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通信制高校に行きたい!と言われたとき、親の気持ちを整える4つのポイント

通信制高校

2024/10/01

不登校のお子さまが「通信制高校へ行きたい」と言ったら、保護者様はどのような気持ちになるでしょう?進学する意欲が出てきたお子さまの様子を嬉しく思う方は多いかもしれません。一方で、全日制高校への進学を期待していた保護者様は、複雑な気持ちになるのではないでしょうか。

通信制高校は、全日制高校とは異なる学習環境を提供しているので、学力向上や友人関係、進路の面で不安になるかもしれません。しかし、お子さまの個性や状況に応じた教育をしており、通信制高校ならではのメリットもあります。

この記事では、通信制高校への進学したいお子さまを持つ保護者様の不安に寄り添い、気持ちを整えるポイントをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

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「通信制高校へ行きたい!」と言われた親の気持ち

「通信制高校へ行きたい!」と言われた親の気持ち

不登校のお子さまから「通信制高校へ行きたい」と言われたとき、多くの保護者様は複雑な感情を抱くのではないでしょうか。不登校の状態から前に進もうとするお子さまの様子に安堵感を覚えつつも、新たな不安や懸念が生まれるのは当然かもしれません。ここでは、保護者様がどのような不安や懸念を持ってしまうのかを見ていきます。

子どもに対する不安

まず、多くの保護者様が抱く最も大きな不安は、お子さまの学習面や精神面での成長についてでしょう。通信制高校は、全日制高校とは異なる学習スタイルを提供しています。自宅での学習時間が多いため、お子さまが計画的に学習を進められるかどうか、自己管理面で心配になります。

特に、不登校を経験したお子さまの場合、学習習慣が整っていない可能性があります。毎日決まった時間に登校する必要がない環境で「学習意欲を維持できるのか」「学力は向上するのか」といった不安が頭をよぎるでしょう。

また、社会性の発達も気になるかもしれません。通信制高校では、クラスメイトと毎日顔を合わせる機会が多くありません。人間関係の構築や、集団生活を通じて学ぶコミュニケーション能力の育成が難しくなるのではないかと心配する保護者様も多いでしょう。

周囲の反応を懸念

保護者様の不安は、お子さまに対する不安だけではありません。周囲の方々の反応が精神的に大きな負担になる可能性があります。

まず、親族や近所の方の目が気になるでしょう。「なぜ普通の高校に行かないのか」「何か問題があるのではないか」といった疑問や偏見の目で見られているような気持ちを抱きます。教育に対する価値観や住んでいる地域の環境で、この懸念はより強くなるでしょう。

子どもの教育や進路は、大人同士の会話でもよく話題にのぼります。通信制高校に行く選択を説明する際、理解を得られるか不安に感じる保護者様は少なくありません。特に、お子さまの同級生の保護者様からの反応は、時として保護者様自身の自尊心にも影響を与えます。

「親としての責任を果たせていないのではないか」「子育てに失敗したと思われるのではないか」といった自責の念に駆られる場合もあるでしょう。

将来の選択肢が狭まる不安

多くの保護者様が抱える悩みの1つは、通信制高校への進学がお子さまの将来の可能性を制限してしまうかもしれないという点です。通信制高校から大学に進学するケースは、全日制高校と比べると多くはありません。そのため、受験対策の指導があるか、希望の大学に合格できるのかといった不安が生じます。

就職に関しても「希望する職種に就けるのか」といった不安を持ちます。企業が、通信制高校の卒業生に対してどのような印象を持つのかを気にする保護者様も多いのではないでしょうか。「通信制高校」という肩書きを、世間がネガティブにとらえてしまう可能性を心配してしまいます。

通信制高校のデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

参考:通信制高校のデメリットは?学費や就職事情について詳しく解説します

費用が心配

通信制高校を選択する際、費用面に関しても気になる保護者様は多いでしょう。教育費が大きな負担になっている家庭も少なくありません。通信制高校の費用は、学校によって大きく異なります。入学金や授業料の基本的な費用に加え、選択するカリキュラムにより教材費などの費用が別途かかる可能性を考える必要があります

また、自宅で学習できる環境を整えるために、パソコンやインターネット環境などの設備投資も考慮しなければなりません。さらに、自宅から離れた通信制高校を選択する場合、スクーリングの際の交通費や宿泊費など付随的な費用が大きな負担となる場合もあるでしょう。

お子さまの学習状況や進路希望によっては、個別指導や進学対策講座などのオプションサービスを利用する必要が出てくるケースもあります。そうなると、当初の想定以上に費用がかさむ可能性があります。

通信制高校の学費については、こちらの記事でもくわしく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

参考:通信制高校の学費はどれくらいかかるの?学費の不安を解消します!

