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学校がつまらないと感じるのはなぜ?行きたくないときの対処法を解説

不登校

2024/05/28

お子さまが「学校がつまらない」と言い出すと、保護者様は心配してしまいますよね。

特にお子さまが思春期の場合、学校がつまらない、行きたくないと感じるのはなぜなのか根掘り葉掘り聞いてもよいものか難しいと感じてしまうでしょう。

しかし、お子さまが学校をつまらないものだと感じることは、さほど珍しいことではありません。つまらないのはなぜなのか、おおよその理由が把握できれば対処法も考えやすくなります。

今回は、学校がつまらない、行きたくないのはなぜなのか、理由や対処法について解説します。

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学校がつまらないと感じるのはおかしなこと?

学校がつまらないと感じるのはおかしなこと?

学校がつまらない、行きたくないと感じるのはおかしなことではありません。

皆が皆、楽しい場所だと思っていれば、近年話題になっている不登校などの問題は起きないはずです。

実際、NHK放送文化研究所が中高生を対象に実施した調査によると、「学校があまり楽しくない」「ぜんぜん楽しくない」と回答した生徒は1割程度存在することが明らかとなっています。

10人に一人は楽しくないと思っていると考えると、これは決して無視できない数字ですよね。

この調査や、不登校の児童・生徒数が毎年増加の一途をたどっていることを踏まえると、学校がつまらないと感じることはおかしなことではないと言えるでしょう。

(参考:NHK文化放送研究所 家庭環境で異なる学校や勉強をめぐる中高生の意識

学校がつまらないと感じる理由

学校がつまらないと感じる理由

では、学校がつまらない、行きたくないと感じる実際の理由は何なのでしょうか。

お子さまが直接言葉にすることが難しい場合でも、代表的な理由を知っておけば対処できる可能性があります。

以下では、お子さまが感じる理由のうち代表的なものを取り上げ、ご紹介します。

勉強が苦手だから

学校は勉強をするだけの場所ではありませんが、そうは言ってもやはり大半の時間は授業(勉強)であり、学校に行く以上それを避けることはできません。

そのような中でお子さまに勉強への苦手意識があると、「学校=苦痛な場所」となり、学校をつまらない、行きたくない場所だと感じてしまいます。

特に授業についていけていないお子さまの場合、それは尚更であると考えられます。

また中高生のお子さまの場合、受験へのプレッシャーに苦しんでいるケースもあります。

学力は成績表や模試などによってわかりやすく評価されるため、順位や偏差値によって悩んでしまうことも珍しくありません。

特に進学校では、卒業後は難関校に進学することが目標という空気が学校全体に広がっていることもあり、その中で結果を残せないお子さまが心を閉ざしてしまう場合があります。

苦手な先生がいるから

苦手な先生がいることによって、学校に行きたくないと感じているお子さまもいます。

特に小学校の場合、ほぼ全ての授業を担任が行うため、担任と過ごす時間が必然的に多くなります。先生も一人の人間であるため、性格や指導方針はさまざまですし、それが合わないと感じるお子さまがいるのも自然なことです。厳しい指導によって威圧されたり、学校が怖い場所だと認識してしまうケースもあります。

ただ、小さなお子さまや繊細なお子さまの場合、先生と合わないという状況を受け入れるのが難しい場合があります。保護者様にうまく伝えられなかったり、欠席することで苦手さを回避したりすることもあり、根本的な解決が難しいのが現状です。

苦手な先生がいることを、「学校がつまらない・行きたくない」という言葉や態度で表現することもあるのです。

部活動が負担だから

中高生のお子さまは部活に入ることが多いですが、場合によってはその部活動が原因となって学校をつまらないものだと感じてしまうケースがあります。

部活動は他学年との交流機会があるのがメリットの一つですが、特に中学生のお子さまの場合、初めての上下関係に苦戦してしまうこともあるでしょう。

気を遣ったり遣われたりといった、友達とはまた違う交友関係への適応がすぐにできないのは、さほどおかしなことではありません。

しかし、お子さま本人も気づかないうちにその時間が負担となっている可能性があります。今後の学校生活を考えると、合わないからといってすぐに辞めるのは難しいと感じるお子さまも多く、だんだんと部活動に行きたくないという理由から登校自体を避けることもあるのです。

校則に不満があるから

多くの公立学校では、多かれ少なかれ校則(規則)が存在します。

お子さまの中には、学校によって決められた校則に「縛られている」「息苦しい」と感じる場合があり、学校に「つまらない」という感情を抱きやすくなります。

特に思春期のお子さまは、言動だけでなく服装や持ち物によって個性や自己を表現したい年頃です。

また、子どもから大人へと成長する移行期にあたるお子さまは、子どもと大人の狭間でさまざまな葛藤を抱えていることもあります。大人らしい、少し背伸びした振る舞いをしたい気持ちと、現実的にまだそれを実行できる力がないという矛盾した環境に苛立ちを覚え、反抗的な態度をとってしまうことも珍しくありません。

