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いじめがきっかけで不登校になったとき、親ができる対処方法とは?

不登校

2024/01/12

お子さまが学校でいじめられて不登校になった場合、保護者様はどうすればいいのか悩んでしまいますよね。「まさか、自分の子どもがいじめられていたなんて」「このまま不登校が続いたらどうしよう」と不安を抱えていませんか。

この記事では、いじめによる不登校の実態について詳しく解説するとともに、解決へ向けて保護者様ができる対処方法をお伝えします。

また、不登校の根本原因についてもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。

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いじめの実態

全国の児童生徒の問題行動であるいじめは、年々増加の傾向にあります。2022年11月に発表された文部科学省の調査によると、2021年の小・中・高等学校及び特別支援学級におけるいじめの認知件数は615,351件であり、前年度に比べて19%の増加です。

いじめの認知件数が増えているのと同時に、不登校の児童生徒も年々増え続けている状況です。文部科学省の調査結果では、いじめがきっかけで不登校になった割合は少ないとされています。しかし、実際に子どもを対象にしたNHK調査結果を見ると、いじめがきっかけで不登校になった人数は、文部科学省の調査結果をかなり上回りました。

このことから、いじめが不登校のきっかけである割合を文部科学省の調査では把握できていないのがわかります。その理由は、文部科学省のいじめ調査は教員らを対象にしており、NHKの調査は子どもを対象に行っているからです。

子どもはいじめられたと思っているのに対し、教員らはいじめの範囲ではないとしているのがわかるでしょう。いじめの実態は、教員の立場からでは完全にはわかりません。いじめられた子どもの立場からすると、わかってくれる大人が周りにはいないと感じているかもしれないのです。

参考:いじめの状況及び文部科学省の取組について

いじめが原因で不登校になったらどうする?

不登校になってしまったら

いじめがきっかけで不登校になった場合、先生や周りの大人は誰も自分の辛さを理解してくれないと孤立している状態です。

ですので、まずは保護者様がお子さまの心のケアをし、状況を把握するのが大切です。それと同時に学校へ連絡し、友達とトラブルになっていなかったか、いじめがなかったか事実確認しましょう。

ここからは、お子さまが不登校になったときの保護者様の対応についてお伝えしていきます。

①子どもとっての安心安全の場所作り

お子さまの活動範囲は、学校と家、習い事がほとんどではないでしょうか。そのなかでも学校にいる時間は一番長く、友達関係がうまくいかないと学校へ行くのが辛くなります。学校での居場所がなくなると、心が休まるところは家しかありません

ですから、まず保護者様は、お子さまが家の中で安心して過ごせる環境を整えるようにしましょう。

たとえいじめが解決したとしても、すぐにはお子さまの心の傷は癒せません。焦って学校へ戻そうとせず、家を安心安全の場所にして心のエネルギーが貯まるまで見守ることが大切です。自分の心と身体を休ませる場所があると、少しずつ心が安定してまた外に出たい、社会と関わりたいという欲求が出てきます。

  • 自分の存在が認められる
  • 自分が人の役に立っていると感じる
  • 自分が愛されている実感がある

お子さまがこのように感じられると、自己肯定感は上がっていき心の傷は回復していきます。保護者様は、いじめが解決したとしてもすぐに学校へ戻そうとはせず、心の状態を見て判断してください。

不登校のお子さまにとって居場所が必要な理由については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校になると居場所はどうなる?居場所づくりが必要な理由を心理学的に解説!

②不登校の根本原因を知る

不登校はさまざまな要因が絡まって起こります。いじめがきっかけであったとしても、不登校の根本の原因ではありません

なぜなら、学校でトラブルがあっても不登校にならないお子さまもいるからです。お子さま自身の性格にもよりますが、不登校になるお子さまとならないお子さまにはどのような違いがあるのでしょうか。

それは、お子さまの自己否定感が関係しています。自己否定感とは、自分の行動や考え方に自信がなく、自分には可能性がないと自分を否定している状態です。

不登校のお子さまは、例外なく自己否定感を持っています。いじめられる自分はだめな人間だ、誰も自分の気持ちをわかってもらえないと否定する感情が強くなった結果、不登校という行動が症状として現れているのです。

ですので、不登校になるきっかけであるいじめが解決できたとしても、お子さまの自己否定感が強い状態である限り根本的な解決にはなりません

お子さまの自己否定感は、親子の信頼関係が構築されていけば緩まっていきます。家が安心安全の場所になり、自分の存在が認められ、親は必ず味方になってくれるという実感が持てると、自分の考えや行動に自信を持ち自己肯定するようになるでしょう。

不登校は様々な原因が絡み合っている起きる場合が多いです。以下の記事では不登校の原因について詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校になる原因は?文科省の情報から増加の背景や対応法を解説!

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お子さまに親ができる対処方法

お子さまに親ができる対処方法

お子さまがいじめられていると知ったら、まず「親はどんなことがあっても味方である」と伝えましょう。絶対に守ってくれるという保護者様の言葉と態度が、一番の安心材料になります。

学校へ無理に行かせようとはせず、傷ついたお子さまの心身を休ませてあげるのが最優先です。そして、お子さま本人の意思を尊重して今後どのようにしていくかを話し合うようにしましょう。

ここでは、お子さまの気持ちから保護者様ができる対処法を説明していきます。

ケース①:いじめがなくなれば学校へ行きたい気持ち

いじめさえなくなれば、今の学校に通いたい気持ちがお子さまにあるのなら、担任、学年主任、校長先生らに相談し、安心して通えるように環境を整えていかなければなりません。

教員以外の専門スタッフの協力を得られるようにしてもらったり、学年が変わるタイミングであれば、クラス替えに配慮してもらうように働きかけましょう

ケース②:今の学校には行きたくない気持ち

今の学校に通いたくないのであれば、無理に通い続ける必要なく、転校や引越しという手段があります。

公立学校の場合は、引っ越しをしなくても学区外の学校へ転校が可能です。文部科学省が出している「通学区域制度の弾圧的運用について」という文書にいじめを理由に転校できると記載されています。

参考:通学区域制度の弾力的運用について(通知)

今の学校を転校を検討されている場合はお子さまの気持ちが一番重要です。以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校中の転校はタイミングが重要?失敗しないためのポイントや手続きをご紹介

ケース③:とにかく休みたい気持ち

お子さま自身がとにかく休みたいと主張したり、また、どうしたいのかわからない様子の時は無理に学校へ行かせる必要はありません。いじめられたお子さまの心の傷が癒されるのは時間がかかります。

保護者様は、感情的になっていじめを解決しようと試みたり、なんとかして学校へ行かせようとせず、家を安心安全の場所にしてエネルギーが貯まるまで休ませてあげましょう。

いじめがトラウマになって学校へ戻れない場合があるかもしれません。学校だけが学びの場ではなく、フリースクールなどに通う手段もあります。お子さまが自ら動き出したときに一緒に考え、親としてサポートする姿勢でいてください。

まとめ

ここまで、いじめがきっかけで不登校になった場合の対処方法について解説しました。いじめの実態をお伝えするとともに、解決に向けて保護者様ができる対応について説明しています。

また、この記事では、不登校の根本原因についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

心に大きな傷を負ったお子さまは、すぐには学校へは戻れません。しかし、家を安心安全の場所にして、保護者様やまわりの大人が適切な接し方をすると必ず動き出すでしょう。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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