学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
情報を発信しています。
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子どもが不登校になると、どのように声かけすればいいのかわからなくなりますよね。「元気にしてあげたい!」と思って声をかけても、逆にふさぎ込んでしまったり不機嫌になったり。このような状況に悩んでいる保護者様は多いと思います。
そこでこの記事では、不登校のお子さまが前向きになる効果的な声かけについてお伝えします。また、言ってはいけない言葉についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
ポイントを押さえて声かけすると、お子さまの方から話をしてくれるかもしれませんよ。
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もくじ
不登校のお子さまの多くは、無気力で不安な気持ちを持っています。自分から話すことはあまりなく、話したとしてもネガティブな発言が多く、聞いている方も辛いですよね。
なんとかして前向きにしようと、よかれと思う声かけをしてみるものの、お子さまに届いているのかどうかもわかりません。
いったい、不登校のお子さまが前向きになる声かけには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、どのような声かけが効果的で気持ちや行動に変化が起こるのかを解説していきます。
学校へ行くのが辛そうな様子のときは「学校へは行ってもいいし、行かなくてもいいよ」と声をかけてあげましょう。登校しぶりは、学校でのストレスが限界に達し、非常に疲れが溜まって休息が必要なサインです。
お子さまは「学校へ行きたくない」と「学校へ行かなければならない」の感情と戦いながら登校しています。保護者様の「学校は行くべき」という考えで無理に登校させると、いずれはお子さまのエネルギーが完全になくなり不登校になるかもしれません。
「学校へは行ってもいいし、行かなくてもいいよ」の声かけは、お子さまに選択肢を与えるので主体性も生まれます。「行かなくていい」と認めておくと、休息して十分なエネルギーが貯まったお子さまは、また学校へ行くようになるでしょう。
登校しぶりについては、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▶登校しぶりにはどう対応する?朝だけ起こる原因や前兆が見えた時の休ませ方を解説します
不登校になると、朝起きない、勉強しない、など今までできていた行動ができません。心配になって注意すると、反抗したり部屋にとじこもったりしてしまいます。
できない行動に目を向けて「あなたが心配だから!」と、生活習慣を正そうとしても効果はありません。将来を「心配」する言葉よりも、今のお子さまの立場になって、共感する態度や声かけが大切です。
エネルギーがなくなって動けなくなったお子さまに共感できれば、今は立ち止まって休憩する必要があるとわかるのではないでしょうか。「今は起きなくても大丈夫!」「今は勉強しなくても大丈夫!」と言うように、ゆっくり休める声かけをしてあげると、お子さまの情緒は安定してきます。
どんなお子さまでも未来を切りひらく力は平等に持っています。たとえ不登校の時期が数年あったとしても、まわりが適切な声かけや対応をしていれば、必ず自立の道を歩んできます。
「あなたならできるよ」と声かけされた子どもは、本当にできる可能性が高まると言われています。なぜなら、相手の期待に応えようとする「ピグマリオン効果」により行動を起こすといわれているからです。
ただし、不登校のお子さまに対しては、単に親の期待を背負わせるような「あなたならできるよ」にならないように注意しなければなりません。お子さま自身がやる気を出して行動するようになるには「失敗しても大丈夫」や「一緒に考えよう」のような声かけも必要です。
参照:ピグマリオン効果
不登校のお子さまは「誰も自分をわかってくれない」と大きな不安を抱え孤独感でいっぱいです。その孤独感に手を差し伸べられる最も身近な存在は、保護者様ではないでしょうか。
お子さまが誕生したとき、何があっても我が子を守ろうと思いませんでしたか?その気持ちを思い出してください。
「なんとかしてあげなければ」と問題を解決する姿勢ではなく「いつも味方だよ」「何か手伝えることはある?」と声かけして、応援してする姿勢が大切です。1番身近な存在である保護者様に応援してもらい、常に味方がいる環境は、お子さまにとって心のより所です。
手を出さず、お子さまの行動を待つのは、ときに苦しいかもしれません。しかし、心から信頼していれば、信じて待つ姿勢でいられるのではないでしょうか。
不登校のお子さまに、学校へいけない理由を聞いても、はっきりした答えは返ってきません。なぜなら、さまざまな要因がからみ合い言語化できないからです。不登校になり始めてすぐは「どうして学校へ行けないの?」などの声かけは、お子さまを追い詰める質問になりかねないので気をつけなければなりません。
しかし、しばらく休んで気持ちが落ち着いてきたら、質問する声かけが効果的です。例えば「まだ学校へは行きたくない」と発言すれば、学校へは行ってもいいし行かなくてもいい前提で「どうして行きたくないの?」と聞いてみます。
「勉強ができないから」「友達に嫌われているから」「先生がこわいから」などの答えが出てくるかもしれません。それに対しては「どうしてそう思うの?」と問いかけの声かけをし、考える時間を与えましょう。
なぜなら、お子さま自身が考えて言語化すると、気持ちが整理されて自分はどうしたいのかが見えてくるかもしれないからです。言語化は、自分の思考や感情を客観的に見る効果があります。
注意しなければならないのは「塾へ行けば勉強ができるようになるかも」「友達のお母さんに聞いてみようかな」「担任の先生と話さなくては」と保護者様が先回りしてしまうことです。先回りは、お子さまの考える時間を奪っているのと同じです。
保護者様は、お子さまが答える前に先回りして解決しようとしたり、無理に言葉を促したりしないように気をつけましょう。
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不登校のお子さまに、よかれと思って声かけしてもまったく届かないことはよくあります。前述したように、不登校の段階に応じて効果的な声かけもあれば、逆効果になってしまう声かけもあるので気をつけなければなりません。
ここからは、不登校のお子さまに言ってはいけない声かけについて解説していきます。
不登校になってから、ずっと家にいて無気力な様子を見ていると「もっとがんばれ!」と声をかけたくなるのは無理もありません。
しかし、不登校はさぼっている訳でも怠けている訳でもないのです。今まで必死にがんばり続けて、心と身体のエネルギーを使い果たした結果が不登校です。ですので、「もっとがんばれ!」の声かけは、お子さまを精神的に追い詰めてしまいます。
今までがんばってきた自分を誰もわかってくれない「孤独感」と、これ以上がんばれない自分はダメな人間だと「自己否定感」を大きくしてしまいます。
「勉強しなさい!」「片付けなさい!」のような命令口調は、親である自分が偉いという前提があります。
信頼関係が成立している場合の縦の関係はときに必要です。しかし、常に親が上で子どもが下の考えだと信頼関係は築かれません。反抗期や思春期のお子さまはより一層反発するでしょう。
このような上下関係ではなく、親子であっても平等である横の関係が大切です。お子さまの意思を尊重していれば、命令口調にはなりません。お子さまの行動をコントロールするような声かけはせず、適度な距離感を保ちながら接する姿勢は、親子であっても必要です。
保護者様は、他人と比べて自分の子どもができないとき「〇〇ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」と声かけをしていませんか?
