
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。
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高校受験において、内申点は合否を左右する重要な指標となります。しかし、内申点の仕組みや計算方法は少し複雑なため、不安を感じている方も多いでしょう。
内申点は単なるテストの点数の合計ではなく、授業態度や提出物の状況も加味されます。また、都道府県や高校ごとに計算方法も異なるため、正しく理解しておくことがとても大切です。
本記事では、内申点の計算方法や内申点を上げる具体的なコツを紹介していきます。内申点について正しく理解し、高校受験に備えましょう。
もくじ
内申点は高校受験において合否を決める重要な指標の一つですが、実際にはどのくらいの影響を及ぼすものなのか気になりますよね。
ここでは、内申点の基本的な仕組みやその重要性、地域ごとの違いについて詳しく解説します。
内申点とは、学校の成績や生活態度を基に算出される評価点です。多くの公立高校では中学校での成績が内申点として記録され、受験時の合否判定に用いられます。主要5教科国語・数学・英語・理科・社会)と実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の成績が対象となり、数値化されます。
特に実技4教科は評価の比重が高く設定されることが多いです。実技科目だからと気を抜かずに、テストなどでも主要5教科と同じようにしっかり取り組む必要があります。
また、授業態度や提出物に気をつけることで内申点の向上を目指すことが可能です。文部科学省の資料でも、学習態度や意欲も評価基準として重視されていることが明らかとなっています。
公立高校受験では、内申点と試験結果の両方が評価され合否が決まる仕組みとなっています。
特に推薦入試や特色選抜を考える場合、内申点の高さがさらに重要になります。推薦入試では、学力試験なしで面接や作文のみで判断されるケースが多いことが特徴ですが、内申点が基準に達していなければ、そもそも出願できません。
また、高校進学後にも内申点が影響を及ぼす場合があります。実は大学の推薦では「高校の成績だけでなく中学での内申点も参考にする」というケースも存在します。進学先の選択肢を増やすためにも、内申点も重視して対策することが大切です。
(参照:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/)
内申点の影響度は都道府県や学校ごとに異なるので注意が必要です。例えば東京都では「換算内申」が採用され、実技教科の比重が高くなっています。一方で、神奈川県では内申点と学力試験の配分が均等に近く、本番の試験結果が重視される傾向があります。
また、一部の私立高校では内申点よりも学力試験や面接が重視される入試方法もあります。特に難関私立高校では、純粋な学力を求めているため試験の点数が最重要視されがちです。
ただし、同じ都道府県内でも学校ごとに基準は異なります。高校受験の情報サイトで各学校の内申点基準を比較できるので、あらかじめ確認するようにしましょう。
一都三県においても、学力試験と内申点の配分や計算方式は異なります。ここでは、首都圏の内申点の計算方法と各都県ごとに詳しく解説していきます。受験予定の都県の基準や計算方法をしっかり把握して、受験戦略を立てるのに役立ててください。
東京都の内申点は、3年生の成績を1.5倍にして計算する「換算内申」であることが特徴です。主要5教科(国・数・英・理・社)はそのまま加算され、実技4教科(音・美・体・技家)は2倍で計算されます。
東京都で内申点を上げるには、主要教科だけでなく実技教科の評価もバランスよく高めることがポイントです。提出物を忘れず、授業で積極的に発言するなど、総合的な評価を上げていきましょう。内申の計算が2倍になるため、重点的に対策する必要があります。
授業態度も評価対象となるため、日頃から積極的に学ぶ姿勢が大切です。学校によっては部活動や委員会活動が評価に含まれることもあるため、授業時間以外の活動にも積極的に取り組みましょう。
(参照:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/)
神奈川県の内申点は、3年生の主要5教科と実技4教科の合計をそのまま活用する「単純合計方式」が採用されています。公立高校入試では「観点別評価」が加点対象となる場合があります。内申点は3年次の9教科の評定を合計することで算出することが可能です。
また、一部の高校では「学力試験+内申点+特色検査」 の3つを総合的に評価する方式を採用しています。学校ごとで差があるため、どのような評価基準を設けているかを事前に確認しておきましょう。
