学習コラム
正しく学ぶ方法や成績の伸ばし方、
不登校に悩まれている方のための
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不登校のお子さまの「通知表」を見るのは、保護者様にとっては辛いものではないでしょうか。欠席日数や成績の評価、先生からのコメントが記載されている通知表は、不登校の現実を突きつけられます。
「どうしてこんなことになってしまったのだろう」「これからどうすればいいのだろうか」と、途方に暮れる思いでいっぱいになるでしょう。
しかし、いくら目を逸らそうとしても現実は変わりません。この記事では、不登校のお子さまを持つ保護者様のために通知表から見える具体的な課題と、評価を上げる方法について解説していきます。
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もくじ
通知表は、お子さまの学校生活の様子を客観的に評価し、保護者様に伝える大切な役割を担っています。小学校と中学校で評価基準は異なり、また地域によっても違うでしょう。ここでは、小学校と中学校の通知表の基本的な評価方法と、不登校の場合の評価の仕方について解説します。
小学校の通知表では、主に以下の3つの項目があり「よくできる(A)」「できる(B)」「がんばりましょう(C)」で評価されるのが一般的です。
「よくできる(A)」は全体の20%程度、「できる(B)」は全体の70〜80%程度、「がんばりましょう(C)」は全体の10%程度の割合です。あくまでも一般的な基準としての割合で、学校によって異なります。
また、通知表の評価には「絶対評価」と「相対評価」があります。ほとんどの学校では、子ども自身の成長や教科ごとの達成率を満たしているかで評価する「絶対評価」が採用されています。
中学校の通知表は、小学校と項目は同じものの対象内容が広くなります。教科ごとに1〜5の5段階で評価され、数字が大きいほど成績が高いことを示します。
中学校の成績には、評定以外にも「内申点」があります。「内申点」は、高校受験の際に重視されるケースが多く、中学校での成績や学校生活をまとめた調査書に記載される点数です。
中学校の通知表については、こちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
参考:中学校の通知表はどうやって決まる?評価の仕組みや成績アップの方法を詳しく解説!
授業に出席していなかったり、定期考査を受けていなかったりする不登校の児童生徒の通知表には、斜線が入っています。つまり、評価するための基準が欠けているため、成績を付けられないという意味合いです。「具体的な点数を付けられないほど習熟が不十分」「評価の基準を満たせていない」と捉えられるでしょう。
小学生の場合、完全不登校だと評価がつかず通知表には斜線が入っているかもしれません。しかし、中学校になると、学年最後はすべての教科に「1」の評価がつくケースもあるようです。
通知表には、所見欄に担任からの具体的な評価や励まし、課題などが書かれている場合があります。保護者様にとっては、お子さまの日頃の学校生活を垣間見れ、担任からのメッセージとも取れる所見欄は気になるところではないでしょうか。
所見で評価するポイントは、子どもの学校での過ごし方や学習の様子、良い点や改善すべき点などです。不登校の場合は、そもそも学校で過ごしていないので担任もコメントの書きようがないでしょう。1日も登校できなかった児童生徒に対しては「特記事項なし」と記載される場合があります。
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不登校のお子さまの通知表からは、いくつかの課題が浮かび上がってきます。欠席の多さや学習の遅れは、保護者様の悩みの種ではないでしょうか。ここでは通知表から読み取れる主な問題点を考えていきます。
不登校のお子さまの通知表を見て、何より目に付くのが欠席日数の多さかもしれません。保護者様は「登校できない日々が続いている」現実を突きつけられ、焦りや不安を感じてしまうでしょう。
中学校は義務教育ですので、小学校で欠席が多くても中学校へ進学できます。しかし、高等学校へ進学を考えているお子さまは、欠席日数の多さが受験の不安材料になるのは避けられません。地域によって異なるものの、年間の欠席日数が10日を超えると影響があるでしょう。私立高校では、出願基準に欠席日数を指定する学校もあります。
長期の欠席は、必然的に成績の低迷を招いてしまいます。通知表を見れば、不登校のお子さまの学習の遅れは大きな課題だとわかります。前の学年から課題が積み残されているパターンもあり、遅れを取っている学習をどうフォローするか考えなければなりません。
