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学校で「ぼっち」の子どもは不登校になる?親が知っておきたいぼっちの対策

不登校

2024/06/16

「学校でいつもひとりぼっち」「クラスで仲間はずれにされているかも」と、お子さまの学校での様子を心配していませんか。”ぼっち”で過ごしているお子さまの姿を想像すると、保護者様はとても辛いですよね。

”ぼっち”は、必ずしもネガティブなものばかりではありません。しかし、ひとりで過ごす時間が長くなれば、孤独感が深まり不登校に陥る可能性もあります。不登校になる前に、保護者様はお子さまの小さなサインに気づく必要があるでしょう。

この記事では、学校でぼっちのお子さまが心配な保護者様に向けて、不登校にならないようにする対応の仕方や家庭での過ごし方をお伝えします。また、ぼっちのメリットについてもお伝えしますので参考にしてください。

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学校でぼっちになる原因

学校でぼっちになる原因

子どもが学校でぼっち状態になる原因は、いくつか考えられます。人見知りで話しかけられなかったり自分に自信がなかったり、クラスの雰囲気があわないケースもあるでしょう。

ここでは、人間関係のトラブルやコミュニケーションの問題など、不登校につながる可能性のあるぼっちの原因を解説します。

いじめや人間関係のトラブル

子ども同士の人間関係のトラブルが原因となり、仲間外れを余儀なくされてぼっちになるケースがあります。仲間はずれにされると、クラスで孤立してしまうのはいうまでもありません。また、いじめもぼっちの大きな原因です。深刻ないじめでなくても、からかわれたり無視されたりすれば、次第に心を閉ざしてまわりとの関わりを避けるようになるでしょう。

ほかにも、価値観の違いから友達と対立に発展する場合もあります。自分の発言がまわりに受け入れられず、気がつくと仲の良かった友達も離れてしまってぼっちの状況になることも考えられます。

コミュニケーション不足

人見知りの傾向が強く、対人コミュニケーション能力が低いとぼっちになってしまう可能性があります。コミュニケーション力があれば、初めて会う人とも上手く関われます。しかし、コミュニケーションが苦手だと、自分から話しかけられず友達を作る機会を逃したり、友達関係を維持したりするのが難しくなります

また、発達障がいの特性があると、他者と適切に関わる方法がわからずぼっち状態に陥ってしまうケースもあるでしょう。相手の気持ちを読み取ったり場面に合わせて適切な対応をしたりができず、意図せずとも孤立してしまうリスクは高くなるかもしれません。

家庭環境や親子関係の変化

家庭内の問題が、子どもの心に大きな影を落としぼっちの原因になるケースがあります。両親が不仲であったり親子の信頼関係が構築されていなかったりだと、家庭は子どもにとって安心安全の場所になりません。子どもが心の拠り所となる場所を失ってしまうと、精神面が不安定になり心を閉ざしてしまいます。

また、親の都合で転校を繰り返したり親戚に預けられたりすると、子どもは常に新しい環境に適応しなければなりません。馴染める場所や友達がいない状態が続くと、深い孤独感に苦しんでしまうケースもあります。

性格的な要因

ぼっちになる原因は、子ども自身の性格も考えられます。内向的で人付き合いが苦手な性格だと、自分から話しかけて人間関係を築くのに抵抗感があるかもしれません。1人でいる方が心地よいと感じる子どももいるでしょう

また、大勢の子どもとは異なる価値観や興味関心があると、ぼっちになりやすいと考えられます。性格的な要因でぼっちになっている場合は、まわりからは理解されにくく「変わり者」と見られてしまいます。そういった印象が強くなり過ぎると、交友関係を広めていくのは難しいでしょう。

学校でぼっちの子どもは不登校になるの?

学校でぼっちの子どもは不登校になるの?

ぼっち状態が長期化すると、やがては不登校になるリスクが高くなります。なぜなら、孤独な状況が精神面での不安を大きくし、集団生活をする学校に行く意味を見出せなくなってしまうからです。

ここでは、ぼっちから不登校になってしまうのはどのような場合か解説します。

ぼっちに子ども自身が悩んでいる場合

学校でぼっちの状況が続くと、子どもが「自分に問題がある」と悩み自分を責めるようになる可能性があります。孤独感や不安感が大きくなり、学校へ行くモチベーションも下がっていくでしょう。