神奈川県の内申点を上げるには、全教科をバランスよく伸ばすことが重要です。特定の科目に偏るのではなく、苦手科目の底上げにも力を入れましょう。また、授業態度や提出物の評価は観点別評価に影響するため、日頃から真面目に取り組むように心がけてください。
神奈川県では総合的な学習の時間の取り組みが評価されることもあるため、地域活動や発表などにも積極的に取り組むのも効果的です。
(参照:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/y6g/cnt/f530503/)
千葉県の内申点は、公立高校の場合「換算内申」と「調査書得点」の2種類が用いられます。高校ごとに配分が異なり主要5教科と実技4教科の比率が変わるのが特徴です。多くの学校では実技教科の影響が大きくなっています。志望校の評価基準は事前に確認しておきましょう。内申点は3年生の9教科の評定を合計し、学校ごとの倍率を計算することで出せる仕組みとなっています。
また、千葉県の公立高校では「学校設定検査」を導入する場合もあるので、情報収集が必須です。
調査書には部活動や生徒会活動も記載され、高校によってはボランティア活動や資格取得が評価対象になることもあります。募集要項を確認し、しっかり準備を行いましょう。
(参照:https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/)
埼玉県の内申点は、中学1~3年生の成績を均等に評価し、9教科の合計値をそのまま活用する方式が採用されています。計算方法はシンプルで、1~3年生の各学年の成績を合算し、最終的な内申点を算出します。
また、一部の公立高校では学力試験の結果を重視するため、内申点が満たない場合でも高得点を取れば合格する可能性があります。志望校の評価基準を調べ、早めに対策を始めましょう。
埼玉県の内申点を上げるには、1年生からコツコツと成績を維持することが大切です。埼玉県では全学年の成績が対象となるため、早い段階から受験を意識して勉強の取り組みましょう。授業態度や提出物なども最終的な内申点に影響を与えるため、日々の学校生活を大切にしてください。
(参照:https://www.pref.saitama.lg.jp/f2214/)
内申点の評価は定期テストの結果だけでなく、日頃の学校での生活や課外活動での取り組みなども対象となります。そのため重点的に取り組むべきポイントをしっかり押さえたうえで、内申点アップの対策を行うことが大切です。
ここでは、内申点を上げるために意識すべき5つのポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
特に主要5教科では定期テストの結果が内申点に直結します。高得点を目指すためには、日々の授業内容を理解できるように復習を欠かさないことが重要です。授業後にはその日に習った内容でわからないところがないかどうかを振り返り、疑問があればその日のうちに解決させるようにしましょう。
また、テスト前には教科書に準拠した問題集を活用し、本当に理解できているかテスト形式で確認すると効果的です。間違えた問題は必ず解き直すことで、試験本番での同様のミスを減らすことが期待できます。
定期試験前だけでなく、日々の学習にコツコツと取り組むことが大切です。
内申点を上げるためには日頃の授業態度も重要です。授業中に質問や発言を積極的に行うことで、学習意欲をアピールすることができます。態度をよくすることで授業での集中度が高まり、結果的に学力アップにもつながるのでぜひ実践してみてください。
また、授業前までに予習を行い、事前に質問したいことを用意すると授業の理解度が深まりより積極的な姿勢を示せます。授業後にはノートの見直しや授業で扱った問題の解き直しに取り組めるとさらに理解が深まります。その際にわからないところや疑問に思うことがあれば、都度先生に質問するようにしましょう。
日々の授業を大切にしながら意欲的に学ぶことで、内申点と学力の向上につながります。
提出物の管理も、内申点に大きく影響します。特に提出物が増える試験前後や長期休み期間では、提出期限を守れるように学習スケジュールを決めて計画的に取り組みましょう。締切直前ではなく、毎日少しずつ進める計画を立てることが大切です。
また、期限を守ることはもちろん大切ですが、提出物の質も重要です。提出前には見直しを行い、誤字脱字や記入漏れがないか確認しましょう。友達とチェックし合うのも見逃しを防げるのでおすすめです。
また、ワークシートやレポートの場合には必要最低限の回答だけでなく、自分なりの意見や考察を加えると評価が高まりやすくなります。
期日にも質にもこだわりながらしっかり提出物に取り組み、内申点アップを目指しましょう。
資格や検定が内申点の加点対象となるケースがあります。特に英検や漢検は評価対象になっていることが多いです。自分の得意な科目や伸ばしたい科目の検定には、ぜひ積極的に挑戦していきましょう。
