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【例文あり】不登校の自己申告書とは?書き方のポイントや提出するメリットについて

不登校

2024/04/30

不登校の中学生は、高校受験が不利になると思っていませんか。何らかの理由で不登校だったとしても「自己申告書」を提出すれば、公立高校の受験では配慮を得られる可能性があります

不登校になった理由や今後の意欲を伝えて、不利な扱いをされないようにするために、自己申告書は強い味方になるでしょう。

この記事では、高校受験が不利になるかもしれないと思っている不登校の中学生とその保護者様のために、自己申告書について詳しく解説します。

また、書き方や例文についても紹介します。ぜひ、参考にしてください。

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不登校の自己申告書って?

自己申告書

「自己申請書」とは、中学生のときに不登校を経験したお子さまが、公立高校の入試で不登校を理由に不利な扱いを受けないようにするための書類です。

高校受験は、どうしても出席日数が大切になってきます。しかし、何らかの理由で欠席が多くても「自己申告書」の提出によって、他の受験生と近いラインで受験ができるのです。

ここでは「自己申告書」の入手方法と書く内容について説明します。

出所:埼玉県 様式6 自己申告書

①入手できるところ

各都道府県のホームページにある教育項目のなかに、公立高等学校入学者選抜実施要項があります。そのページから用紙のダウンロードが可能です。

見当たらない場合は、直接窓口に問い合わせてみましょう。また、在籍している中学校でも入手できます。

②書く内容

書式や記入方法は、都道府県によって定められています。共通して挙げられるのは、以下の内容です。

  • 日付
  • 志願する高校名
  • 在籍中学校名
  • 志願者名
  • ことがら(欠席が多い理由など)
  • 説明
  • 保護者氏名
  • 保護者記入欄

説明を記入する箇所は、です・ます調で丁寧に書きましょう。あたりまえですが、ウソを書いてはいけません。

③取り扱いについて

「自己申告書」は、家庭から志望高校に提出する書類です。調査書の書類と一緒に中学校から志願高校へ提出するので、自己申告書を提出する意思は中学校に伝える必要があります

在籍する中学校によっては、自己申告書を志望高校に提出するのを積極的には勧めないかもしれません。なぜなら、中学校側に不登校の原因があるかもしれないからです。

しかし、担任の先生が原因で不登校になった場合や、学校に不信感があったとを書いても、中学校側に内容を知られることはないでしょう。なぜなら、厳封して提出するため、中学校側で内容を確認できないからです。

自己申告書は、お子さまの主観によって書きます。書き方のアドバイスなどは、中学校は基本的にしていません。ですので、お子さまが自分で考えて記入し、最終的に提出するかどうかはお子さまと保護者様で話し合うようにしましょう

④私立高校の場合

志望高校が公立ではなく、私立だけを考えているのなら、ほとんどの学校で自己申告書は不要です。

私立高校の入学基準は、それぞれの学校で異なります。学力試験のほかに面接を設けるなど、独自の受験方法で合否を決定する学校もあるでしょう。

不登校の期間があっただけで不合格になるケースはなく、不登校の受け入れ体制が整っている学校もあります。

不登校の自己申告書を提出するメリット

メリット

公立高校の合格・不合格は、入試の結果と調査書の内容で決まります。不登校のように、中学校在学中に欠席が多いと、調査書に欠席日数が記載されるでしょう。

たとえ、お子さまの入試得点が合格点に達していたとしても「3年間で30日以上の欠席は審議の対象とする」という記載が志望校の入試要項にあれば、不合格になってしまいます。

しかし、自己申告書を志望高校に提出すれば、出席日数が足りなくても配慮を得られる可能性があるのです。近年のコロナ禍の影響で不登校になってしまった場合などは、休みの理由を自己申告するといいでしょう。

自己申告書は、調査書と一緒に志望高校に提出され、説明資料として扱われます。受験で不利益にならないようにするためにも、欠席日数が多い場合は自己申告書の提出を検討してください。

