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不登校の解決へ!スクールソーシャルワーカーの役割と支援を受けるメリット

不登校

2024/04/16

不登校のお子さまがいる保護者様は、周囲の理解が得られなかったり解決策が見出せなかったりして孤独を感じてしまうケースが多いのではないでしょうか。そんなときに頼れる存在がスクールソーシャルワーカーです。スクールソーシャルワーカーは、不登校をはじめとするさまざまな問題を抱える児童生徒やその保護者に対して、専門的な支援を行います。

近年、不登校の児童生徒数は増加傾向にあるものの、我が子が学校へ行かない選択をすると不安や悩みが尽きないですよね。この記事では、お子さまの不登校で悩んでいる保護者様のために、スクールソーシャルワーカーについてくわしく解説します。また、スクールカウンセラーとの違いについてもお伝えしますので参考にしてください。

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スクールソーシャルワーカーってどんな人?

スクールソーシャルワーカーってどんな人?

スクールソーシャルワーカーは、児童生徒の心身の状態や置かれている状況を理解し、個々のニーズにあわせて支援します。児童生徒が健やかに成長できる環境を整え、学校生活において問題を抱えている児童生徒のフォローも行う存在です。

スクールソーシャルワーカーの多くは、主に以下の資格を保有している方が多いでしょう。学校や教育機関を拠点に、必要に応じて家庭訪問するなどして子どもたちをサポートします。

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 臨床心理士

社会福祉士や精神保健福祉士になるには、国家試験に合格しなければなりません。福祉系の大学で指定科目や基礎科目を履修し卒業したり、一般養成施設等で指定カリキュラムを履修したりする必要があります。誰でも受けられる国家試験ではなく、受験資格の取得までに専門的な知識や技術を身につけるいくつかのルートを経なければなりません。

不登校の児童生徒が年々増え続けているなか、不登校問題に対応できるスクールソーシャルワーカーはいなくてはならない存在です。不登校の児童生徒を支援するためのスクールソーシャルワーカーの活動事業は、今後も推進されていくでしょう。

スクールソーシャルワーカーの役割とは

スクールソーシャルワーカーの役割とは

スクールソーシャルワーカーは、福祉に関する専門的な知識とスキルを持ち、教育分野においてさまざまな活動をしています。ここでは、文部科学省が明記しているスクールソーシャルワーカーの具体的な5つの役割をくわしくお伝えします。

①問題を抱える児童が置かれた環境への働きかけ

児童生徒が抱える具体的な問題には、不登校やいじめ、家庭環境などがあります。面談や家庭訪問を通じて児童生徒の心身の状態や置かれている状況を把握し、それぞれのニーズにあわせて必要な支援を行います。

学校だけではなく、ほかの教育機関や地域へ働きかけるなどして状況を改善するのは、スクールソーシャルワーカーの主な役割といえるでしょう。

②関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整

児童生徒が抱えている問題の解決は、学校と家庭だけでは不可能なケースがあります。問題を解決するために外部のサービスや団体を紹介したり、それぞれの専門機関と連携を取ったりしながらの支援が必要です。福祉関係では児童相談所や自立相談支援機関、医療機関では病院をはじめとする保険医療関係が関係機関として挙げられます。

例えば、家庭環境による経済的な問題で進学したくてもできない場合は、奨学金制度や就学援助制度を紹介します。また、ボランティア団体につないで問題解決を図る場合もあるでしょう。

③学校におけるチーム体制の構築、支援

福祉の専門家として、学校内の会議に参加するのもスクールソーシャルワーカーの大切な役割です。どのケースにどのような支援が必要かを具体的にし、問題や課題に対して専門家の視点から分析しアドバイスします

また、教職員に対しては、いじめや不登校に関する対応の仕方を指導したり解決方法を助言したりもするでしょう。

④保護者、教職員らに対する支援・相談・情報提供

児童生徒の不登校の背景や状況を保護者様からヒアリングし、家庭での支援方法をアドバイスします。児童生徒が持つ不安や悩みに対して理解を深め、どのような手助けが必要かを保護者様や教職員らに助言します。

また、児童生徒だけでなく保護者様の気持ちにも寄り添い支援するのも、スクールソーシャルワーカーの重要な役目でしょう。学校全体で行う取り組みを検討するほか、必要に応じて地域の福祉機関や医療機関との連携も図ります。

⑤教職員等への研修活動

児童生徒やその保護者様が抱える問題は、スクールソーシャルワーカーだけでは解決できない場合もあります。教職員も適切な支援ができるようにするためには、校内研修をするなどの活動が必要です。

福祉に関する知識や情報を教職員らと共有し、学校全体で社会福祉支援のスキルが向上するように働きかけます。

参考:スクールソーシャルワーカー活用事業:文部科学省

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スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーとの違い

スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーとの違い

スクールソーシャルワーカーは、悩みを抱える児童生徒を支援する専門家です。しかし、多くの保護者様は、お子さまの登校しぶりがあったり不登校になったりしたときの相談先として、スクールカウンセラーの存在が頭に浮かぶのではないでしょうか。

スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの違いは、学校教育の環境における専門性といっていいでしょう。スクールカウンセラーは、悩みを持つ児童生徒や保護者様の心にフォーカスしてカウンセリングし、ケアや支援を行います。一方、スクールソーシャルワーカーは、児童生徒を取り巻く環境へ働きかけ、問題解決のための計画を立てたり支援したりします

スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーそれぞれの専門性を知って、早期に適切な支援を受けるのが大切です。例えば、不登校の支援に関していうと、スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーでは以下のような違いがあります。

職種不登校に関する支援方法
スクールソーシャルワーカー・家庭環境を把握し必要に応じて支援・児童相談所、医療機関、福祉施設などの関係機関と連携・児童生徒が学校生活に適応できるように支援・教師へのコンサルテーション
スクールカウンセラー・不登校の子どもに寄り添い話をじっくり聴く・同じ悩みを持つ者同士が交流できる場所を提供・心理テストなどをして理解を深め効果的な支援につなげる・不登校中の学習支援・児童生徒やその保護者の心のケア

福祉に関する専門知識とネットワークを持っているのが、スクールソーシャルワーカーです。スクールソーシャルワーカーは、心理面からではなく不登校という出来事そのものに焦点を当てて解決方法を導いていきます

不登校には、貧困や虐待などが隠れている可能性も考えられます。どのような場合に、どのような相談先が適切で、どのような支援を利用できるかなどの適切なアドバイスを受けられるでしょう。

不登校でスクールソーシャルワーカーの支援を受けるメリット

不登校でスクールソーシャルワーカーの支援を受けるメリット

不登校になる要因は、学校生活への不安や家庭環境の変化などさまざまな問題が複雑にからみ合っています。家庭内でお子さまの様子を見ているだけでは、不登校はなかなか解決できません。解決の糸口が見つけられず不登校が長期化し、保護者様の負担も大きくなってしまうでしょう。

ここでは、お子さまが不登校になったときに、スクールソーシャルワーカーの支援を受けて得られるメリットはどのようなものがあるか解説します。

①専門的な支援を受けられる

スクールソーシャルワーカーは、不登校に関する専門的な知識を持っています。不登校になった背景を保護者様からヒアリングして状況を把握するとともに、専門的な立場から支援が可能でしょう。

家庭に問題がある場合は、解決に向けて適切なアドバイスや支援をします。また、家庭だけではなく学校側とも連携してお子さまを支援し、不登校の対策の推進にも取り組みます

②1人で抱え込まなくて済む

不登校の問題は、お子さまが自分だけで解決できるものではありません。また、保護者様がなんとか1人で解決しようと努力しても、適切な対応ができなければ逆効果になってしまいます。周囲の理解が得られず、孤独を感じてしまう場合もあるでしょう。

スクールソーシャルワーカーは、お子さまや保護者のプライバシーを守りながら安心して相談できる環境を提供しています。保護者の悩みや不安に寄り添い、一緒に解決策を探っていきます。専門家の視点からさまざまな支援情報やアドバイスが得られ、保護者様にとっては心強い存在になるでしょう。

③早期解決につながる

スクールソーシャルワーカーは、客観的に状況や課題を把握し、お子さまにあった方法で不登校解決を目指します。不登校の解決には、早期に適切な支援を受けることが重要です。お子さまが学校で辛い思いをしていたり何か問題を抱えていたりする様子であれば、すぐにスクールソーシャルワーカーに相談してみましょう。

問題が深刻化する前に適切な支援を受けることができれば、学校への復帰がスムーズになるケースもあります。また、学校復帰だけでなく、不登校解決に向けてお子さまが自身が望む方法で学校や教育期間に協力を働きかけます。

スクールソーシャルワーカーの利用方法

スクールソーシャルワーカーの利用方法

スクールソーシャルワーカーは、学校に配置されており、決まった曜日に学校に来て児童生徒の学校生活を見守ったり教職員と話し合ったりしています。また、学校に配置されず教育委員会などに所属して、要請があったときに学校に派遣される場合もあるでしょう。

配置されていたり派遣されたりするほか、複数の学校をスクールソーシャルワーカーが担当して順番に訪問する形態もあります。支援を必要とする学校へは訪問回数を多くするなどの調整があります。

このように、地域の自治体によって違いがあるので、お子さまの不登校で支援を受けたい場合は、学校の先生や地域の教育委員会に確認してください。学校を通じて申し込み、または教育委員会や児童相談所などの窓口からの問い合わせも可能です。

学校や相談窓口に、スクールソーシャルワーカーの支援を受けたいと伝えたら、児童生徒の状況などから面談が検討されます。保護者様は、スクールソーシャルワーカーと面談する前に、以下の点に注意して準備してください。

  • 支援を受けるためには、お子さまとも話し合い、理解を得たうえで面談するようにしましょう。
  • 面談の際は、お子さまの学校生活や家庭環境に関する情報を整理しておきましょう。
  • 聞いておきたい内容や質問を忘れないように、事前にメモを用意しておきましょう。

不登校は、保護者様が1人で解決できる問題ではありません。お子さまの辛さや苦しみを和らげて次の1歩が踏み出せるように、スクールソーシャルワーカーへ相談してはどうでしょうか。

まとめ

スクールソーシャルワーカーは、福祉に関する知識とネットワークを持った専門家です。お子さまの不登校の悩みを解決へ導き、学校復帰をサポートしてくれる存在でもあります。また、スクールソーシャルワーカーは外部のネットワークを構築し、連携しています。学校復帰以外のお子さまの望む解決方法も見つかるかもしれません。

不登校の児童生徒は年々増え続けるなか、不登校の児童生徒や保護者様に対しての支援は、現代社会において重要な課題です。お子さまの不登校で悩んでいる保護者様は、ニーズに合わせた支援を行うスクールソーシャルワーカーへの相談を検討してください。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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