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【ホームスクーリング】とは?学校に通わない選択をする場合の5つメリット

不登校

2024/05/01

日本でも少しずつ「ホームスクーリング」が普及してきました。ホームスクーリングとは、学校へ行かず、家庭で学習するスタイルをいいます。「学校が合わないな」「学校へ行きたくないな」と主張するお子さまがいるご家庭では、学校以外の学べる場所を探している保護者様も多いのではないでしょうか。

この記事では、お子さまに合った学びの場所探しで悩んでいる保護者様のために、ホームスクーリングについて詳しく解説します。お子さまの学びの選択肢として、ぜひ参考にしてください。

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ホームスクーリングとは

ホームスクーリングとは

ホームスクーリングとは、学校へ行かずに家庭で学習する教育方法です。日本では正式に認められていません。しかし、お子さまが不登校になったり学校へ行くのが辛い状況であったりした場合は、家庭の方針で自宅学習を進める場合もあります。

不登校の児童生徒にとって、1番安心できる場所で学習をすすめられるのは有意義ではないでしょうか。今後もホームスクーリングを選択する家庭が増えるかもしれません。ここではホームスクーリングの概要と特徴を解説します。

ホームスクーリングの概要

ホームスクーリングはアメリカ発祥の教育法です。オルタナティブ教育の1つで、アメリカでは合法化されています。ホームスクーリングは、不登校や引きこもりの子どもに向けた教育法だと思われる方が多いかもしれません。

子どもたちが、自分の意思で学校へ行かない選択をしている場合は「積極的不登校」といわれています。一方、無気力や学校環境になじめない子どもたちは「消極的不登校」といわれ、学習以前の支援を必要とします。ホームスクーリングは「積極的不登校」のケースをいい、家庭の方針としても登校を前提としていません。

ホームスクーリングの特徴

ホームスクーリングの特徴は、学校教育の方法にとらわれない自由な教育が家庭でできる点です。基本的に、学校のカリキュラムは決まった時間に決まった科目の授業をします。しかし、ホームスクーリングの場合は、子どもが学習したい内容を時間に縛られず探究できるのが大きな特徴でしょう。

子ども主導の学習は、興味関心に基づいて進むので「好き」や「得意」を伸ばせます。一方で「習っていないから知らない」などのケースが生じないように、保護者様の責任も求められるでしょう。

ホームスクーリングの5つメリット

ホームスクーリングの5つメリット

アメリカでは、法律でも認められている教育方法の1つにホームスクーリングがあります。日本では義務教育期間が定められており、ほとんどの家庭では子どもを小中学校に通わせます。しかし、不登校になってしまったり、学校になじめなかったりする子どものために教育手段の1つとしてホームスクーリングを選択する家庭も増えてきました。

ここでは、何らかの要因があって学校へ行かない選択をしている子どもたちにホームスクーリングはどのようなメリットがあるのかをお伝えします。

メリット①:ストレスのない環境で勉強ができる

学校では、さまざまな価値観を持つ先生と児童生徒が同じ空間で過ごします。集団行動が多く常に協調性を強いられる環境において、自分と価値観の違う方と過ごさなければならない時間はストレスでしかありません。勉強は受け身の授業で、まわりと比べて「自分だけわからなかった」など劣等感や不安を感じてしまうお子さまがいます。

一方、ホームスクーリングは、精神的負担がほとんどなくリラックスした環境で勉強ができます。まわりとの比較がないので、劣等感を感じやすいお子さまにとってはホームスクーリングの方が学習に対するモチベーションを維持できるでしょう。

メリット②:主体性が身につく

子どものペースで学習が進められる環境は、学習意欲に影響を及ぼします。何をいつどうやって学習するのかすべて自分で決められる環境は主体性が身につくでしょう。集団でいると、まわりにあわせたり受け身になったりしてしまいがちです。

しかしホームスクーリングでは、自分の興味関心を優先して進められるので、学習に対して意欲を持って取り組める姿勢が育つでしょう。

メリット③:個性を育める

ホームスクーリングでは、自分の興味関心をもとに重点的に勉強が進められます。好きな分野を好きなだけ深く学べる環境は、個性を伸ばせる大きなメリットといえるでしょう。学校教育だと集団が優先されるため、個性を伸ばすよりはまわりにあわせる行動や態度を求められます。