通信制高校に対する親の気持ちの整え方

通信制高校に対する親の気持ちの整え方

通信制高校の選択は、保護者様にとって大きな決断です。お子さまの将来に関わる重要な選択であるため、不安や迷いが生じるのは当然でしょう。しかし、正しい情報を集め、お子さまとしっかり話し合い、長期的な視点を持って検討すれば、お子さまの決断を受け入れられるのではないでしょうか。

ここからは、保護者様が通信制高校に対する不安や疑問を解消するために、どのようにして気持ちを整えていけばいいのかを具体的に紹介します。

①情報収集と理解を深める

まず大切なのは、正確な情報の収集です。通信制高校には多様なカリキュラムやサポート体制があり、学校によって大きく異なります。その点をよく調べ、通信制高校に対する理解を深めれば保護者様の不安は小さくなっていくでしょう。

資料を取り寄せたり学校説明会に参加したり、実際の学習環境や生徒の様子を確認するのも重要です。保護者様自身が通信制高校のカリキュラムや仕組みをしっかり理解すれば、お子さまに適切に対応できるのではないでしょうか。

②子どもとよく話し合う

お子さまが通信制高校を希望する理由をしっかりと理解するために、話し合いを重ねるのも大切です。全日制高校ではなく通信制を選ぶ理由や将来の目標について、お子さまの話にできるだけ丁寧に耳を傾けましょう

保護者様にとっては、最初は理解しがたい部分があるかもしれません。しかし、お子さまの意見や考えを尊重しながら対話を重ねていけば、通信制高校が適しているかどうかが判断できるようになるのではないでしょうか。

お子さまが自らの意志で進路を選択できるようにサポートし、自信を持って選んだ道を進める環境を整えるのが、保護者様の役目とも考えられます。

③長期的な視点を持つ

保護者様は、目先の不安にとらわれず長期的な視点でお子さまの成長を見守るのが大切です。例えば、通信制高校は、自宅での学習時間が多いため、自分で時間を管理して学習を進める力が必要です。自己管理能力は、大学進学や社会に出たあとにも役立つスキルであるのは間違いありません。

このような視点で見れば、通信制高校での学びは将来的にお子さまの大きな財産になるのではないでしょうか。通信制高校を卒業した生徒は、大学や専門学校に進学したり就職したり、それぞれの道に進んで自立しています。保護者様が、長期的な視点を持ってお子さまの将来を見据えておくのも大切でしょう。

④柔軟性を持つ

保護者様は、全日制高校と異なる通信制高校の学習スタイルに、最初は戸惑いや不安を感じるかもしれません。しかし、時代に応じた多様な学びの形を受け入れる柔軟性を持つのも大切です。

通信制高校に対する不安や懸念は、保護者様がお子さまを大切に思うからこそ生まれるものです。しかし、保護者様の価値観だけでお子さまの将来を決めるのではなく、お子さまの石も尊重しなければなりません。

社会が変化し続ける現代において、保護者様自身が固定観念にとらわれずさまざまな進路や選択肢を受け入れる姿勢を持ちましょう。そうすれば、お子さまの将来の可能性も広がっていくのではないでしょうか。

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通信制高校が親の気持ちを動揺させるのはなぜ?

通信制高校が親の気持ちを動揺させるのはなぜ?