過剰な自己否定感を持つと、以下の思考に陥ってしまいます。

  • 「自分が悪い」と自責の念にとらわれる
  • 「なぜ自分は仲間に入れないのか」と深く悩む
  • 自尊心が低下する

このような思考から、学校に対する意欲や関心が失われてしまい「学校に行っても意味がない」と思うようになります。孤独な毎日が続けば、徐々に無力感や絶望感が押し寄せてくるでしょう。学校でのぼっちを避けるために、欠席や遅刻が多くなるかもしれません。

ストレスを抱えて限界に達すると、精神的な負担から朝起きられなくなったり体調が悪くなったりして不登校になるケースが考えられます。

親が子どものぼっちに気づいていない場合

一方で、親が子どものぼっち状態を把握していない場合があります。友達がいると思っていてもいつの間にかぼっちになっていて、親に心配かけたくない思いからぼっちを隠しているケースも考えられます。親が気づかないうちにぼっちが長期化してしまうケースも少なくありません。

ぼっちだと気づかない親は、子どもの小さな変化や危険信号を見逃しています。そのまま放っておけば、子どもはさらに深く孤独感に苦しんでしまうでしょう。ぼっちが長く続けば、学校に行きたくない気持ちになるのは当然です。

親が子どもの変化に気づき、早期の対応を取らなければ不登校につながります。担任やスクールカウンセラーとも連携し、お子さまのぼっち状態を認識しておく必要があるでしょう。

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学校でぼっちのお子さまが不登校にならないために

学校でぼっちのお子さまが不登校にならないために

学校でぼっちのお子さまが不登校にならないためには、早期発見と適切な対応が欠かせません。保護者様がお子さまの小さな変化に気づき、しっかりと寄り添うことが何より大切です。

ここからは「学校でいつもひとりぼっちかも…」「不登校になったらどうしよう…」と悩んでいる保護者様のために、お子さまへの対応の仕方をお伝えします。

お子さまの小さな変化に気づく

ぼっちになり始めた初期の段階で、保護者様がお子さまの変化に気づき適切な対応ができれば不登校は防げるかもしれません。お子さまの表情や言動など、些細な兆候からぼっちのシグナルを見逃さないようにしましょう。

具体的には、以下のような様子であれば気をつける必要があります。

  • 朝起きるのが辛そう
  • 食欲が落ちてきた
  • 無気力で元気がない
  • 笑顔が見られなくなった
  • 帰宅するとすぐ部屋に引きこもる
  • 学校の話をしなくなった

お子さまのこのような様子は、学校でぼっちになっている可能性が高いと考えられます。お子さまの気持ちに気づいて、小さな違和感を保護者様が見逃さないようにしましょう

お子さまの話をしっかり聴く

お子さまの変化に気づいたら、保護者様はお子さま話を聴いての気持ちをしっかりと受け止めてあげるのが大切です。何気ない会話からでも、お子さまの辛さや悩みが見えてくるかもしれません。お子さまの話をさえぎらず最後までじっくり聴く姿勢を心がけてください

お子さまが不登校になるのは、孤独感や絶望感が限界に達した結果です。そうならないためには、お子さまの心の内側にどんな思いがあるのかを理解し、共感して寄り添うことが欠かせません。

話を聴くときのポイントは、以下の通りです。

  • お子さまの話を最後まで聴く
  • 非難したり否定したりしない
  • アドバイスや提案はしない
  • お子さまの立場に立って考える
  • 一緒に解決策を見つける

「話を聴いてもらえた」「自分の辛さを理解しようとしてくれている」とお子さまが感じられると、安心して保護者様を頼るようになります。お子さまの立場になって理解しようとする姿勢を示し、自分とは違う考えであってもお子さまを否定するような発言は控えなければなりません。

保護者様がお子さまの気持ちに寄り添い適切な関わり方をすれば、お子さまの孤独感は軽くなりぼっちから不登校になる心配はないでしょう。

学校に相談する

お子さまが学校でぼっちになっているとわかったら、学校への相談も不登校を防ぐ手段になるでしょう。なぜなら、お子さまの学校での様子は担任がいちばん近くで観察できるからです。以下の点を参考に学校への相談を検討してください。

  • 担任にお子さまのぼっちの状況や不登校への不安を伝える
  • 学校での様子を共有する
  • 必要であれば面談の機会を設ける
  • 不登校にならない対策を検討する
  • スクールカウンセラーとも面談する

学校へは、保護者様の想いを一方的に伝えるだけではなく、学校と協力して不登校にならない支援を得たい姿勢で相談するといいでしょう。

学校でぼっちのお子さまとの関わり方

学校でぼっちのお子さまとの関わり方

お子さまが学校でぼっちの状態にあるとき、保護者様には適切な関わり方が求められます。親の立場からの意見を押し付けたり、アドバイスしたりするのではありません。お子さまの気持ちに寄り添いながら安心感を持てるよう導いていく姿勢が大切です。

