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「不登校が解決するには?」元不登校児が語る欲しかった3つのサポート

不登校

2023/01/20

「息子が不登校になりました。家から出られなくなって…。いい加減不登校の問題を解決したいです。」

「不登校って中々周りの人に相談ができなくて…不登校の解決方法が知りたいです。」

このようなご相談をいただくことがあります。

 

中学生の時私は様々な理由から不登校になりました。

高校になり学校に復帰しましたが、「不登校だった自分」が受容できたのは、大学生の終わり頃で気持ちを受容することはなかなかできませんでした。

今回は元不登校の私から、不登校について、不登校を解決する制度や社会資源などをご紹介していきます。

 

1.不登校とは?|不登校と不登校の際に使える支援制度について

では早速不登校についてお伝えしていきます。

 

不登校とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、とうこうしないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席したもののうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。

参考:不登校の現状に関する認識

 

不登校になり、学校に行けなくなり、それによる周囲の目や「周りが当たり前にやっていることが出来ない自分」を責め、外出等もできなくなり、不登校児が不登校で外出できないことによって日常生活において経験できることが減る可能性があります。

 

その一方で、現在は文部科学省中心に、不登校児に対する支援も少しずつ広がってきています。

 

例えば、2017年に施行された「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(通称,教育機会確保法)では,休養の必要性と学校以外の場の重要性が指摘されました。

参考:義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本指針

 

これまでのいくつもの不登校児が在籍する現場や臨床研究からも、「不登校児はだれしもなりうる可能性があり、個人や家庭のみによるものではなく複合的な要因で不登校になる可能性があり、学校に戻ることを第一目標とせずお子さまに十分な休養が取れる様にする必要がある」と言われています。

また、文部科学省による2019年の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」では、不登校児童生徒に対する多様な教育機会の確保として学校復帰以外の方法が明記され、ました。具体的には適応指導教室やお子様の教育機会を確保できるような独自のカリキュラムを作成している不登校特例校,フリースクールなどの民間施設,ICT を活用した学習支援なども登校として認める方針を発表しました。

参考:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」

 

不登校の状態にあるお子様に対して、不登校になった要因に合わせて多様な解決策を国側も少しずつ提示してくれるようになりました。

 

例えば、学力遅滞が激しくて、学校に行くことが怖くなってしまったお子様に対しては、適応指導教室等での少人数での学習支援を通してお子様が自信をもって学習できるように支援し、不安を解消し、学力面の課題を解決していく支援も考えられます。

外出が出来ないが学びたい意欲のあるお子さまには、ICTのツールを使うことで、お子さまの悩みの解決の糸口となる可能性があります。

このように様々な解決方法が徐々に広がり始めているのです。

 

2.不登校の課題を解決するには

続いて不登校の状態を解決するための5つの方法について解説していきます。

 

①将来の社会的自立に向けた支援の視点

不登校の解決の目標は単に学校に戻る(復学)ではなく、お子さまの将来的な自立を助けることが解決です。そのため、お子さまがどのような人生を歩みたいか?というキャリアの側面や、学習面などの支援、意思決定できるだけの情報を提供するなどが不登校の状態を解決するサポートの一例となります。

 

②連携ネットワークによる支援

不登校になるお子さまは多様な課題を抱え「困り感」を抱えている可能性があります。

その為、児童の状態やニーズを見極めたうえで、必要なニーズを満たすために学校、地域、家庭、福祉、医療など様々な分野の人と連携できるようにすることがお子さまの困り感の解決に繋がります。

 

③働きかけることや関わりを持つことの重要性

児童生徒に対して、様々な信頼できる大人が関わることで、学校に行かないことで経験できないことによるハンディキャップを追わないで済むように支援していくことも必要です。

児童自身が不登校でどうしてよいか分からない状況を解決できるだけの力をつける為にも、休養しながらもお子さまに多様な経験が出来る様に支援していくという視点も必要です。

 

④不登校児の家族に対する支援

不登校児の家族は、不登校児と同じかそれ以上不安な気持ちや苦しさを抱えている可能性があります。

不登校児を支えているのは不登校児の家族であることが多いです。家族が倒れてしまうと不登校児が不登校状態から抜け出せるきっかけが作れません。不登校のお子様の為にも保護者様や家族が元気でいる必要があります。その為、不登校児の家族の支援も重要となります。

参考:不登校への対応にあたって(5つの視点)

 

3.元不登校の私や私の家族が利用した不登校児が利用できる3つの社会資源

では最後に元不登校だった私が使った社会資源についてご紹介します。

 

①外部の習い事

私は外部の習い事に行くことで、不登校状態ではありましたが外出することができました。

その習い事では私自身を丸ごと受容してくれる先生がいたため、私自身が不登校だった時も、自己肯定感を失わず生きてくることが出来ました。

不登校の状態となっても、誰か家族や学校の人以外で繋がれる人がいるとお子さまにとって刺激となる場合があります。もちろんお子さまとの関係性や状況によりけりではあるので、もし悩んだ場合は、スクールカウンセラー等の相談員に相談したうえで外部の習い事を検討するとよいでしょう。

 

②自助グループ

自助グループとは、「共通の問題や悩みを抱えた人が集まり、当事者たちで自主的に運営している集団」のことを言います。

私が不登校になり、私の将来で悩んだ母が不登校の親の会で自助グループと関わり、話を聞いてもらっていました。実際に不登校を解決した方とも話すことが出来、将来に対して希望が持てたとのことでした。

 

③学校のスクールカウンセリング

私ではなく私の母がスクールカウンセリングを受けていました。母が私の将来に対する不安を私にぶつけるのではなく、まずカウンセラーさんと母が話すことで気持ちの整理をしていたそうです。

実際に不登校当事者が通うことが出来ない場合も、家族がカウンセラーと繋がっているだけでも必要な制度を知ることが出来、話を聞いてもらい、不登校児と関わる家族が孤独感を感じず、ストレスを軽くすることが出来ます。

 

いかがでしたか?今回は元不登校の私から、不登校の時に使った社会資源の一部についてご紹介しました。

 

4.まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後に今回の話をまとめます。

1.不登校に対して文部科学省では登校する事を不登校の解決とせず、不登校児が最終的に社会で自立して生きていける様にどのように支援するか?という視点でサポートが行われています。

2.不登校児に対してだけでなく家族に対する支援を行うことも重要です。

3.不登校児を支援するために多様な機関が協働して働いていくことが大切です。

私たちは不登校児やその保護者様の力になりたいと思っています。

不登校についてお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。