不登校の初期から少しずつ元気を取り戻し、活動する意欲が出てきたお子さまは、自宅で勉強の遅れを取り戻すことも可能です。インターネット上で配信されるオンライン学習を利用すれば、苦手な単元も繰り返し学習でき学校の勉強に追いつけるでしょう。
サブスタでは、担当の学習アドバイザーがお子さまの理解度にあわせて学習計画を立てていきます。勉強に苦手意識があっても、お子さまの力と状況を見て適切な勉強方法を提供します。お子さまの意欲を導きながら、計画して学習が進められるでしょう。
通知表に「私語が多い」「宿題を提出しない」など、行動面での指摘が記されている場合があります。行動の裏には、お子さまに何かしらの問題や悩みが隠れているケースもあります。人間関係のトラブルや学習意欲の低下が、不登校のきっかけや理由になることも考えられるでしょう。
些細なコメントからも、お子さまの心の叫びやネガティブな気持ちは読み取れます。保護者様は、もし通知表に行動面での指摘が記載されていたら、注意深くお子さまの様子を見てください。
不登校になると、学期末や学年末にもらう通知表の評価を目の当たりにして落ち込む保護者様は多いものです。しかし、不登校であっても、お子さまに活動する意欲が出てきたら通知表の評価は上げられます。
ここでは、通知表の評価をあげるためにどのようなアプローチがあるのか解説します。
在籍する学校に通えない場合は、フリースクールなど別の教育機関での学習を検討するのも1つの選択肢です。なぜなら、フリースクールやICTを利用したオンライン学習では出席扱い制度が利用できるケースもあるからです。
高校進学を希望しているお子さまは、このような制度の利用を検討すれば通知表の出席日数は確保できます。フリースクールや不登校の児童生徒に特化した塾、オンラインでの学習など、学校以外の学びの場の利用も検討しましょう。
理解度にあわせて着実に学習を積み上げていけば、基礎学力も付いてお子さまの自信につながります。
学校の授業に出席できなくても、定期テストを受ければ評価がつきます。自宅や塾などで学習を継続している場合は、テストの点数も取りやすいでしょう。しかし、不登校のお子さまは、勉強が追いついたとしても不登校の理由によっては学校へ行けません。通知表に評価がつく定期テストを受けられないのが現状ではないでしょうか。
そういった場合は、レポートなどの提出物を保護者様が学校へ届けるなどのサポートも必要です。家庭での自主学習と提出物で課題への取り組みが認められれば、十分に評価してもらえるはずです
また、フリースクールに通っている場合、お子さまの学習状況は在籍校に報告されます。評価の仕方は学校にゆだねられ、通知表にそのまま成績が反映されるのは期待できないでしょう。しかし、お子さまの学習意欲に応え、参考点として評価される場合があります。
家庭においては、お子さまの気持ちに寄り添い信頼関係を深める工夫が求められます。不登校の背景にあるお子さまの本当の気持ちに共感できれば、不登校の根本解決につながるかもしれません。
不登校の最初の頃から少しずつ元気になって外出や勉強を始めても、再び立ち止まってしまうお子さまもいるでしょう。しかし、前に進んだり後ろに戻ったりを繰り返しながらお子さまは成長していきます。
保護者様はお子さまの様子に一喜一憂せず、長期的な視点を持って寄り添う姿勢が大切です。保護者様の適切な見守りと継続的な支援があれば、お子さまは安心して動き出すでしょう。動き出すときに適切なサポートがあれば、学校へ復帰する可能性もあります。
不登校の期間があっても、復帰して学校生活を送ることができれば通知表の評価に斜線は入りません。
不登校のお子さまの通知表は、欠席日数の多さが目立つほか成績の評価ができず斜線になっている場合があります。中学校の場合だと、学年最後はすべての教科に「1」の評価をつける学校もあるでしょう。
しかし、不登校であっても通知表の評価は上げられます。定期テストを受けたり提出物に取り組む姿勢が認められたりすれば、通知表の評価を上げられるでしょう。また、不登校が長期的な場合は、フリースクールなど別の教育機関での学習を検討する方法もあります。
フリースクールやICTを利用したオンライン学習で勉強を続けていれば、出席扱い制度が利用できるケースもあります。このような制度の利用で、高校受験を検討しているお子さまは通知表の出席日数を確保できるでしょう。
保護者様は、不登校のお子さまの通知表の評価の低さに落胆せず、お子さまの状況を見ながら適切に対応しサポートしてください。
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