孤独で辛い気持ちを受け止めてあげる

まず、お子さまの孤独で辛い気持ちを受け止めることが不可欠です。「学校でひとりぼっちはつらいんだね」と共感し、辛い気持ちを理解してあげましょう。保護者様がお子さまの辛さを無視したり否定的な言葉を投げかけたりすると、お子さまは心を閉ざしてしまいます。

お子さまの気持ちを汲み取り「そう感じるのは当然だよ」と寄り添う姿勢を見せると、お子さまも素直な気持ちを出せるようになるでしょう。辛い気持ちや悲しい気持ちを1人で抱え込まず、感情を出し切れる場所は必要です。

同時に、保護者様がお子さまにアドバイスしたり、強要したりしないのも重要です。「ぼっちはよくない」「友達を作るべき」などの発言は気をつけなければなりません。お子さまを精神的に追い詰めてしまう危険があります。

趣味や特技に打ち込む時間を与える

お子さまの趣味や特技を見つけ、それに打ち込む時間を作るのも有効な過ごし方でしょう。読書や絵を描くこと、プログラミングなど好きなことに熱中できる環境を用意するのもいいかもしれません。

趣味や特技に熱中できる時間は、お子さまに充実感や達成感を与えます。それがさらに自信を育て、孤独感や劣等感を和らげる効果もあるでしょう。また、集中力が高まり、新しいスキルを身につけることにもつながります。

保護者様はお子さまの可能性を信じ、応援する態度でいることが重要です。上手くできなくても、決して叱ったり非難したりしてはいけません。お子さまが安心して活動に打ち込める雰囲気づくりが何より大切です。

自己肯定感を育てる

学校でぼっちのお子さまは、自己否定する気持ちを強く持っています。「自分には価値がない」と必要以上に思いつめてしまう危険もあります。そうならないように、保護者様はお子さまの良いところを認め、自己肯定感を育んでいくのが何よりも重要です。

具体的には、以下のような関わり方を心がけましょう。

  • 小さな頑張りを認める
  • 話を聴いて肯定してあげる
  • 得意分野を伸ばせるようにする
  • 他者と比べない
  • 自分で選択させる
  • 存在そのものを受け容れる

このように、お子さまに自信を持たせていく働きかけは欠かせません。頑張ることを無理強いせず、時間をかけてお子さまが自己否定する気持ちをやわらげていく働きかけをしていきましょう。

学校以外の居場所を見つける

フリースクールなど、学校以外の居場所を見つけるのもぼっちのお子さまにとって大切かもしれません。学校で孤立してしまっているお子さまにとって、学校や家以外の第3の居場所があれば新たな出会いや活躍の場を得られる可能性があるでしょう。

フリースクール以外にも地域のスポーツ団体や、ボランティア活動など役割を与えられる場所に通うのも選択肢として挙げられます。学校とは違った場所に身を置けば、お子さまは開放感を味わえるほかコミュニケーション力も高められるでしょう。

ぼっちのお子さまの学校と家庭のバランス

ぼっちのお子さまの学校と家庭のバランス

ぼっちのお子さまにとって、学校での過ごし方と家庭での過ごし方のバランスを上手に保つことは非常に重要です。学校での生活は精神的な負担が大きくストレスを抱えてしまうので、家庭は癒しと安らぎの場でなければなりません。両方のバランスをとりながら、活動するエネルギーが枯渇しないようにする必要があります。

学校でのストレスを溜めない

ぼっちのお子さまは、学校生活にストレスを抱えています。深刻ないじめや些細な出来事から発展した友達関係のトラブル、無視されたり冷やかされたりなど精神的なダメージは保護者様の想像以上かもしれません。

孤立無援の状態は、ストレスは溜まっていく一方です。ストレスを溜め込めば心の荷が重くなり、やがては不登校になる可能性が出てきます。そうならないためにも、学校でのストレスを溜めない工夫が不可欠でしょう。

具体的には、以下のようなストレス解消法が考えられます。

  • 気分転換できる趣味や運動をする
  • 学校以外の友人と会話する
  • 辛いときは無理せず休む
  • スクールカウンセラーに相談する

気持ちの切り替えができるきっかけがあれば、学校でのストレスは軽減できるかもしれません。学校のストレスを取り除く方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

参考:学校のストレスを放置すると危ない?取り除く方法について解説します

家庭を安心できる場所にする

一方で、家庭はお子さまにとって心のよりどころとなる場所でなければいけません。帰宅したお子さまが、学校で受けたストレスを解放し安心して休息できる場所が家庭なのです。

