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通信制高校のデメリットは?学費や就職事情について詳しく解説します

通信制高校

2024/10/11

通信制高校への入学を検討する際、情報の少なさから不安を感じてしまうことがあるのではないでしょうか。

学費や卒業後の進路、就職事情がわからないと、進学を決める上で困ってしまいますよね。

また、全日制高校に比べると入学者が少ないため、デメリットばかりが目についてしまうこともあるでしょう。

しかし、通信制高校はデメリットばかりではありません。

学校の特徴によっては、むしろお子さまにぴったりなケースもあります。

今回は、通信制高校の一般的にデメリットとされる特徴をはじめ、学費や就職事情について詳しく解説します。

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通信制高校に行くと人生終わり?

通信制高校に行くと人生終わり?

通信制高校に進学しても、人生が終わるわけではありません。

通信制高校は、さまざまな事情を抱える生徒を幅広く受け入れている学校です。過去にいじめや不登校など、つらい経験をしたお子さまも多く在籍しています。

一部では、そのようなお子さまは全日制高校という、いわゆる「普通の高校」に進学できなかったために通信制高校に進学している、とみられることがあるようです。

しかしそれは大きな誤解であり、お子さま自身が選択して進学しているケースも多々あります。

通信制高校には、通信制高校ならではの魅力があり、それをうまく活かしていけばその次の人生にもつなげることが十分可能です。

したがって、通信制高校に行ったからといって人生終わりとは言えません。

通信制高校に進学後の過ごし方や心構えについては以下の記事くわしく解説していますので参考にしてください。

▶ 通信制高校に行くと人生終わり?進学後の過ごし方や心構えをご紹介!

通信制高校のデメリット

通信制高校のデメリット

通信制高校への進学で人生が終わることはありませんが、通信制高校ならではのデメリットは存在します。

具体的には、次の6点です。

  • 他の高校より進学人数が少ない
  • 生活リズムが不規則になりやすい
  • 友人が作りにくい
  • 学力の維持・向上が難しい
  • 進学率・就職率が低い
  • 学費が高い場合がある

他の高校より進学人数が少ない

通信制高校への進学者は、全日制高校の進学者数に比べると少数です。

2024年度の生徒数は、全日制高校が約283万人(89%)に対し、通信制高校は約29万人(9%)となっています。

通信制高校の生徒数は年々増加していますが、全日制高校に比べるとまだまだ少ないのが現状です。

それだけ生徒一人ひとりへのきめ細やかな対応をしてもらえるところが魅力でもありますが、「みんなと違う進路」に自信をなくすお子さまもいます。

周囲に通信制高校に進学した知り合いなどがいなければ、一層そのように感じてしまうかもしれません。

生活リズムが不規則になりやすい

通信制高校での学びは、生活リズムが不規則になりやすいことがあります。

多くの通信制高校は学習スタイルの自由度が高く、登校するか自宅学習するかを選ぶことができます。高校によっては複数のコースが用意されていることもあり、登校するとしても週何日、何時からにするのかを、個々の生徒に応じて決めることができる場合もあります。

これは、お子さまが負担なく学習できる環境ではありますが、毎日の登校時間が決まっていない分、生活がルーズになりやすいといえます。

自宅学習であればそれは尚更です。自分できちんと学習計画を立て、時間通りに動く力が問われることでしょう。

友人が作りにくい

通信制高校では、友人が作りにくいことがあります。

通信制高校は、全日制高校のように毎日教室で同級生と交流する機会が限られています。

対面での授業やイベントが少なく、友達を作りにくいと感じることがあるかもしれません。自宅学習がメインとなるよう学習計画を組んでいるお子さまは、より友人を作りにくいと感じることが予想されます。

直接コミュニケーションをとる機会が少ないため、孤独感を感じる可能性もあります。

学力の維持・向上が難しい

通信制高校の学習だけでは、学力の維持・向上が難しいことがあります。

特に自宅学習を選択しているお子さまの場合、オンライン学習やスクーリングと呼ばれる合宿のようなイベントの機会が少ないと、サポートを得る機会が乏しくなってしまいます。