そのようなとき、校則という「大人に一方的に決められたルール」に不満を感じやすくなるのは、想像に容易いですよね。

自由が制限されている学校をつまらないと感じるのも、思春期ならではといえるでしょう。

友人関係がうまくいっていないから

お子さまが学校をつまらないと感じることなく楽しく過ごす上で、友人関係が良好かどうかは避けては通れない問題です。

実際、前述した調査によると、「学校が楽しいと回答した中高生が感じている最も楽しいこと」は、「友だちと話したり一緒に何かしたりすること」となっています。これは、中学生では72%、高校生では75%であり、大多数を占めていることがわかります。

つまり、学校を楽しむ上では、友人との付き合いがうまくいっていることが大きく関係しているといえます。

友人はお子さまに楽しさを与えてくれるだけでなく、集団や組織に属しているという安心感を与えてくれる存在でもあります。

上記のような結果を踏まえると、友人関係がうまくいっていないお子さまが学校をつまらないと感じてしまうのは、自然なことといえるでしょう。

(参考:NHK文化放送研究所 家庭環境で異なる学校や勉強をめぐる中高生の意識

目標を見つけられないから

学校生活に楽しみや目標がある方が、「学校に行く意味」がお子さまの中で見出せるため前向きに登校することができます。

目標がないお子さまや、まだ夢や希望の進路が見つかっていないお子さまの場合、なんのために学校に行くのかわからないという思いから、学校をつまらないものだと感じてしまう場合があります。

たとえば、将来の夢や行きたい学校が決まっていれば、日々の授業を頑張ろうという気持ちも芽生えてきますよね。部活動を頑張っているお子さまの場合、大会などに向けて頑張ることに楽しさや充実感を見出せている場合もあります。

しかし、そのような夢や目標が見つけられていないお子さまの場合、学校生活は淡々と過ぎていく時間でしかなく、つまらない、行きたくないと感じてしまいやすくなります。

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学校がつまらないと不登校になる?

学校がつまらないと不登校になる?

学校をつまらないものだと感じているからといって、必ずしも不登校になるわけではありません。

特に楽しさや目的が見出せていなくても毎日元気に通えているのであれば、それはお子さまなりに精一杯頑張っているといえます。

ただし、学校をつまらないと感じているお子さまは、休むことに抵抗がなかったり常に後ろ向きな気持ちで無理をして登校したりしている場合があります。つまらないという感情から徐々に休みがちになったり、一度休むと頑張りの糸が切れて再登校が難しくなったりすることもあります。

学校がつまらないという感情は、不登校のきっかけになりやすいといえます。

学校がつまらなくて行きたくないときの対処法

学校がつまらなくて行きたくないときの対処法

では、学校がつまらない、行きたくないという状況への対処法は何でしょうか。

保護者様は、学校がつまらないというのを理由に欠席したり、徐々に休みがちになって不登校に…という未来は防ぎたいと思われていることでしょう。

以下では、学校がつまらなくて行きたくないときにお子さまにとっていただきたい行動や対処法についてご紹介します。

学校に行く楽しみを見つける

学校に行く楽しみを見つけることは、「学校がつまらない」という悩みを根本的に解決する一番の対処法といえます。

学校での楽しみは、友人との会話や給食、部活動など、どんな些細なことでも構いません。お子さまにとって、何か一つ登校のモチベーションになるようなことがあるという状況が大切です。

特に、学校生活の楽しさには友人付き合いが大きく関係しているという調査結果からもわかるように、友人との関わりが重要であることは言うまでもありません。

友人を作ったり仲をさらに深めたりすると自然と「学校に行くのが楽しみだ」と思えることでしょう。

夢や目標を設定する

楽しみを見つけることに加え、夢や目標を設定すると、学校がつまらないという思いがさらに軽減するはずです。

将来の夢や卒業後の進路を決めることができれば、それに向けて今何が必要か、何を頑張らなければならないのかが自然とわかり、意欲的に学校生活を送ることができます。

たとえば卒業後、行きたい学校があるならば受験を突破するために毎日の授業を頑張ろうと思えるでしょう。就きたい仕事が決まっている場合も、それに向けて必要な資格やどんな学校に進めばよいかがある程度はっきりとするため、向上心を持って毎日を過ごすことができるようになります。

お子さまが学校をつまらないと感じたり、その感情によって不登校になったりする背景には「無気力」があります。実は、不登校の原因として「無気力」は珍しいものではなく、「なんとなく行きたくない・行けない」というお子さまは多いのです。