資格を取得すると、努力が形として残るためモチベーションアップが期待できます。また、資格取得の過程で身につけた知識は、学校の授業や入試でも役立ちます。
ただし、資格試験は受検日が限られているため、計画的に取ることが大切です。日々の学校の勉強とのバランスを考えながら、学習プランを早めに立てて対策に取り組むようにしましょう。
一見学力とは関係なさそうな部活動や生徒会活動などの課外活動への参加も、内申点の評価項目の一つとなっています。文化祭や体育祭の準備など、学習面以外の活動にも積極的に取り組むようにしましょう。
とはいえ、課外活動に力を入れすぎて勉強に支障が出てしまっては本末転倒です。学業とのバランスを考えながら、無理のない範囲で取り組むように気を付けましょう。
課外活動を通じて得た経験は、将来にも役立つ貴重な経験となります。充実した中学校生活を送ることにもつながるので、機会があればぜひチャレンジしてみてください。
テストの点数を上げるためには、いくつかのコツがあります。ただやみくもに勉強時間を長く取っても効果的な学習をするのは難しいでしょう。
ここでは、テストの点数を上げるための5つのポイントを紹介します。ちょっとした工夫で学習効率を高めることができるので、ぜひ取り入れてみてください。
授業後の復習は、学んだ内容を定着させるためには欠かせません。授業が終わったらその日のうちにノートを見返し、理解しきれていない箇所がないかどうか確認してみましょう。疑問に思うところがあれば、早い段階で質問して解消することが大切です。
授業で扱った問題の解き直しを習慣化していくことで、知識の理解と定着が図れます。結果として試験対策にもスムーズに取り組むことができるため、自然とテストの結果にも表れてくるでしょう。
予習をすることで、授業内容を理解しやすくなります。予習というと何をしたらよいのかイメージがつかないという人もいるかもしれませんが、教科書の見出しや太字の部分にざっと目を通しておくだけでも効果があります。
余力があれば疑問に感じたことはメモで残しておきましょう。その疑問を解消するために自然と授業に集中して取り組めるようになります。結果として授業時間内の学習効果を高められ、成績アップにつなげることができますよ。
定期試験は基本的には学校で扱った問題やその類題が出題されます。そのため授業で扱っている教材に反復して取り組み、疑問点や不明点をなくしていくことがテスト対策としては効果的です。
また、間違えた問題があれば、なぜ間違えたのかをじっくり考えるようにしましょう。試験本番で同じようなミスを減らすことができ、得点アップが期待できます。
ほぼ全問正解できるレベルまで学校の教材に取り組んでいる場合には実力試しとして他の教材を使用することも効果的ですが、そうでなければ学校の教材を徹底的に反復演習するのがおすすめです。
苦手科目はついつい後回しにしてしまいがちですよね。しかし、実は苦手なものほどいざ取り組むと点数を上げやすいので着手するのがおすすめです。
たとえば英語が苦手でいつもテストの点数が50点程度の場合、英単語などの暗記や基本問題にしっかり取り組めれば70点程度を目指すことができます。学校の定期試験では応用問題まで着手しなくても平均点程度は取れるように設定されているのが一般的なので、実は対策が取りやすいのです。
苦手な単元をそのままにせず、ぜひ基本問題を中心にテスト対策に取り組んでみてください。苦手科目は後回しにしてしまいやすい人は、学習計画を立てると勉強しやすくなるのでおすすめですよ。
自分なりに頑張っているのになかなか点数が上がらないという人もいるかもしれません。また、テストまでの期間が迫っているので効率的に勉強しなければならない人もいるでしょう。そのような場合には、プロのサポートを受けるのがおすすめです。
オンライン学習のサブスクリプションサービス「サブスタ」では、一人ひとりの学力や目標に合わせた学習計画を作成しています。無学年式オンライン教材やタブレット教材を活用しているため、自分に必要な学習を効率よく勉強することが可能です。
プロのサポートを受けることで、より効率的な学習ができるようになるため、テストの点数向上につながります。自分で学習計画を立てるのが不安だったり、なかなか勉強に前向きになれない人には特におすすめです。ぜひ前向きに検討してみてください。
この記事では、高校受験における内申点の重要性やテストの点数を上げる方法を紹介してきました。
受験方式によって内申点の影響度は変わりますが、高い点数を取っておくことで進路の選択肢が広がることは間違いありません。内申点アップのためには早めの対策が大切です。
一人で内申点対策を進めるのに不安がある場合には、ぜひ「サブスタ」を利用してみてください。自宅で自分のペースで勉強できるため、日常生活に取り入れやすいサービスとなっています。学校生活や部活動などで忙しい中学生でも気軽に始めやすいのでおすすめです。
効率よく学習に取り組み、高校受験に備えていきましょう。