学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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不登校になると、その後の進路は限定されたものになると考え、悲観的になる方が多いのではないでしょうか。中には、気持ちを新たに同級生と同じように全日制高校に進学したいという思いはあるものの、諦めてしまっているお子さまもいるでしょう。
実際、不登校でも行ける全日制高校はあるのでしょうか。
そこで今回は、不登校でも行ける全日制高校を狙うにはどうすればよいのか、合格するためのポイントについて解説します。
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もくじ
不登校でも行ける全日制高校への進学を検討するにあたり、そもそも全日制高校とはどのような場所であるかを理解しておくことが大切です。
全日制高校の特徴次第では、他の高校の方が自分に向いていると判断するケースもあるでしょう。
以下では、全日制高校の特徴についてご紹介します。
全日制高校は、原則として平日は毎日登校することになっています。夏休み、冬休み、春休みを除き、年間200日前後登校することになります。
文部科学省が定める、卒業に必要な単位は74単位であり、登校期間は3年となっています。
なお、定時制高校や通信制高校においても卒業に必要な単位は74単位ですが、これらの学校の登校期間は3年以上であるケースがほとんどとなっています。
中学校時代までに不登校を経験しているお子さまは、全日制高校に進学する場合、毎日通うことができるかどうかが重要となります。
全日制高校は、学校数が多いのも特徴です。
令和2年度時点でのデータによると、全国の高等学校のうち全日制高校は4,702校であり、これは全体の84%となっています。(出典:文部科学省「高等学校教育の現状について」)
学校数が多いということは、それだけ選択肢が多いということです。
不登校のお子さまは、自身の学力や学校の雰囲気に合わせて志望校を選ぶことができます。また、毎日通うことになるため、自宅からの距離や通学方法も加味して選ぶことができると安心です。
上記のように全日制高校は学校数が多く、進学する生徒が多いため、自然と多くの同級生と出会うことができます。
定時制高校や通信制高校は、時間割や通学日数が生徒によってまちまちであるケースが多いため、大勢の生徒が一堂に会する機会はさほどありません。また、同じ学校に在籍しているといっても、さまざまな年齢の生徒が通っているため、すぐに打ち解けることは難しいかもしれません。
その点、全日制高校は決まったメンバーと毎日顔を合わせるため、打ち解けるのも早いでしょう。
部活動に所属すれば、同じ目標に向かって頑張る友人も作りやすいため、人と関わることが好きなお子さまには適していると言えます。
友人と部活動やイベントを経験できるのも、定時制高校ならではの特徴です。
特に部活動では、同級生の友人だけでなく上級者・下級生と関わる機会もできるため、縦の繋がりを持つことができます。これは、将来社会に出たときにも役立つ経験です。
好きなことに没頭したり、みんなで同じ目標に向かって頑張る過程はかけがえのないものであり、その中で努力の大切さや達成感を感じ、学ぶことができるのです。
また、修学旅行や体育祭、文化祭などのイベントが盛り上がるのも同級生集団ならではと言えます。
みんなで何かを作り上げたり楽しんだりした経験は学生時代の良い思い出となり、大人になっても忘れることができない時間となるでしょう。
不登校を経験したお子さまは、定時制高校や通信制高校に進学するというイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
実際、学校生活への苦手さやトラウマによってそういった進学先を選ぶお子さまは多く存在します。しかし中には、不登校経験があっても全日制高校に進学しようとするお子さまもいます。
一見意外とも思えるこの選択は、どういった思いから起こるものなのか、その理由についてご紹介します。
「高校進学」というのは、不登校であるかどうかに関わらず、多くのお子さまにとって重要なものです。環境が変わることに不安も期待もあるのはどのお子さまにとっても同じことです。