しかしこれは、裏を返せば、夢や目標を設定することによって「今何をするべきか」がわかれば、無気力を防いだり軽減できる可能性があるといえるでしょう。

夢や目標に向かって忙しくしている間は、つまらないと感じたり無気力になったりする暇もないかもしれません。

ただし、頑張りすぎると反動で心身が疲弊してしまったり、燃え尽き症候群のような状態に陥ったりする可能性があるため、保護者様はお子さまの様子を注意深く見守れるとよいですね。

友人を作る

友人関係は学校生活の楽しさに大きく関係するため、友人を作ることができるとよいでしょう。

といっても、友人は作ろうと思って簡単にできるとは限りませんし、自分から積極的に声をかけることが苦手なお子さまもいるでしょう。

そのようなときは、共通の話題や目標を見つけることができれば友人作りによい影響を与えてくれます。

たとえば、部活動への入部は友人作りにもおすすめです。数ある部活動の中からそれを選んだ者同士、ある程度好きなことや興味も似ている部分があるはずです。また、大会やコンクールなど同じ目標に向かって切磋琢磨する時間が絆を深めてくれることもあります。

部活動などの場に積極的に興味を持ち、足を運ぶことが友人作りへのきっかけとなるでしょう。

部活動に入ってみる

部活動に入ると、友人作りに期待ができるだけでなく、前述した夢や目標の設定にも繋げることができます。

体育系の部活動であれば試合や大会、文化系の部活動であれば大会だけでなく文化祭といった校内行事でも活躍の場が期待できます。そういった日々の活動や直近の大会などに頑張る時間は、学校生活を有意義なものにしてくれます。

また、課題や目標に追われていると充実感があり、「つまらない」と感じる暇さえなくなるものです。

夢や目標づくりのきっかけの一つとして、部活動は有効であるといえるでしょう。

学校外の生活を充実させる

学校がつまらないと、ついつい学校生活を楽しくさせるために試行錯誤したりそればかりに重きを置いたりしてしまいがちですが、楽しみを見つけるのは何も学校だけである必要はありません。

学校外の生活が充実していれば、自然と学校のつまらなさが気にならなくなったり楽しむための手段を自力で模索したりすることができるようになるでしょう。

学校外の生活とは、たとえば習い事や趣味、ボランティアなどどんなことでも構いません。特に、日常的に無気力な状態にあるお子さまは学校かどうかに関わらず、やりがいや生きがいを見つけることが先決です。

お子さまが楽しいと思えること、興味があることを親子で探してチャレンジできるとよいですね。

勉強への苦手意識をなくす

学校での活動の大半は授業であるため、勉強への苦手意識が強いと「学校はつまらないもの」「行きたくない」という感情が芽生えてしまうのも当然のことといえるでしょう。

特に中高生のお子さまの場合、受験に向けた模試などによって成績の順位がつくことが苦手意識を加速させることがあります。

勉強が得意とまではいかなくても、苦手ではないとお子さま本人が思えていることが重要です。それは結果として勉強への意欲になり、進路の選択肢を増やしたり、何よりもお子さま自身の自己肯定感向上にも繋がりやすくなります。

勉強への苦手意識をなくすには、やはり日々の授業に最低限ついていけていたり、「できた」と思える成功体験を増やしたりすることが必要です。

授業についていけなかったり、今後を見据えてもう少し頑張ってみたいと感じる場合、サブスタを使った自宅学習で遅れや苦手な部分をカバーすることができます。

サブスタでは、有名予備校講師の授業を自宅で何度でも受けられるだけでなく、お子さまに合った学習計画表のもと、先取りも復習も可能です。

したがって、苦手な単元に重点的に取り組み、焦ったりプレッシャーを感じたりせずに徐々に苦手意識を克服していくことができるでしょう。

勉強への苦手意識はお子さまの登校意欲に直結するため、サブスタのようなサービスを使って苦手意識をなくしていくことが「つまらない」という感情への対処に有効といえます。

学校がつまらないと感じるときの対処法に関するまとめ

学校がつまらないと感じるときの対処法に関するまとめ

今回は、学校がつまらない、行きたくないと感じる理由や、そういったときの対処法について解説しました。

お子さまが学校をつまらないと感じることは、何もおかしなことではありません。

誰にでも向き不向きはあり、楽しみや目的を見つけられていない状況では「つまらない」と思ってしまうのも自然なことです。

しかし、今回ご紹介したような対処法によって、学校がつまらないという思いを軽減できる可能性があります。友人を作ったり夢や目標を設定したりすることで学校への楽しみが見出せるほか、勉強への苦手意識をなくすことで学校から足が遠のくきっかけを防ぐことができるでしょう。

学校がつまらないと感じるときは、上記のような対処法から実践可能なことを試してみてくださいね。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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