しかし、まわりを気にせず好きな分野に特化して勉強すれば、より知識が深くなり自分に自信が持てるようになるでしょう。

メリット④:自立心が育まれる

ホームスクーリングは、強制されて勉強に取り組むのではありません。あくまで自分のやりたい学習を自分で選び自分で進めていきます。ホームスクーリングでは、保護者様はお子さまの意思を尊重し、干渉し過ぎず、自分の行動に責任を持たせるように心がけていれば、お子さまの自立心は育まれていくでしょう。

自立心とは、他人の力や支配を受けず、自分の力で物事をこなしていこうとする心構えを意味します。自立心が強ければ自分の存在に自信を持てるので自己肯定感も高まります。

メリット⑤:時間の効率がよい

ホームスクーリングは、通学時間がないので時間の効率がよくなるのはいうまでもありません。学校の集団授業では、一定の速度で学習します。理解力の違いから、授業の速度が遅く感じる子どももいれば早く感じる子どももいるでしょう。しかし、ホームスクーリングは時間割もなく、自分のペースで勉強が進められます。

年齢に関係なく学習を進められるのはホームスクーリングの大きなメリットでしょう。勉強以外の時間を確保したければ、自分で優先順位をつけてスケジュールを組むなど、時間の使い方が上手くなります。学習時間を効率的に早く終わらせて、課外活動のような時間にあてたり習い事などのために時間を確保できたりします。

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ホームスクーリングのデメリット

ホームスクーリングのデメリット

ホームスクーリングはメリットばかりではありません。日本では法的に認められていないので、認知度が低い分デメリットもあります。ここでは、ホームスクーリングを選択した子どもたちにどのようなデメリットがあるかお伝えします。

デメリット①:学校の理解が得られない

日本では義務教育の期間があるため、義務教育を受けさせない場合は違法に当たるケースがあります。しかし、不登校など子どもの意思で学校へ行かない選択をしている場合は、親の罪にはなりません。義務教育の場を提供している小中学校の立場からすると、法的に認められていないホームスクーリングに対して理解や賛成を示さないケースもあります

デメリット②:同年代の子どもとの関わりが少ない

ホームスクーリングは、友達関係が希薄になりがちです。同年代のほとんどが学校へ行っている場合、基本的には学校へ行っている同年代の子どもたちよりコミュニケーションが減ってしまいます。

同年代との交流を深めたいなら、自発的に習い事を始めたり、どこかのコミュニティーに所属したりすれば家族以外の方たちとのコミュニケーションを広げられるでしょう。

デメリット③:教育の質が保証出来ない

ホームスクーリングは、自宅で子どもの教育を行います。必ずしも学校教育がいい教育だとはいえません。しかし同様に、必ずしも家庭での教育がいい教育とは限りません。学校では、先生方は教員免許を持っています。

これは、教育に一定の知見を持った方が在籍していると保証されています。しかし、家庭においては教育に関する知見は保証されていません。そのため、客観的に見れば教育の質が保証されていないことになるでしょう。

ホームスクーリングの学習方法

ホームスクーリングの学習方法

学校へ行かない選択をしてホームスクーリングで勉強を進めようとしても、どのような学習方法が適切なのかわからずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここからはホームスクーリングの学習方法について解説します。

学習方法①:家庭教師

ホームスクーリングでは、家庭教師が有効な勉強方法として挙げられます。直接対面して勉強を教えてもらえるので、わからないときはすぐに質問して対応してもらえるのはメリットといえるでしょう。わからない部分をわからないままにしておかないようにするのは、学習を進めるうえで大切なポイントです。

自分のペースで学習が進められるので、好きな科目や得意な分野においては先取り学習が可能です。また、対面での授業形態はお子さまの勉強に対するモチベーションが維持できる環境といえるでしょう。家庭教師はコスト面では負担が大きいものの、ホームスクーリングにおいては有効な学習方法といえます。

ホームスクーリングとして家庭教師を検討されている方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

不登校向け家庭教師おすすめ10選をご紹介!不登校に理解のある家庭教師を選ぼう

学習方法②:オンライン学習

ホームスクーリングを取り入れている家庭の多くは、オンライン講座で学習を進めています。インターネット上で授業を受けられるオンライン学習は、パソコン、スマートフォン、タブレットがあれば自分のペースで勉強を進められます。また、学年の枠組みもないので、興味関心のある科目はどんどん学習を進められるでしょう。