疑問点をすぐに解決できなかったり、誰かに頼ったりできない環境がモチベーション低下にも繋がりかねません。

自由な学習スタイルの中でモチベーションと学力を保つのが困難に感じることもあります。

このようなときは、通信制高校での学びと並行してその他の勉強法を活用することで、悩みをカバーするという手もあります。

サブスタであれば、自宅にいながらお子さまのペースに合った学習ができます。「通信制高校に加えて塾などにも通うと疲弊してしまう」といった場合でも、無理なく両立することが可能です。

また、「基本は通信制高校の課題だけで間に合っているが、特定の苦手科目だけサブスタで補いたい」といった使い方も可能です。

通信制高校のスクーリングについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

▶ 通信制高校のスクーリングとは?日数や行きたくないときの対処法を解説

進学率・就職率が低い

通信制高校は、全日制高校に比べると進学率や就職率が低い傾向にあります。

特に大学進学に関しては、前項で解説したように学力面での難しさから進学を選択しないケースもあります。

しかし、通信制高校の特性を踏まえると、必ずしも進学率や就職率にこだわる必要はありません。

通信制高校の生徒の中には、既に社会人として働きながら学んでいたり、資格取得や学び直しなど特定の目的のために在籍したりしている人も多くいます。そのため、そもそも卒業後の進学や就職を目標としていないケースも珍しくないのです。

通信制高校を卒業して就職するためのポイントについては、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。

▶ 通信制高校を卒業して就職するには?知っておきたいポイントと心構え

学費が高い場合がある

進学する通信制高校によっては、学費が高い場合があります。

通信制高校の授業料は、単位制です。

公立の通信制高校の授業料は、1単位あたり180~1,200円程度と比較的安価であり、学費に関しては全日制高校よりも通いやすくなっています。

一方、私立の通信制高校は1単位あたり5,000~12,000円程度と高価なケースが目立ちます。

その他、教材費や入学金、カリキュラムによってはスクーリング費用などが必要になることを踏まえると、家計の負担となることも予想されます。

私立の場合は学費がさまざまであるため、入学前に一度チェックしておきましょう。

通信制高校の学費については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

▶ 通信制高校の学費はどれくらいかかるの?学費の不安を解消します!

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通信制高校ならではのメリット

通信制高校のメリット

通信制高校には上記のようなデメリットがありますが、一方で通信制高校ならではのメリットも存在します。

具体的には、次の2点です。

  • 自分のペースで学習できる
  • 充実したサポートを受けられる

自分のペースで学習できる

通信制高校では、決められた時間や期間に縛られず、自分のペースで学習することが可能です。

通学の頻度が少ないため、仕事や趣味、家事と学業を両立させることができます。

たとえばスポーツに専念している生徒、不登校経験者、社会人といった個人の事情や背景にも柔軟に対応しながら学習できるのが魅力です。

一般的に「高校」と聞くと、3年での卒業を想定する人が多いかと思いますが、通信制高校は必ずしも3年での卒業を目指す必要はありません。

自分の体調や事情を鑑みて、緩やかなペースで少しずつ学習を進めたい、焦らず4~5年での卒業を目指したいといった希望を叶えることができます。

充実したサポートを受けられる

通信制高校は、充実したサポート体制を魅力の一つとして掲げている場合が多くあります。

通信制高校に在籍する生徒の中には、いじめや不登校といった心に傷を抱えるような体験をした生徒も多く在籍しています。そのような生徒がいつでもカウンセリングを受けられるよう、常勤のスクールカウンセラーが勤務している高校も珍しくありません。

不登校経験者や心のケアが必要な生徒にとって、毎日学校に通うプレッシャーが少ないという通信制高校の特徴は大きなメリットといえます。自分のペースで無理なく学び直すことができ、精神的に余裕を持ちながら学習を進めることができるため、負担が少ない場所といえるでしょう。

