がかかりましたが、最近はクラスの友達と仲良く過ごせるようになっているようで安心しました。 |
家庭での様子 | 部活動が忙しく、時には疲れ果てて早く寝る日もありましたが、朝早く起きて宿題をしっかりやっていました。 |
お子さまの成長 | やるべきことに取り組む姿勢がしっかりしてきており、成長を感じます。 |
来学期の目標 | 来学期は、学習の計画を立てて自主的に勉強に取り組めるようになることを目指しています。 |
中学2年生は、多くのお子さまが思春期を迎え、子どもと大人の狭間で揺れ動く、非常に不安定な時期です。お子さまは、心や身体に起こる急激な変化を体験し、それらを受けとめていかなければなりません。
「家庭から」のコメント欄を書く際には、お子さまを子ども扱いするのではなく、ひとりの自立した人間として尊重するよう意識してみてください。家族や先生から認められているという実感は、お子さまに深い安心感を与え、多感な時期を乗り切るサポートにもなるでしょう。
【例文】
感謝のことば | いつも温かく見守っていただき、ありがとうございます。 |
先生への返信 | 後輩ができてやる気満々な様子ですね!日頃からスポーツが好きなので、運動会がとても楽しかったようです。 |
家庭での様子 | 休み中に塾の勉強合宿に参加しました。受験を控えた3年生を見て、勉強にも力を入れようと考えているようです。 |
お子さまの成長 | 周囲から良い刺激を受けながら成長していく姿に感動しています。 |
来学期の目標 | これからも勉強と部活動のバランスをとりながら、文武両道で成長していくことを願っています。 |
中学3年生は、学校生活のラストスパート。受験や進路の大きな選択を迫られる時期です。中学2年生までの学びをしっかりと身につけ、高校進学や進路に備えることが必要です。
お子さまが目標に向かって着実に進歩している点を評価しながら、必要なサポートは遠慮せずに先生と共有しましょう。
【例文】
感謝のことば | 今学期も熱心にご指導いただき、感謝しております。 |
先生への返信 | 目標だった県大会で優勝することができ、本人も家族も喜んでいます。 |
家庭での様子 | 家庭では、受験に向けて自ら学ぼうとする姿勢が感じられます。 |
お子さまの成長 | 家庭では、受験に向けて自ら学ぼうとする姿勢が感じられます。 |
来学期の目標 | 学校行事などにも積極的に参加して、残りの中学校生活をより充実したものにしてほしいと思います。 |
この記事では、お子さまの成長に寄り添った通知表の「家庭から」のコメント欄の書き方や例文をご紹介しました。コメント欄に書くべき内容は以下の5つです。
通知表のコメント欄は、お子さまの成長を記録する貴重な機会です。ご紹介した例文を参考にして、お子さまの成長を先生と共有しながら、よりよい教育環境を整えていきましょう!
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