ですが、どう評価するかはその高校次第です。提出したからといって、不登校がなかったことにはなりません。

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不登校の自己申告書を書くときのポイント

ポイント

自己申告書を提出するメリットがわかっても、不登校の理由をすべて書いた方がいいのかどうかは、本人も保護者様も悩まれるのではないでしょうか。

病名が診断されていたり入院や自宅療養の期間が必要だったりした場合は、きちんと申告するべきです。

しかし、不登校になった理由は、一人ひとり異なります。理由が明確でなく不登校になってしまった場合もあるでしょう。ですので、必ずしも不登校の理由を書かなければならないわけではありません

大切なのは、不登校の理由よりも高校に入りたいという前向きな姿勢や、どんな風に過ごしたいかという気持ちを伝えることです。

ここからは「自己申告書」を記入するときのポイントをお伝えします。

ポイント①:不登校になった理由

起立性調節障害や人間関係など、不登校になった理由があれば正直に書きましょう。そのあと、自分なりに努力した内容を書いて文章をつなげれば、読む相手に気持ちが伝わります

人間関係が不登校の理由になる場合は、個人名は書かないようにしましょう。

ポイント②:学校へ行かずになにをしていたか

不登校の期間中に何をしていたかを書きます。例えば、適応教室やフリースクールに通っていたり、塾などで勉強を続けていたりしていた場合は積極的に記載します

そこで気づきや努力していたこと、また考え方の変化があれば伝えるといいでしょう。

ポイント③:高校に合格したらどうなりたいか

高校生活ではどういうふうに過ごしたいか、また入学後の決意などを記載します。例えば、部活に熱中したい、英語力を伸ばしたいなど前向きな気持ちが伝わるように書きましょう

不登校だった過去は変えられません。しかし、これからはこうなりたいと未来に向けて前向きな姿勢を伝えるといいかもしれません。

ポイント④:将来はどうなりたいか

高校生活においてどのような目標を持つかはもちろんのこと、その先の進学やどのような職業につきたいかが明確になっているのであれば伝えるようにしましょう

将来のためになにを身につけたいのか、そのためにどのような努力をしていきたいかなどを説明します。

ポイント⑤:保護者が記入する場合

自己申告書には、保護者記載欄があります。保護者様は、どのようにお子さまを支えてきたか、以下のような内容を記入するといいでしょう。

  • 一緒に登校するなど、お子さまの気持ちに寄り添ってきた
  • 支援センターなどに相談していた
  • 不登校についての知識を深める努力をしてきた

このように、学校へ行けないからといってなにもしてこなかったわけではなく、具体的に行動してきたことを書きます。また、定期的に学校と連絡をとっていたかどうかも書くといいかもしれません。

ほかにも、お子さま自身にどのような変化があったかを伝えると印象が変わります。

  • 前向きな発言がでるようになった
  • 生活リズムが整った
  • 笑顔が増えた
  • 学校のことを考えるようになった

大きな変化がなかったとしても、元気になってきた様子を伝えるようにしましょう。また、

お子さまが高校入学を切望している熱意を伝えるとともに、保護者様が変わらずサポートするなどの言葉を記しておくといいかもしれません。

自己申告書を提出したからといって、志望高校に入学が約束されるわけではありません。しかし、合否のライン上にいる場合は判断材料として扱われます。ですので、相手に気持ちが伝わるように丁寧に書きましょう。