通信制高校の選択に不安や懸念が出てくるのは、多くの保護者様にとって通信制高校の学びの形態が未知の領域だからかもしれません。ここでは、なぜ通信制高校が保護者様の気持ちを動揺させるのか、その理由を解説します。

学力が向上するのか心配だから

お子さまが通信制高校を希望した際、保護者の多くが心配するのは学力の問題です。全日制高校のように毎日教師からの直接指導がないため、自分で計画を立てて学習を進める必要があります。

お子さまが、学習面において自己管理ができれば問題ないでしょう。しかし、スクーリングの機会が少ないと学習意欲の維持が難しくなる場合もあります。全日制高校のようなクラスメイトとの競争や協力がないため、お子さまが学習に対するモチベーションを維持できるか不安になる保護者様もいるでしょう。

友達ができるのか心配だから

通信制高校を選ぶ際、保護者様が抱く不安の1つにお子さまの社会性や人間関係の問題があります。全日制高校では、さまざまな活動を通じて自然に友人関係が築かれていくケースがほとんどです。しかし、通信制高校ではクラスメイトと顔を合わせる機会が少ない現状があります。

保護者様は、お子さまが友人を作るチャンスが限られるのではないかと心配になるでしょう。特に、不登校経験があるお子さまの場合、コミュニケーションに課題を抱えるのではないかと保護者様は不安になるかもしれません。

進学や就職できるのか不安だから

信制高校を選ぶ際、多くの保護者はお子さまの将来の進路が狭まるのではないかと不安になってしまいます。大学進学に関しては、通信制高校の進学実績が全日制高校と比べて少ないのも気になるかもしれません。

「通信制高校の学習内容で十分な学力が身につくのか」「受験に必要な情報やサポートが得られるのか」といった疑問を持つ保護者様も多いでしょう。一般入試はもちろん、推薦入試やAO入試などの多様な入試制度に、通信制高校の生徒が不利にならないかという不安があります。

就職に関しても、通信制高校の卒業生が企業でどう評価されるのか、全日制高校の卒業生と比べて不利になるのではと心配になるかもしれません。インターンシップや企業説明会に関する情報やサポートが、通信制高校で十分に提供されるのかなどの不安を持つ方も多いでしょう。

子どもの心理面が不安だから

多くの保護者様は、お子さまの心理面への影響も心配しています。通信制高校ではクラスメイトと日常的に会う機会が少ないので、全日制高校に比べて友達との交流は多くありません。そのため、社会的孤立や孤独感が生じるのではないかと心配する保護者様もいるでしょう。

また、不登校だった場合は、学校に対するトラウマなどの心理面で十分なサポートが得られるかという点で、保護者様は不安を抱きます。

親の気持ちに寄り添う通信制高校

親の気持ちに寄り添う通信制高校

通信制高校は、お子さまの学習をサポートするだけでなく、保護者様が抱える不安にも丁寧に対応してくれます。特に、通信制高校の実態にくわしくない保護者様にとっては、お子さまの将来や学校生活についての不安は非常に大きいでしょう。社会性を身につけられるか、学力をしっかりと維持できるかといった問題が、保護者様の頭を悩ませます。

しかし、多くの通信制高校では、定期的な保護者会や個別相談が実施されています。この機会を利用して、お子さまの学習状況や進路に関する相談が可能でしょう。また、学校と保護者様がお子さまの出席状況などを共有できる仕組みを提供している学校もあります。

多くの通信制高校には、スクールカウンセラーが在籍しています。カウンセラーへの相談はお子さまだけではなく保護者様も利用できるケースがほとんどです。保護者様に不安や悩みがある場合は、きめ細やかなメンタルサポートを受けられるでしょう。

まとめ

通信制高校への進学は、保護者様にとって大きな決断であり不安や心配がともなうものです。しかし、正しい情報を集め、お子さまとしっかり話し合い、長期的な視点で物事を捉えることで、その不安は次第に解消されていくでしょう。

通信制高校は、お子さまの個性やペースに合わせた学習環境を提供し、学力の向上や社会性の発達も十分にサポートする体制が整っています。お子さまが通信制高校を希望する背景には、全日制では得られない学びのスタイルや、新しい挑戦を望む気持ちがあるはずです。

保護者様がその選択を理解し前向きにサポートできれば、お子さまが安心して新たな環境に挑戦できるようになるでしょう。通信制高校への進学は、お子さまが自分に合った学び方を見つけ成長していくための1つの選択肢です。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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