2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。
学習コラム
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「暗記ノートを作ると勉強に役立つって聞くけど、どうやって作ればいいんだろう？」
そんな風に思ったことはありませんか。
暗記ノートは、覚えたい内容を整理してまとめるだけでなく、記憶をしっかり定着させるためにも役立つ大切なアイテムです。
作り方を工夫すれば、勉強の効率をアップさせることもできます。
そこでこの記事では、暗記ノートの基本から、覚えやすい作り方、科目ごとの活用アイデアまで、わかりやすく解説します。
勉強に悩んだときのサポート方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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もくじ
暗記ノートは、ただ教科書の内容を写すのではなく、自分にとって必要な情報を選んでまとめるノートのことを指します。
整理して書き出すことで、自然と頭の中が整理され、覚えたい内容がしっかり記憶に残りやすくなるのが特徴です。
暗記ノートを作る一番のメリットは、まとめる作業自体が勉強になるということです。
読むだけ、聞くだけではなかなか覚えられない内容も、自分の手で書きながら整理することで理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。
また、ポイントを絞ってコンパクトにまとめることで、試験前の復習にも役立ちます。
自分だけの暗記ノートがあれば、「何を覚えるべきか」がすぐに確認でき、勉強の効率もぐんと上がるでしょう。
自分に合った形で暗記ノートを作れるようになると、勉強そのものが少し楽しく感じられるかもしれませんね。
暗記ノートと一言で言っても、作り方や使い方にはバリエーションがあります。
自分に合った暗記ノートのスタイルを選ぶことで、より覚えやすく、使いやすいノートにすることができます。
ここでは代表的な3つの暗記ノートを紹介します。
ストーリー系ノートは、覚えたい内容を物語のようにまとめていく方法です。
たとえば歴史の勉強なら、「出来事がどうつながっているか」という流れを意識しながら書き出していきます。
ただ単語を並べるだけよりも、ストーリーに沿って整理することで、イメージしながら覚えやすくなるのが特徴です。
社会や理科など、因果関係が大事な科目に特に向いています。
問題復習ノートは、自分で問題を作ったり、間違えた問題をまとめたりして復習用に使うノートです。
英単語や歴史の年号など、何度も繰り返し覚えたい内容にぴったりのスタイルです。
間違えたポイントをそのままにせず、ノートにまとめておくことで、次に同じミスを防ぐことができるでしょう。
近年では、スマートフォンやタブレットを使った、暗記アプリも人気です。
暗記アプリでは、単語カード形式で暗記できたり、苦手な問題を自動で抽出して復習できたりする機能が充実しています。
紙のノートと違って持ち運びが簡単で、隙間時間にも手軽に取り組めるのが魅力です。
ただし、アプリだけに頼ると記憶の定着が浅くなりやすいので、手書きの暗記ノートと併用するのがおすすめです。
暗記ノートを作るとき、ただ思いついたことを順番に書き連ねるだけでは、なかなか覚えやすいノートにはなりません。
ポイントは、「整理された見やすさ」と「記憶に残りやすい工夫」を意識することです。
ここでは、暗記ノートの作り方の基本となる、4つのステップを紹介します。
まずは、暗記する範囲や内容を明確にしましょう。
教科書や問題集を見ながら、「試験に出そうなポイント」や「自分が苦手な分野」をリストアップしていきます。
すべての情報を詰め込もうとするとノートが見づらくなってしまうため、優先順位をつけることが大切です。
英語なら「単語と例文」、歴史なら「年号と出来事」、理科なら「基本用語と仕組み」といったように、テーマごとに分けて整理しておくと、後の作業がスムーズになります。
内容を整理したら、暗記ノートにまとめていきます。
このとき意識したいのは、必要なポイントだけを簡潔に書くことです。
余計な説明を加えず、キーワードや重要語句を中心にまとめると、パッと見たときに何を覚えればいいかがすぐにわかります。
文章で長々と説明するのではなく、箇条書きや短いフレーズを使うと、見た目もすっきりまとまります。
ノートを開いた瞬間に頭の中が整理されるような構成を目指しましょう。
暗記ノートは、視覚的なわかりやすさも重要です。
キーワードを目立つ位置に配置したり、関連する情報を近くにまとめたりするだけでも、記憶のしやすさが変わります。
重要な語句にはマーカーを引く、補足情報は色を変える、といった工夫を取り入れるのも効果的です。
整理されたレイアウトを意識すると、復習もしやすくなるでしょう。
さらに暗記効果を高めるために、色分けや図解を取り入れるのもおすすめです。
使う色は3色程度に絞ると、ノート全体が見やすくなります。
また、流れを理解したいときは、図や表を使ってまとめるとイメージがしやすくなります。
理科の実験手順や、社会の出来事の流れなどを図に整理すると、記憶への定着が高まります。
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暗記ノートは、作り方の基本を押さえた上で、科目ごとに工夫することが大切です。
