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休み明けに学校に行きたくない5つの理由とは?子どもの気持ちと対処法

不登校

2024/07/23

長期休みが終わりに近づいて、いよいよ学校が始まるとき「学校に行きたくない」とお子さまが訴えてきたら保護者様は戸惑ってしまいますよね。なぜお子さんは、休み明けに学校に行きたくないと感じるのでしょうか?

その理由は、単純に怠けているのではなく、お子さまの心のなかには、さまざまな不安や恐れが渦巻いているからです。この記事では、お子さまが休み明けに学校に行きたくない5つの理由を解説します。

また、お子さまからの学校に行きたくないサインにはどのようなものがあるか、保護者様ができる対処法についてもお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

夏休み明けに不登校が増える原因については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。

夏休み明けの不登校はなぜ起こる?文部科学省のデータとともに解説!

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休み明けに学校に行きたくない理由とは

休み明けに学校に行きたくない理由とは

お子さまが休み明けに学校に行きたくないと訴える背景には、さまざまな理由が潜んでいます。単なるわがままではなく、お子さまなりの不安や悩みを理解しておくのが大切です。ここでは、主な5つの理由についてくわしく説明します。

①生活リズムの乱れ

夏休みなどの長期休暇中は、普段の学校生活とは異なるリズムで過ごします。就寝時間が遅くなったり起床時間が不規則になったりと、生活リズムが崩れがちになるお子さまも多いのではないでしょうか。

この乱れた生活リズムからすぐに学校のスケジュールに戻るのは、お子さまにとって身体的・精神的な負担が大きくなります。以下の点で困難になり、ストレスを抱える要因となってしまうでしょう。

  • 早起きの苦痛:遅寝遅起きの習慣がつき、早起きするのに身体的な抵抗感がある
  • 集中力の低下:不規則な生活により授業に集中するための体力や気力が不足する
  • 疲労感の蓄積:生活リズムの乱れによる慢性的な疲労感が、登校意欲を下げる
  • 食事時間の変化:休暇中の食事時間と学校生活における食事時間が異なる

長期休暇中の生活リズムの乱れは、仕方がないことかもしれません。しかし、休みが終わりに近づく前に、少しずつ学校生活のリズムに戻していけば、お子さまの負担は軽くなります。急激な変化は避け、徐々に調整していくのが効果的です。

②環境の変化が不安

長い休みから学校生活に戻るのは、特に学校が楽しい場所と思えないお子さまには苦痛です。休暇中の自由な環境から、規律や集団生活が求められる学校環境への移行は、お子さまに不安や戸惑いをもたらすでしょう。

この環境の変化に関する不安には、以下のような要素が含まれます。

  • 人間関係の構築:友人関係を再び築かなければならない不安
  • 学校ルールへの適応:休暇中の自由な生活から、規則正しい生活に戻るのが苦痛
  • 集団生活への不安:大勢のクラスメイトと過ごす時間に抵抗感がある
  • 活動量の急激な増加:休暇中の比較的ゆったりとした生活から急に忙しくなる不安

学校生活に苦痛はなく友人との再会を楽しみにしているお子さんであれば、このような環境の変化は気になりません。しかし、もともと学校が苦痛で我慢しているお子さまにとっての不安は大きいものです。

③勉強のプレッシャー

休み明けは、勉強面でのプレッシャーがお子さまを悩ませます。新学期からの新しい学習内容への不安が、学校に行きたくない気持ちの原因となるケースもあるでしょう。

勉強のプレッシャーに関連する具体的な不安要素には、以下のようなものがあります。

  • 新しい学習内容への不安:新学期から始まる新しい科目や学習内容に対する不安
  • テストへの恐れ:新学期早々に行われる確認テストが不安
  • 学習意欲の低下:休暇中に学習習慣が崩れ勉強へのモチベーションが低下
  • 競争意識によるストレス:クラスメイトとの学力の差から劣等感や不安を感じる

お子さまの勉強に対する自信を取り戻すのは、苦手な科目を克服するだけではありません。好きな科目をよりいっそう伸ばす工夫を一緒に考えるのも効果的です。

④過去のネガティブな出来事

休み明けに学校に行きたくない理由として、過去に経験したネガティブな出来事の影響も大きな要因になり得ます。長期休暇中に一時的に忘れていた嫌な経験や不快な記憶が、学校再開とともによみがえる場合もあるでしょう。