そのような生活の変化のタイミングで、これまでの不登校生活で沈んでいた気持ちをリセットしたいと思うのは、想像に難くありません。
不登校中のお子さまの多くは、「このままの状況は良くない」「変わらなければ」という思いを持っています。しかし、同じ毎日が続く中で一歩踏み出すのは勇気がいるものです。
そのようなとき、高校進学という名目があれば、勢いに乗って気持ちをリセットできる可能性が高まります。進学先によっては、中学時代の同級生がいない場合もあるため、恥ずかしさや気まずさを感じることなく新たな生活をスタートできます。
高校進学という環境の変化は、見方によっては不登校のお子さまが一歩踏み出すチャンスとも言えるのです。
進学先に優劣はありません。
とはいえ、84%ものお子さまが全日制高校に進学していることを考えると、進学先として一般的・普通なのは全日制高校と言えるかもしれません。
誰しも、「普通」から逸れるのは勇気がいることですよね。不登校によって自信を失ったお子さまであれば、それは尚更でしょう。
ただでさえ不登校によって後ろめたい気持ちになっている中で、さらに一般的ではない進路を選ぶのは嫌だという気持ちが芽生えるのは、多感な時期のお子さまであれば自然なことと言えます。
多くの同級生と同じ進路を選び、同じような高校生活を送りたいという思いから、全日制高校を選択するケースもあります。
不登校でも行ける全日制高校はあります。
ただし受験の際、不登校経験がまったく影響しないかと言えば、そうではないケースも多々存在します。しかし、不登校でも受験への姿勢や行動次第で全日制高校に進学することは可能です。
詳しくは後述しますが、全日制高校の中には不登校枠を設けている学校もあり、そういった枠を活用することは不登校のお子さまにとってチャンスと言えます。
不登校だと全日制高校には行けないということは決してないため、悲観的になりすぎる必要はありません。
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不登校でも行ける全日制高校は存在しますが、努力無しに入学することはできません。
不登校経験は高校受験の際、出席日数の少なさや勉強の遅れといった面で不利になりやすいのは事実であり、これをどう乗り越えていくかが鍵となります。
以下では、不登校でも行ける全日制に合格するためのポイントをご紹介しています。
どんなお子さまにとっても志望校選びは重要なものですが、不登校のお子さまはより慎重に進学先を選ぶことをおすすめします。
なぜなら、知ろうと思えば事前に知ることのできた情報を調べず、入学後に「思っていたのとは違った」という思いが芽生えると、不登校を繰り返してしまう可能性が高いからです。高校進学を機に心機一転しようとしたにも関わらず再び不登校になると、大きな挫折感を味わい、失敗体験となってしまいます。お子さまは自身を責めたり、自信を持てなくなってしまうでしょう。
そのような事態を防ぐために、全日制高校は以下の点に注意して選ぶことが大切です。
たとえば、校則が厳しいことで有名な高校の場合、不登校によってそれまで自宅で過ごしていたお子さまは息苦しさを感じてしまうかもしれません。体育祭や文化祭といった行事にどれくらい熱心なのか、自主的に参加することを求められるかという点も、お子さまによっては向き不向きがあるでしょう。
多くの全日制高校では、受験の際、学力試験が実施されています。受験生は、自分の学力と同じくらいか、努力すればあと一歩で手が届きそうなレベルの高校を受験することが一般的です。
しかし不登校のお子さまの中には、勉強が遅れていたり、学力が下がっているお子さまもいるでしょう。そのような状況で、あまりにもレベルの高い高校を受験するのはかなりの努力が必要となります。もちろん、目標を高く設定する心構えは素晴らしいものですが、頑張りすぎることがストレスとなったり、努力が実らなかったときに心に傷を負ってしまう可能性も考慮しておかなければなりません。
合格、不合格どちらの可能性もあるのが受験というものではありますが、不登校のお子さまがそれに耐えられるかどうかは、お子さまの性格も加味して検討することをおすすめします。