家でストレスを溜めないために、保護者様は以下の点に気をつけてください。

  • お子さまの話は最後まで聞き切る
  • いつでも相談できる雰囲気づくり
  • 叱責や過剰な期待は避ける
  • 好きなことに熱中できる環境を整える
  • お子さまの前で夫婦喧嘩しない

お子さまが安心して過ごせるように、保護者様はいつもお子さまの味方でありのままの存在を受け容れてあげてください。お子さまがしっかりと休める場所が確保できていれば、学校でぼっちで過ごしていても精神的に不安定になることは避けられるでしょう。

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不登校のお子さまの接し方に迷っていませんか?

  • どんな声かけをしたらいいの・・・
  • 変わらない子どもにイライラしてしまう
  • 見守り続けることに不安を感じてきた
  • 子育てに自信がなくなった

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学校でぼっちでもメリット

学校でぼっちでもメリット

多くの保護者様は、ぼっちは孤独で辛いイメージを持つかもしれません。しかし、実はぼっちにもメリットがあります。ぼっちの時間を上手く活用できれば、お子さまの成長に良い影響を及ぼす可能性もあるのです。

1人の時間を大切にできる

ぼっちのメリットは、1人で過ごす時間を十分に持てる点です。集団行動が苦手なお子さまは、学校に居心地の悪さを感じているかもしれません。ぼっちでいられると、まわりに流されて同じ行動をせず自分だけの空間が確保できます。

見方を変えると、ぼっちの時間はお子さまが自分とじっくり向き合う時間と捉えられます。大勢の人からの影響を受けずに、自分の内面と向き合える環境が与えられているわけです。

また、読書をしたり音楽を聴いたりする時間も増えます。1人で黙々と作業に打ち込める環境は、新しい発見があったりお子さまの創造性を刺激するでしょう。まわりの人とうまく打ち解けられなくても、趣味の世界に浸ってやりがいを見つけられる可能性もあります。

自分を大切にする心が育つ

ぼっちを経験すると、主体性や自立心が身につきます。なぜなら、他人に流されず自分で判断し行動する機会が増えるからです。他人の目を気にせず自由に行動できるようになれば、視野もどんどん広がっていくでしょう。

また、自分を大切にする心も養われます。集団のなかで流されがちだった意識が自分自身に向くようになり、自分の価値やありのままの自分を大切にする心が育ちます。「人と違ってもいい」「自分らしさを大切にしよう」などの気持ちが持てるようになり、自尊心や自己肯定感も高まっていくでしょう

自尊心や自己肯定感は、自立していくうえで必要不可欠です。大勢と群れないぼっちは、逆に内面が鍛えられ強い個性が芽生える可能性があります。

集中力や創造力が高まる

さらに、ぼっちは集中力や創造力の向上にも非常に役立つでしょう。人間関係のわずらわしさに気を取られることがなく、1つのことに熱中できる環境が整っているのです。まわりからの刺激や影響がなくなり、自分だけの世界に没頭できます。読書や創作活動などに熱中できれば、内面の世界が広がり心が豊かになっていくでしょう。

また、1人の時間が多くなれば、気が散らずに勉強に集中できるメリットもあります。学習面の強みは自分の自信につながります。

学校でぼっちを乗り越える方法

学校でぼっちを乗り越える方法

学校でのぼっちは、孤独との戦いで辛い状況を強いられます。しかし、現状を変えるには行動しなければなりません。保護者様はお子さまの将来の可能性を信じ、見守りながらサポートする役割でいてください。

ここでは、ぼっちを乗り越えるにはどのような行動をしていけばいいかお伝えします。

自分を好きになれる活動に取り組む

ぼっちを乗り越えるには、まずお子さま自身が自己否定する気持ちを緩めていかなければなりません。ぼっちのお子さまは「自分の意見はまわりに受け入れられない」「受け入れられないのは自分が悪いからだ」と感じているでしょう。

しかし、学校生活において、関わりのあるすべての方から否定や非難されるわけではないのです。学校でぼっちの自分を否定ばかりしていても、自分の良さを発揮できる場所があれば自分の存在を否定する気持ちは湧いてきません

クラスでは人間関係が上手くいかなくても、部活動や委員会活動では良好な関係を築ける場合もあります。また、同じ趣味を持っていたり一緒に打ち込めたりできる友達がいれば、ぼっちになる心配はありません。そうした場所があると、自分が受け入れられている実感が湧き自尊心も高まっていきます。