やる気にさせる声かけのようにも感じますが、不登校のお子さまには逆効果です。なぜなら、他人と比べて「できない自分はダメだ」と自己否定感を強めてしまうからです。
多くの保護者は、自分の子どもが優れていると嬉しいのではないでしょうか。それは、親である自分も優れていると評価されているように感じるからです。しかし、逆の場合だと不安を持ちます。保護者様の不安は、言葉にしなくてもお子さまに伝わり「親を悲しませている自分はダメな子どもだ」と自己否定感を持たせてしまいます。
「〇〇ができたら、〇〇してあげる」のような、行動の良し悪しによってご褒美などをあげる条件付きの声かけはやめましょう。結果だけにフォーカスして子どもを評価していると、親の期待に応えようと一生懸命で、本心が出せなくなってしまいます。
たとえ失敗に終わったとしても、お子さまはそこから学び成長していきます。取り組んだ事実にフォーカスして、できている行動そのものを承認する声かけが大切です。
子どもが親に求める最大のものは「承認」といわれています。承認の先には自己信頼があり、自分を信頼できる「自信」につながります。お子さまが「自分は大丈夫」と思えるようになるには、まわりからの承認が必要不可欠です。
お子さまが不登校になると「何を言っても伝わらない」「どんな言葉も受け取らない」と悲しくなってしまいますよね。声かけが無駄な行為のように思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、まわりが正しい声かけを続ければ、不登校のお子さまの自己肯定感は確実に蓄積していきます。
ここでは、そもそも声かけがどうして必要で、正しい声かけとは何かをお伝えします。
思考を変えようと思っても、なかなか変えられなかった経験はありませんか。特に、普段からネガティブ思考が強いと、変わりたいのに変えられない方は多いのではないでしょうか。
ネガティブな思考を変えるには、具体的に自分がどうなりたいのか言葉にし、ポジティブに変換していく必要があります。
不登校のお子さまは「自分はどうせできない」という思考をになりがちです。このような思考を変えるには、保護者様やまわりの「どうしてそう思うの?」という声かけが効果的でしょう。なぜなら、質問によってお子さまは考えるきっかけを持ち、漠然とした心配事や不安に対して、どうしたら状況を変えられるのか言語化できるようになるからです。
お子さまが言語化した答えに対して「でも」や「そうは言っても」のように、否定してはいけません。これらの否定語は、共感を邪魔してネガティブな気持ちに戻してしまいます。そして、会話は途切れてしまうでしょう。
お子さまの思考を変えるには、質問によって言語化を導くと同時に、返ってきた答えに対しては否定語を使わず共感して受け止めることです。
不登校のお子さまとの会話には「私」を主語にしたアイメッセージでの声かけが効果的です。「早く片付けて!」のような声かけは攻撃的で、お子さまは主体的に行動しません。
「片付けてくれると、私は嬉しいな」と言うと、お子さまに配慮しながら自分の主張もできるので柔らかい印象になるでしょう。言葉によってお子様の受け取り方は変わり、行動も変化します。
また、保護者様がお子さまに質問するときは、「はい」か「いいえ」で答えられるものではなく、自由に答えられる質問を心がけてください。なぜなら、答えるために考え、言語化しようとするからです。言語化できれば思いを行動に移す作業がしやすくなります。
声かけは、不登校のお子さまとコミュニケーションをとるために必要な方法です。不登校でふさぎ込んだお子さまの思考や行動を変えるのは、相手を思いやり、相手が受け取れる声かけといえるのではないでしょうか。
この記事では、不登校の子どもを前向きにする効果的な声かけについてお伝えしました。また、気をつけなければいけない声かけについてもお伝えしています。
正しい声かけを続けていけば、お子さまの自己肯定感は高まりエネルギーが溜まっていきます。お子さまが受け取れる声かけをすると、コミュニケーションが続き、思考と行動が変わっていくでしょう。
不登校のお子さまに、どのように声かけすればいいのかわからない保護者様は、ぜひ参考にしてください。
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