入学後は、原則毎日通うことになるのが全日制高校です。そのため、毎日の通学時間や通学方法がどのようなものになるかは想定しておけると安心です。
あまりにも時間がかかったり、公共交通機関を何度も乗り換えなければいけない通学は、思っている以上にストレスや疲れが溜まるものです。また、保護者様の送迎が必要となる機会もあるかもしれません。そうなったとき、保護者様にとっても負担とならない場所であるかどうかという視点も重要です。
卒業生たちの進路や実績を見ると、学校の雰囲気が見えてくることがあります。
たとえば進学校とされている高校では、卒業生のほとんどが大学に進学し、就職という進路はあまり想定されていないケースも珍しくありません。仮に現時点で将来の夢や目標が定まっているお子さまの場合、自分の目標に反した学校の雰囲気がつらくなってしまうこともあるでしょう。
この情報は、高校のパンフレットやホームページに記載されていることが多いため、事前にチェックしておけるとよいでしょう。
不登校のお子さまが全日制高校に進学するためには、受験の際に不登校枠を活用することも一つの手です。
「不登校枠」と聞くと、不登校のお子さまのためだけに特別に用意された入学者枠を想定する方が多いかもしれませんが、決してそういったわけではありません。
多くの全日制高校は、内申書と学力試験の結果の両方を加味して合否が判断されます。そしてその内申書には、お子さまの生活態度や欠席日数などが記載されています。
不登校枠とは、この欠席日数を評価の対象とせず、その他の項目だけを見て合否を判断したり、欠席日数に十分な考慮を行うという特別な措置を指します。つまり、不登校による欠席日数の多さが受験の際に不利にならないよう配慮された制度といえます。
不登校枠が用意されているかどうか、不登校枠を利用できる基準などは各都道府県によって異なります。利用を検討するお子さまは、各都道府県の教育員会のホームページをチェックしたり、担任教諭に尋ねてみることがおすすめです。
検討の結果、志望校が決定したら、合格を目指して受験勉強を始めましょう。多くの全日制高校では5教科の試験が実施されるため、全教科を幅広く学習する必要があります。
とはいえ、不登校期間が長いお子さまは勉強が遅れていたり、どのように勉強を進めていいのかわからないことがありますよね。
自宅での自主学習だけでは不安を感じる場合、塾や通信教育などを利用するのも有効です。
集団形式の塾であれば周囲の学習レベルを知ることができ、個別形式の塾であれば個々の学習ペースに合わせて遅れを取り戻すことができます。また、塾内の模試を受験すれば自分の今の実力が分かり、合格までの道筋を立てることもできるでしょう。
自宅外での学習に抵抗があったり、自宅で落ち着いて学習したいと考えるお子さまには、サブスタのような通信教育もおすすめです。
サブスタでは、お子さまに合わせた学習計画表が作成され、分からない部分は繰り返し学ぶことができます。
受講料は月額1万円以下であり、多くの塾に比べて安価であることも保護者様にとっては安心できるポイントの一つと言えるでしょう。
上記で、受験における不登校枠についてご紹介しましたが、この枠が用意されていなかったり利用できない場合は、やはり出席日数は多い方が安心です。
不登校であっても、各自治体が運営する教育支援センター(適応指導教室)を利用することで出席扱いとなるほか、保健室や別室登校でも出席とみなされるケースが多いようです。
また、前項でご紹介したサブスタでは、出席扱い制度が用意されています。自宅で学習することが学校の出席と同様に扱われるため、不登校のお子さまが利用しやすいサービスと言えるでしょう。
出席扱い制度については、以下の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。
▶不登校生が出席扱い制度を利用すると内申点はどうなる?メリットについて徹底解説します!
今回は、不登校でも行ける全日制高校についてご紹介しました。
不登校でも行ける全日制高校は存在します。
ただし、お子さまに合った学校選びや合格を掴むための努力や行動は必要不可欠です。まずは、お住まいの地域の全日制高校の情報を収集し、合格するために必要なポイントを整理していけるとよいですね。
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