それぞれの教科の特徴に合わせてまとめ方を変えると、覚えやすさがアップします。
ここでは、暗記に苦戦しやすい、英語・社会・理科の暗記ノート作成ポイントを紹介します。
英単語を覚えるときは、単語だけを並べるのではなく、意味や例文とセットでまとめるのが効果的です。
たとえば、単語「important（重要な）」を書くだけでなく、「It is important to study every day.（毎日勉強することは大切です）」といった例文も一緒に記載すると、使い方ごと覚えられます。
似た意味を持つ単語同士をグループ化して整理するのもおすすめです。単語同士を関連付けることで、記憶に残りやすくなります。
さらに、動詞・名詞・形容詞など品詞ごとに色分けしておくと、視覚的に整理しやすくなり、復習時にも役立ちます。
社会や歴史では、年号や単語を覚えるだけでなく、出来事の流れや背景まで意識してまとめることが大切です。
単純に「出来事と年号」を並べるだけでは、試験で問われる応用問題に対応できません。
出来事とその原因・結果を関連付けながら整理すると、理解が深まります。
たとえば、歴史なら「○○戦争の原因→きっかけ→結果」という形でまとめると、ストーリーの流れとして覚えやすくなります。
また地理の暗記ノートでは、地図と一緒にポイントをまとめると、位置情報と関連付けて覚えやすくなります。
理科は、言葉だけでまとめると難しく感じることも多いですよね。
暗記ノートでは、できるだけ図や表を活用して視覚的に整理するのがコツです。
たとえば、植物の成長過程を図にしてまとめたり、実験手順をフローチャートで整理したりすると、イメージしながら覚えられます。
また、用語を単独で覚えるのではなく、「どういう仕組みなのか」「どんな条件で変化するのか」といった背景知識も一緒にまとめると、理解と暗記の両方が深まります。
理科は暗記だけでなく理解も重要な教科なので、ノートにまとめるときも、流れや関係性を意識することがポイントです。
暗記ノートは、まとめた内容をどのように活用するかによって、記憶の定着率や学習効率が大きく変わってきます。
ここでは、暗記ノートを効果的に使うための2つのポイントを紹介します。
暗記ノートは、一度作ったら終わりではなく、繰り返し見直すことが大切です。
人間の記憶は、一度覚えた情報でも時間とともに少しずつ薄れていくため、何度も復習して記憶を定着させる必要があります。
短時間でもいいので、毎日ノートを開いてポイントをざっと確認する習慣をつけると、学習効果が高まります。
また、試験直前だけでなく、普段から少しずつ見直しておくと、焦らずに試験対策を進めることができるでしょう。
暗記ノートを使った復習を自分だけで行うのが難しいと感じる場合は、友人と協力するのも一つの方法です。
お互いにノートから問題を出し合うことで、より客観的に自分の理解度をチェックできます。
自分では覚えたつもりでも、質問されたときにうまく答えられないこともあります。
そうした場面を通して、記憶の曖昧な部分を見つけ出し、さらに深く覚え直すことができるでしょう。
また、友人に説明する過程で、自分の理解もより確かなものになっていきます。
一緒に学ぶことでモチベーションも高まり、楽しく勉強を続けるきっかけにもなるでしょう。
暗記ノートは、正しく活用すれば大きな効果を発揮しますが、作り方や使い方を間違えてしまうと、かえって学習効率を下げてしまうこともあります。
ここでは、暗記ノートを作成するときに気をつけたいポイントを紹介します。
暗記ノート作りでよくある失敗の一つが、ノートを作ること自体が目的になってしまうことです。
暗記ノートはあくまで「覚えるための道具」だという意識を持ち、作成後は必ず繰り返し見直すことが大切です。
完璧にまとめようとするあまり時間をかけすぎるより、多少シンプルでも、何度も見返して活用できるノートを目指しましょう。
もう一つ注意したいのは、情報を詰め込みすぎないことです。
暗記ノートにあれもこれもと書き込みすぎると見づらくなり、どこに重要なポイントがあるのかわかりにくくなってしまいます。
大切なのは、「何を覚えたいか」を意識して、必要な情報だけを絞り込むことです。
キーワードや要点を簡潔にまとめ、ページを開いたときにすぐに頭に入ってくるノートを作ると、復習もしやすくなります。
色分けや囲み線を活用しつつ、見た目にもスッキリ整理されたノートを目指しましょう。
暗記ノートは、ただまとめるだけでなく、「覚えやすさ」や「復習しやすさ」を意識して工夫することが大切です。
自分に合ったまとめ方を見つけて、こまめに見返しながら使うことで、知識がしっかりと定着していきます。
科目ごとに工夫を加えたり、友人と出題し合ったりしながら、楽しく学びを続けていきましょう。
勉強に取り組む中で不安を感じたときは、無理をせず、誰かに相談することも大切です。
「サブスタ」では、不登校や勉強への不安を抱えるお子さまと保護者様を対象に、オンラインでのサポートを行っています。
勉強がうまくいかない焦りや、不安な気持ちを抱えているなら、ぜひ一度サブスタに相談してみてください。
無理にひとりで抱えこまず、専門的なサポートを受けながら前向きに取り組んでいきましょう。
暗記ノートを活用しながら、自分らしい学び方を見つけるお手伝いができれば光栄です。
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