学校以外の居場所を見つける

学校以外の規模が小さいコミュニティで、お子さまの個性が活かせる機会をさがしてみるのもいいでしょう。なぜなら、学校以外に自分の居場所があれば、学校でのぼっちを深刻に悩まずに済むからです。地域の児童館や公民館、習い事が自分の居場所になる可能性もあるかもしれません。

関心や目的が一致すれば、さまざまなオンラインのコミュニティも居場所になり得ます。学校でぼっちのお子さまでも、居心地のいい場所で自分の存在が認められる体験を重ねていけば自信がつくでしょう。

なにより、お子さまにとって家庭が安心安全の場所になっていれば心が不安定になる心配はありません。保護者様に見守られ、適切なサポートがあればぼっちから抜け出せる道が開けてくるのではないでしょうか。

自己受容する

ぼっちを乗り越えるために大切なのは「自己受容」でしょう。自分自身を肯定的に受け入れて認めることができれば、他者から受け入れられなくても問題ではありません。自己否定する気持ちを持つこともないでしょう。

お子さまが自己受容するには、おこさまの個性や価値観を保護者様がしっかりと受け止めてあげる必要があります。「ありのままのあなたでいい」と伝わる関わり方で、気持ちに共感する姿勢が不可欠なのです。

保護者様は、学校でぼっちの状況にいるお子さまを責めたり非難したりしてはいけません。どんなときでも味方でいると伝え、サポートする姿勢でいればお子さま自身がぼっちから抜け出せるときが来ます。

ぼっちをダメだと決めつけない

ぼっちをダメだと決めつけない

前述したように、ぼっちにもメリットがあります。保護者様はぼっちをダメなものとしないで、視点を変えてみてはどうでしょうか。人間関係を築くのが苦手だからお子さまが孤立してしまうと決めつけるのではなく、まわりに流さず自分の時間を大切にしているとも捉えられます。

ここでは、ぼっちを否定しないでお子さまに自信を持たせるにはどうしたらいいのかお伝えします。

ぼっちの長所を活かす環境づくり

ぼっちには、集中力が高かったり創造力が豊かだったりの長所があります。自分の世界に没頭できる環境に身を置くと、モノづくりや芸術分野で才能を発揮できるかもしれません。そうした可能性にも目を向けてお子さまの強みを伸ばす環境づくりが大切です。

具体的には、以下のようなアプローチが考えられます。

  • 1人で熱中できる場所と時間を確保する
  • 趣味や特技を伸ばせる機会を設ける
  • 創作活動に打ち込める空間を用意する
  • 結果だけでなく過程も褒める
  • お子さまの価値観を尊重する

集団のなかでは息苦しさを感じてしまうお子さまでも、評価される分野があれば将来の可能性は広がります。保護者様はお子さまの強みに着目し長所を伸ばせる環境づくりに注力してはどうでしょうか。

捉え方を変えてみる

ぼっちを否定的に捉えるのではなく、違う視点からポジティブに捉え直してみるのも大切です。人と違った価値観を持っているのは、それ自体が悪いわけではありません。

例えば、以下のように捉え直せば、ぼっちの良さが見えてきます。

  • 集中できるタイプ
  • 争いごとを起こさない
  • 独立心が強い
  • こだわりが強く物事に熱心
  • 落ち着いた性格

このように、外向的で積極性のある子どもとは異なる長所を持っているのがわかるでしょう。集団のなかでは埋もれがちでも、個人では存分に才能を発揮できる可能性を秘めているのです。

保護者様が捉え直しをして、ぼっちのお子さまの長所を認めてあげるのが何より大切です。ぼっちは決してダメな子どもではありません。保護者様がお子さまの良さを見つめ直し、長所を伸ばしていく機会を増やせば、たとえ学校でぼっちであったとしてもお子さまの居場所は見つかります。

まとめ

学校でぼっちの状態が続くと、不安や孤独を強く感じ学校へ行くのが辛くなってしまいます。しかし、保護者様がお子さまの小さな変化に気づき、寄り添いながら適切なサポートをすれば不登校になる心配はありません。

学校でぼっちのお子さまの気持ちを否定せず、辛さや不安な気持ちを受け止めてあげましょう。そのうえで、趣味や特技に打ち込める時間を作ったり学校以外の居場所で友達と関われたりする環境を探すのも大切です。

ぼっちは、ネガティブな要素ばかりでなく、味方を変えれば集中力が高まるなどのメリットもあります。保護者様は、学校でのぼっちを心配しすぎず、お子さまの長所を伸ばせる環境を整えて寄り添ってあげましょう。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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