過去のネガティブな出来事には、以下のようなものが考えられます。

  • いじめや仲間外れの経験:過去の友人関係でのトラブルの記憶を思い出す
  • 学業面での挫折:授業についていけなかった経験が新学期への不安を大きくする
  • 先生との関係性:担任との関係がよくなかった場合に再会を恐れる
  • 失敗や恥ずかしい経験:クラスメイトの前で失敗して恥ずかしい思いをした

特に低学年のお子さまは、先生に叱られたりクラスメイトの前で怒られたりした経験があると先生との再会を嫌がる場合があります。保護者様は、お子さまの気持ちを丁寧に聞き、共感的な態度で接し安心感を与えてあげましょう。

過去のネガティブな経験は、時間が経過し客観的に振り返られるとお子さま自身の学びや成長になる場合もあります

⑤精神的に疲れ切っている

まわりの期待に応えて一生懸命に学校へ行っていた場合、長期休暇で緊張の糸が切れてしまい学校に行けなくなるケースがあります。精神的に疲れ切った理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 受容内容が難しい:授業についていのが必死だった
  • クラブ活動:過度な頑張りや先輩との上下関係に緊張し過ぎた
  • 人間関係のストレス:友人関係の構築に疲れた

これらの要因が重なって精神的疲労を引き起こしていると考えられます。特に夏休み明けに不登校になる児童生徒が多いのは、新しい学年がスタートする1学期に頑張りすぎたからかもしれません。休み前まではなんとか気力で対応できたものの、長期休暇中に十分なエネルギーが貯まらなければ学校へ行きたくない気持ちになるでしょう

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休み明けに学校に行きたくないサインとは

休み明けに学校に行きたくないサインとは

お子さまが休み明けに学校に行きたくないと感じているとき、さまざまなサインを示す場合があります。ここでは、大きく「言葉での表現」「行動の変化」「身体症状」の3つのケースに分けて解説します。

必ずしも、すべてのサインが学校に行きたくないお子さまからのSOSとは限りません。しかし、明らかにいつもと違う様子だったり、始業式が近くなるに連れて元気がなくなったりする様子が顕著に現れる場合は注意が必要です。

保護者様はこれらのサインを敏感に感じ取り、お子さまの心の声を理解して対応していくことが大切です。

言葉で表現されるサイン

お子さまが、保護者様に直接言葉で学校に行きたくない不安な気持ちを伝えます。学校が始まる前に、以下の言葉がお子さまからあれば、言葉の奥にある気持ちの理解に努めましょう。

直接的な表現「学校に行きたくない」
「学校が嫌だ」
「明日から学校が始まるのが怖い」
間接的な表現「お腹が痛い」や「頭が痛い」
「友達に会いたくない」
「先生が怖い」
質問形式での不安表現「学校に行かなきゃダメ?」
「学校を休んだらどうなるの?」
「転校できないの?」
感情的な表現「学校に行くのが怖い」
「みんなに会うのが不安」
「授業についていけるか心配」
過去の経験に基づく表現「またいじめられるかも」
「前みたいに失敗したらどうしよう」

これらの言葉による表現を単なるわがままや甘えとしてとらえるのではなく、お子さまの内面的な不安や恐れと受け止め丁寧に対話を心がけてください

行動の変化に現れるサイン

お子さまの行動の変化も、学校に行きたくない気持ちを示す重要なサインです。以下のような行動の変化に注意を払いましょう。

睡眠リズムの変化・夜遅くまで起きている
・朝起きられない、起きたがらない
学校へ行く準備を避ける・宿題や課題を後回しにする
・教科書やノートを見ようとしない
社会的行動の変化・友達との連絡を避ける
・外出を嫌がる
・家族とのコミュニケーションが減少
感情の起伏の激化・イライラしやすくなる
・些細な出来事で泣いたり怒ったりする
・無気力な様子
退行現象・甘えが強くなる
・幼児的な行動が増える

このような行動の変化は、お子さまが直接言葉で表現できない不安や恐れを、無意識のうちに表している可能性があります。保護者様は、これらの変化を敏感に察知し行動の奥にある感情を理解しようと努めることが大切です。