自己申告書の例文

例文

自己申告書の書き方に決まりはありません。前述したように、書くときはポイントを押さえて、前向きな気持ちが伝わるような文章を心がけましょう

ここからは、理由別に例文を紹介します。あくまでも例文ですので、丸写しするのではなく、自分の経験や気持ちの変化をプラスして書いてください。

例①:起立性調節障害が理由

以下の文章を参考にしてください。

私は、〇年生のときに起立性調節障害になり、朝起きられず遅刻が多くなりました。

まわりからサボっているのではないかと見られているような気がして、〇学期からは教室に入れなくなりました。

中学3年になってから、授業の遅れが気になり始めたので自主的に勉強を始め、定期テストは別室で受けさせてもらいました。

担任の先生が、クラスメイトに起立性調節障害の説明をしてくださったので、まわりの目が気にならなくなりました。

〇月からは、クラスメイトの理解もあり、安心して登校できるようになりました。

高校入学に向けて体調管理をしっかりし、勉強も部活も頑張りたいです。

大学進学も視野に入れて勉強も頑張りたいと思っています。

診断を受けて病名がはっきりしている場合は、記載しておきます。担任の先生やクラスメイトの理解など、心の変化があったときの出来事があれば書くといいでしょう。

例②:人間関係が理由

以下の文章を参考にしてください。

私は、クラスの友人との人間関係が上手くいかず、〇年生の〇学期から不登校になりました。

中学3年になっても学校へ行けず、高校へ進学できるか不安を感じていました。

〇月ごろに担任の先生から適応指導教室を教えてもらい、そこで自分のペースで受験勉強を頑張りました。

高校に入学できたら、人間関係の構築に努め、楽しい学校生活を満喫したい気持ちでいっぱいです。

中学での不登校の時期は自分を見つめ直すことができました。

これからは自分に自信を持って目標に向かって進んでいきたいと思います。

自分のペースで勉強を頑張ったことや、不登校の時期が無駄ではなかったなどを書くといいでしょう。

例③:いじめが理由

以下の文章を参考にしてください。

私は、学校でのいじめが原因で〇年生の〇学期から登校できなくなりました。

いじめられた日々を思い出すと、どうしても学校へ行く気にはなりませんでした。

仲の良かった友達が遊びに来てくれたり、話し相手になってくれたりしたので次第に自信を持てるようになりました。

高校に入学後は、人間関係を大切にして良好なコミュニケーションを取る努力をします。

不登校期間中に人との関わりの大切さがわかりました。

この経験が自分には必要だったと思います。

いじめをしてきた個人名を書いてはいけません。自信を持てるようになったきっかけなどがあれば書くといいでしょう。

例④:無気力が理由

以下の文章を参考にしてください。

私は、中学校生活の半分くらいの日数を欠席してしまいました。

学校へ行く意味が分からず、先生や友人、両親に心配をかけてしまいました。

不登校の期間は、学校へ行けない罪悪感がありました。

学校へ行けない理由は聞かず、両親が自分の話を聞いてくれたのは嬉しかったです。

フリースクールへ通うようになってからは、友達の影響もあって英語の勉強を始めました。

もっと英語力を身につけたいと思い、高校受験を決意しました。

これからは、学校生活を大切にするとともに、自分の夢に向かって英語力を身につけたいと強く思っています。

学校以外の場所に通っていたことや、高校受験にチャレンジしようと思ったきっかけなどを書くといいでしょう。

例⑤:成績不振が理由

以下の文章を参考にしてください。

私は、中学〇年生の定期テストの結果に自信をなくし落ち込んでしまいました。

勉強に対するプレッシャーが強くなり、どんなに勉強しても成績が上がらないような気がしました。

家では、自分にあった教材を用いて勉強していました。

このままではいけないと思い、高校入試にチャレンジしようと思いました。

高校生活を通して自分自身を成長させたい気持ちです。

今後は、心を入れ替えて新しい環境で学び、楽しい学校生活を満喫したいです。

成績が落ちても勉強は続けていたことや、高校生活への想いなどを書いてみましょう。

まとめ

この記事では、不登校の自己申告書について詳しく解説しました。欠席日数が多くても、自己申告書を提出すれば、公立高校の入試で考慮される場合があります

自己申告書は、提出すれば必ず志望高校へ入学できるわけではありません。しかし、ほかの受験生と近いラインで入試にチャレンジできるメリットがあります

不登校だった過去は変えられません。しかし、未来に向けての気持ちを素直に伝えられれば、楽しい高校生活が現実に近づくのではないでしょうか。

ぜひ、自己申告書を書くときのポイントを参考にして、自分の前向きな気持ちを文章にしてください。

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監修

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森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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