小・中学生を対象としたオンライン学習サービスであるサブスタは、ホームスクーリングをしているご家庭においては最適な教材と考えられます。なぜなら、お子さま一人ひとりに合わせた「学習計画表」で、正しく学びを進められるからです。どのような学習方法が適切なのかわからずに悩んでいる保護者様は、ぜひ検討してください。

外国のホームスクーリングとの違い

外国のホームスクーリングとの違い

日本でホームスクーリングをしている子どもたちは、不登校や健康上の問題などの理由が挙げられます。「ホームスクーリング」と聞くと、学校へ行けなくなった子どもたちが家で勉強するイメージを持っている方が多いかもしれません。

しかし、海外ではホームスクーリングが法的に認められている国もあり、ネガティブな要素はあまりありません。ここでは、外国のホームスクーリング事情を解説します。

アメリカ

アメリカでは、ほぼすべての州においてホームスクーリングは合法です。ホームスクーリング運動を創始したジョン・ホルトが提唱した「アンスクーリング」と呼ばれる学び方もあります。子どもの興味や自主性に基づいて学習が行われ、多くは遊びや生活のなかから学ぶべきものという考えです。

日本ではまだそれほど普及されていないホームスクーリングは、アメリカでは早くから浸透し、支援団体も多くサポート体制が整備されています。

イギリス

イギリスでは、学校に行かず家で学習する「ホームエデュケーション」が認められています。主に、義務教育段階の子どもが学校に通わない代わりに、家庭で学習する教育方法です。決まったやり方はなく、学校のテキストに近い教材を使用したり、インターネットを通じてeラーニングを利用したり、その方法は家庭によってさまざまでしょう。

共通していえるのは、子どもの興味関心に基づいて子ども主導で学習が進められる点です。ホームエデュケーションは、国が提唱する教育カリキュラムに沿う必要はありません。しかし、基本的に16歳になったらGCSE(中等教育終了一般資格試験)を受験します。

ドイツ

ドイツは、ホームスクーリングが禁止されている国の1つです。「義務教育法」が定められているので、ホームスクーリングは処罰対象になるケースがあります。ドイツでは、どんな事情があっても学校で義務教育を受けるべきとの認識が強いといえるでしょう。病気が理由で学校へ行けない場合は、例外的にホームスクーリングが認められています。

シンガポール

シンガポールは、教育レベルの高い国です。ホームスクーリングを希望する場合は教育省から認可を得なければなりません。日本では公立中学校への進学に試験は必要ありません。しかし、シンガポールではPSLE(小学校を卒業する際に受験しなければならない全国統一テテストの結果に応じて進路が決定します。

そのため、PSLE受験のための準備は、ホームスクーリングであっても必要でしょう。

まとめ

ホームスクーリング

近年「ホームスクーリング」の教育方法は、日本でも普及してきました。不登校になってしまったり、学校が合わないと感じたりするお子さまにとって、ホームスクーリングは1つの学習方法と捉えられるでしょう。不登校の児童生徒が増えるなか、必ずしも学校だけが教育の場ではなくなってきています。

学校になじめないお子さまがいる家庭では、ホームスクーリングは選択肢の1つです。海外のホームスクーリングのように、日本でも家庭における学習の仕方が浸透すれば、支援団体などが増えサポート体制も整っていくでしょう。

この記事では、お子さまに合った学びの場所探しで悩んでいる保護者の方のために、ホームスクーリングについて詳しく解説しました。ホームスクーリングをお子さまの学びの選択肢として、ぜひ参考にしてください。

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監修

サブスタ代表

森岡峻平

もりおか・しゅんぺい。株式会社lean earns代表取締役。学習アドバイザー、不登校カウンセラー。
2011年、家庭教師派遣事業を展開する教育系グループの営業責任者に就任し、3年間従事。2015年に教育ベンチャーを起業して以来、一貫して小・中学生向けICT教材の企画・開発に携わり、無学年式のオンライン学習教材「サブスタ」を開発。
また、昨今不登校生が増え続ける中、全国の通信制高校と連携し、サブスタを通じて出席扱い制度普及の活動を行っている。

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