身体症状として現れるサイン

学校に行きたくない気持ちは、身体症状として現れるケースもあります。以下の症状は、お子さまの心理的なストレスや不安が身体に現れたものと考えられるでしょう。

胃腸系の症状・腹痛
・吐き気
・食欲不振
呼吸器系の症状・息苦しさ
・過呼吸
全身の症状・倦怠感
・発熱
・無気力

これらの身体症状は、実際の身体的な問題がなくても現れる場合があります。また、自律神経の働きが崩れて起立性調節障害を引き起こしていると、お子さまの意識に関係なく朝起きられないケースもあります。

頭痛や腹痛を仮病と決めつけたり、無気力な様子を怠けだととらえたりしないないようにしましょう。しかし、本当の病気の可能性もあるため、症状が続く場合は医療機関での診察も必要です。

休み明けに学校に行きたくない子どもへの対処法

休み明けに学校に行きたくない子どもへの対処法

長期休暇が終わり新学期が始まるとき、多くのお子さまは学校に戻ることへの不安や抵抗を感じています。保護者様はお子さまの気持ちの理解に努め、適切にサポートして新学期を迎えられるよう導いてください。

子どもの気持ちに寄り添う

まず、お子さんの不安な気持ちを感じたら、その気持ちに寄り添うことが大切です。単に話を聞くだけではなく、お子さまの感情を理解し受け入れてあげるとお子さまの心は安定してきます。

「学校に行きたくない」というお子さまの言葉の裏にある不安や恐れを感じ取り、共感しながら丁寧に対話を重ねましょう。そうすれば、お子さまは自分の気持ちを安心して表現できるようになります。すぐにアドバイスや解決策を提示するのではなく、日常のコミュニケーションを大切にしながらお子さまの気持ちに寄り添ってください

安心できる家庭環境づくり

家庭が、お子さまにとって最も安全で心地よい場所であると、お子さまの心は安定します。「家に帰ればほっとできる」と感じられる環境づくりは、学校に行きたくない気持ちの軽減にもつながるでしょう。

家族間の良好なコミュニケーションは、お子さまの健全な成長を支える重要な基盤です。日々の会話から、お子さまの小さな変化や悩みにも気づきやすくなります。また、家族との時間も大切にすると同時に、お子さま自身の時間の確保も重要です。お子さまが何かに熱中している時間は邪魔をせず心地よい空間になるように配慮しましょう。必ずしもお子さま自身の部屋が必要なわけではありません。

また、家庭内のルールについては、厳しすぎたり過度な役割を与えたりしていないか見直す必要があります。お子さまの年齢や状況に応じて、適度な自由と責任のバランスを取ることが重要です。

子どもの自己肯定感を高める

自己肯定感の高いお子さまは、困難に直面しても前向きに対処できる傾向があります。しかし、学校に行きたくない気持ちが大きいお子さまは、自己肯定感が低く自分に自信がない状態です。日常生活のなかで、結果にこだわらずお子さまの努力や成長を認め肯定的な言葉かけを増やしていけば、自己肯定感は育まれていくでしょう。

失敗を失敗ととらえるのではなく挑戦した勇気を認めるのも大切です。失敗してもいいというメッセージがお子さまに伝われば、保護者様はお子さまにとっての安全地帯になります。自己肯定感は短期間で育まれるものではありません。焦らず長期的な視点で適切な関わりをしていきましょう。

学習面のサポート

学校に行きたくない気持ちがあるお子さまには、学習面でのサポートも必要かもしれません。学習の遅れや新しい内容への不安が大きい場合は、無理のない学習計画を立て自信を取り戻す必要があります。

お子さまが達成感を味わえるように、基礎から段階的に学習を進めていくのが大切です。また、苦手科目ばかりを克服しようとせず、勉強面での自信をつけるには得意科目を伸ばすのも効果的です。

まとめ

休み明けに学校に行きたくないと訴えるお子さまの背景には、生活リズムの乱れや環境の変化への不安、勉強のプレッシャーなどさまざまな理由があります。これらは決して怠けやわがままではなく、お子さまなりの真剣な悩みや不安の表れです。

大切なのは、学校へ行きたくないお子さまの気持ちに寄り添い、丁寧に耳を傾けること。言葉の奥にある気持ちを読み取り、行動の変化や身体に表れる症状にも注意してお子さまからのSOSを見逃さないようにしましょう。

長期休暇中は、家庭を安心安全の場所にして休み明けに活動できるエネルギーが貯まるような関わり方を心がけてください。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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