通信制高校のデメリットをカバーする方法

通信制高校のデメリットをカバーする方法

通信制高校のメリットを最大限に活かし、デメリットとされる特徴をカバーするには、次の3つの方法があります。

  • 自主的な行動を心がける
  • 目標を設定する
  • きちんと卒業する

自主的な行動を心がける

通信制高校では、自主的な行動を心がけましょう。

通信制高校は自由度が高く、自分のペースで学習できることが最大の魅力です。しかしだからこそ、意欲と自主性を持ち続けなければなりません。

毎日自動的に時間割が組まれ、次に何をすればよいかが明確にわかる全日制高校とは違い、自分で選択したり決定したりする場面も多々あることでしょう。

たとえば、自分の中で目標の卒業年数を設定したにもかかわらず、学習計画をきちんと組めていなかったために間に合わなくなってしまうという事態も起きかねません。

自分に必要な学びをきちんと選択し、自主的に行動できるよう努めましょう。

目標を設定する

通信制高校での生活で自主的に行動するためには、目標を設定することが有効です。明確な目標が定まっていれば、次に何をすればよいか見通しを持ちやすくなります。

特に勉強に関しては、進学したい大学や就きたい職業といった目標がある方が、何のために学ぶのかが理解できるため、意欲も湧きやすくなるでしょう。テストや課題にも意義を見出せるようになります。

目標を達成するために努力する過程は、自信にもつながります。反対に、特に目標がなく学校生活を過ごし、単位を落としたり卒業が遠のいたりする生活が続くと、「自分は何をやってもだめだ」という考えにも陥りかねません。

通信制高校での生活を意欲的で充実したものにするためにも、目標を立てて過ごしてみましょう。

きちんと卒業する

通信制高校は、きちんと卒業するよう努めましょう。

通信制高校を卒業すると、その他の高校と同様に高校卒業資格を得ることができます。大学受験が可能になるほか、就職の際の選択肢も広がります。

大学受験は、通信制高校出身だからといって不利になることはありません。受験を突破できるだけの学力を身につけることができているのであれば、誰しも同じように挑戦する権利があります。

通信制高校の学習の基本は自主学習であるため、自分で計画を立て学習を進めていく必要があります。意欲と最後までやり遂げる力が重要で、それらに欠けると卒業に必要以上の時間を要したり、最悪の場合断念したりする可能性もあります。

そうなってしまっては、その後の人生への影響が懸念される上、自信を失うことにもつながります。

卒業後の人生の選択肢を広げるためにも、通信制高校は卒業できるようにしましょう。

通信制高校での生活に不安を感じるときは?

通信制高校での生活に不安を感じるときは?

通信制高校にはさまざまな魅力や特色があるとはいえ、デメリットを上手くカバーできるのか不安に感じてしまうことがあるのではないでしょうか。

学習面に関しては、サブスタを利用して学習習慣を身につけたり学力を向上させたりすることで、現実的な不安を解消できる場合があります。

しかし、勉強を頑張るだけでは、これからはじまる通信制高校での学校生活上の不安や悩みを解消させることは難しいかもしれません。

特にこれまで不登校に悩んできたお子さまの場合、「通信制高校でも同じようなことになったらどうしよう」と不安に感じてしまいますよね。

そのようなときは、不登校こころの相談室への相談がおすすめです。

不登校への悩みをはじめ、通信制高校に対する漠然とした不安をこころの専門家に吐き出すことで楽になれる可能性があります。

悩みを話し、解決策を模索しながら、自分なりの目標やゴールに向かって進んでいきましょう。

通信制高校のデメリットに関するまとめ

通信制高校のデメリットに関するまとめ

今回は、通信制高校のデメリットをはじめ、デメリットをカバーするための方法についてご紹介しました。

通信制高校には、その他の高校と比べてデメリットに感じられる部分があるのは事実です。努力や工夫を凝らしながらそれをカバーしていかなければならないときもあるでしょう。

一方、さまざまな事情を抱える生徒に寄り添い、生徒の自主性を尊重してくれる学校でもあります。

学校生活の中での目標をきちんと設定し、卒業を目指すことができれば、決してデメリットばかりとは言えないはずです。

通信制高校への入学を検討する際は、学校選びを入念に行い、自分に合った場所で自分らしく学習していくことを目指しましょう。

最後になりますが、通信制高校の資料の一括請求をご希望の方は以下のぺージをご確認ください。
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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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